JPS61107921A - 複合膜中空糸製膜方法 - Google Patents

複合膜中空糸製膜方法

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JPS61107921A
JPS61107921A JP22897684A JP22897684A JPS61107921A JP S61107921 A JPS61107921 A JP S61107921A JP 22897684 A JP22897684 A JP 22897684A JP 22897684 A JP22897684 A JP 22897684A JP S61107921 A JPS61107921 A JP S61107921A
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membrane
coating
porous
polymer
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Takashi Nomi
隆 能美
Toshifumi Fukai
深井 敏文
Yosuke Koizumi
洋介 小泉
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/08Hollow fibre membranes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、気体混合物から少なくとも一種類の気体を分
離するための気体分離用複合膜の製造方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
混合気体から特定の成分気体を分離することは工業上重
要な操作である。例えば、石油精製業界での水添プラン
トで発生するパージガスからの水素回収、リフオーマ−
で発生する水素と一酸化炭素の混合気体からの水素の分
離精製、アンモニア合成プラント、メタノール合成プラ
ント等のパージガスからの水素回収、オキソ合成ガス中
の水素と一酸化炭素のモル比調節等における水素の分離
等である。
最近、これらの気体分離に高分子膜を用いることが試み
られるようになって来た。もしうま(行くならば、取扱
が簡単で、省エネルギー的な工業的価値の高い方法だか
らである。
高分子膜の気体分離への応用については、均質膜、多孔
膜、複合膜等種々の膜について研究が行われているが、
気体分離膜としての提案は次の二つに大別される。その
一つは所望の分離係数を有する高分子を適当な多孔性支
持膜上に極薄膜として形成させるものである。実用上有
益な程度に気体の透過速度を大きくするためには、極薄
膜は1μm以下、望ましくは0.5μm以下の膜厚にし
なければならない。このような極薄膜をピンホール等の
欠陥なく均一に多孔性支持体上に強固に接着して形成さ
せるためには、原液の高精度な清浄化、作業場へのクリ
ーンベンチを用いた高度な清浄化システムの導入、振動
防止対策等を採用したとしても、潜在的欠点は埋めるこ
とが出来ず、コーティングで2〜3層に欠陥のない膜を
形成させることは至難であり、製造工程も複雑で、コス
トも高くつ(ことを免れず工業的実施には向かないと思
われる。
もう一つの方法は、例えば、特開昭53−86684号
公報に開示されている方法である。この方法は、成る気
体に対して高い分離係数を有する高分子を用いて該高分
子の緻密均質の極薄膜と同程度の気体透過速度を有する
ような多孔膜を形成し、該多孔膜の少な(とも片表面微
細孔を分離係数は低いけれども、気体透過度のより大き
い他の高分子で閉塞させるようにコーティングすると云
うものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、多孔膜中空糸紡糸に用いられる高分子溶液中に
は、ゴミ、触媒等多くの不純物を含んでおり、これらの
不純物は紡糸前にフィルターにより除去しなければなら
ないが、0.1μm以下のゴミを濾去することは、濾過
すべき原液量が多量であり、濾布の目詰まりにより濾過
圧力が上昇するので不可能に近い。従って、不純物を含
んだ原液を紡糸して得られる多孔膜が多くの欠陥を持つ
ことは避けられない。それ故膜上にできた欠陥をカバー
するために、シリコーン等による膜上コーティングは不
可欠なものである。しかし、この方法では、中空糸上の
スキン層の厚みを薄く安定に無欠陥に製造するには適し
