JPS6111506Y2 - - Google Patents

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JPS6111506Y2
JPS6111506Y2 JP17038979U JP17038979U JPS6111506Y2 JP S6111506 Y2 JPS6111506 Y2 JP S6111506Y2 JP 17038979 U JP17038979 U JP 17038979U JP 17038979 U JP17038979 U JP 17038979U JP S6111506 Y2 JPS6111506 Y2 JP S6111506Y2
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discharge
frame
internal
suction
cylinder
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JP17038979U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、多気筒を備えた全密閉形圧縮機に関
し、特にその各シリンダからの吐出ガスをケーシ
ング外に吐出させる吐出系の構造に関するもので
ある。
従来、この種の多気筒全密閉形圧縮機において
は、ケーシング内に配設された架構内に、複数個
のシリンダを設け、各シリンダの吐出ポートに内
部1次吐出管をそれぞれ接続し、これらをケーシ
ング内に設けた1つの集合吐出管に接続し、該集
合吐出管から1本の内部2次吐出管を介して外部
吐出管に接続して、各シリンダから吐出された吐
出ガスを一旦、ケーシング内で集合吐出管に集め
た後、1本の内部2次吐出管を介して外部吐出管
に吐出するようになされている。
しかしながら、上記従来のものにおいては、各
シリンダにそれぞれ内部1次吐出管を設けるた
め、シリンダの数だけ内部1次吐出管を必要とす
る構造のために内部配管構造が複雑となる欠点が
ある。しかも、別部材の集合吐出管が必要とな
り、コストアツプとなる欠点がある。さらに、多
量の吐出ガスを1本の内部2次吐出管で吐出する
ので、該内部2次吐出管は管径の大きいものが用
いられている。そのために、内部2次吐出管に可
撓性がなく、内部2次吐出管によつて十分なルー
プ長をとれずに固定的に結続されることになるた
め、運転時に架構の振動に伴つてケーシングが振
動し易く、振動および運転音が大きいという欠点
があつた。
尚、このため、上記内部2次吐出管として可撓
性を有する管、例えば銅管、蛇腹チユーブ、フレ
キシブルホース、樹脂管などを使用することが考
えられるが、圧縮機において液圧縮等により吐出
冷媒ガスが異常高圧になることを考慮した場合、
上記銅管では、疲労強度が弱く、耐久性に欠け、
またコスト的に高くつく。また蛇腹チユーブで
は、高圧時に変形してしまい、またコスト高とな
る。また、フレキシブルホースや樹脂管では、冷
媒ガスによつて浸潤されるなどの欠点が生じ、よ
つて一般的には銅管が使用されている。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、各シリンダの吐出ガスを集合する集合吐出室
を架構内に一体形成するとともに、上記内部2次
吐出管に相当する内部吐出管をシリンダの数より
少ない複数本の内部吐出管で構成して、各吐出管
の管径を小さくすることにより、内部配管構造を
簡単にしながら、内部吐出管に十分なるループ長
をとつてその可撓性を高めるようにし、よつて運
転時の架構からの振動を吸収緩和してケーシング
への伝播を阻止し、振動および運転音の低減化を
図り得るようにした多気筒全密閉形圧縮機を提供
せんとするものである。
すなわち、本考案は、ケーシング内に配設れた
架構内に、ガス圧縮が行われる複数個のシリンダ
と、1つの集合吐出室とを設け、かつ各シリンダ
を上記集合吐出室に連通する吐出通路を上記架構
内に形成し、上記各シリンダからの吐出ガスを上
記架構内の吐出通路を介して架構内の集合吐出室
に集合させるようになすとともに、上記集合吐出
室に、一定のループ長を有し、かつ上記シリンダ
の数よりは少ない複数本の内部吐出管を接続し、
該各内部吐出管の他端部を、ケーシング外に延出
される1本の集合吐出配管に接続したことを特徴
とするものである。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図および第2図は全密閉形の6気筒圧縮機
に適用した例を示し、1は密閉形のケーシングで
あつて、該ケーシング1には外部吸入管2がケー
