JPS6111103Y2 - - Google Patents

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JPS6111103Y2
JPS6111103Y2 JP11733078U JP11733078U JPS6111103Y2 JP S6111103 Y2 JPS6111103 Y2 JP S6111103Y2 JP 11733078 U JP11733078 U JP 11733078U JP 11733078 U JP11733078 U JP 11733078U JP S6111103 Y2 JPS6111103 Y2 JP S6111103Y2
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steering
reinforcement
vibration
interposed
panel
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は自動車のボデイシエルの歪エネルギ
ーの発生し易いコーナー部位に補強ようのガセツ
ト部材を介装させて剛性を高め走行中のステアリ
ング振動を防止するようにしたステアリング振動
防止ボデイ構造に関する考案であり、特に、高歪
エネルギーの発生し易いフロントのエプロンアツ
パリインホースとカウルサイドパネルの間、なら
びに、フロントサイドメンバ後部とメインフロア
サイドメンバとフロアパネルとの間にそれぞれ略
三角形状のガセツト部材、車体前後方向に断面V
型形状のトルクボツクス部材を介装固定して剛性
を高める特性を与えるようにした自動車のステア
リング振動防止ボデイ構造に係る考案である。
〈従来技術〉 周知の如く、従来より自動車の走行時、就中、
砂利道等の悪路走行時においてはステアリング振
動が発生し、操向不安定の状態が生じるばかりで
なく、車中での不快感を受ける不具合があつた。
したがつて、これに対処するに、これまでステ
アリングのコラム支持機構部に種々の振動防止装
置を付設することにより解決しようとしてきた
が、該種従来対処手段はホイールから一次伝達を
介して大きな歪エネルギーの発生するボデイシエ
ルの歪を無視してステアリング機構に対象処置の
解決を求めたものである。
〈考案が解決しようとする問題点〉 そのためこのような手段では根本的解決になら
ない欠点があり、多少の防振効果があるにしても
振動に対する減衰低滅応策に過ぎないという難点
があり、却つて重量増加、燃費アツプ、コスト高
になる不利点があつた。
この考案の目的は上述従来技術に基づく自動車
の操向におけるステアリング振動に対する対応策
不充分の問題点を解決すべき技術的課題とし、ス
テアリング振動の起因となるホイール振動の一次
振動がボデイシエルに印加されると高歪エネルギ
ーの発生し易いフロントコーナー部位に歪特性に
応じたガセツト部材を介装するようにしてコーナ
ー部位に於ける歪を防止し、それによつて根本
的、本質的にステアリング振動を防止することが
出来るようにして自動車産業における振動技術利
用分野に益する優れた自動車のステアリング振動
防止ボデイ構造を提供せんとするものである。
〈問題点を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を
要旨とするこの考案の構成は、前述問題点を解決
するために自動車の走行に伴うエンジンルームの
ステアリング振動によるフロントアンダーボデイ
のエプロンアツパリインホースの上下振動を介し
てエプロンアツパリインホースとフロントピラー
との結合部に歪エネルギー発生をエプロンアツパ
リインホースとカウルサイドパネルとの間に介装
した三角形状のガセツト部材によつて防止するよ
うにし、更に、フロントサイドメンバの上下振動
によつてフロントサイドメンバとメインフロアサ
イドメンバとフロアパネルとの間に剛性の高い前
後方向断面V型形状のトルクボツクス部材を介装
してねじれを防止して歪発生を無くすようにし、
両構造によりボデイシエルのフロントコーナー部
の歪エネルギー発生部位の2節曲げ剛性を強め、
歪発生によるステアリング振動発生を防止するよ
うにした技術的手段を講じたものである。
〈実施例−構成〉 次にこの考案の1実施例を図面に基づいて説明
すれば以下の通りである。
まず、第1図に示す自動車のホワイトボデイの
ボデイシエル1において、エンジンルーム2に付
設されるフロントサイドメンバ3、フロントアン
ダーボデイ4のエプロンアツパリインホース5が
図示しないエンジンのホイール振動による慣性力
を介しての一次伝達のため上下振動を起こすと、
フロントピラー6との結合部A、及び、メインフ
ロアサイドメンバ7の前後部位Bに対して激しい
歪エネルギーを発生させ、ステアリング振動を生
じさせようとする。
又、ボデイシエル1の前後に於ける剛性はロツ
カ8により与えられているが、ロツカ8は、第7
図に示す様に、周知の如く、一般断面がフロアサ
イドメンバ9によつて閉鎖梁構造になつていて剛
性を補償してはいるものの、フロントピラー6に
連結するカウルサイドパネル10との結合部C、
センタピラー11との結合部C、クオータピラー
ロツクピラー12との結合部Cが閉鎖梁構造では
ないために剛性が比較的弱く、したがつて、同じ
く歪エネルギーが発生し易い部位となつている。
そこで、この考案においては、特に、エプロン
アツパリインホース5とカウルサイドパネル10
との結合部Aに対しては第2、3図に示す様に、
第1の補強としてエプロンアツパリインホース5
とカウルサイドパネル10との間に略三角形状の
ガセツト部材13を介装し、その上リブ13′,
13″、後縁13をしてエプロンアツパリイン
ホース5、及び、カウルサイドパネル10に溶接
して固定することにより曲げ剛性を補強し、エプ
ロンアツパリインホース5とカウルサイドパネル
10との結合部Aの歪エネルギー発生をガセツト
部材13の面の耐上下方向引張り圧縮強度を介し
て防止するようにする。
そして、第2の補強としてフロントサイドメン