ておらず、又、コーティング膜製膜は工程が複雑で、操
作も難しいと云う難点を有するものである。
本発明者らは、これらの難点を乗り越えるべく鋭意努力
した結果、本発明をなすに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、支持体多孔性中空糸の片側表面にモノ
マー又はモノマー溶液をコーティングして、コーティン
グ液を支持体多孔膜中に保持させ、次いで七ツマ−を重
合させることを特徴とする気体分離用複合膜の製膜方法
に関するものである。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明における支持体多孔性中空糸は、走査型電子顕微
鏡により観察される平均孔径が0.5μm以下、好まし
くは0.1μm以下で、かつ、好ましくは分画分子量1
000以上で、空孔率10〜80%のもであれば何れも
用いられる。
膜の孔径が0.5μmを超える支持体中空糸は、一般に
耐圧力性が弱くなり、かつ、コーティングの際、コーテ
ィング溶液中に含まれる多数のゴミの0.5μm以下の
ものを取り込むために、無欠陥のコーティング膜をつく
り難いので好ましくない。
又、分画分子量1000未満のものは、支持体膜の透過
抵抗が大きく、得られる複合膜の透過性が小さくなり好
ましくない。
支持体多孔性中空糸の材質は、上記の条件を満足するも
のなら何でも良いが、一般的には高分子、無機材料、例
えば、アルミナ、ガラス、その他金属、セラミックス焼
結多孔体が含まれる。中でも高分子材料が好ましい。
多孔膜素材としては、高分子素材が一般的に知られてお
り、その好ましいものとしては、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン
、ポリメチルメタアクリレート、ポリメチルアクリレー
ト、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン
、ポリカーボネート、酢酸セルロース、セルロースアセ
テートブチレート等の酢酸セルロースエステル、ナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン4、ナイロン11等のポ
リアミド、ポリベンズイミダゾール等ポリイミド、ポリ
アミドイミド、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリキシレンオキシド、ポリウレタン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアルキルメタクリレート、ポリ
アルキルアクリレート、ポリフェニレンテレフタレート
、ポリスルフィド、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリ三、又は四フッ化エチレン等のフッ素系ポ
リマー、ポリスルフィド、ポリフォスフアゼン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルエステル、ポリ酢酸ヒニル
、ポリプロピオンビニル、ポリビニルピリジン、ポリカ
ルボジイミド、ポリアセチレン、ポリトリメチルシリル
プロピレン等のトリメチルシリル基を持つポリアセチレ
ン誘導体、次の化学R,R2 シリル基(Si(CH3)3)、フェニル基、メチル基
、エチル基、プロピル基等の脂肪族置換基である)を繰
り返し単位に持つポリマー、又、これとジトリメチルシ
リルジェチニルベンゼン、ジメチルジフェニルエチルシ
ラン等との共重合体、及びこれらによる架橋を一部含む
ものも含まれる。更に、前記ポリマーを反復単位として
持つブロックポリマー及び前記のものを主骨格鎖に持つ
ブロックポリマー、前記すべてのポリマーとポリマーに
ハロゲン基(Jl−C1s −B r s −1) 、
メチル、エチル、プロピル、−COOHl−SOI H
l−N)I4)等の置換基を導入した誘導体、またジビ
ニルベンゼンによる架橋物も含まれる。又、前記ポリマ
ーの異種組合せによる混合物も含まれる。
更に好ましい例としては、無機微粒体を混合して、公知
の高分子溶融成形手段を用いて、中空糸等に成形した後
、適当な温度条件で成る程度延伸する方法、或いは高分
子と無機微粒体と更に適当な有機液体を混合して、公知
の高分子溶融成形技術を用いて、中空状に成形した後、
該成形物から有機液体を抽出する方法などにより製造さ
れるものである。これらの物及びその製造法の一例は、
