JPS61126432A - 熱線式検知器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、人の存否、ことに不審者の存否、あるいは
、火災発生などを熱線をもって検知するものであって、
熱線センサと、この熱線センサを内蔵した器具本体と、
防塵、防水などのため前記熱線センサを覆うように器具
本体に取付けたカバーを備えた熱線式検知器に関するも
のである。

〔背景技術〕

第７図に従来例を示す。図において、１は器具本体、２
は熱線センサ、３はカバー、ａは熱線光路、■ｏはアン
プ出力回路についての設定電圧、■□はスレッシュホー
ルド電圧である。

図（Ａ）はカバー３を取り除いた状態、図（Ｂ）は図（
Ａ）の場合の熱線センサ２による人の検知信号を表す。

図（Ｃ）はカバー３を取り付けた状態、図（Ｄ）は図（
Ｃ）の場合の熱線センサ２による人の検知信号を表す。

図（Ａ）と図（Ｃ）との比較から明らかなように、カバ
ー３の取り付け、取り除きに関係なしに熱線光路ａの広
がりは一定である。

しかし、カバー３を取り除いた状態では図（Ｂ）のよう
に熱線センサ２の感度が高く、検知信号は振幅の大きな
ものとなる。これに対し、カバー３を取り付けた状態で
は、カバー３によって熱線が減衰されるため、熱線セン
サ２の感度が低下し、検知信号は図（Ｄ）のように振幅
の小さなものとなる。そのため、検知信号に対するスレ
ッシュホールド電圧■。を図（Ｂ）の場合よりも低く設
定しなおす必要がある。

このような熱線センサの感度切換えのための構成として
、従来では、取り付けたカバーから突出するピンを設け
、このピンにより感度切換えスイッチを操作したり、カ
バーに取付けた磁石により、器具本体に設けたリードス
イッチを、カバー取り付けに伴って動作させて、アンプ
出力判定コンパレータのスレッシュホールド電圧を切換
えるように構成していた。

このため、部品点数が多く、構造が複雑であり、高コス
トにつくとともに、作業性が悪いという問題があった。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、前記従来例の問題点の解消を図り、
構造が簡単で低コストであり、しかも、感度調整が不要
な熱線式検知器を提供することである。

〔発明の開示〕

この発明の熱線式検知器は、熱線センサと、この熱線セ
ンサを取付けた器具本体と、前記熱線センサを覆うよう
に前記器具本体に着脱自在に取付けたもので器具本体に
取付けた状態で前記熱線センサの所定感度に熱線を絞る
集光度をもつ集光カバーとを備えたものである。

この発明の前記構成による作用を第５図および第６図に
基づいて説明する。

ｆａｌ　　第５図の（Ａ）は熱線光路ａ１を絞った状態
であり、この場合の検知エリアＡ１は狭いが、（Ｃ）は
熱線光路ａ２を広げた状態であり、この場合の検知エリ
アＡ２は広い。

検知エリアＡ１が狭いと、（Ｂ）のように熱線センサ２
による検知信号の振幅は大きいが、検知エリアＡ２が広
いと、（Ｄ）のように検知信号の振幅は小さくなる。そ
れは、熱源である人体が検知エリアＡ１内で占める割合
が検知エリアＡ２内で占める割合よりも大きいためであ
る。

（ｂｌ　　この発明の前記構成は、以上の見地に基づい
たものである。すなわち、第６図（Ａ）のように、集光
カバー４を取り除いた状態では熱線光路ｂ１が大きく、
検知信号の振幅が大きい。

同図（Ｂ）のように集光カバー４を取り付けた状態では
集光カバー４の集光作用によって熱線光路ｂ２を絞るこ
とにより、（Ｂ）と同様に振幅の大きな検知信号を得る
ようにしである。

すなわち、同図（Ｄ）は集光カバー４の吸光作用によっ
て熱線が減衰され検知信号の振幅が減少している状態を
示し、同図（Ｅ）は集光カバー４の集光作用によって熱
線光路ｂ２を絞ったことにより、熱線センサ２の感度を
相対的に高めて、図（Ｄ）の減衰を相殺し、もって図（
Ｆ）のように図（Ｂ）と同様に十分な振幅を有する検知
信号を得るようにしたものである。

（Ｃ）シたがって、カバーの吸光による熱線の減衰を回
復するために、従来のように部品点数が多く複雑で高コ
ストな構成を必要とせず、単に、熱線センサに対するカ
バーを、器具本体に取付けた状態で熱線センサの所定感
度に熱線を絞る集光度をもつ集光カバーに構成するだけ
でよいため、構造の簡素化とコストダウンとを達成する
ことができる。

