JPS61109951A - 巻掛け伝動式無段変速機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） この発明は、自動変速機に使われている巻掛は伝動式無
段変速機のセカンドプーリを支持するセカンダリ軸支持
構造に関する。

（従来技術） 一般に、巻掛は伝動式無段変速機はエンジンにより駆動
されるプライマリ軸に設けたプライマリプーリと、プラ
イマリ軸に平行なセカンダリ軸に設けたセカンダリブー
りとの間に■ベルトかチェーンを架け渡して、前記両ブ
ーりの溝を変えてプーリ径を変化させることにより、無
段変速を可能としている。

従来のこの種の無段変速機としては、例えば、実開昭５
８−６７１５９号公報に示されているようなものが知ら
れている。この公報に示された無段変速機では、セカン
ダリプーリが設けられたセカンダリ軸の一端を第１ベア
リングを介してトランスミッションケースに支持し、リ
ダクションギヤの一端を第２ベアリングを介して中間ケ
ースに支持し、他端を中間ケースが固定されたトルクコ
ンバータケースに第３ベアリングを介して支持し、セカ
ンダリ軸の他端をリダクションギヤの一端にスプライン
結合している。

しかしながら、このような従来の無段変速機のセカンダ
リ軸支持構造にあっては、まず、第１ベアリングが嵌装
されたトランスミッションケースと第２ベアリングが嵌
装された中間ケースとを分離しているため、構造が複雑
になるという問題点があった。さらに、セカンダリ軸と
リダクションギヤとをスプライン結合するにあたって、
第１ベアリングを介してセカンダリ軸を支持するトラン
スミッションケースヲ、リダクションギヤの一端を第２
ベアリングを介して支持する中間ケースが固定され且つ
第３ベアリングを介してリダクションギヤの他端を支持
しているトルクコンバータケースに、取り付けなければ
ならないため、組立てにり＜、組立てに時間がかかると
いう問題点があった。その上、セカンダリ軸の他端はリ
ダクションギヤにスプライン結合されているにすぎない
ので、セカンダリ軸の支持剛性が低（なりプライマリプ
ーリとセカンダリプーリとの位置がシビアに出来にくく
耐久上、音振上好ましくないという問題点があった。

（発明の目的） この発明は、前述の問題点に着目してなされたもので、
第２ベアリング、リダクションギヤ、第３ベアリング、
およびリダクションギヤと噛み合うギヤを、第１ベアリ
ングが取り付けられたケース側に事前に組み付け、前記
問題点を解決することを目的とする。

（発明の構成） この目的を達成するため、この発明の構成は、エンジン
により駆動されるプライマリプーリを有するプライマリ
軸と、このプライマリ軸に平行に配置されてセカンダリ
プーリおよびリダクションギヤを有するセカンダリ軸と
、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に架け渡
された■ベルトあるいはチェーンと、セカンダリプーリ
より一方側、セカンダリプーリとリダクションギヤとの
間、およびリダクションギヤより他方側のセカンダリ軸
をそれぞれ支持する第１、第２、および第３ベアリング
と、リダクションギヤと噛み合うギヤと、を備え、リダ
クションギヤの外径を第２ベアリングの外径より小さく
第３ベアリングの外径より大きくし、リダクションギヤ
と噛み合うギヤの歯先を第３ベアリングの外周を含む円
筒面より離隔させ、第２ベアリングを第１ベアリングが
取り付けられたケース側にて支持し、第３ベアリングは
このケースに組付ける別のケースにて支持したものであ
る。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を図面に基づいてに口・ツク
アップ機構付きフルードカフプリングが挿入されたフル
ードカップリングハウジング１と、内部にプライマリブ
ー１月０、セカンダリプーリ７８、これらに架け渡され
た■ベルト７９（又はチェーンでもよい）を備えた巻掛
は伝動式無段変速機構、および遊星歯車組、クラッチ、
ブレーキで構成された前後進用遊星歯車機構を配設した
トランスミッションケース５１と、流路７２が形成され
、トランスミッションケース５１のエンジンと反対側の
開口を塞ぐカバー７０とからなる。ここでエンジンは図
示しないがフルードカップリングハウジング２の図中右
端側開口２ａに取付ける。

プライマリプーリ１０はプライマリ軸１５に固定された
固定プーリ１１とこれに同軸でアクチュエータの作用に
より固定プーリ１１に対し進退可能な可動プーリ１２と
で構成される。このプライマリ軸１３はエンジンのクラ
ンク軸と同軸に配置されている。