特開昭52−70988号、特開昭52−156776
号等の公報に開示されている。
これらの無機微粒体配合高分子多孔膜にあっては、無機
微粒体の量は10ffi量%〜80重量%であることが
望ましい。10重量%未満では、可塑剤を多く用いて高
分子中に均一に分散しても連通した細孔になりにくり、
実用的な多孔膜とはならない。
又80重量%を超すと、膜としての強度が低く実用的な
多孔膜とはなり得ない。
無機微粒体の例としては、カーボンブランク、酸化珪素
、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、カオリンクレー、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ケイソウ土、タルク、硫酸バリウム、
マイカ、アスベスト等があり、それらの単独又は2種以
上の混合物を用いることもできる。更に本発明に用いら
れる無機微粒体の粒子形状としては、特に限定されるも
のではないが、平均粒径o、oos〜1μm、比表面積
が30〜800 cd/gの微粒子状、又は多孔性粒状
のものが均一で優れた性能の無機微粒体配合高分子多孔
膜を得る場合に好ましいものとなる。
無機微粒体配合高分子多孔膜を構成する高分子としては
、特に限定されるものではないが、例えば、エチレン、
プロピレン、ブテン−1等の重合体、又はこれらの一つ
又は二つ以上を主要成分として含有する共重合体のよう
なポリオレフィン系樹脂、フン化ビニル、フッ化ビニリ
デン、三フッ化エチレン或いは四フッ化エチレン等の重
合体ないしはこれらを構成成分として含む共重合体等の
群からなるフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート
やポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩
化ビニル及びその他押出成形可能な多くの熱可塑性樹脂
であり、それらの単独又は2種以上の樹脂の混合物から
選ぶことができる。
更に成形後にそれらの樹脂を処理し、フッ素、塩素、臭
素のようなハロゲンやヒドロキシル基、アルコキシ基、
アシル基、アミド基、スルホン基のような官能基を付加
することも可能である。
無機微粒体配合高分子多孔膜を製造するのに特に好まし
い高分子の例としては、ポリオレフィン系樹脂及びフッ
素系樹脂が挙げられる。低密度ポリエチレンから高密度
ポリエチレンにわたる種々のポリエチレン、ポリプロピ
レン、又はそれらの共重合体は強度、耐薬品性、可撓性
等に優れており、無機微粒体との混合、混練が容易であ
り、得られた混合物から通常の成形加工手段により極め
て容易にシート、フィルム及び中空糸等が成形できる。
フッ素系樹脂はポリオレフィン系樹脂に比し、一層耐薬
品性、強度及び耐熱性において優れている。
フッ素系樹脂の例としては四フフ化エチレンー六フン化
プロピレン共重合体、四フッ化エチレンーパーフルオロ
アルコキシエチレン共重合体、ポリ三フッ化エチレン樹
脂、四フッ化エチレンーエチレン共重合体やポリフッ化
ビニリデン樹脂がある。
本発明における無機微粒体配合高分子多孔膜は、膜中の
高分子と無機微粒体の界面及び/又は無機微粒子間に平
均孔径0.5μm以下、好ましくは0゜1μ以下、更に
好ましくは0.07μm以下の微細な空隙によって網状
構造の多孔性が付与されている。
本発明においては、かかる微細な平均孔径の多孔膜を用
いることが極めて望ましい。無機微粒体配合の重要性は
、次のコーティング膜形成時においても見られる。
高分子の薄層を支持体多孔膜上に形成させる方法として
は、当該高分子を適当な溶媒に熔解させた溶液を公知の
手段を用いて多孔膜上に薄くコーティング(積層)した
後、溶媒を蒸発除去するのが実用的である。無機微粒体
配合多孔膜は、無機微粒体の存在により、前記高分子液
に極めて濡れ易くなっているので、該高分子溶液を薄く
、かつ比較的一定の厚さで、コーティングすることが可
能になる。更に、無機微粒体配合高分子多孔膜の空孔は
主として無機微粒子の間隙からなる微細な網状構造をな
しているため、コーティングされた前記高分子溶液中の
溶媒は表面から蒸発するだけでなく、無機微粒子間隙の
網状構造を通して極めて速かに浸透し裏面からも蒸発除
去される。その結果、形成される高分子薄膜は、支持体
多孔膜の空孔内部への入り込みが少な(比較的均一な厚
さでかつ厚さ方向にも均質な極薄膜となる。更に又無機
微粒体とコーティング層との間のアンカー効果による支