また、熱線センサの実体的な感度の切換えが、集光カバ
ーを取り付けるだけで自動的に行われるため、従来のよ
うにアンプ出力判定コンパレータのスレッシュホールド
電圧を切換えるといった面倒な操作を不要化でき、作業
性を改善することができる。

実施例 この発明の第１の実施例を第１図に基づいて説明する。

第１図は概略断面図である。

図において、２Ａは熱線センサ２を含んだ光学系、１は
光学系２Ａを内蔵する器具本体、４ａは考案の構成にい
う「集光カバー」の−例であるフレネルレンズ状の集光
カバーであり、このフレネルレンズ状集光カバー４ａは
器具本体１の開口部に取付けられて、光学系２Ａに対す
る防塵、防水を果たすとともに、フレネルレンズ状集光
カバー４ａの取付は前の広い熱線光路ｂ１を狭い熱線光
路ｂ２に絞る役目を果たす。

フレネルレンズ状集光カバー４ａは、肉厚が小さいので
、熱線に対する減衰の度合が小さく、したがって、熱線
の絞り量も比較的小さくてよい。

第２の実施例を第２図に基づいて説明する。

この実施例は、考案の構成にいう「集光カバー」として
凸レンズ状の集光カバー４ｂを採用したものである。そ
の他の構成は第１の実施例と同様であるので同一部分に
同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。

第３の実施例を第３図に基づいて説明する。

この実施例は、考案の構成にいう「集光カバー」として
球殻状の集光カバー４ｃを採用したものである。集光作
用は、凸レンズ状集光カバー４ｂよりは劣るが、球殻状
であるため、集光作用をもつことに変わりはない。その
他の構成は第１の実施例と同様であるので同一部分に同
一符号を付すにとどめ、説明を省略する。

第４の実施例を第４図に基づいて説明する。

この実施例は、考案の構成にいう「集光カバー」として
、複数の検知エリアｂ２・・に対応する複数の集光部分
ｄ・・を有する平板状の集光カバー４ｄを採用したもの
である。集光部分ｄ・・に対応して光学系２Ａにも複数
の熱線センサ２・・が設けられている。その他の構成は
第１の実施例と同様であるので同一部分に同一符号を付
すにとどめ、説明を省略する。

なお、いずれの実施例にあっても、集光カバーが等方性
のものである場合には、集光カバーの器具本体に対する
取付けの方向性がなくなる。従来例では、ピンや磁石の
ために、等方性のカバーであっても、その取付けに方向
性があり、その分取付は作業に面倒なところがあったが
、このような点が改善されて、その取付は作業を一層改
善できる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、つぎの効果がある。

＋８１　　カバーの吸光による熱線の減衰を回復するた
めに、従来のように部品点数が多く複雑で高コストな構
成を必要とせず、単に、熱線センサに対するカバーを、
器具本体に取付けた状態で熱線センサの所定感度に熱線
を絞る集光度をもつ集光カバーに構成するだけでよいた
め、構造の簡素化とコストダウンとを達成することがで
きる。

（ｂ）　　また、熱線センサの実体的な感度の切換えが
、集光カバーを取り付けるだけで自動的に行われるため
、従来のようにアンプ出力判定コンパレータのスレッシ
ュホールド電圧を切換えるといった面倒な操作を不要化
でき、作業性を改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例の概略断面図、第２図
は第２の実施例の概略断面図、第３図は第３の実施例概
略断面図、第４図は第４の実施例の概略断面図、第５図
はこの発明の詳細な説明図、第６図はこの発明の動作の
原理的な説明図、第７図は従来例の説明図である。 １・・・器具本体、２・・・熱線センサ、４・・・集光
カバー、４ａ・・・フレネルレンズ状集光カバー、４ｂ
・・・凸レンズ状集光カバー、４Ｃ・・・球殻状集光カ
バー、４ｄ・・・複数集光部分付き集光カバー、ｄ１〜
ｄ４・・・集光部分 第１図 第４図 第２図 第３図 （Ａ）　　　　　　　　　　　　（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ） 第５図 （Ｃ） 第７図 ＣＤ）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱線センサと、この熱線センサを取付けた器具本
   体と、前記熱線センサを覆うように前記器具本体に着脱
   自在に取付けたもので器具本体に取付けた状態で前記熱
   線センサの所定感度に熱線を絞る集光度をもつ集光カバ
   ーとを備えた熱線式検知器。
2. （２）前記集光カバーがフレネルレンズ状である特許請
   求の範囲第（１）項記載の熱線式検知器。
3. （３）前記集光カバーが凸レンズ状である特許請求の範
   囲第（１）項記載の熱線式検知器。
4. （４）前記集光カバーが球殻状である特許請求の範囲第
   （１）項記載の熱線式検知器。
5. （５）前記集光カバーが複数の検知エリアに対応する複
   数の集光部分を有するものである特許請求の範囲第（１
   ）項記載の熱線式検知器。