シング1の内部空間に連通可能に接続されてい
る。3はケーシング1内に配設された架構であつ
て、該架構3はその外周の3箇所に突設した突片
4がケーシング1の内周壁の3箇所に突設した支
持ブラケツト5にスプリング6を介して乗架され
て、ケーシング1内に弾性支持されて、運転時の
架構3の振動を吸収緩和し、ケーシング1への伝
播を遮断するように構成されている。上記架構3
上にはロータ7とステータ8とからなるモータ9
が載置固定され、該モータ9は上下方向に延びる
回転軸10に連結され、該回転軸10は架構3の
中央部に上下方向に穿設された貫通孔11内を貫
通して上部軸受12を介して回転自在に支承され
ている。さらに、上記回転軸10の下部にはクラ
ンク軸13が上下方向(軸方向)に連設され、該
クランク軸13の下端部は架構3の下端部に固定
された下部軸受14に回転自在に支承されてい
る。尚、15はクランク軸13の下端部中心に穿
設されたオイル孔、16はクランク軸13および
回転軸10に貫通して上記オイル孔15と偏心し
て穿設されたオイル供給孔であつて、該オイル供
給孔16は連通孔17を介してオイル孔15に連
通され、また該オイル供給孔16には上記上部軸
受12および下部軸受14の各々に対向する位置
に供給口18,18が半径方向に開設され、回転
軸10およびクランク軸13の遠心力により各軸
受12,14にオイルを供給するように設けられ
ている。
また、19は上記モータ9を覆う円筒状のモー
タカバーであつて、該モータカバー19の下端部
は架構3の上端部外周に密閉固定されている。該
モータカバー19の側部には吸入口20が開設さ
れ、該吸入口20は、モータカバー19の側部に
形成した消音室21を介してモータカバー19内
の上部空間に連通され、外部吸入管2からケーシ
ング1内の内部空間に供給された吸入ガスを該吸
入口20を介し且つ消音室21で消音した後、モ
ータカバー19内の上部空間に吸入し、さらにモ
ータ9のロータ7に開設された吸入通路22を介
して後述の架構3内の各シリンダ23内に吸入せ
しめるように設けられている。
一方、上記架構3内には、低位置に第1〜第3
の3個、高位置に第4〜第6の3個の計6個のシ
リンダ23,23,…がそれぞれ放射状に60゜ず
つの等ピツチでもつて形成され、該各シリンダ2
3内にはピストン24が半径方向に摺動自在に嵌
挿され、該各ピストン24は連接棒25を介して
上記クランク軸13に連結され、該クランク軸1
3の回転によりピストン24が半径方向に往復運
動することによりシリンダ23内でガス圧縮を行
うように構成されている。
また、上記架構3には上記吸入通路22に連通
する環状の第1吸入室26が回転軸10に対して
同心状に形成されているとともに、該第1吸入室
26の外周には隔壁27を介して同心状に環状の
第2吸入室28が形成され、該第2吸入室28は
その上部を遮閉板29で閉塞せしめて密閉状態に
設けられている。また、上記第1吸入室26と第
2吸入室28とは隔壁27に開設された吸入孔3
0を介して連通している。さらに、上記第1吸入
室26は架構3、第4〜第6シリンダ23の各々
に設けた弁座31および各シリンダヘツドカバー
32を貫通して設けた吸入ポート33を介して第
4〜第6シリンダ23の各々に連通しているとと
もに、上記第2吸入室28は架構3、第1〜第3
シリンダ23の各々に設けた弁座31および各シ
リンダヘツドカバー32を貫通して設けた吸入ポ
ート34を介して第1〜第3シリンダ23の各々
に連通している。
さらに、上記吸入孔30には該吸入孔30を開
閉して第1吸入室26と第2吸入室28との連通
を制御するアンロード装置35が設けられてい
る。該アンロード装置35は、架構3に固定され
たシリンダ36と、該シリンダ36内に摺動自在
に嵌挿されたピストン37と、該ピストン37と
連結され上記吸入孔30を開閉する弁体38と、
上記シリンダ36のピストン37背部に圧力ガス
を供給する圧力管39と、上記ピストン37を閉
弁方向に付勢するスプリング40とを備え、上記
圧力管39には高圧ガス又は低圧ガスを圧力管3
9に切換供給する三方弁41が設けられ、ロード
時には、三方弁41により高圧ガスを圧力管39
を介してシリンダ36のピストン37背部に供給
して、吸入ガス圧との圧力差によりスプリング4
0のばね力に抗して弁体38を開作動せしめるこ
とにより、第2吸入室28を第1吸入室26と連
通せしめ、よつて第1〜第6の全シリンダ23に
吸入ガスを吸入せしめてガス圧縮を行う一方、ア
ンロード時には、三方弁41により低圧ガスを圧
力管39を介してシリンダ36のピストン37背
部に供給して、吸入ガスとの差圧をなくしてスプ
リング40のばね力により弁体38を閉作動せし
