JPS61100918A - アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液Info
- Publication number
- JPS61100918A JPS61100918A JP22272684A JP22272684A JPS61100918A JP S61100918 A JPS61100918 A JP S61100918A JP 22272684 A JP22272684 A JP 22272684A JP 22272684 A JP22272684 A JP 22272684A JP S61100918 A JPS61100918 A JP S61100918A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- driving
- aluminum
- capacitor
- aluminum electrolytic
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明はアルミニウム電解コンデンサをハロゲン化炭化
水素溶液で洗浄した場合にコンデンサにハロゲン化炭化
水素が浸透して生ずるコンデンサ内部での腐食断線事故
を防止することを目的としたアルミニウム電解コンデン
サの駆動用電解液に関するものである。
水素溶液で洗浄した場合にコンデンサにハロゲン化炭化
水素が浸透して生ずるコンデンサ内部での腐食断線事故
を防止することを目的としたアルミニウム電解コンデン
サの駆動用電解液に関するものである。
従来の技術
従来、アルミニウム電解コンデンサはプリント ・基板
へ挿着する際に用いる半田フラフクスの除去工程で、ハ
ロゲン化炭化水素溶液に浸漬、洗浄などを行う際、コン
デンサ内部に浸透したハロゲン化炭化水素の分解によっ
て生じた塩素イオンにより腐食、断線事故が少なからず
発生していた。これらの事故防止のため、従来コンデン
サ封口部に樹脂を塗布するなどの対策が行われていたが
、コストを高める要因となり、またその効果も十分なも
のではなかった。
へ挿着する際に用いる半田フラフクスの除去工程で、ハ
ロゲン化炭化水素溶液に浸漬、洗浄などを行う際、コン
デンサ内部に浸透したハロゲン化炭化水素の分解によっ
て生じた塩素イオンにより腐食、断線事故が少なからず
発生していた。これらの事故防止のため、従来コンデン
サ封口部に樹脂を塗布するなどの対策が行われていたが
、コストを高める要因となり、またその効果も十分なも
のではなかった。
発明が解決しようとする問題点
本発明は上述の問題に鑑み、駆動用電解液の改良により
確実に腐食事故を防止し得るアルミニウム電解コンデン
サの駆動用電解液を提供しようとするものである。
確実に腐食事故を防止し得るアルミニウム電解コンデン
サの駆動用電解液を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段
この目的を達成するために本発明においては、エチレン
グリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコー
ル類あるいはさらに水を加えたものを溶媒とし、硼酸、
モノカルボン酸、ジカルボン酸、リン酸またはこれらの
塩類の一種または二種以上を溶質とした電解液において
、0.5〜5.0wt%のニトロフタル酸を添加して電
解液を構成したものである。
グリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコー
ル類あるいはさらに水を加えたものを溶媒とし、硼酸、
モノカルボン酸、ジカルボン酸、リン酸またはこれらの
塩類の一種または二種以上を溶質とした電解液において
、0.5〜5.0wt%のニトロフタル酸を添加して電
解液を構成したものである。
作用
ニトロフタル酸は独立電子対を有する窒素を構成元素と
して含んでおり、それにより電子供与体となる。一方ア
ルミニウム表面は電子受容体となる性質を有し、アルミ
ニウム表面はニトロフタル酸を吸着する。特にニトロフ
タル酸はプロトネーションしたニトロ基によりアルミニ
ウム表面に吸着するため、塩素イオンによる腐食発生は
著しく阻止され、アルミニウム電解コンデンサの塩素イ
オンによる腐食事故は確実に防止できる。
して含んでおり、それにより電子供与体となる。一方ア
ルミニウム表面は電子受容体となる性質を有し、アルミ
ニウム表面はニトロフタル酸を吸着する。特にニトロフ
タル酸はプロトネーションしたニトロ基によりアルミニ
ウム表面に吸着するため、塩素イオンによる腐食発生は
著しく阻止され、アルミニウム電解コンデンサの塩素イ
オンによる腐食事故は確実に防止できる。
上記ニトロフタル酸の添加量は駆動用電解液に0.5〜
5.Q wt%の範囲内であれば有効かつ実用上十分で
ある。実用上は駆動用電解液に対しニトロフタル酸Q、
5 wt%未満では腐食事故を確実に防止できず、5.
0 wt%を越える量では高温寿命特性において、静電
容量減少率およびtanδ変化率が大である。
5.Q wt%の範囲内であれば有効かつ実用上十分で
ある。実用上は駆動用電解液に対しニトロフタル酸Q、
5 wt%未満では腐食事故を確実に防止できず、5.
