JPS61126577A - 多色記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は混色及び色画像の干渉を防止し、トナーの長寿
命化を図って信頼性を向上させるようにした多色記録装
置に関する。

〔従来の技術〕

従来の多色記録装置として、例えば、感光体ドラムの外
周に近接して複数のトナー色の異なる現像機（シアン、
マゼンタ、イエロー等）を配設し、感光体ドラムを１回
転させる毎に現像色に対応する色フィルタを介して順次
露光し、この露光による静電潜像を応当する現像機によ
って順次現像すると共に、位置合わせを正確に行なって
各現像による可視像を重ね合せて多色記録を行なうもの
がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、従来の多色記録装置にあっては、各色に対応さ
せてトナーを付着させる過程が静電力にのみ依存するも
のであるため、現像時の異色トナー相互の吸引力によっ
て混色が生じ、更には、トナーの帯電極性を揃えておか
ねばならないために、トナーの寿命を長くできない不具
合がある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明は、
上記に鑑みてなされたものであり、混色、画像の干渉当
の防止を図るため、磁性体層、誘電体層及び導電体層、
更には第２の磁性体層の組合せによる磁気−静電複合記
録体を用い、その磁性体層に原稿画像の第１色の情報に
基づいて磁気潜像を形成すると共に、誘電体層に第２色
の情報に基づいて静電潜像を形成し、該静電潜像を２成
分現像剤により現像し、磁気潜像を磁性トナーで現像す
るようにした多色記録装置を提供するものである。

〔実施例〕

以下、本発明による多色記録装置を詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示し、全体としてドラム形
を成し、内周面より順次、基層１９強磁性体７１２．導
電体層３及び誘電体層４の各々が積層されて所定の速度
で回転する磁気−静電記録体（以下、記録体と称する）
５と、第１の色信号に応じた励磁信号が供給されて、第
２の色信号に応じた放電信号が印加されて強磁性体層２
を色信号に応じて磁化し磁気潜像７を形成する磁気ヘッ
ド６と、該ヘッド６の後段に配設されて、コロナワイヤ
とＵ字形断面を有する金属遮蔽体の間に印加される高電
圧（４〜８ＫＶ）によってコロナ放電を生じさせて雰囲
気中をイオン化するコロナ発生器８と、該コロナ発生器
８のイオン発生面と誘電体層４の間に配設されて、第２
の色信号に応じて印加される電圧により誘電体層４に流
れるイオン流を制御して誘電体層４に静電潜像１０を形
成する制御電極９と、磁性トナー１１及び永久磁石を内
蔵した中空シリンダ１２（シリンダ自体は非磁性）が収
納されて磁気ブラシにより強磁性体層２に磁性トナー１
４を付着させる磁性現像装置１３と、該現像装置１３に
隣接して配設され、永久磁石を内蔵した中空シリンダ１
５及び該シリンダに並設されて２成分現像剤１６を攪拌
する攪拌装置１７の各々を収納して誘電体層３の表面の
静電潜像面上に現像剤１８を付着させる静電現像装置１
９と、各現像装置によって記録体５の表面に付着したト
ナーを記録紙２０に転写する転写コロトロン２１と、転
写の済んだ記録紙２０の転写像を定着させる定着装置２
２と、転写されずに記録体５の表面に残留したトナーを
除去し記録体５の表面を清掃するクリーナ２３と、誘電
体層４に残留する電荷を除去する消去用コロトロン２４
と、強磁性体層２の磁気潜像を除去する消去用磁気へラ
ド２５とより構成される。

記録体５を構成する磁性体層２は、５〜１００μｍ厚に
形成され、通常のオーディオ用、ビデオ用等の磁気記録
層として用いられているｒ　−Ｆｅｚｅｓ分散型、Ｃｒ
Ｏ□分散型等の磁気テープのほか、Ｃ，−Ｎｉ合金、ア
モルファス磁性体等を用いることができる。また、コロ
ナワイヤとは逆極性の所定の電圧が印加される導電体層
３は、１〜２０μｍ厚の金属蒸着膜或いは金属箔が用い
られる。更に、誘電体層４としては、高抵抗乃至は絶縁
性の層を形成できるものであればよく、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリウレタン、ポリイミド等の１〜２０
μｍ厚の高分子樹脂を用いることができる。

制御電極９は、ポリイミド樹脂等の絶縁層の両面に金属
電極板を形成した構造を有し、コロナ発生器８に対向す
る部分にはイオンを流通させるための小穴が形成されて
いる。金属電極板には±３０Ｖ程度の制御電圧が印加さ
れ、小穴には電界が生じている。この制御電圧値或いは
、その印加極性を適当に選ぶことにより、イオン流の通
過量を制御することができる。小穴を通過したイオン流
は誘電体層４に達して、小穴に対向する部位の誘電体表
面の小領域のみを帯電させて、静電潜像を形成する。