めることにより、第2吸入室28と第1吸入室2
6との連通を閉塞せしめ、よつて第4〜第6シリ
ンダ23のみに吸入ガスを吸入せしめてガス圧縮
を行うように構成されている。尚、42は第1吸
入室26を吸入ポート33に対向する部分とそれ
以外の部分と仕切る仕切壁であつて、吸入ポート
33を介して高位置の第4〜第6シリンダ23へ
流入する液油分を少なくするためのものである。
また、43は第1吸入室26に溜る液油分を架構
3外へ排出する液排出孔である。
さらに、44は架構3内に一体に形成された1
つの集合吐出室であつて、該集合吐出室44は各
シリンダ23の弁座31、シリンダヘツドカバー
32および架構3内を貫通して形成した吐出通路
45を介して各シリンダ23と連通されている。
該集合吐出室44には他端が架構3の外壁に開口
する吐出孔46の一端が開口し、該吐出孔46の
他端には2本の比較的小管径の内部吐出管47,
48が連結され、両内部吐出管47,48は、一
方の内部吐出管47にあつては架構3の外壁に沿
つて下降した後立上り、一定高さに立上つた後モ
ータカバー19の外周を彎曲し、再び下方に延び
る一方、他方の内部吐出管48にあつては架構3
の外壁に沿つて直ちに立上つた後、モータカバー
19の外周を大きく彎曲して、再び下方に延びる
ようにそれぞれ一定のループ長を有するように形
成されている。該両内部吐出管47,48の他端
部はY字形の接手49を介して、直管状であつて
上記内部吐出管47,48よりは大径の1本の集
合吐出配管50に連結され、該集合吐出配管50
はは垂直下方に延びた後ケーシング1外へ延出せ
しめるように設けられている。尚、51は各シリ
ンダ23のピストン24下死点位置に設けた空間
部であつて、該空間部51を介してピストン24
へのオイル潤滑を良好に行うためのものである。
52は排油孔である。また、図示していないが、
上記弁座31には吸入ポート33,34および吐
出ポート45に対向してそれぞれ吸入弁および吐
出弁が装着されている。
次に、上記実施例の作動について述べると、外
部吸入管2よりケーシング1内の内部空間に供給
された吸入ガスは、モータカバー19の吸入口2
0から消音室21に流入し、該消音室21で消音
された後、ロータ7の吸入通路22を経て第1吸
入室26に吸入される。第1吸入室26に吸入さ
れた吸入ガスは、ロード時には吸入ポート33を
介して第4〜第6シリンダ23に吸入されるとと
もに、アンロード装置35の開作動により吸入孔
30を介して第2吸入室28に流れ、吸入ポート
34を経て第1〜第3シリンダ23にも吸入さ
れ、全シリンダ23でガス圧縮が行われる一方、
アンロード時にはアンロード装置35の閉作動に
よつて第2吸入室28の第1吸入室26との連通
が遮断され、吸入ポート33を介して第4〜第6
シリンダ23のみに吸入され、該第4〜第6シリ
ンダ23でガス圧縮が行われる。しかる後、各シ
リンダ23でガス圧縮が行われた吐出ガスは架構
3内の各吐出通路45を介して架構3内の集合吐
出室44に一旦集められた後、吐出孔46から2
本の内部吐出管47,48に分流し、その後1本
の集合吐出配管50に吐出される。
この場合、上記内部吐出管47,48はそれぞ
れ管径が比較的小さく、且つ十分なるループ長を
とつているため、可撓性が大きいことにより、運
転時に架構3が上下方向あるいは左右方向に振動
しても、この振動は、内部吐出管47,48、接
手49および集合吐出配管50を介してケーシン
グ1に直接伝達されずに、上記内部吐出管47,
48で吸収緩和されることになり、よつて振動お
よび運転音を著しく低減させることができる。
今、具体的に、内部吐出管を複数本にしたこと
による可撓性の増大効果について、2本の内部吐
出管を例にとつて1本の場合と比較して示すに、
このような内部吐出管は片持ばりと仮定すると、
そのバネ定数kは、 k=3E・I/l3 で表わされる。ここで、lははりの長さ(管
長)、Eは弾性係数であり、Iは断面二次モーメ
ントで、この場合、断面が円管であるから、 I=(π/64)・(D4−d4) (但し、D:円管の外径、d:円管の内径) となる。上記lおよびEは共に一定値であるの
で、上記の2つの式から k∝(D4−d4) となる。一方、2本の内部吐出管の場合の合計の
通路面積S2〔=π/4・(D2 2−d2 2)・2〕と、1
本の内部吐出管の場合の通路面積S1〔=π/4・
(D1 2−d1 2)〕とはほぼ等しく決定されることか
ら、D1 2−d1 2=2(D2 2−d2 2)となるので、1本
の内部吐出管のバネ定数k1は k1∝D:−d1 4 =(D1 2+d1 2)(D1 2−d1 2) =2(D1 2+d1 2)(D2 2−d2 2) であり、また2本の内部吐出管の合計のバネ定数
