JPS61132495A - ム−ンプ−ル閉塞装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は、シップタイプリグ、潜水支援船、観測船等
において諸機器を水底に降下するために船底部に開口し
て設けられるいわゆるムーンプールの技術分野しこで利
用され、特にムーンプールの閉塞装置に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来ムーンプールは、添付図面第３図に示されるように
、船床にて開口されたままになっており、船体が図示の
矢印方向に航行する際、水流は開口部内に巻き込まれム
ーンプール内には大きな渦が生じ、また該ムーンプール
内の水面は大きく波動する。したがって船体は航行中に
大きな抵抗を受け、船体推進力に無駄を生ずるという問
題点があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上述の従来のムーンプールがもたらす問題点
を解決するもので、簡単な手法によってムーンプールを
閉塞する装置を提供する。

（２）発明の構成 （問題点を解決するための手段） 本発明は上述の問題点を解決するために次のように構成
される。

ムーンプールを形成する周囲壁面のうちの一内壁面の下
縁、すなわち船底開口部の一縁に正逆回転自在な水平ロ
ールを設ける。該水平ロールにはキャンバスを巻回する
。該キャンバスは、水平ロールから引き出された際」二
記ムーンブール開口部を全面的に覆う寸法に定められて
いる。

上記水平ロールに巻回されたキャンバスの外側の端縁部
すなわち水平ロールから引き出される方向の端部には適
宜位置／箇所に牽引用のワイヤが係着されている。該ワ
イヤは、船体の適宜位置に据付けられた巻取装置から繰
り出されており、水平ロールからキャンバスを水平方向
に、しかも上記ムーンプールの一内壁面からこれに対向
する壁面に向けて引き出す方向に、巻取装置によって牽
引される。

一方、水平ロールには、上記ワイヤによって引き出され
たキャンバスを再び巻き戻ず巻戻装置が取付けられてい
る。該巻戻装置は、モータ等の駆動手段によるものでも
、ばね等の復元力を応用した手段であってもよ（、水平
ロールに巻戻し方向の回転力を加えるものであれば十分
である。

巻取装置は吃水面より上方位置に設置するのが好ましい
。こうすれば巻取装置に対して水密手段を講する必要が
全くなくなる。この場合、ワイヤはシーブ等を介して方
向を転換し、上記位置に設置された巻取装置に到ること
となる。

上述の構成のキャンバスはロールから引き出されてムー
ンプールの開口部を閉塞した際、ワイヤと水平ロールに
よって引き出し方向に伸張せられるが、キャンバスの側
縁において何ら支持がないと船底下の波動を受けた場合
、弦運動を起こすこともあるので、該キャンバスは側縁
にても保持されるのが好ましい。例えば、キャンバスの
側縁に球体・ロール等の被案内部材を適宜間隔をおいて
設け、ムーンプールの側内壁面、すなわち上述の一内壁
面と対向内壁面とを結ぶ壁面の下縁に上記被案内部材を
該側内壁面の下縁に沿って案内するガイドレールを設け
る。かくしてキャンバスはその全周においてしっかりと
保持されることとなる。

さらにキャンバスは、水平ロールでの巻取性を損なうこ
となくその強度を全面にて向上させるために、水□平ロ
ールに平行な方向に補強条部材が設けられているのがよ
い。そうすればキャンバスはその中央部においても、波
打つことがなくなる。

（作用） 上述のごとくのムーンプール閉塞装置にあっては、船体
が航行する際にはキャンバスを張ってムーンプールの船
底開口部を閉塞する。

この閉塞に際しては、巻取装置でワイヤを巻き上げてキ
ャンバスを水平ロールより引き出し、またムーンプール
使用時には上記巻取装置の巻取力を解除して水平ロール
の巻戻装置によってキャンバスを巻戻し、ムーンプール
を開口する。

航行時にキャンバスによってムーンプールが閉塞される
と、海底下の海流はムーンプールに巻き込まれないため
に渦を生ずることもなく、船体は低抵抗のもとに航行で
きる。キャンバスはこのように海流のムーンプール内へ
の流入を阻止するが、一方ポーラスであるために透過性
を呈し、したがって吃水が変化してもムーンプール内外
にて圧力差は生じないので、キャンハスは大きな圧力を
受けることもない。

（実施例） 次に、第１図に示す本発明の実施例について説明する。

図中１は船体であり前後部が省略されて示されている。

船体１の中央部には前床及び船底で開口したムーンプー
ル２が設けられている。該ムーンプール２ば、前壁２１
、後壁２２及び両側壁２３Ａ、　２３Ｂの四つの内壁面
によって形成されている。

