JPS6111237Y2 - - Google Patents

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JPS6111237Y2
JPS6111237Y2 JP1982096347U JP9634782U JPS6111237Y2 JP S6111237 Y2 JPS6111237 Y2 JP S6111237Y2 JP 1982096347 U JP1982096347 U JP 1982096347U JP 9634782 U JP9634782 U JP 9634782U JP S6111237 Y2 JPS6111237 Y2 JP S6111237Y2
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JP
Japan
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oil
storage tank
oil storage
balloon control
control ring
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JP1982096347U
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JPS59470U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紡積の精紡、撚糸又はタイヤコードの
撚糸等に用いられるバルーンコントロールリング
の改良に関するものである。
従来、化合繊維或いはその混紡の精紡、合撚
糸、又はタイヤコードの撚糸等の工程においては
近時ますます高速化が図られているが、溶融糸の
発生、静電気の発生、糸毛羽の発生等の弊害を伴
い、高速化を困難ならしめ、かつ製品の品質を阻
害している。これは、従来のバルーンコントロー
ルリングが一本の線材で形成され、糸はその環体
の内周面で横方向に螺施状にしごくよう、強く摩
擦されるため、糸の表皮が発熱して溶融糸を生じ
たり、糸毛羽を発生し、又繊維の種類によつては
摩擦により静電気を発生して種々の弊害を生じ、
満足すべき高速化と良品質糸の生産を実現できな
いというのが現状である。
このため、第1図に示すようにバルーンコント
ロールリング1の内周面2を鼓型の彎曲面に形成
して、バルーンコントロールリングに対する糸の
押圧力を上下に幅広く均等に分散して、糸の単位
部分における押圧力を軽減し、さらに、バルーン
コントロールリングの内周面に減摩油剤、除電油
剤等を供給して溶融糸の発生と静電気の発生とを
防止したものが考案されている。
しかし、上記バルーンコントロールリングでは
油剤がバルーンコントロールリングの一部にしか
供給されていないため、減摩効果、除電効果が不
充分で、押圧力は分散されるが、溶融糸の発生、
糸毛羽の発生等を完全に防止するに至つてはいな
い。
また、貯油剤壺3が機台に取付ける取着部5に
別個に設けられているため、油剤が接合部より洩
れ出し、機台周辺及び床上を汚すという欠点があ
り、さらに、構造が複雑となるため取扱いが困難
であるという欠点がある。
本考案は上記欠点を除去するためになされたも
のである。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
実施例 1 第2図に示すように焼結金属等の多孔質材を用
いて円筒環体4を形成し、この円筒環体4に機台
への取着部5を一体的に固着してバルーンコント
ロールリング6を形成する。
上記バルーンコントロールリング6は第3図イ
に示すように、内周面2を円筒環体4の高さHを
略半径Rとする円弧状となるよう形成する。ま
た、円筒環体4には上面に段部を有し、かつ所要
深さを有する貯油槽7を全周に亘つて設け、上記
貯油槽7の底部には銅又は糸条からなる保油部材
8が配置されている。
さらに、上記貯油槽7の上面段部にはネオプレ
ンゴムより成る蓋9が設けられ、この蓋9の一部
に給油口10が形成されている。
なお、上記実施例において、円筒環体4の外周
面、底面等の紡出糸と接触しない部分には、メツ
キ、塗装等の封孔処理11を施すことにより、機
台および床上の汚染を防止し、かつ内周面2への
浸油効果を高めるものである。
実施例 2 第2図に示すように、耐摩耗性の金属を用いて
円筒環体4を形成し、この円筒環体4に機台への
取着部5を一体的に固着してバルーンコントロー
ルリング6を形成する。
上記バルーンコントロールリング6は第3図ロ
に示すように、内周面2を円筒環体4の高さHを
略半径Rとする円弧状となるよう形成する。
また、円筒環体4には上面に段部を有し、かつ
所要深さを有する貯油槽7を全周に亘つて設け、
上記貯油槽7の底部には全周又は適所にフエルト
からなる保油部材8が配置され、かつ貯油槽7か
ら内周面2に向つて貫通する給油孔12が等間隔
に複数個設けられており、この給油孔12に給油
糸13が配置されている。
さらに、上記貯油槽7の上面段部には合成樹脂
から成る蓋9が全周に亘つて設けられ、この蓋9
の一部に給油口10が設けられている。
上記各実施例において、貯油槽7には化合繊に
用いられる油剤と同一か又は減摩油剤等の油剤が
全周に均一に入れられている。
尚、焼結金属等の多孔質材を用いる場合は、多
孔質内に油剤を含浸して用いることがある。
本考案のバルーンコントロールリングは全周に
亘つて貯油槽を設け、この貯油槽底部に保油部材
を設けているため、貯油槽内の油剤がバルーンコ
ントロールリング内周面全面に均等に浸出し、全
内周面にわたり薄く適当な湿潤状態が保持され、
溶融糸の発生、糸毛羽の発生等が完全に防止で
き、しかも、保油部材で以て浸出量が自動的に調
節され、かつ油剤がなくなつても一定期間使用可
能であり、更に、注油回数も大巾に減少できると
共に、上記貯油槽に蓋を取付けているため、油洩
れによる機台の汚染や床上の汚染が全く生じず、
時に応じて蓋を外すことにより保油部材を簡単に
交換できる。
更に、貯油剤壺を別に設ける必要がないので、
軽量化が図れ省エネルギーに寄与する。
また、構造が簡単であるため取扱いが極めて容
易であり、上記のように溶融糸の発生、糸毛羽の
発生がないため、機台の高速化が可能となるなど
その実用的効果は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のバルーンコントロールリングを
示す一部破断面図、第2図は本考案のバルーンコ
ントロールリングの一実施例を示す平面図、第3
図イ,ロは夫々第2図のA−A線における異なる
実施例の断面図である。 1,6……バルーンコントロールリング、2…
…内周面、3……貯油剤壺、4……円筒環体、5
……取着部、7……貯油槽、8……保油部材、9
……蓋、10……給油口、11……封孔処理、1
2……給油孔、13……給油糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属又は焼結金属から成り、糸と接触する内周
    面に対し導油機能を有する円筒環体の一部に取着
    部を設けたバルーンコントロールリングにおい
    て、上記円筒環体に全周に亘つて上面に段部を有
    する縦溝状の貯油槽を設け、上記貯油槽の底部に
    保油部材を配置するとともに、貯油槽の上面段部
    に蓋を設けて成ることを特徴とする精紡、撚糸用
    バルーンコントロールリング。
JP9634782U 1982-06-26 1982-06-26 精紡、撚糸用バル−ンコントロ−ルリング Granted JPS59470U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9634782U JPS59470U (ja) 1982-06-26 1982-06-26 精紡、撚糸用バル−ンコントロ−ルリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9634782U JPS59470U (ja) 1982-06-26 1982-06-26 精紡、撚糸用バル−ンコントロ−ルリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59470U JPS59470U (ja) 1984-01-05
JPS6111237Y2 true JPS6111237Y2 (ja) 1986-04-09

Family

ID=30229652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9634782U Granted JPS59470U (ja) 1982-06-26 1982-06-26 精紡、撚糸用バル−ンコントロ−ルリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59470U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930633A (ja) * 1972-07-22 1974-03-19

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930633A (ja) * 1972-07-22 1974-03-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59470U (ja) 1984-01-05

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