JPS6112321Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔利用される技術分野〕 この考案は扁平袋の一側のフイルムが縦方向に
連なつている連続袋帯を一対の間歇移送ローラで
順次送り出してこの最先端の袋部に順次被包装物
を投入し、包装する装置に関するものである。

更に具体的に述べれば、一袋長さ相当分ずつ連
続袋帯を間歇移送する一対挟持型の水平な移送ロ
ーラを備え、この搬出側に、これより間歇的に一
袋長さずつ送り出された前記連続袋帯が少なくと
もほヾ一袋長さ以上の寸法垂下できる寸法の急勾
配案内面を備えており、この急勾配案内面の上方
にはこの部分に添い、かつ急勾配案内面の下縁よ
り下位に垂下する前記連続袋帯の最先端の袋部を
吹風により孕ませるブロア及びこの袋部に被包装
物を投入するためのホツパ並びに、被包装物が前
記最先端の袋部に投入後、この袋部の口縁を前記
移送ローラが停止中に相接近し圧接し、離反する
熱溶着顎を備えた包装装置を前提条件とするもの
に関する。

〔従来技術及び問題点〕

従来の装置は、前記前提条件の装置において、
特に一対の溶着顎１は第３図及び第４図にみられ
るように、溶着時に連続袋帯Ｆが前記溶着顎１の
溶着面に溶着し、溶着後も溶着面から離反しない
ような事態が生じないよう、連続袋帯Ｆを溶着面
から剥離させるために溶着面よりも張り出した剥
離用部材乃至連続袋帯案内部材３が前記溶着顎１
に添つて水平方向に設けられている。従つて、こ
の剥離用部材乃至連続袋帯案内部材３は、溶着後
の連続袋帯Ｆを熱溶着顎１の溶着面から剥離させ
る効果と、移送ローラによる連続袋帯Ｆの移送時
に加熱されている溶着顎１に連続袋帯Ｆを接触さ
せず、連続袋帯Ｆを熱損させない効果を有する。

ところが、この剥離用部材乃至連続袋帯案内部
材３は上記の利点と共に連続袋帯Ｆがこれに接触
することによつて、その横断方向に稜４のある屈
曲状態となり、これよりも下方に垂下する最先端
の袋部Ｂは前記稜４を基準として扁平状態とな
る。

従つて、前記ブロアによる吹風によつて前記袋
部Ｂを孕ませようとしても、連続袋帯Ｆの最先端
の袋部Ｂは稜４で折れ曲つて、剛性が高められた
状態となつているため十分に孕まず袋部Ｂの開口
部５の開口が不能若くは不充分となり、被包装物
の投入が不能若くは困難となる事態が発生し易
い。

そこで第５図及び第６図に示すように、連続袋
帯Ｆの開口部５の反対側のフイルムの両側部に内
方に向けて連続袋帯Ｆの両側縁部に切目６を入れ
た連続袋を本件出願人は開発した。

この連続袋帯F₀を上記従来例の装置に用いる
と第７図に示すように袋部B₀が吹風によつて孕
み易いが、連続袋帯となる部分の幅が狭く、被包
装物を袋部B₀に投入したときその重量によつて
袋部B₀に皺が寄り易く、後の開口部の溶着を不
完全にしたり、体裁の悪い形態にする。また連続
袋帯F₀の接続部分に不連続切目７が設けてある
ものにおいては被包装物投入時の衝撃力が切目６
の奥の不連続切目７の両端部に集中して、不連続
切目７よりこの下の袋部B₀は開口部５を封緘す
る前に落下させて終うおそれがある。

〔問題点を解決する手段〕

この考案は前記の前提条件の包装装置において
前記移送ローラと一対のヒートシール顎までの間
の前記急勾配案内面の中段位置であり、前記移送
ローラより送り出されて垂下している連続袋の最
先端の袋の開口部よりも上流側になる次の袋部の
垂下部分の中段位置を前記連続袋の横断方向に袋
部の開口部を有するフイルム側に凸に屈曲させる
稜が設けてあることを特徴とする包装装置とする
ことによつて問題点を解決した。

