JPS61130145A - 紙葉類繰出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は例えば紙幣計数機、紙幣払出し機、その他の紙
製品供給機器に適用される紙葉類繰出し装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

この種の装置は一般に繰出す紙葉の数を光電スイッチ等
で検出するようになっている。即ち、投光器から受光器
へ紙葉の前後間隔毎に間欠的に光が達することにより計
数するものである。したがって、紙葉繰出し数を正確に
検出するためには、繰出す紙葉の前後間隔を確保する必
要がある。紙幣払出し機の場合は、計数の正確性に加え
、紙幣の払出し母も確実に行ない、過角足ない繰出し時
点で動作を停ｔｌ：する必要がある。

このような紙葉類繰出し装置では１紙葉の繰出し速度を
途中で高速化することにより前後間隔をあける手段が一
般に採用されるが、従来では速度差を与えるために多数
のローラ類を使用するなど構造が比較的？Ｉｌとなって
いる。

また、所要枚数の繰出し時点で、繰出し動作を急速停寸
する手段として、従来では回転機構部にブレーキ装置や
クラッチ機構を用いているが、そのために部品数が増加
し、さらに構成が複雑化、大型化している。

このため最近では同軸上に回転速度の異なる複数のドラ
ムエレメントを配置し、この各ドラムエレメントに紙葉
を順次に接触させて繰出し速度に差を与える繰出しドラ
ムを採用してローラ類の減少を図るとか、電流操作によ
ってモータの一時停止等を行なわせるモータブレーキを
採用してブレーキ装置やクラッチ機構を省略することな
どが考えられている。

ところで、このような繰出しドラムの各ドラムニレメン
１−に速度差を与える簡易な構成として、１つのドラム
エレメントを他のドラムエレメントの回転軸に回転自在
に装着し、この回転自在な１つのドラムエレメントを、
これに転接するローラにより前記他のドラムエレメント
よりも高速で回転させるものがある。一方、モータブレ
ーキを採用した場合には、モータ停止から繰出し停止ま
でに若干の時間遅れが生じる。そこで、このような繰出
しドラムとモータブレーキの両者を併用して紙葉の設定
値繰出し操作を行なわせる構成とじｌこものでは、モー
タブレーキをかける時点を若干早めに設定し、紙葉が前
記１つのドラムエレメントに巻付いている状態で停止指
令を出力するようにし、規定最終紙葉が慣性的に払出さ
れて繰出し作用が終了するようにしている。

しかしながら、このような構成のものでは、規定最終紙
葉が繰出しドラムの両ドラムエレメントに巻掛けられた
状態で駆動停止した場合に、その両ドラムエレメントへ
の紙葉圧接点間で互いに相反する向きの張力が生じ、紙
葉がいわばドラムに巻付く帯ブレーキの如く作用して装
置内で停止してしまう不都合が生じることがある。これ
を解決するには例えば前記他方のドラムエレメントを繰
出し方向にワンウェイクラッチで回転可能に支持り゛る
ことなどが考えられるが、そのようにすると、通常の紙
葉繰出し中に前記他方のドラムエレメントが一方のドラ
ムエレメントに紙葉を媒体としてブーり状に連れ回り、
折角設定したドラムエレメント間の速亀差がなくなり、
紙葉が連続的に繰り出され、所要の前後間隔が形成でき
なくなる不都合が生じる。したがって、前記のような繰
出しドラムとモータブレーキの両者を採用すると、設定
枚数通りの紙葉繰出しが不確実になり易く、それを解決
しようとすると紙葉間隔が形成できず、訓数値誤差が生
じ易くなるという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ブレ
ーキ作用時に最終紙葉が確実に払出されるとともに、通
常繰出し時には紙葉間隔が確実に形成される簡素な構成
の紙葉類繰出し装置を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

