JPS6111495A

JPS6111495A - 横形ロ−タリ式圧縮機

Info

Publication number: JPS6111495A
Application number: JP13105584A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Sugiyama; 雅彦杉山; Shigetaro Tagawa; 茂太郎田川; Hajime Konno; 元紺野
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1984-06-27
Filing date: 1984-06-27
Publication date: 1986-01-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「発明の利用分野〕本発明は、例えば冷蔵庫、空気調和機等の冷凍装置に組
込まれる横形ロータリ式圧縮機に関する。

〔発明の背景〕

従来の横形ロータリ式圧縮機の構造と性能−にの問題点
を第１図から第６図で以下説明する。第１図は従来の横
形ロータリ式圧縮機（以下圧縮機と云う）の縦断面であ
り、ケース１の内部に電動要素２と圧縮要素３が収納さ
れ、下方に油２０が貯溜されている。回転軸４は略水平
に配設され、電動要素２の回転力を圧縮要素３に伝達し
、シリンダ６の内壁を偏心回転するローラ７を駆動する
。

第２図、第３図に示すように、軸方向に設けられた吸込
みパイプ２７を経て、ケースｌの外部から直接低圧ガス
を吸込み、ローラ７の回転により圧縮した高圧ガスを図
１に示すサブベアリング９に設けた吐出ポート１５から
、第７図し；示す吐出サイレンサ２２の内部に吐出する
。第１図で吐出ガス２１は吐出ガス六１８ａ、１８ｂ、
１８ｃを経て、ケース１内部に放出された後、吐出パイ
プ１９から冷凍サイクルの高圧側に導びかれる。一方、
第６図において、ベーン８はシリンダ内を高圧室２５と
低圧室２４に仕切る機能を有し、回転軸４の回転に従動
して往復運動するので、ベーン８を給油ポンプとして利
用し、第１図においてメインフレーム５の下方にテーパ
ー形状の吸入ピース１３を固定し、サブベアリング９の
下方にテーパー状の吐出穴１４を設けて、給油ポンプの
弁要素を構成して、軸４の内側まで給油している。給油
された油２０ａは、軸４に設けられた油量４ａから、回
転軸４とメインベアリング５．サブベアリング９、およ
びローラ７との間を潤滑する。しかし、ローラ７の内側
は油で満たされており、ローラ７とシリンダ６には軸方
向にクリアランスが存在し、更に、前述のようにケース
１内部は高圧であり、油も高圧側にあるために一部の油
２０ａは第６図に見るように、シリンダ低圧室２４に洩
れ、第５図に示すように吐出ガス２１と共に、吐出サイ
レンサ２２の内部に吐出される。このように、シリンダ
６の低圧室２４に洩れた油は、従来から公知のように冷
力を低下させ、入力をフップさせるなどの問題点がある
と共に、次のように騒音に対しても、影響を与えている
ことがわかった。第４図に吸込み圧力とある周波数Ｘ　
Ｈｚ帯域の騒音レベルの相関性を示す。これより、従来
の圧縮機は吸込圧力が低下すると、Ｘ　Ｈｚ帯域の騒音
レベルが変動し、レベルも増大している。このような吸
込圧力がマイナス３０ｃｍＨｇ程度の圧力条件は冷凍冷
蔵庫などにおいては日常ありうる条件であり、この帯域
近辺での変動音は耳ざわりな音であるので改善する必要
があった。これから、従来の圧縮機は冷凍冷蔵庫組込時
などの吸込圧力が低い場合には、吐出サイレンサ２２の
内部にかなりの油２０ａが溜っていることがわかった。

この原因は、圧縮比が大きい場合は、吐出ガス２１の量
が少ないため、油を上部の吐出ガス穴１８ａまで吹き」
−げることができなく、さらに、シリンダ６内部の低圧
室２４の圧力が低いために、前述したように、ローラ７
とシリンダ６の軸方向のクリアランスから洩れる油量が
多いためである。第９図にこの状態で騒音を測定した結
果を実線で示す。このときＸＨｚのレベルが大きく、か
つ変動していることが確認できた。そこで、前述のガラ
スのＤカバーに油ぬき六２６を設けて、第８Ｂ図に示す
如く油・　５　・を排出したが、第９図に破線で示すように今度はＶ　Ｈ
ｚ　ＪｉＦ域の騒音が大きくなった。この原因は吐出サ
イレンサ２２の内部に油がなくなると、吐出サイレンサ
２２の形状が円筒形状となるために、内部に空洞共鳴が
発生するためである。第６図に従来の吐出サイレンサの
特性を測定した結果を示す。図に示すように、ＭＨｚ近
辺に消音量が負、すなわち、共鳴点があることが明らか
になった。

従って、従来の圧縮機は、吐出サイレンサ内に油が溜る
場合は、ある周波数Ｘ　Ｈｚ帯域の騒音が変動し、かつ
大きくなり、油が溜らない場合は、別の特定周波数のＹ
Ｈｚ帯域の騒音が大きくなるという問題点があった。

ベアリングに複数の障壁を設け、空間を形成した特許の
例として米国特許第３１３０９０２号がある。

〔発明の目的〕

本発明の目的は安価で騒音の低い圧縮機を市場に提供す
ることにある。

〔発明の概要〕

・　４　・従来の圧縮機は吸入圧力が低い場合には、吐出サイレン
サ内に油が溜まり、耳ざわりな変動音が発生し、吐出サ
イレンサ内に油がない場合には、吐出サイレンサ内部に
空洞共鳴が発生し、特定の周波数の騒音が大きくなった
。そこで、カップ状の吐出サイレンサに絞りを設けて複
数の空間に仕切ると共に、絞りの形状は、吐出弁まわり
の油が吹き上げられ易い形状とし、しかも油抜きの穴を
設け、吐出サイレンサ内の油溜りを防止したものである
。