〔実施態様〕

第１図及び第２図において、１０は機枠に水平
に支承された一対挟持型移送ローラであり、連続
袋帯Ｆを一袋長さ相当分ずつ間歇移送する機能を
有する。この移送ローラ１０は包装装置全体の前
面上に設けてある。１１はこの移送ローラ１０の
下側に接近して設けた案内部材であつて、全体と
して移送ローラ１０と平行な横長形状をしており
その中段部分には横方向の稜１２が設けてあつて
稜１２を境として、その上側は急勾配案内面１
３、稜１２の下側は垂直案内面１４となつて、前
記移送ローラ１０より送り出される連続袋帯F₁
をこれら急勾配案内面１３、垂直案内面１４に添
つて垂下できるようにしてある。第１図の本考態
様においては前述の案内部材１１はプレス加工に
よつて成形されたものであり、前記稜１２を境界
とした急勾配案内面１３は前記移送ローラ１０の
うちの下側の移送ローラ１０の送り出し部分の
ほヾ接面になるように機枠に設けてあり、実際は
この案内部材１１は機枠に対して若干所定位置か
ら後退できるよう機枠に対してばね１５によつて
弾発的に設けてある。

１６は前記案内部材１１の下側にこれと平行に
設けた固定熱溶着顎であり、熱板式でも或は溶着
面にニクロム線１７が張設してあるインパルス方
式のものでもよく、その型式を問わない。図示の
例においては、インパルス方式のものを示した。
この溶着面１８は前記案内部材１１が平常状態の
ときの下面部１４よりも若干（３〜６mm）程度後
退した位置に設けてある。１９は固定熱溶着顎１
６のニクロム線１７の直ぐ下側にこれと平行に設
けた不連続鋸歯である。

すなわち、移送ローラ１０より送り出されて垂
下している連続袋帯F₁の最先端の袋部B₁の開口
部よりも下流側に連なる次の袋部の垂下部分の中
段部分をこの連続袋帯F₁の横断方向で、この袋
部の開口部を有する一方のフイルム側へ凸に屈曲
させる前記稜１２が、前記移送ローラ１０と前記
固定熱溶着顎１６までの中間位置で、前記案内部
材１１に形成されている。

２０は固定熱溶着顎１６に接離する可動顎であ
つて、加熱線１７と接触する部材２１は耐熱材例
えばテフロンテープを貼付乃至は添付した耐熱ゴ
ム材よりなり中央には前記不連続鋸歯１９の逃溝
２２が設けてある。

２３は移送ローラ１０の上部に設けられた吹風
吹出口であつて、下向に開口している。２４は包
装用連続袋F₁の袋部B₁に被包装物を投入するた
めのホツパーであつて、機枠に支持されている。

〔作 用〕

以上のように構成しているこの考案の包装装置
において移送ローラ１０によつて連続袋帯F₁を
一袋長さ分ずつ間歇的に移送し、最先端の袋部
B₁の開口縁２５が一対の熱溶着顎１６，２２よ
りも若干（２〜３mm）上位とし、この最先端の袋
部B₁に連なる次の袋部の垂下部分の中段部分を
案内部材１１の稜１２によつて横断方向で、この
袋部の開口を有する一方のフイルム側へ凸に屈曲
した状態で移送ローラ１０の回転が停止するよう
に調整する。

而して、移送ローラ１０の停止中に、吹出口２
３よりの吹風によつて連続袋帯F₁の最先端の袋
部B₁を孕ませ（第２図参照）、この状態で前記袋
部B₁に被包装物をホツパー２４を用いて投入す
る。