上記の目的を達成するために、本発明に係る紙葉類繰出
し装置では、紙葉をｖ４層収容し、最下端のものから順
次送り出すホッパ部と、このホッパ部の下方で回転駆動
され、紙葉を一定の初期繰出し速度で反転ガイドする繰
出しドラムと、この繰出しドラムの上部外周面に紙葉を
圧接させる紙葉押圧具と、慣性回転可能な所定のｆｉｆ
ｆｔを有し、前記繰出しドラムの回転軸に回転自在に装
着された紙葉払出し用の慣性ドラムと、この慣性ドラム
の下部外周面に転接し、その慣性ドラムに前記繰出しド
ラムよりも高速回転を与えつつ紙葉を挟持して最終繰出
し速度で払出す払出しローラとを具備し、前記繰出しド
ラムは前記払出しローラの回転駆動部に回転カムを介し
て紙葉繰出し方向に追従回転可能に、かつ所定角度先行
回転可能に係合し、前記払出しローラは前記回転駆動部
にワンウェイクラッチで紙葉繰出し方向へ遊転可能に連
結したことを特徴としている。

〔発明の実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

なお、この実施例は紙幣を所要枚数払出す紙幣払出し機
についてのものである。

箱形ケーシング１の上部に紙幣２を傾斜状に積層収容す
るホッパ部３を形成している。このホッパ部３の底には
送出ローラ４を設け、紙幣２を最下端のものから順次斜
め下方に送り出すようにしている。送出ローラ４はモー
タ５にベルト伝達手段６を介して連結している。なお、
モータ５は交流モータで、図示しない制御部を介して直
流電流を印加することによりモータブレーキが作用でき
るようにしである。

ホッパ部３の送出口３ａの斜め下方には紙幣を一定の初
期繰出し速度で反転ガイドする１対の対向する繰出しド
ラム７を設けている。この各繰出しドラム７は、ケーシ
ング１に軸受８を介して支持された回転軸９にそれぞれ
ビス１０で固定しており、その回転軸９と一体に回転す
る。この回転＠９の動力伝達機構については後に詳述す
る。繰出しドラム７の上方にはその外周面に紙幣を圧接
さぽる紙葉押圧具としての非回転構造の円板状加圧部材
１１を設けている。即ち、ホッパ部３から送り出された
紙幣２はこの加圧部材１１によって繰出しドラム７の上
部外周面に圧接し、摩擦力で繰出しドラム７の接線方向
に進行する。加圧部材１１は、ケーシング１の下端部に
支軸１２を介して枢着した上下に回動可能なガイドフレ
ーム１３の先端側に取付けている。ガイドフレーム１３
は上方への回動位置で固定することにより、繰出しドラ
ム７を覆うようにし、その内側面は繰出しドラム７の外
周面に沿う凹曲面状の紙幣ガイド面１４とし、このガイ
ド面１４によって紙幣２を繰出しドラム７の下部まで案
内し得るようにしている。

繰出しドラム７の回転軸９には、各繰出しドラム７の外
側面側に位置して１対の慣性ドラム１５をそれぞれ軸受
１６を介して回転自在に装着している。この慣性ドラム
１５は金属等で構成することにより、慣性回転可能な所
定の型組を有するものとしている。なお、各慣性ドラム
１５は繰出しドラム７と略同径で、かつその繰出しドラ
ム７の両件側で紙幣２と接触し得るようにしである。

慣性ドラム１５の下部、即ち紙幣反転位置には、その慣
性ドラム１５の外周面に転接してこれに繰出しドラム７
よりも高速回転を与えつつ紙葉２を挟持して最終繰出し
速度で払出す払出しローラ１７を設けている。この払出
しローラ１７の回転軸１８はケーシング１に軸受１９を
介して支持され、繰出しドラム７の回転軸９と共通な下
記の動力伝達機構によって回転駆動される。