持膜とコートされる気体分離活性薄膜との接着性向上、
或いは支持膜としての多孔膜の苛酷な温度、圧力等の使
用条件下での耐圧密性の向上など、気体分離膜として実
用上重要な改善がなされる。このような意味から、無機
微粒体の配合は極めて効果の高い重要な要件である。
又、無機微粒体配合高分子多孔膜をアルカリ水溶液中に
浸漬する等により、無機物を溶解除去して空孔度を増大
させたものも同じように使用することができる。
本発明におけるコーティング材料は、重合後ポリマーを
形成するようなモノマーであり、触媒、開始剤、熱、光
により容易に重合を開始できるものである。
これらのモノマーの中には、エポキシとアミンの組合せ
、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、ブチル
アクリレート等、シリコーン、室温重合可能なRTVシ
リコーン等の七ツマ−の単独又は混合物が含まれる。
更に好ましいものとしては、ポリアセチレン系モノマー
がある。ポリアセチレン系モノマーとしては、 (但し、R1、へは同一か、又は異なったものであり、
炭素数20までのアルキル基、フェニル、ナフチル、ア
ントラセン、ジフェニル基環炭素数6〜20個のアリル
基、トルイル基等のアルキルアリル基、シリル基、シリ
ル基にアルキル基が結合したもの、例えばトリメチルシ
リル基、シリル基にアリル基が結合したもの、例えばト
リフェニルシリル基等、シリル基にアルキルアリル基が
結合したもの、シリル基にエチニル基を含有するもの、
例えばジトリメチルシリルジェチニルベンゼン、ジメチ
ルジフェニルエチニルシラン等) のポリアセチレン系モノマーの単独又は2種以上の混合
物が挙げられる。又、上記ポリアセチレン系モノマーと
炭素数4〜10個のシクロオレフィンとの混合物、又は
他のモノマーとの混合物もあり得る。
本発明においては、支持体多孔膜中空糸上に、先に述べ
たコーティング用モノマーをそのまま塗布するか、溶媒
に希釈して塗布する。この際コーティング用モノマーの
支持体多孔膜中への浸透を促進するために、中空糸のコ
ーティングを行う側から反対の側に圧力勾配をつけるこ
ともできる。
モノマー溶液は粘度が低いために容易に多孔膜表面から
内部に浸透することができる。この際使用する多孔膜の
孔径を使いわけることにより、モノマー又はモノマー溶
液中に含まれているゴミ、不純物等を排除できるので、
浸透したモノマー又はモノマー溶液は清浄化されたもの
である。モノマー又は溶媒の他に開始剤、触媒を含むも
のをコ−ティングする場合も同様である。
本発明では、上記のようにして清浄なモノマー又はモノ
マー溶液を支持体多孔性中空糸細胞内に浸透させた後、
窒素などで密封されて水蒸気等の影響のない場所で高温
の不活性ガス、窒素、ヘリウム、アルゴン、フレオンガ
ス等を流し、モノマーを重合させる。コーティング液中
に溶媒を含む場合は、これにより溶媒を蒸発せしめるこ
とにより、所望の濃度に達せしめ、又は七ツマ−のみに
なるまで蒸発させ、次いで七ツマ−を重合せしめる。
コーティングをポリマーの濃厚溶液で該多孔性中空糸上
にコーティングしようとすると、粘度が高いためコーテ
ィング膜厚が厚くなるばかりでなり、膜厚を一定にする
ことも不可能に近くなる。
又、粘度が高いために多孔性中空糸に浸透せず、ゴミを
含んだ溶液がそのまま残るのでピンホールになり易いば
かりでなく、重合度が上がらない。
七ツマ−の重合の結果得られるコーティングポリマーの
多孔性中空糸中での厚みは薄い方が良いが、10μm以
下、好ましくは5μm以下、更に好ましくは1μmであ
る。 10p+1を超えると、気体透過性を大きくでき
ないので好ましくない。
このように薄いスキン構造を支持体中空糸の表面細胞内
に均一に形成することにより、細胞内にアンカーリング
したコーティング膜は、大きな機械的強度を持つことが
できるると共に膜厚を薄くすることができる。中空糸状
単一紡口により紡糸した糸で膜厚を10μm以下にする
と、紡糸用原液中に含まれるゴミ、不純物がピンホール
となり、透過ガスの選択性が上げられないし、薄膜化と
共に極細糸となり、取扱い方も困難となる。
このため本発明によるユニークな薄膜形成技術は、従来
の紡糸法によるものでは得られない高選択透過性、高透
過性を併せ持つ複合中空糸を得ることを可能にする。
これらのコーティング操作は、好ましくは真空ライン中
のような密封下で水蒸気を遮断して行われるのが好まし
い。
