JPS6112839Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両、船舶又は航空機等の座席に装
着される跳上げ式アームレストの高さ調節装置に
関するものである。

従来車両用、船舶又は航空機等の座席に装着さ
れる跳上げ式アームレストは、第１図イに示すよ
うに、アームレスト１とこのアームレスト１を取
り付ける座席側支柱２の間にこの支柱２に対して
進退する調節ねじ３を介在させ、この調節ねじ３
の旋入量を変化させることによつてアームレスト
の高さを調節したり、また第１図ロに示すように
アームレスト１の縁端を偏心ボルト４に係合さ
せ、この偏心ボルト４の係合端を変えることによ
つてアームレスト１の高さを調節していた。しか
しこれら従来の方法においては高さ調節機構部と
なる調節ねじ３又は偏心ボルト４類の係合部が露
出しており、この係合部に手脂や衣類をはさまれ
る危険性があるばかりでなく、美感上においても
好ましいものではなかつた。

本考案は、上記の問題を解決したものであり、
アームレストのフレームの内側においてこのフレ
ームを支持する座席側の支柱の上部に所謂シーソ
ー形状のストツパーを取付け、このストツパーの
上端側に形成した支持部をフレーム側に設けた支
え板に当接させ、かつこのストツパーの下端側に
旋入させた調節ねじの突出端を支柱の端面に当接
させておき、この調節ねじの突出端を支柱の端面
に対して進退させることによつてアームレストの
高さを調節することができるようにした跳上げ式
アームレストの高さ調節装置を提供することを目
的としている。

第２図乃至第７図において、１１は跳上げ式の
アームレストである。このアームレスト１１の後
端部における左右フレーム１２の内側に支柱１３
を挾持するアーム１４を取り付け、このアーム１
４の支柱１３に対する軸着部の上部側に支え板１
５を掛け渡し、両者を一体的に接合する。アーム
１４は、アームレスト１１を支柱１３に取り付け
るための支持補強材であり、必ずしもフレーム１
２と別体に形成する必要はなく、フレーム１２と
一体に形成し、又はフレーム１２自体を直接支柱
１３に取り付け得るように構成してもよい。また
支え板１５もアーム１４と一体に形成し、若しく
はフレーム１２に直接取り付けてもよい。このア
ーム１４と支え板１５に囲まれる内側部分にスト
ツパー１６を配置し、アーム１４と同一軸上にお
いてボルト１７及びナツト１８を用いて支柱１３
に対し回動自在に取り付ける。ストツパー１６
は、その軸着部を支点として上端部に支持部１９
を、また下端側に調整部２０を具備するシーソー
タイプのものである。このストツパー６は、例え
ば略三角形状の板の一角に軸着部を形成し、他の
一角を支持部１９と成し、その支持部１９を支え
板１５の下面に当接させ、その下方への回動を阻
止している。而してこのストツパー１６は、支え
板１５にかかるアームレスト１１の重力により常
時軸着部を支点として第３図中反時計方向へ回動
する力を加えられ、調整部２０側と支柱１３との
間でその回動力が阻止される位置において支え板
１５側、即ちこの支え板１５と接合されたアーム
１４を介してアームレスト１１を所望高さに支持
することができる。２１は、ストツパー６の調整
部１０に旋入し、その突出端を支柱１４の端面に
当接させた調節ねじである。この調節ねじ２１を
締緩することにより支柱１４の端面に対するスト
ツパー１６の調整部２０の固定位置を進退させ、
而して支え板１５に対するストツパー１６におけ
る支持部１９の当接位置を変位させ、アームレス
ト１１の取付高さを調節することができる。２２
は、ストツパー６の下端部に突設した固定板、２
３はこの固定板２２を支柱１３に固定するための
固定ねじである。調節ねじ２１によるアームレス
ト１１の所望高さ調節後、この固定ねじ２３を用
いて固定板２２を支柱１３に固定し、ストツパー
１６の支柱１４に対する設定位置を固定し、アー
ムレスト１１を支持することができる。

本考案は、以上のように構成したから、アーム
レストの高さ調節に際しては、調節ねじと固定ね
じを締緩するだけで簡単にその所望高さの調節を
することができるばかりでなく、アームレストの
高さ調節機構部がアームレストのフレーム内側に
収容されて外部に露出することがなく、安全に使
用することができ、かつアームレストの美感上に
も支障のない跳上げ式アームレストの高さ調節装
置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図イ及びロは夫々従来の跳上げ式アームレ
ストの高さ調節装置の一例を示す側面図、第２図
は本考案に係る跳上げ式アームレストの高さ調節
装置の一実施例を示すものであり、フレーム部分
を切欠いて内部構造を明示した正面図、第３図は
同じく側面図、第４図は同じく支え板の取付方法
の一例を示す平面図、第５図は同じくストツパー
の正面図、第６図は同じくストツパーの側面図、
第７図は同じくストツパーの平面図である。 １１……アームレスト、１２……フレーム、１
３……支柱、１５……支え板、１６……ストツパ
ー、１９……支持部、２１……調節ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームの内側においてこのフレームを支持す
   る支柱の上部に、軸着部を支点として上端側に支
   持部をまたは下端側に調整部を具備する所謂シー
   ソータイプ形状のストツパー取り付け、このスト
   ツパーの上端側に形成した支持部をフレーム側に
   設けた支え板に当接させる共に、下端側に旋入さ
   せた調節ネジの突出端を支柱の端面に当接させた
   ことを特徴とする跳上げアームレストの高さ調節
   装置。