バ3の後部とメインフロアサイドメンバ7との内
側部とフロアパネル14の下側部との間に亙つて
前後方向断面略V型形状のトルクボツクス部材1
5を、第4、5、8図に示す様に、溶接固定して
一体化し、捩れ剛性をロツカ8の強剛性を利用し
て持たせ、メインフロアサイドメンバ7の後部B
の歪エネルギー発生を抑止し、ステアリング振動
を抑制するようにする。
このようにしてボデイのフロントコーナー部
A,Bは補強され曲げ剛性が強化される。
尚、第4図は図示の都合上車室内側より左斜め
前方の部位を示してある。
尚、ロツカ8の前記弱剛性部位の歪エネルギー
発生部位C,C,Cに対しては第7図に示す様に
長手方向に沿うバルクヘツド16,16,16を
介装しその上下のリブ16′,16″、をロツカア
ウタパネル8′に溶接固定することにより、各バ
ルクヘツド16の上下方向高圧縮強度を向上させ
て歪を防止する。
したがつて、このようにしてボデイシエル1の
曲げ剛性を強化し、歪エネルギー発生を防止され
ることにより、自動車の走行中にボデイシエル1
は各コーナ部位を含めて剛性を維持し、ホイール
からの振動は別設周知の適宜シヨツクアブソーブ
機構を介し吸収減衰され、歪伝達によるステアリ
ング振動は防止される。
尚、設計によりロツカ8に於けるピラー結合部
Cへのバルクヘツド16の介装は各々厚さ、サイ
ズを異ならせることが可能であるし、フロントピ
ラー6の部分、即ち、カウルサイドパネル10と
ロツカ8の結合部のみに介装させることも可能で
ある。
又、この考案の実施態様は上述実施例に限るも
のではなく、種々の態様が採用可能であることも
勿論である。
〈考案の効果〉 以上、この考案によれば、自動車ボデイシエル
の走行振動に対する高歪エネルギーの発生し易い
フロントコーナー部位、即ち、アツパリインホー
スとフロントピラーの結合部、及び、フロントサ
イドメンバとメインフロアサイドメンバとの結合
部にそれぞれ歪発生メカニズムに適合した略三角
形状のガセツト部材、前後方向断面V字形状のト
ルクボツクス部材を介装固定するようにしたこと
により、各歪発生可能性部位は曲げ剛性を補強さ
れ、悪路走行時でも充分に剛性を維持することが
出来、したがつて、ステアリングに対する二次振
動を与えないで済み、そのため、ステアリングは
リジツドに保持され、ステアリング振動は防止さ
れ、操向を安定に維持し、車室内での不快感も生
じないという効果がある。
而して、略三角形状のガセツト部材の引張圧縮
に対する上下方向面剛性と前後方向断面がV字形
状のトルクボツクスの前後方向剛性とが相俟つて
強剛性のロツカ連結のフロントコーナー部の曲げ
剛性を補強し、三次元的な歪発生を防止し、ステ
アリング振動を確実に阻止することが出来るとい
う優れた効果が奏される。
更に、フロントサイドメンバとメンバメインフ
ロアサイドとの間に介装されたトルクボツクス部
材を前後方向断面V字型形状にしたため、車体前
後方向に印加されようとするステアリング振動、
及び、上下方向荷重に対してロツカと同軸方向の
曲げ剛性を極めて強力に増加出来るという優れた
効果が奏される。
又、介装された各補強ブロツク部材は特に複雑
な形状でなく、対応部材に溶接するだけでボデイ
シエルの曲げ剛性を高めることが出来ることにな
り、コストも高くならず、工数もそれ程増加され
ないという副次的効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はボデイシエルを示すホワイトボデイの
斜視図、第2図以下はこの考案の1実施例の説明
図であり、第2図は第1図A部拡大斜視図、第3
図は第2図ガセツト部材の斜視図、第4図は第1
図B部の車室内よりの左前方部斜視図、第5図は
第4図−斜視図、第6図は第4図トルクボツ
クス斜視図、第7図はロツカとピラー結合部斜視
図、第8図は第7図−断面図である。 1……ボデイシエル、A,B……フロントコー
ナー部、13,15……ブロツク部材、5……エ
プロンアツパリインホース、10……カウルサイ
ドパネル、13……ガセツト部材、3……フロン
トサイドメンバ、7……メインフロアサイドメン
バ、14……フロアパネル、15……トルクボツ
クス部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車のボデイシエルのフロントコーナー部に
    ガセツト部材を介装させたステアリング振動防止
    ボデイ構造において、フロントアンダボデイのエ
    プロンアツパリインホースとカウルサイドパネル
    とのコーナー部に略正三角形状のガセツト部材を
    介装させ、該エプロンアツパリインホースとカウ
    ルサイドパネルとに溶接固定し、更に、フロント
    サイドメンバとメインフロアサイドメンバとの間
    に前後方向断面V型形状のトルクボツクス部材を
    渡設させて該フロントサイドメンバ後部とメイン
    フロアサイドメンバの内側部とフロアパネルの下
    側部とに溶接固定したことを特徴とする自動車の
    ステアリング振動防止ボデイ構造。
JP11733078U 1978-08-29 1978-08-29 Expired JPS6111103Y2 (ja)

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JP11733078U JPS6111103Y2 (ja) 1978-08-29 1978-08-29

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JP11733078U JPS6111103Y2 (ja) 1978-08-29 1978-08-29

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JPS5534904U JPS5534904U (ja) 1980-03-06
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