次に吹風を止め、可動顎２０を固定熱溶着顎１
６方向に移動し、可動顎２０を最先端の袋部B₁
と共に、案内部材１１の下面部１４に当て、これ
らをばね１５の反撥力に抗して第１図において左
から右方向に押し込み、遂には可動顎２０と固定
熱溶着顎１６とによつて、前記最先端の袋部B₁
の開口縁部を挟持し、ニクロム線の加熱によつ
て、該開口縁部を溶着して封緘する。

この挟持期間中に、切断部材２６が背後から突
出し、最先端袋部B₁をこれよりも後続の包装用
連続袋F₁と分離する。

後、可動顎２０は復帰し、次の移送を始める。

〔効 果〕

叙上のように構成し、作用を為すこの考案の包
装装置においては、移送ローラ１０によつて移送
が完了し、最先端の袋部B₁の開口縁２５が丁度
熱溶着１６，２０の位置に合せたとき、これより
も上位に連なる連続袋帯Ｆは移送ローラ１０から
急勾配案内面１３及び垂直案内面１４に添つて案
内されているため、特に中間において袋部の開口
部を有するフイルム側へ凸に屈曲されるため、こ
の中段の稜１２より下位の連続袋帯の部分は単に
案内部材１１の下面部１４に添つて垂下した状態
となつている。

従つて、上方の吹出口２３より吹風を吹き下
し、風が袋部B₁の開口縁２５より入り、これを
孕ませたとき、これに伴つて、最先端の袋部B₁
の開口縁から次の袋部の垂直案内面１４に添つた
部分の稜１２までに亘るフイルムはその垂下方向
の寸法が少なくとも一袋長さの半分の長さ相当あ
るから樋状に丸まり（第２図参照）、最先端の袋
部B₁の開口縁２５を丸味をもつて大きく開口さ
せるため厚みのある被包装物や、粒度の大きく粒
状物の投入が容易となり、連続袋帯F₁も第５
図、第６図に示すような特殊なものを用いる必要
がない。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案に係るもので、第１図はこの考案
の代表的な実施態様の縦断側面図、第２図は第１
図の装置に連続袋帯を用いた場合の斜視図、第３
は従来公知の装置の移送ローラと熱溶着顎の関係
を示す側面図、第４図は第３図の斜視図、第５図
は、連続袋帯の一例を示す一部斜視図、第６図は
第５図の縦断側面図、第７図は、第５図の連続袋
帯の最先端の袋部を吹風によつて孕ませた状態の
斜視図、第８図は、被包装物を投入した状態の第
５図の連続袋の正面図である。 図中符号、１１……案内部材、１２……稜、１
３……上面部、１４……下面部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一袋長さ相当分ずつ連続袋帯を間歇移送する一
   対挟持型の水平な移送ローラを備え、この搬出側
   にこれより間歇的に一袋長さずつ送り出された前
   記連続袋帯が少なくともほヾ一袋長さ以上の寸法
   垂下できる寸法の急勾配案内面を備えており、こ
   の急勾配案内面の上方にはこの部分に添い、かつ
   この急勾配案内面の下縁より下位に垂下する前記
   連続袋帯の最先端の袋部を吹風により孕ませるブ
   ロア及びこの袋部に被包装物を投入するためのホ
   ツパ並びに、被包装物が前記最先端の袋部に投入
   後この袋部の口縁を前記移送ローラが停止中に相
   接近し、圧接し離反する熱溶着顎を前記急勾配案
   内面の下縁下位置に備えている扁平袋の一側のフ
   イルムが縦方向に連なつた連続袋帯を用いる包装
   装置において、 前記移送ローラと一対のヒートシール顎までの
   間の前記急勾配案内面の中段位置であり、前記移
   送ローラより送り出されて垂下している連続袋の
   最先端の袋の開口部よりも上流側に連なる次の袋
   部の垂下部分の中段位置を前記連続袋の横断方向
   に袋部の開口部を有するフイルム側に凸に屈曲さ
   せる稜が設けてあることを特徴とする包装装置。