第２図は磁気潜像の形成説明図であり、記録体５は所定
の速度で連続的に移動しており、誘電体層４の表面に磁
気ヘッド６が接触（又は近接）している。この磁気ヘッ
ド６に信号電流２６が印加されることによって、ヘッド
端より発生する磁界の強さに応じた磁気潜像７が強磁性
体層２内に形成される。

第３図は静電潜像の形成説明図である。コロナ発生器８
によってコロナ放電を発生させ、コロナワイヤ周辺の空
気中の酸素等をイオン化させ、そのイオン流が制御電極
８の小穴を介して誘電体層４にイオンが接触することに
よって帯電が生じ、これが静電潜像となる。

以上の構成において、磁気ヘッド６に第１の色信号に対
応する励磁電流を通電することによって、強磁性体層２
に磁気潜像７が形成される。ついで第２の色信号に応じ
た電圧を制御電極９に印加することによって誘電体層４
に静電潜像１０が形成される。これら潜像形成面は記録
体５の回転によって磁性現像装置１３に到達し、中空シ
リンダ１２の回転により表面に付着した磁性トナー１１
が磁気ブラシとなって磁気潜像面に付着し、この付着し
たトナー１４が可視像となる。つづいて潜像形成面は、
静電現像装置１９へ移動し、該装置１９内の中空シリン
ダ１５の表面に付着する２成分現像剤（磁性体であるキ
ャリアと所定色が着色されたトナーとの混合体）が中空
シリンダ１５の回転にともなって静電潜像７の表面に付
着する。この場合、現像剤は、トナーが静電潜像と逆極
性になるように摩擦帯電極性が選択される。静電潜像１
０の表面には、２成分現像剤中の着色トナーのみが静電
力により付着する。記録体５の表面に付着するトナーは
転写コロトロン２１によって記録紙２０に転写される（
この場合、転写コロナの極性は、静電潜像と同極性に選
ばれる）。転写されたトナー像は、定着装置２３によっ
て定着される。また、記録体５の表面は、クリーナ２３
によって清掃され、更に、静電潜像及び磁気潜像が消去
用コロトロン２４及び消去用磁気ヘッド２５によって消
去され、次回の記録に備えられる。

第４図は本発明の他の実施例を示し、第１図と同一の部
分は同一の引用数字で示したので重複する説明は省略す
るが、記録体５に代えて第５図に示すように、第１の強
磁性体層３１と、非磁性体層３２と、第２の強磁性体層
３３とを順次積層したものを、基層ｌと導電体層３の間
に介挿して記録体４０を形成すると共に、磁気ヘッド６
に代えて、前記第２の強磁性体層３３を第１色の情報に
基づいて加熱する加熱ヘッド２８を設置するようにした
ものである。

第２の強磁性体層３３は、例えば、キュリ一温度が１２
０℃〜１３０℃程度であるＣｒｏｔを用いることができ
る。また、第１の強磁性体層３１には、磁化が可能な任
意の磁性体を用いることができるが、第２の強磁性体層
３３の材料よりもキュリ一温度が高く、且つ抗磁力（Ｈ
ｃ）の大きいもの、例えば、Ｆｅ−Ｇｏ分散の所謂メタ
ルテープ材料、Ｃｏ−Ｎｉ系合金材料、Ｃｏ被着のｒ　
　ＦｅｔＯｘ分散型磁性材料等が望ましい。

これら磁性体層の厚みとしては、漏れ磁界の大きさ、磁
化パターンの空間周波数、使用される磁性材料等によっ
て各々最適に選ぶことができるが、分散型磁性材料の場
合には１〜１００μｍ、合金系材料の場合には０．１〜
１０μｍ程度が望ましい。

更に、非磁性体層３２としては、第２の強磁性体層３３
に作用する漏れ磁界によって、常温で強磁性体層３３が
磁化されない程度に漏れ磁界を減衰しうるちのであれば
良い。これに用いる材料は、非磁性であれば任意の材料
を用いることができるが、加熱ヘッド２８よりの熱を遮
蔽する為には、高分子樹脂材料が望ましい、この非磁性
体層３２の厚みとしては、１〜５０μｍ程度が好ましい
。