７３はプライマリ軸１３と平行に配置されたセカンダリ
軸であり、このセカンダリ軸７３には固定プーリ７４が
一体で形成されている。固定ブーＩＪ７４より一方側の
セカンダリ軸７３はロックナツト６０で固定された第１
ベアリング７５を介してカバー３に回転可能に支持され
ている。固定プーリ７４より他方側のセカンダリ軸７３
には可動プーリ７６がボールスプライン７７を介して摺
動可能に嵌合されている。ここで可動ブーＩＪ７６は図
中上半分と下半分にそれぞれ異なった移動位置を示しで
ある。固定プーリ７４および可動プーリ７６は、全体と
して、セカンダリブー　１７８を構成する。セカンダリ
ブーＩＪ７８と前記プライマリブー１月０とにはベルト
７９が巻き掛番チられている。可動プーリ７６の外周に
はシリンダ８１の一端が固着され、シリンダ８１の他端
にはフランジ８２が取り付けられている。可動プーリ７
６より他方側のセカンダリ軸７３にはワッシャ８３を介
してピストン８４が嵌合されており、このピストン８４
はオイルシール８５を介してシリンダ８１に摺動可能に
挿入されている。ピストン８４より他方側のセカンダリ
軸７３には第２ベアリング８６が嵌合されており、この
第２ベアリング８６の内輪は、ワッシャ８３およびピス
トン８４とともに、ロックナツト８７によってセカンダ
リ軸７３に固定されている。第２ベアリング８６の外輪
はトランスミッションケース１に嵌合されている。この
結果、第２ベアリング８６は、第１ヘアリング７５がカ
バー７０を介して取り付けられたトランスミッションケ
ース１に支持されたことになる。可動プーリ７６とピス
トン８４との間には圧縮スプリング８９が介装されてお
り、この圧縮スプリング８９は可動プーリ８４を固定プ
ーリ７６に向けて付勢している。可動ブーＩＪ７６とシ
リンダ８１とピストン８４とによって画成される空間は
シリンダ室９０となる。ロックナツト８７より他方側の
セカンダリ軸７３にはリダクションギヤ９３がスプライ
ン９４を介して嵌合されている。リダクションギヤ９３
より他方側のセカンダリ軸７３には第３ベアリング９５
が嵌合されており、この第３ベアリング９５の内輪は、
リダクションギヤ９３とともに、ロックナツト９６によ
ってセカンダリ軸７３に固定されている。第３ヘアリン
グ９５の外輪は、トランスミッションケース１に固定さ
れたフルードカップリングハウジング２に嵌合されてい
る。リダクションギヤ９３の外径Ａは、第２ベアリング
８６の外径Ａより小さく、第３ベアリング９５の外径Ｂ
より大きい。セカンダリ軸７３の中心には流路１０１が
形成されており、この流路１０１の一端はパイプ１０２
を介して流路７２に連通し、他端は、ボールスプライン
７７および可動プーリ７６に形成された流路１０２を介
して、シリンダ室９０に連通している。１０４は出力ギ
ヤ１０５が一体形成されたギヤシャフトであり、このギ
ヤシャフト１０４の一端は円すいころ軸受１０６を介し
てトランスミッションケース１に、他端は円すいころ軸
受１０７を介してフルードカップリングハウジング２に
、回転可能に支持されている。出力ギヤ１０５と円すい
ころ軸受１０７との間のギヤシャフト１０４には入力ギ
ヤ１０８が固定されており、この入力ギヤ１０８はリダ
クションギヤ９３と噛み合っている。入力ギヤ１０８の
歯先と第３ベアリング９５の外周を含む円筒面１１０と
の間には所定の隙間Ｃが形成されている。この結果、入
力ギヤ１０８の歯先は円筒面１１０より離隔したことに
なる。リダクションギヤ９３は図示しないディファレン
シャル機構などを介して、駆動、軸１１０により車輪を
駆動するようになっている。なお、上記フルードカップ
リング、前後進用遊星歯車機構などは例えば特開昭５８
−１１３６５５号や特開昭５８−５７５６１号に記載の
ものを用いればよい。従って、これらについては図およ
びその説明を省略する。

次に、この発明の一実施例の作用について説明する。

セカンダリ軸７３およびギアシャフト１０４を、トラン
スミッションケース１、カバー３、およびフルードカッ
プリングハウジング２に組み付ける場合、まず、シリン
ダ８１が固着された可動プーリ７６ヲホールスプライン
７７を介してセカンダリ軸７３に嵌合し、次に、圧縮ス
プリング８９およびワッシャ８３を介してピストン８４
をセカンダリ軸７３に嵌合し、次に、第２ベアリング８
６の内輪をワッシャ８３およびピストン８４とともにセ
カンダリ軸７３にロックナツト８７にて固定する。次に
、フランジ８２をシリンダ８１に取り付ける。次に、リ
ダクションギア９３をセカンダリ軸７３にスプライン９
４にて嵌合し、次に、第３ベアリング９５をセカンダリ
軸７３に嵌合し、第３ベアリング９５の内輪をリダクシ
ョンギア９３とともにロックナツト９６にてセカンダリ
軸７３に固定する。次に、第１ベアリング７５の内輪を
セカンダリ軸７３に固定し、パイプ１０２の他端を流路
１０１の一端に挿入する。ここで、セカンダリ軸７３に
各種部品が組み付けられた第１部品組立体ができ上がる
。次に、第１ベアリング７５の外輪およびバイブ１０２
の一端をカバー３に嵌合する。ここで、前記第１部品組
立体のカバー３への組み付けが完了する。次に、前記第
１部品組立体をトランスミッションケース１に一端開ロ
７１から挿入する。このとき、リダクションギア９３の
外径ａおよび第３ベアリング９５の外径Ｂは第２ベアリ
ング８６の外径へより小さい。したがって、リダクショ
ンギア９３および第３ヘアリング９５をトランスミッシ
ョンケース１に接触させることなく、第２ベアリング８
６の外輪をトランスミッションケース１に嵌合すること
ができる。次に、カバー３をトランスミッションケース
１に図外のボルトによって固定する。