2k2は、 2k2∝2(D2 4+d2 4) =2(D2 2+d2 2)(D2 2−d2 2) であつて、D1 2+d1 2>D2 2+d2 2の関係より、結
局、k1>2k2となる。このことから、2本の内部
吐出管の場合の方が1本の内部吐出管の場合より
も可撓性が大幅に増大することが判る。具体的数
値の例として、例えば20HPの圧縮機の吐出配管
系において通路面積をほぼ等しくするよう、1本
の場合には22.2mmφ×1.2mmtのものを、2本の
場合には各々15.9mmφ×1.2mmtのものを用いる
と、2本の場合には1本の場合よりも全体のバネ
定数が約30%ほど低減する。
尚、上記実施例では6気筒の全密閉形圧縮機に
ついて述べたが、本考案はその他多気筒の全密閉
形圧縮機に対しても適用のできるのは言うまでも
ない。
また、上記実施例では、内部吐出管47,48
を2本設けたが、要は複数個のシリンダの数より
は少ない3本等の内部吐出管を設けてもよく、す
なわち、3気筒、4気筒あるいは8気筒の圧縮機
に対し、複数本の内部吐出管を設ければよく、こ
の場合には管径がより小さくすることができるた
めに可撓性をより増大させることができる反面、
配管構造が複雑となるので、上記実施例の如く2
本ないし3本程度が適当である。
以上説明したように、本考案によれば、ケーシ
ング内に配設された架構内に、ガス圧縮が行われ
る複数個のシリンダと、1つの集合吐出室とを設
け、かつ各シリンダを上記集合吐出室に連通する
吐出通路を上記架構内に形成し、上記各シリンダ
からの吐出ガスを上記架構内の吐出通路を介して
架構内の集合吐出室に集合させるようになすとと
もに、上記集合吐出室に、一定のループ長を有
し、かつ上記シリンダの数よりは少ない複数本の
内部吐出管を接続し、該各内部吐出管の他端部
を、ケーシング外に延出される1本の集合吐出配
管に接続したことにより、内部配管構造を簡略化
しながら、内部吐出管の可撓性を増大させること
ができるので、運転時の架構の振動がケーシング
へ伝播するのを緩和して、振動および運転音を低
減させることができ、圧縮機の騒音低減化を図る
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を例示するもので、第
1図は全体構造を示す縦断面図、第2図はケーシ
ングを切開した平面図である。 1……ケーシング、3……架構、23……シリ
ンダ、44……集合吐出室、45……吐出通路、
47,48……内部吐出管、50……集合吐出配
管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシング1内に配設された架構3内に、ガス
    圧縮が行われる複数個のシリンダ23,23…
    と、1つの集合吐出室44とを設け、かつ各シリ
    ンダ23,23…を上記集合吐出室44に連通す
    る吐出通路45,45…を上記架構3内に形成
    し、上記各シリンダ23からの吐出ガスを上記架
    構3内の各吐出通路45を介して架構3内の集合
    吐出室44に集合させるようになすとともに、上
    記集合吐出室44に、一定のループ長を有し、か
    つ上記シリンダ23…の数よりは少ない複数本の
    内部吐出管47,48を接続し、該各内部吐出管
    47,48の他端部を、ケーシング1外に延出さ
    れる1本の集合吐出配管50に接続したことを特
    徴とする多気筒全密閉形圧縮機。
JP17038979U 1979-12-08 1979-12-08 Expired JPS6111506Y2 (ja)

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JP17038979U JPS6111506Y2 (ja) 1979-12-08 1979-12-08

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JPS5686376U JPS5686376U (ja) 1981-07-10
JPS6111506Y2 true JPS6111506Y2 (ja) 1986-04-11

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JP4701789B2 (ja) * 2005-03-30 2011-06-15 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機

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