以上の構成において、磁気潜像の形成を第６図及び第７
図により説明する。第１の強磁性体層３１は、全面に亘
って、変調された磁化パターンが第６図のように形成さ
れており、この磁化パターンから漏れ磁界３６が発生す
る。この漏れ磁界３６は第２の強磁性体層３３に達する
ものの該層３３を磁化するだけの磁力を有していない、
しかし、加熱ヘッド２８の発熱抵抗体２９を第１色の情
報に応じて加熱することによりて、第２の強磁性体層３
３に熱パターンを付与すると、該磁性体層３３が変態さ
れ、通常の温度で磁化されないような小さな磁界に対し
ても磁化されるようになる。この結果、加熱部において
のみ第１の強磁性体層３１からの漏れ磁界３６によって
第２の強磁性体３３が磁化され、第７図のように磁気潜
像ｌＯが形成される。なお、静電潜像は第１図の場合と
全く同一の方法によって誘電体層４に形成され、また、
現像、転写、定着の各処理も第１図と同一であるので説
明を省略する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の多色記録装置によれば、磁
気−静電複合記録体に第１色の情報による磁気潜像と第
２色の情報による静電潜像を形成し、磁気潜像を磁性ト
ナーで、静電潜像を２成分現像剤で現像するようにした
ため、現像過程が色別に磁気現像と静電現像に分けるこ
とができる結果、色同志の干渉及び混色を防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図、第２図は本発
明における磁気潜像の形成を示す説明図、第３図は本発
明における静電潜像の形成を示す説明図、第４図は本発
明の他の実施例を示す構成図、第５図は第４図の実施例
の記録体４０の詳細を示す断面図、第６図及び第７図は
第４図の実施例における磁気潜像形成過程を示す説明図
。 符号の説明 １−・−・・基層、　　　　　２．３１．３３・−−−
−−−−・強磁性体層、３・−ｍ−−−・・導電体層、
　　　４・−−−−−−−・誘電体層、５．４０・−−
−一−−−・磁気−静電記録体、６・−・−・磁気ヘッ
ド、　　　８・−一−−−−−・コロナ発生器、９・−
−−−一−−・制御電極、　　　１１・−−−−−−一
・磁性トナー、１３・−−−−−−・・磁性現像装置、
　１６・−・−・２成分現像剤、１９−・・−・−静電
現像装置、　２０・・−−−−−−・記録紙、２１・−
・−・転写コロトロン、　　２２−・−・−・定着装置
、２３−−−−一・−クリーナ、　　　２４・−−−−
−−−・消去用コロトロン、２５・・−−−−ｍ−・消
去用磁気ヘッド、　２８・−・−−一−−・加熱ヘッド
、２９−・・・・・発熱抵抗体、　　３２・−・−・−
・非磁性体層。 特許出願人　　富士ゼロックス株式会社代理人　弁理士
　　松　原　伸　２ 同　同　村木清司 同　同　平田忠雄 同　同　上島淳− 同　同　鉛末　均 第１図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）基層上に磁性体層、導電体層および誘電体層を順
   次積層した磁気−静電複合記録体と、 原稿画像の第１色の情報に基づいて磁気潜像を前記磁性
   体層に形成する磁化手段と、 前記原稿画像の第２色の情報に基づいて静電潜像を前記
   誘電体層に形成する帯電手段と、 前記記録体の表面の磁気潜像形成面上に磁性トナーを付
   着させる磁気現像装置と、 前記記録体の表面の静電潜像形成面上に静電トナーを付
   着させる静電現像装置と、 前記各現像装置の現像により得られた可視像を記録紙に
   転写ののち定着させる処理手段とを設けたことを特徴と
   する多色記録装置。
2. （２）前記磁化手段として、磁気ヘッドを用いることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の多色記録装置。
3. （３）基層上に磁性体層、導電体層及び誘電体層を順次
   積層した磁気−静電複合記録体と、 原稿画像の第１色の情報に基づいて磁気潜像を前記磁性
   体層に形成する磁化手段と、 前記原稿画像の第２色の情報に基づいて静電潜像を前記
   誘電体層に形成する帯電手段と、 前記記録体の表面の磁気潜像形成面上に磁性トナーを付
   着させる磁気現像装置と、 前記記録体の表面の静電潜像形成面上に静電トナーを付
   着させる静電現像装置と、 前記各現像装置の現像により得られた可視像を記録紙に
   転写ののち定着させる処理手段とを設け、前記磁性体層
   に予め磁化パターンを形成すると共に、前記磁性体層と
   導電体層の間に、非磁性体層と第２の磁性体層とを配置
   し、加熱ヘッドを用いて前記第２の磁性体層を前記第１
   色の情報に基づいて加熱し、該第２の磁性体層に磁気潜
   像を形成することを特徴とする多色記録装置。