即ち、繰出しドラム７の回転軸９の一端側にプーリ２０
およびギヤ２１を一体に有する回転伝達部材２２をスリ
ーブ２３を介して回転自在に装着している。この回転伝
達部材２２は、ホッパ部３の送出ローラ４の回転をプー
リ２４およびベルト２５を介して受け、この回転を払出
しローラ１７の回転軸１８にギｒ２６を介して伝達する
ようにしている。また、この回転伝達部材２２に軸心と
平行に係合ピン２７を突設し、これを繰出しドラム７の
回転＠９の一端部に取付けた回転カム２８に係合させて
いる。回転カム２８は例えば回転軸９と同軸的な円板状
のもので、その外周一部を所定角度（例えば９０°）に
亘って切欠したカム溝２９を有し、このカム溝２９内に
係合ピン２７が挿入している。これにより、回転伝達部
材２２が紙幣繰出し方向（図の矢印へ方向）に回転する
ときは、保合ピン２７がカム溝２９の一端に当接し、回
転カム２８を介して回転軸９、ひいては繰出しドラム７
を追従回転させる。なお、カム溝２９の範囲で回転カム
２８ひいては繰出しドラム７は係合ビン２７の回転より
も紙幣繰出し方向Ａに先行回転可能である。

回転カム２８を介して回転する繰出しドラム７と、払出
しローラ１７を介して回転する慣性ドラム１５との回転
比は、各ギヤ２１．２６の歯数、係合ピン２７の回転半
径、払出しローラ１７の外径等により定め、慣性ドラム
１５に繰出しドラム７よりも高速回転を与えている。

また、払出しローラ１７の回転軸１８とギヤ２６とは、
ワンウェイクラッチ３０を介して連結することにより、
払出しローラ１７を紙幣繰出しＩｊ向に遊転可能として
いる。

なお、図示しないが繰出しドラム７の下方には光電スイ
ッチ等からなる紙幣計数機を設けている。

繰出しドラム７の後方には、紙幣のスライドガイド３１
、紙幣縦送り用のスタッカ３２および紙幣受部３３等を
設けている。

次に作用を説明する。モータ５を回転駆動させると、送
出ローラ４が回転するとともに、回転伝達部材２２が回
転し、これにより第４図に示すように、回転カム２８を
介して繰出しローラ７が回転し、かつ払出しローラ１７
を介して慣性ドラム１５が繰出しドラム７よりも高速で
回転する。ホッパ３内の紙幣２は送出ローラ４により繰
出しドラム７と加圧部材１１との間に供給され、繰出し
ドラム７に摩擦により巻込まれる。巻込まれた紙幣２は
ガイドフレーム１３の紙幣ガイド面１４と繰出しドラム
７の外周面との間で反転ガイドされ、払出しローラ１７
に達する。払出しローラ１７は慣性ドラム１５と転接し
て繰出しドラム７よりも高速回転していることから、こ
の転接部間に達した紙幣２は速度を増してドラム下方に
払出される。

この高速払出しが行なわれる間に、次の紙幣２がホッパ
３から繰出しドラム７へと払出し速度よりも低速で導入
される。このような導入速度と払出し速度との差に基づ
いて各紙幣間に繰出し方向前後の間隔が形成される。

このような払出し作用において、紙幣２の繰出し方向長
さが、ドラムニ接点間の円周距離よりも大きな場合、即
ち繰出しドラム７と加圧部材１１とによる圧接部分と、
慣性ドラム１５と払出しローラ１７とによる圧接部分と
の間に紙幣２の前後端が同時に挟圧されるような場合が
起り得る。この場合、何らの手段も講じなければ、いず
れかの接点でスリップして紙幣の払出しが円滑に行なわ
れず、また、繰出しドラム７を繰出し方向にワンウェイ
クラッチ等で支持させた場合には、繰出しドラム７が慣
性ドラム１５とともに連れ回り、一体ドラムと変りがな
くなって、結局、後の紙幣も高速で次々と繰出されて前
後間隔が十分に形成できない。しかるに、本発明の構成
では、回転カム２８により、繰出しドラム７が所定角度
の進み角度を許容されるので、一時的に繰出しドラム７
が慣性ドラム１５と同速度で回転して紙幣２を払出す。