次に、ギアシャフト１０４に入力ギア１０８を固定し、
ギアシャフト１０４の一端および他端にそれぞれ円すい
ころ軸受１０６および円すいころ軸受１０７の内輪を固
定する。ここで、ギアシャフト１０４に各種部品が組み
付けられた第２部品組立体ができ上がる。次に、円すい
ころ軸受１０６の外輪をトランスミッションケース５１
に嵌合する。このとき、入力ギア１０４の歯先は円筒面
１１０より離隔しているので、入力′ギア１０８を、第
３ベアリング９５に接触させることなく、リダクション
ギア９３に噛み合わせることができる。次に、第３ベア
リング９５および円すいころ軸受１０７の外輪をフルー
ドカフブリングハウジング２に嵌合させ、フルードカッ
プリングハウジング２をトランスミッションケース１に
固定する。このように、リダクションギア９３の外ｉ蚤
ａおよび第３ベアリング９５の外径Ｂを第２ヘアリング
８６の外径Ａより小さくしたので、前記第１部品組立体
をトランスミ・ノションケース１およびカバー３に事前
に組み付けることができ、さらに、入力ギア１０８の歯
先を円筒面１１０より離隔させたので、前記第２部品組
立体をトランスミッションケース１に事前に組み付ける
ことができる。したかって、トランスミッションケース
１とフルードカフプリングハウジング２とを組み立てる
にあたって、フルードカップリングハウジング２のみを
第３ベアリング９５および円すいころ軸受１０７の外輪
に嵌合させればよい。この結果、組み立てがが容易にな
り、組立工数の削減によるコストの低廉化が得られる。

さらに、第２ベアリング８６をトランスミッションケー
ス１に直接嵌合したので、従来のような中間ケースが不
要となり、この結果、構造が簡単になる。その上、セカ
ンダリ軸７３を第２ベアリング８６および第３べ゛アリ
フグ９５にて直接支持したので、セカンダリ軸７３の支
持剛性が向上し、プライマリプーリ１０とセカンダリプ
ーリ７８とが精度よく位置決めされた状態で支持できる
。

（発明の効果） 以上説明したように、この発明によれば、セカンダリブ
ーりを設けたセカンダリブーりに取付けるリダクション
ギアの外径を第２ベアリングの外径より小さく第３ベア
リングの外径より大きくし、リダクションギアと噛み合
うギアの歯先を第３ベアリングの外周を含む円筒面より
離隔させ、第２ベアリングを第１ベアリングが取り付け
られたケース側にて支持したので、第２ベアリング、リ
ダクションギア、第３ベアリング、およびリダクション
ギアと噛み合うギアを、第１ベアリングが取り付けられ
たケース側に事前に組み付けることにより、組み立てが
容易となり、組立工数の削減によるコストの低廉化を図
ることができるという効果が得られる。さらに、第２ベ
アリングを取り付ける部品の削減により、構造が簡単に
なるという効果が得られる。その上、セカンダリ軸を第
１、第２、第３ベアリングにて直接に三点支持すること
により、セカンダリ軸従ってセカンダリブーりの支持剛
性が向上するという効果が得られる。

ダリ軸支持構造を破断して示した一実施例を示す図であ
る。

７３−・−セカンダリ軸、 ７５−−−−−一第１ベアリング、 ７Ｂ　−−−−−−セカンダリプーリ、８６−−−−・
−第２ベアリング、 ９３−−−−−−リダクションギア、 ９５−　・−第３ベアリング、 １０８−・・−リダクションギアと噛み合うギア（入力
ギア） ｉｉｏ−−−−−一第３ベアリングの外周を含む円筒面
、５１．７０−−−一−−第１ベアリングが取り付けら
れたケース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンにより駆動されるプライマリプーリを有するプ
   ライマリ軸と、このプライマリ軸に平行に配置されてセ
   カンダリプーリおよびリダクションギヤを有するセカン
   ダリ軸と、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間
   に架け渡されたＶベルトあるいはチェーンと、セカンダ
   リプーリより一方側、セカンダリプーリとリダクション
   ギヤとの間、およびリダクションギヤより他方側のセカ
   ンダリ軸をそれぞれ支持する第１、第２、および第３ベ
   アリングと、リダクションギヤと噛み合うギヤと、を備
   え、リダクションギヤの外径を第２ベアリングの外径よ
   り小さく第３ベアリングの外径より大きくし、リダクシ
   ョンギヤと噛み合うギヤの歯先を第３ベアリングの外周
   を含む円筒面より離隔させ、第２ベアリングを第１ベア
   リングが取り付けられたケース側にて支持し、第３ベア
   リングはこのケースに組付ける別のケースにて支持した
   ことを特徴とする巻掛け伝動式無段変速機。