コーティング用モノマーの溶媒としては、モノマーを溶
解するものなら何でもよいが、ジメチルホルムアミド、
ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジエチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メ
チルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセチルピペ
リジン、アセチルモルホリン、ホルミルピペリジン、ホ
ルミルモルホリン、ジメチルイミダゾリジノン、テトラ
ヒドロフラン、スルホラン、テトラメチルウレア、塩化
メチレン、ジクロルエタン等の塩素系炭化水素、アセト
ン、トヘキサン、n−ヘプタン、エーテル類、メタノー
ル、エタノール等のアルコール類、水等がある。溶媒と
しては、モノマーを一番良く溶解する溶媒が好ましい。
これらの溶媒を2種以上混合して用いても良い。
コーティング用モノマーに使用する溶媒は予め蒸溜等に
より純粋なものにして置くことによりピンホールを防止
することができる。
本発明において、中空糸の内外両表面にコーティングす
ることも可能である。
本発明によって得られる複合膜の酸素及び窒素の選択透
過性は、もとの支持体中空糸の選択透過性より大きく、
かつ、その値は少なくとも1.7倍以上の値になる。
これは、支持体中空糸では、平均孔径が大きく、主に自
由分子流れや粘性流れによるために、混合気体の選択透
過性は小さく1.2以下の場合が多いが、コーティング
モノマーの重合によって孔中にポリマーが充堪さるため
に流れは拡散流れに近づき選択性透過性が増大すること
による。
透過性を増大させるためには、どうしてもコーティング
ポリマーの厚みを薄(しなければならないが、本方法に
よれば、コーティングされたポリマーは支持体細胞に確
りアンカリングされるためポリマーは薄くても、例えば
1μm以下であっても、強度を保ことができる。
支持体多孔性中空糸表面で重合できる七ツマ−の一例と
しては、ポリアセチレン系モノマー、シリコーン七ツマ
−2特に室温重合型シリコーンモノマー等がある。
これらのモノマーは、単独又はn−へキサン、キシレン
、トルエン等の七ツマ−を溶解する溶媒に溶解された溶
液の状態で支持体多孔性中空糸表面に塗布され、多孔膜
細胞中に取り込まれ、清浄化される。この時触媒及び重
合開始のための開始剤を混入又は再塗布させることもあ
る。その後不活性高温気体により、溶媒が存在する場合
は、そのまま又は溶媒を蒸発させて七ツマー溶液を濃縮
した後に重合を行うことができる。
いずれにせよ気体を選択透過する活性スキン層は、多孔
性中空糸表面の細胞内に、きれいなコーティング液によ
り形成される。
本発明において用いられる主な用語の定義は以下のとお
りである。
’ ” ’   (d (STP ) /aJ ・se
c  −cdg)気体の透過速度は、ASTM D−1
434の方法により測定を行った。与えられた膜の透過
速度は、ガスの供給側と透過側の間で1cn+の水銀の
分圧低下にして、毎秒1−当たり、前記膜を通過するガ
スの量を、常温及び常圧条件下の体積に換算した数値で
ある。
気体分販皿致(α、J2): 例えば水素ガスの窒素ガスに対する分離係数は、与えら
れた膜の水素ガスの透過速度を該膜の窒素ガス透過速度
で除した数値である。
下記式によって算出した数値である。
空孔度(%)−(空孔容積/多孔膜容積)X100なお
、空孔容積は次の式で計算される。
空孔容積−合水重量一絶乾重量(a+1/g)1■五三
曵厘工立(1) ある面積(S’)の支持体の重量(W)と、該支持体に
所定の高分子物質をコーティングした高分子膜の重量(
W)とを測定することにより算出した数値である。
1= ((W−w) / (S ・p’) ) XIO
(μm )S:支持体の面積(−) W:支持体とコーティング物質の重量(g)W:支持体
の重量(g) ρ:コーティング物質の密度(aJ/ g )〔実施例
〕 以下に実施例を示す。
実施例1 酸化珪素〔アエロジル#200  (商品名)、比表面
積175 nf/g 、平均粒径16mu)23!量%
とジオクチルフタレー) (DOP ) 54重量%を
ヘンシルミキサーで混合し、これに高密度ポリエチレン
(Suntec S−360(登録商標))樹脂23重
量%を添加し、再度ヘンシルミキサーで混合した。
該混合物を中空糸紡糸用ノズルから、内部に窒素ガスを
混入し、中空糸を紡糸した。形成された中空糸は、1.