そして、繰出しドラム１５と加圧部材１１との間から紙
幣２の後端が外れた直後には、第５図に示すように、係
合ピン２７が回転カム２８のカム溝２９の後方に配置す
るので、この係合ピン２７による回転カム２８への回転
伝達が断たれる。

これにより、回転カム２８ひいては繰出しドラム７が一
時的に回転を停止し、回転伝達部材２２の回転により係
合ピン２７がカム溝２９の前端に当接した後、再度回転
することになる。したがって、この繰出しドラム７の停
止中は新たな紙幣２の巻込みが行なわれず、その時間が
待ち時間となって、紙幣間隔が確実に形成される。これ
により、光電スイッチ等による計数は誤差なく行なわれ
るものである。

また、設定枚数の紙幣払出し時点で繰出し操作を停止さ
せる場合はモータ５をモータブレーキにより停止Ｆさせ
る。この場合、応答性の観点から、設定最終紙幣がドラ
ム巻付き位置にある状態でモータ停止することになるが
、慣性ドラム１５が所定重量を有するものとし、かつこ
れに転接する払出しローラ１７を回転伝達部のギヤ２６
に対してワンウェイクラッチ３０で繰出し方向の遊転を
許容していることから、慣性ドラム１５は慣性ににり回
転して紙幣繰出し作用をなす。一方、紙幣２の前後長さ
が大きく、前記の如く、ドラムニ接点間に紙幣前後端が
挟圧されているときでも、回転カム２８が係合ピン２７
、即ち、回転駆動部に対して先行回転可能となっている
ことから、繰出しドラムは慣性ドラム１５とともに連れ
回り、最終紙幣の払出しを許容する。したがって、紙幣
残存のおそれもなく、設定値通りの払出しが確実に行な
われる。

なお、前記実施例では、本発明を紙幣払出し機に適用し
たが、これに限らず、紙葉類の計数、払出し機に対して
種々適用できるものである。

〔発明の効果］ 以上の゛実施例で詳述したように、本発明に係る紙葉類
計数機によれば、繰出しドラムを慣性ドラムの回転駆動
部に追従回転するととちに所定角度先行回転できる回転
カム構成を採用することにより、両ドラムの一時的な連
れ回りの後に繰出しドラムが一旦ＰＦ　、ｌＬ　Ｌ／て
後続紙葉を一時待機させるようにしたので、紙葉前後間
隔が確保でき、計Ｂ！誤差のおそれがなく高信頼性が得
られる。

また、繰出しドラムの先行回転可能な構成に加え、１性
ドラム転勤用払出しローラを回転駆動部にワンウェイク
ラッチを介して紙葉繰出し方向に遊転できる構成とした
ので、紙葉繰出し停止時に最終紙葉が装訂内に残ること
なく、確実に払出される。

したがって、モータブレーキの採用、ローラ類の減少に
よる簡素な構成で、確実な紙葉払出しが行なえるように
なるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は中央
部縦断面図、第３図は第２図の■−■線断面図、第４図
および第５図は作用説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 紙葉を積層収容し、最下端のものから順次送り出すホッ
   パ部と、このホッパ部の下方で回転駆動され、紙葉を一
   定の初期繰出し速度で反転ガイドする繰り出しドラムと
   、この繰出しドラムの上部外周面に紙葉を圧接させる紙
   葉押圧具と、慣性回転可能な所定の重量を有し、前記繰
   出しドラムの回転軸に回転自在に装着された紙葉払出し
   用の慣性ドラムと、この慣性ドラムの下部外周面に転接
   し、その慣性ドラムに前記繰出しドラムよりも高速回転
   を与えつつ紙葉を挟持して最終繰出し速度で払出す払出
   しローラとを具備し、前記繰出しドラムは前記払出しロ
   ーラの回転駆動部に回転カムを介して紙葉繰出し方向に
   追従回転可能に、かつ所定角度先行回転可能に係合し、
   前記払出しローラは前記回転駆動部にワンウェイクラッ
   チで紙葉繰出し方向へ遊転可能に連結したことを特徴と
   する紙葉類繰出し装置。