〔発明の実施例〕以下、本発明の実施例を第１図〜第４図により説明する
。第７図は本発明の圧縮機の縦断面図の一部を示したも
のである。第２図は第７図のＣから見たもので、第３図
は第１図の断面ＢＢ’　を示す。第７図に示すように、
カップ状の吐出サイレンサ３９の外周端面３９ｅは、サ
ブベアリング３１の端面３１ｂと密着させ、固定ボルト
２３で締付固定し、カップの内側と、サブベアリングで
囲まれた空間を吐出サイレンサとしたものである。

また、サブベアリング３１のボス３１ａと軸方向に当接
する形状に絞り３９ｃを加え、吐出ガスの流れを第９図
において時計回りに方向づけるとともに、吐出サイレン
サの空間を円筒形状でない形状とすることで、空洞共鳴
の発生を防止する。更に、吐出ポート１５の周囲をＲ形
状に絞り加工した絞り３９ａと、任意の位置に加えた絞
り３９ｂにより、吐出サイレンサを第１室３６と第２室
３７、第３室３８から成る複数の部屋に構成したもので
ある。ここで、絞り３９ａの形状は、吐出ポート１５と
吐出弁１６を囲む形状のＲ形状として、吐出ポート１５
から第１室３６に吐出された油２０ａを吐出ガス２１に
より吹き上げられやすい構造とした。更に、第８図に示
すように、吐出サイレンサ３９の第２室に開口する位置
に油ぬき穴３９ｄを設け、前記Ｒ形状の絞り３９ａによ
り吹き−にげられた油を外部（ケース１の内部）に排出
できるものである。以上のように構成した本発明の圧縮
機の騒音をＲ１１定した結果の一例を第１０図に実線で
示す。図に見るように、吸込圧力を低下させても従来の
圧縮機のようにＸＨｚの周波数レベルが変動したり、大
きくなることを防止でき、これは吐出サイレンサ３９内
に油が溜まることを防止できるためである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、吐出サイレンサ内部を仕切る形状にし
たので、吐出サイレンサ内部に発生する空洞共鳴を防止
でき、この結果、圧縮機の騒音を低減できる。また、吐
出サイレンサ内部の油を確実に排出可能とできるために
、吐出弁が油の中で作動することに起因する耳ざわりな
音と、油φｙ１ｊが不安定に変動することと同期した耳
ざわりな変動音の発生を防＋１．できる。更には、吐出
弁が浦の中で作動することによる弁の開き遅れ、閉ｌ）
遅れなどがなくなり、吐出弁の応答動作がなく４゛るこ
とから、吐出ガスの；φ流を防１１・でき、冷力の向」
二。

入力の低減を図ることができる。とハらの機能は一体に
絞り加工したカップ状の吐出サイレンサにより構成が可
能であり、部品点数を増加させることもなく、圧縮機の
コストをアップさせることも・　７　・ないので、実用」二の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の圧縮機の縦断面図、第２図は第１図の
Ｃより見た図、第３図は第苧図のＢ’　−Ｂ′断面図、
第４図は本発明の騒音低減効果を来所面図、第８Ａ、第
８Ｂ図は第１図の運転時の様子を［察した結果、第９図
は第４Ａ、第４Ｂ図の騒音測定結果、第１０図は従来の
吐出サイレンサの特性である。１・・・ケース、２・・・電動要素、３・・・圧縮要素
、４・・・回転軸、４ａ・・・油量、５・・・メインベ
アリング、６・・・シリンダ、７・・・ローラ、８・・
・ベーン、９・・・サブベアリング、９ａ・・・外周り
ブ、９ｂ・・・軸受ボス。１０・・・カバー、１１・・・給油パイプ、１２・・・
スプリング、１３・・・吸入ピース、１４・・・テーパ
ー状の吐出穴、１５・・・吐出穴、１６・・・吐出弁、
１７・・・リテーナ、１８ａ・・・吐出ガス穴、１８ｂ
・・・吐出ガス穴、１８ｃ・・・吐出ガス穴、１９・・
・吐出パイプ、才ｏ・・・・　８　・油、２０ａ・・・給油された油、２１・・・吐出ガス、
２２・・・吐出サイレンサ、２３・・・固定ボルト、２
４・・・低圧室、２５・・・高圧室、２６・・・油抜き
穴、３１・・・サブベアリング、３１ａ・・・ボス、３
１ｂ・・・端面、３６・・・第１室、３７・・・第２室
、３８・・・第３室、３９・・・本発明のカップ状吐出
すイレンサ、３９ａ・・・Ｒ形状絞り、３９ｂ・・・絞
り、３９ｃ・・・絞り、３９ｄ・・・油抜き穴、３９６
・・・外周端面。

Claims

【特許請求の範囲】１、ケースの内部に電動要素と圧縮要素を収納し、回転
軸を略水平に構成し、ベアリングの端部に吐出弁とこれ
を覆う形態のカップ状の吐出サイレンサを設けた横形ロ
ータリ式圧縮機において、該カップ形状の吐出サイレン
サに一体絞り形成された障壁を設け、この障壁で吐出サ
イレンサ内部空間を２つ以上の複数の部屋に分割したこ
とを特徴とする横形ロータリ式圧縮機。２、前記吐出弁を収納する部屋に隣接する吐出サイレン
サの部屋に油ぬき小穴を設けたことを特徴とする特許請
求の範囲第１項に記載のロータリ式圧縮機。