JPS6110086A

JPS6110086A - 墓石・建材・装飾材等の石材

Info

Publication number: JPS6110086A
Application number: JP12917784A
Authority: JP
Inventors: 大石　泰広; 森川　吉郎; 川下　研介
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1984-06-25
Filing date: 1984-06-25
Publication date: 1986-01-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、表面処理が施された墓石・建材並びに装飾材
等の石材に関するものである。

（従来の技術）周知のように墓石・建材並びに装飾材等の石材では成分
鉱物の間隙が緻密で、軽石や大谷石等の表面がポーラス
な岩石でなく、装飾性が良好である岩石であることが望
ましい、その代表的なものとして花崗岩等の火成岩があ
り、従来はこの火成岩の表面に研磨を施すかあるいは研
磨を施したのちに表面に光沢剤を塗布するなどして表面
処理をしていた。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、このような火成岩よりなる石材の表面を
研磨しても石材が有する所謂ヘヤークラックと呼ばれる
細かいひび割れを目立たなくすることはできず、しかも
石材の表面に光沢剤を塗布しても短期間の内に光沢剤が
剥離してしまい光沢が失われてしまうばかりでなく、火
成岩の中に含まれている鉄分が火成岩を構成する諸鉱物
の間隙より流出して酸化し、石材の表面に錆が現れてし
まうという欠点があった。

また、鳥類の糞等の動物の排泄物や樹液が石材に付着す
ると、その個所が染みになってしまう欠点があった。

このため、この種石材業界において墓石や建材等の折角
加工研磨された石材の表面状態を数十部、数百部の長年
月に渡って変らないままで維持することは困難であった
。

本発明は、これらの点に着目してなされたもので、火成
岩を構成する諸鉱物の間隙にワックスを含浸することで
表面のヘヤークラックをなくし、かつ長期間に渡って表
面の光沢を失わないようにして商品価値を高めるように
した墓石・建材並びに装飾材等の石材を提供するにある
。

（問題点を解決するための手段）そのため、本発明では表面を加工し、かつ自然環境下の
岩石温度では固体であるワックスを墓石・建材並びに装
飾品として使用される花崗岩・安山岩・玄武岩等の火成
岩を構成する諸鉱物の間隙に含浸して石材を構成したも
のである。

（作用）このように構成された本発明の石材を製作するには前記
火成岩を溶融ワックスを貯溜した加熱溶融槽に浸漬する
ことにより得るようにしたものである。

（実施例）次に、本発明の実施の一例を図面を参照しながら説明す
る。第１図は本発明に係る石材の成分鉱物の構造を示す
断面図である。第１図において、１は石材にして、この
石材１は花崗岩・安山岩・玄武岩等の火成岩にして、成
分鉱物の間隙が緻密な岩石で、′墓石・建材並びに装飾
材として使用するときはその表面は研磨される。そして
、火成岩を構成する諸鉱物の間隙２には通常の自然環境
下の岩石温度では固体で、かつ溶融状態では粘性が小さ
いパラフィン・ろう等のワックス３が含浸されている。

しかして、前記石材１にワックス３を含浸するには、第
２図に示すように先ずワックス３を６０〜３００”Ｃに
熱した加熱溶融槽４に貯溜させて溶解させ、この加熱溶
融槽４に石材１を所望の時間浸漬して間隙２より溶融ワ
ックス３を含浸させ、しかるのち石材１を取出して固化
形成するものである。

すなわち１石材１を加熱溶融槽４に浸漬することにより
間隙２が広がり、この間隙２に溶融ワックス３が浸入す
ることになる。そして、溶融ワックス３が固化すること
により石材１にワックス３が含浸したこととなり、石材
１の表面はワックス３により覆われて鉄分の流出が阻止
され、酸化が防止されることになる。

なお、本発明は本実施例に限定されるものではなく、間
隙２に溶融ワックス３をスムーズに浸入させるためには
界面活性剤をワックスに混合すればよく、短時間で火成
岩を構成する諸鉱物の間隙２にワックス３を含浸させる
ことができるものである。この場合、界面活性剤とワッ
クスとの混合比が２〜８二８〜２であることが望ましい
。また、石材１はその成因より水分を含むものであり、
間隙２に存在する水分を石材１を加熱して予め水分を除
去したのちに石材１を加熱溶融槽４に浸漬するようにし
てもよく、このようにするとワックスの含浸時間が短縮
される。この場合、真空吸引により間隙２に含浸されて
いる水分を除去するようにしてもよい。

（発明の効果）本発明は以上のように構成され、石材の間隙にワックス
を含浸させたものであるため、鉄分が流出して酸化する
のを防止すると共に、防水性を良好にし、光沢を長期間
失うことがなく、表面のヘヤークラックを目立たさせず
に、かつ耐薬品性が増すため動物の排泄物や樹液による
変色を防止する効果が得られ、またワックスに界面活性
剤を混合すれば、ワックスの分散性を良し、火成岩を構
成する諸鉱物の間隙にスムーズにワックスを含浸させる
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る墓石・建材並びに装飾材等の石材
の一実施例を示す断面図、第２図はその製法を示す正面
図である。に石材、２：火成岩を構成する諸鉱物の間隙。３：ワックス、４：加熱溶融槽

Claims

【特許請求の範囲】

（１）墓石・建材並びに装飾品に使用される花崗岩・安
山岩・玄武岩等の火成岩を構成する諸鉱物の間隙に自然
環境のもとの岩石温度では固体となるワックスを含浸さ
せたことを特徴とする墓石・建材・装飾材等の石材。