1.1− )リクロロエタン(クロロセン)中で5分間
浸漬し、DOPの抽出を行った。得られた中空糸の内径
、外径は夫々0.75mm及び1 、35mm、多孔膜
の組成は、ポリエチレン樹脂50重量%、微粉珪酸50
重量%、多孔膜の平均孔径0.02μm、空孔率58%
であった。
次いで本中空糸に以下のコーティング操作を行った。
七ツマ−として、 i)トリメチルシリルプロピレン、 ii)シ()リメチルシリルエチニル)ベンゼン、i■
)ジメチル(フェニルエチニル)シラン、を夫々n−ヘ
キサン中に溶解し、2重量%溶液として、窒素雰囲気下
で、該中空糸外表面上に、中空糸の内側を外側に比べ1
50 msHg減圧下にして吸引し、多孔膜中へ浸透せ
しめ、その後重合触媒として、メトキシフェニルカルベ
ンペンタカルボニルタングステンのn−ヘキサン1.2
重量%溶液を調製して、該中空糸上に窒素雰囲気下で更
にコーティングした。その後60℃の窒素ガスを流し、
まずn−ヘキサンを徐々に蒸発させた後に60℃で2時
間窒素ガスを送り続けて重合を完結させた。
得られた複合膜の透過性を測定したところ、モノマーi
)は、Po、 = 5 XIOα、J、=3.0、−+
   02 七ツマ−ii )は、P  =4X10  αN、 =
4.0 。
L 七ツマ−ii )は、Po、 = I XIOαN、 
=5.0 、であった(Pの単位は、cl (STP 
) / cal ・sea ・cmHg) 。
〔発明の効果〕
本発明の効果は次のとおり要約される。
(1)  中空糸紡糸原液を予め濾過する必要がない。
(2)  コーティング用モノマー又はモノマー溶液は
、清浄化したまま不純物汚染がない状態で製膜できる。
(3)従って、複合膜のピンホールが少ない。
(4)  コーティング層は、支持体多孔質孔中にあり
、確りとアンカリングしているので、コーティング層を
薄膜化しても、強度が大である。
(5)従って、大きなフラックス(Flux)が得られ
る。
(6)  表面スキン層にキズがついても、表面スキン
層が多孔質細胞中に存在するので損傷が少ない。
(7)  どんなに希薄な溶液でも使用できるため、溶
解度の小さなポリマーもコーティング用溶液に使用でき
る。
(8)  フィルムにするとひび割れし易い性質のポリ
マーも使用できる。又、分子量が小さいもの、フィルム
を作り難いもの、結晶化し易いポリマーも使用できる。
(9)  多孔膜支持体は種々の孔径を持つものが選べ
、コーティング用溶液の清浄度をコントロールできる。
又、コーティング材質と親和性の良い多孔膜支持体を選
べる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体多孔性中空糸の片側表面にモノマー又はモ
    ノマー溶液をコーティングして、コーティング液を支持
    体多孔膜中に保持させ、次いでモノマーを重合させるこ
    とを特徴とする気体分離用複合膜の製膜方法。
JP22897684A 1984-11-01 1984-11-01 複合膜中空糸製膜方法 Granted JPS61107921A (ja)

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JP22897684A JPS61107921A (ja) 1984-11-01 1984-11-01 複合膜中空糸製膜方法

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