0 wt%を越える量では高温寿命特性において、静電
容量減少率およびtanδ変化率が大である。
従ってニトロフタル酸の添加量は、駆動用電解液に対し
0.5〜5.9 wt%が適当である。
0.5〜5.9 wt%が適当である。
実施例
本発明に係るアルミニウム電解コンデンサの駆動用電解
液の組成を表に示す。
液の組成を表に示す。
表 (単位 wt%)
表中電解液の試料番号4.5.6は本発明の電解液、1
.2.3は比較のための電解液を示す。
.2.3は比較のための電解液を示す。
表に示した組成からなるアルミニウム電解コンデンサの
駆動用電解液を使用して定格50WV−1μFのアルミ
ニウム電解コンデンサ、1.1.1トリクロロエタンの
蒸気中に10分間浸漬したものを各50個試料として8
5℃中において定格電圧を連続印加した時の特性を第1
図〜第4図に示す。
駆動用電解液を使用して定格50WV−1μFのアルミ
ニウム電解コンデンサ、1.1.1トリクロロエタンの
蒸気中に10分間浸漬したものを各50個試料として8
5℃中において定格電圧を連続印加した時の特性を第1
図〜第4図に示す。
すなわち、第1図は印加時間と防爆弁作動との関係を、
第2図は印加時間と静電容量変化率との関係を、第3図
は印加時間とtanδの関係を、第4図は印加時間と漏
れ電流との関係を曲線図でそれぞれ示したもので、定格
電圧を1000時間印加後の各試料を分解したが、記号
AJBのコンデンサは腐食現象が顕著であり、腐食によ
り内部圧力が上昇して防爆弁作動したものである。記号
C,D、E、 F17)コンデンサは腐食はみられな゛
かった。
第2図は印加時間と静電容量変化率との関係を、第3図
は印加時間とtanδの関係を、第4図は印加時間と漏
れ電流との関係を曲線図でそれぞれ示したもので、定格
電圧を1000時間印加後の各試料を分解したが、記号
AJBのコンデンサは腐食現象が顕著であり、腐食によ
り内部圧力が上昇して防爆弁作動したものである。記号
C,D、E、 F17)コンデンサは腐食はみられな゛
かった。
なお、上述の実施例の他、プロピレングリコールなどの
多価アルコール類あるいはさらに水を加えたものを溶媒
とし硼酸、モノカルボン酸、ジカルボン酸、リン酸また
はこれらの塩類の一種又は二種以上を溶質とした電解液
にニトロフタル酸を添加した電解液を用いても同様の効
果が得られた。
多価アルコール類あるいはさらに水を加えたものを溶媒
とし硼酸、モノカルボン酸、ジカルボン酸、リン酸また
はこれらの塩類の一種又は二種以上を溶質とした電解液
にニトロフタル酸を添加した電解液を用いても同様の効
果が得られた。
゛そしてニトロフタル酸は3−ニトロフタル酸と4−ニ
トロフタル酸を混合したものでも良い。
トロフタル酸を混合したものでも良い。
発明の効果
以上詳述した通りニトロフタル酸を加えた本発明の駆動
用電解液は、アルミニウム電解コンデンサにおいてハロ
ゲン化炭化水素による洗浄を行っても極めて安定した特
性を維持し、信頼性の高い電解コンデンサが得られ、工
業的ならびに実用的価値の大なるものである。
用電解液は、アルミニウム電解コンデンサにおいてハロ
ゲン化炭化水素による洗浄を行っても極めて安定した特
性を維持し、信頼性の高い電解コンデンサが得られ、工
業的ならびに実用的価値の大なるものである。
第1図はアルミニウム電解コンデンサの印加時間−防爆
弁作動特性図、第2図は同コンデンサの印加時間−静電
容量変化率特性図、第3図は同コンデンサの印加時間−
tanδ特性図、第4図は同コンデンサの印加時間−漏
れ電流特性図である。 ASB、C:比較のための試料
弁作動特性図、第2図は同コンデンサの印加時間−静電
容量変化率特性図、第3図は同コンデンサの印加時間−
tanδ特性図、第4図は同コンデンサの印加時間−漏
れ電流特性図である。 ASB、C:比較のための試料
Claims (2)
- (1)エチレングリコール、プロピレングリコールなど
の多価アルコール類あるいはさらに水を加えたものを溶
媒とし、硼酸、モノカルボン酸、ジカルボン酸、リン酸
またはこれらの塩類の一種または二種以上を溶質とした
電解液において、0.5〜5.0wt%のニトロフタル
酸を添加したことを特徴とするアルミニウム電解コンデ
ンサの駆動用電解液。 - (2)ニトロフタル酸が3−ニトロフタル酸、4−ニト
ロフタル酸の少なくとも一種であることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載のアルミニウム電解コンデンサ
の駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22272684A JPS61100918A (ja) | 1984-10-22 | 1984-10-22 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22272684A JPS61100918A (ja) | 1984-10-22 | 1984-10-22 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61100918A true JPS61100918A (ja) | 1986-05-19 |
Family
ID=16786937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22272684A Pending JPS61100918A (ja) | 1984-10-22 | 1984-10-22 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61100918A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59125610A (ja) * | 1983-01-07 | 1984-07-20 | 日立コンデンサ株式会社 | 電解コンデンサ用電解液 |
-
1984
- 1984-10-22 JP JP22272684A patent/JPS61100918A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59125610A (ja) * | 1983-01-07 | 1984-07-20 | 日立コンデンサ株式会社 | 電解コンデンサ用電解液 |
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