上記内壁面のうちの一つである前壁２１の船底部近傍に
はロール収容凹部２４が設けられている。該ロール収容
凹部２４には、水平ロール３１が両側壁２３Ａ、　２３
Ｂの下部で正逆回転自在に支承されている。そして該水
平ロール３１にキャンハス４０がその一端縁（図示では
内側となっている前縁）で固定されているとともに巻回
されている。該キャンバス４０は横方向（水平ロールに
平行な方向）に走る補強条部材４１を前後方向に一定ピ
ッチのもとで備えており、該補強条部材４１の両端には
回転自在な被案内部材としての球体４２が取付けられて
いる。そしてキャンバス４０の後縁には比較的強度の高
い棒状の縁部材４４が固定され、該縁部材４４の両端近
傍に水平かつ後方（図において左方）に牽引されるワイ
ヤ４３．４３が係着されている。

各ワイヤ４３は、後壁２２の下縁部に設けられた下シー
ブ４５により、上方に方向転換せられ、ガイド筒４６．
上シーブ４７を介して前床上の巻取装置５１によって巻
き取られている。

ムーンプールの両側壁２３Ａ、　２３Ｂの下縁には、水
平かつ前後に延びるガイドレール２５Ａ、　２５Ｂが取
付けられ、上記キャンバス４０の球体４２が該ガイドレ
ール２５Ａ、　２５Ｂの溝内に走行案内されている。

さらに水平ロール３１の端部には、該水平ロール３１を
キャンバスの巻戻し方向に回転駆動する巻戻装置６１が
接続されている。

以上のごとくの本実施例装置を備えた船体が航行する際
には、巻取装置５１によりワイヤ４３を後方に牽引して
、キャンバス４０をロール３１より引き出し、ムーンプ
ール２の船底開口部を完全に閉塞する。すると第２図に
示すように、船底下の海流は船底及びキャンバスに沿っ
て流れるために渦は一切生ぜず、船体は低抵抗で航行す
る。また、キャンバスは透過性を有するので吃水が変化
してもムーンプール内外に圧力差を生じないために、該
キャンバスは上下に波打つこともない。

（３）発明の効果 本発明によるならば、次のような効果を得る。

■　航行中ムーンプールが閉塞されて船体は低抵抗で航
行するので推進効率が向上する。

■　閉塞はキャンバスによりなされるので、装置はきわ
めて軽量化されしかも低価格で製作できる。

■　キャンバスは水平ロールに巻回されるので、装置は
小型化され船体内空間の他の目的のための利用を阻害す
ることがない。

■　キャンバスは水を透過するので、吃水の変化によっ
て何ら悪影響を受けない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例装置の概要を示す部分破断斜視図
、第２図は第１図装置を備えた船体の航行中の流れを示
す概要部分縦断面図、第３図は従来のムーンプールをも
った船体の航行中の流れを示す概要部分縦断面図である
。 ２・・・・・・・・・ムーンプール ２Ｌ　２２．２３Ａ、　２３Ｂ・・・・・・・・・ムー
ンプールの内壁面 ２５八、２５Ｂ・・・・・・・・・ガイ十゛レール３１
・・・・・・・・・水平ロール ４０・・・・・・・・・キャンバス ４１・・・・・・・・・補強条部材 ４２・・・・・・・・・被案内部材く球体）４３・・・
・・・・・・ワイヤ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）ムーンプールの一内壁面の下縁に正逆回転自在な
   水平ロールを設け、該水平ロールにキャンバスを巻回し
   、該巻回されたキャンバスの外側端縁部に、上記一内壁
   面と対向する対向内壁面に向け水平方向に牽引されるワ
   イヤを係着し、さらに水平ロールに巻戻し装置を接続し
   たこととするムーンプール閉塞装置。
2. （２）ワイヤは、吃水面より上方位置に設置されている
   巻取装置から繰り出されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第（１）項記載のムーンプール閉塞装置。
3. （３）キャンバスはその側縁には、被案内部材を備え、
   ムーンプールの上記一内壁面と対向内壁面とを結ぶ側内
   壁面の下縁には上記被案内部材を該側内壁面の下縁に沿
   って案内するガイドレールが設けられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第（１）項記載のムーンプール閉
   塞装置。
4. （４）キャンバスは、水平ロールに平行な方向に補強条
   部材を有していることを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項または第（３）項記載のムーンプール閉塞装置。