JPS609996B2 - ニトラミン系コンポジツト推進薬組成物 - Google Patents

ニトラミン系コンポジツト推進薬組成物

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JPS609996B2
JPS609996B2 JP55139348A JP13934880A JPS609996B2 JP S609996 B2 JPS609996 B2 JP S609996B2 JP 55139348 A JP55139348 A JP 55139348A JP 13934880 A JP13934880 A JP 13934880A JP S609996 B2 JPS609996 B2 JP S609996B2
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    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
    • C06B45/00Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product
    • C06B45/04Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product comprising solid particles dispersed in solid solution or matrix not used for explosives where the matrix consists essentially of nitrated carbohydrates or a low molecular organic explosive
    • C06B45/06Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product comprising solid particles dispersed in solid solution or matrix not used for explosives where the matrix consists essentially of nitrated carbohydrates or a low molecular organic explosive the solid solution or matrix containing an organic component
    • C06B45/10Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product comprising solid particles dispersed in solid solution or matrix not used for explosives where the matrix consists essentially of nitrated carbohydrates or a low molecular organic explosive the solid solution or matrix containing an organic component the organic component containing a resin

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、推進薬製造時の注型性及び推進薬の物性を改
良したニトラミン系コンボジツト推進薬組成物に関する
従来のコンポジット推進薬は、固体の酸化剤と燃料兼結
合剤(以下バインダーと称す)とを主成分とし、酸化剤
を高い比率で含有したものである。
最近、推進薬に対する高性能化の要求とともに酸化剤の
含有量を従来に増して多くしたコンポジット推進薬組成
物が望まれている。
しかしながら、従来のコンポジツト推進薬組成物におい
ては、一定量以上酸化剤を増量するとバインダーと酸化
剤との混合物であるスラリーの粘度が増大し、推進薬製
造時の注型が不可能となったり、極端な場合にはバイン
ダーと酸化剤との混和さえ出来ないこともあった。
また推進薬が製造できたとしても、バインダー量が少な
いことから硬化後のバインダーと酸化剤との接着性が悪
くなり機械的強度及び伸び等の物性が低下し、その結果
厳しい環境条件下において酸化剤表面でバインダーが剥
離し、それが推進薬のクラックへと進展し、点火時又は
燃焼時での異常燃焼に至る危険性があった。このような
欠点を改良するために種々の添加剤が提案されてきた。
例えばバインダーがポリブタジェン系で、酸化剤が過塩
素酸アンモニウム(以下APと称す)系の場合には、添
加剤としてトリス(2−メチルアジりジニル)ホスフイ
ンオキサイド(以下MAP○と称す)等のィミン類又は
ジェタノ−ルアミン、トリェタノールアミン等のアルカ
ノールアミン類を用いると界面ポンディン剤として作用
し推進薬の物性が改良されることが知られている。
ここで推進薬の物性が良好とは、引張強度等の機械強度
が大であり、伸びが大であって、かつ最大引張強度にお
ける伸びと破断時における伸びとの比率が1に近い値を
とることを言う。
ここでは最大引張強度における伸びと破断時における伸
びとの関係については詳述しないが、その比率が1に近
ずけば、推進薬の固形分とバインダー層との接着が強固
であって、両者の関係が理想状態に近ずし・たことを意
味するものである。また、前記ィミン類は、ポットライ
フ延長剤としても作用することからスラリーの流動特性
をも改良することが知られている。
一方最近、無煙性高比推力型推進薬として注目されてい
るバインダーがポリブタジェン系で、酸化剤がニトラミ
ンであるニトラミン系コンポジツト推進薬においては、
推進薬製造時において注活型し易く、かつ推進薬との特
性を改善するのに有効な添加剤が見出されていない。
酸化剤がAPの場合においては有効であるィミン類も」
ニトラミン系コンポジット推進薬にそれを添加すると推
進薬の物性は却って低下し、またアルカノールアミン類
を添加するとその物性は改良されるものの、スラリーの
流動性が極端に悪くなり注型が非常に困難となる。
本発明者らは、従来のニトラミン酸化剤高含有量のニト
ラミン系コンポジット推進薬組成物の前記欠点を改良す
るために鋭意研究した結果、特定のアルカノールアミン
類に加えて末端無水マレィン化ポリブタジヱンを添加す
ることによりスラリーの流動性が改良され、かつ推進薬
の物性が改良されることを見し「出し本発明を完成する
に至った。
本発明は、ポリブタジェン系バインダー及びニトラミン
酸化剤を主成分とする推進薬組成物においてポリブタジ
ェン系バインダー成分としてポリブタジェン100重量
部、末端無水マレィン化ポリブタジェン0.5〜1の重
量部及びアルカノールアミン類0.5〜1の重量部を含
有することを特徴とするニトラミン系コンポジット推進
薬組成物である。
本発明に用いられるポリブタジェン系バインダーはその
主成分であるポリブタジェンと、本発明の目的を達する
ための末端無水マレィン化ポリプタジェン及びアルカノ
ールアミン類を含有するほか、他成分として一般にポリ
プタジェン系パインダーに用いられる硬化剤を含み、さ
らに必要に応じて可塑剤、老化防止剤、界面ボンディン
グ剤等を含むものである。ポリブタジェンとしては、通
常用いられている末端水酸基ポリブタジェン(以下HT
PBと称す)、末端カルボキシル基ポリブタジェン(以
下CTPBと称す)等であり「 また硬化剤としては、
ポリブタジェンがHTPBの場合にはィソホロンジィソ
シアネート(以下『DIと称す)等のィソシアネート類
であり、CTPBの場合にはMAP○等のィミン類及び
/又はェポキシ系硬化剤が用いられる。可塑剤及び老化
防止剤は通常用いられているものであり、界面ボンディ
ング剤としては、ポリブタジェソがHTPBの場合には
MAP○等のィミン類が有効である。またL本発明に用
いられるニトラミン酸化剤としてはト通常用いられてい
るシクロトリメチレントリニトラミン(以下RDXと称
す)、シクロテトラメチレンテトラニトラミン(以下H
MXと称す)等である。これらニトラミン酸化剤は1種
又は2種以上の混合物として用いられる。また、ポリブ
タジェン系バインダーとニトラミン酸化剤との好ましい
比率は、酸素バランス、燃焼性能等からニトラミン酸化
剤が75〜9の重量%程度であり、ポリブタジェン系バ
ィンダ−が25〜10重量%程度である。
また、本発明に用いられる末端無水マレィン化ポリブタ
ジェンは、次式で示される化合物がスラリーの流動性の
改良面から好適である。MA→C4日6チMA (nは20〜65であり、MAは無水マレィン酸である
)nが20未満ではバインダーとの相潟性が悪くなり、
nが65を越えるとバインダーの粘度を上げ逆に流動性
を悪くする。
また、その添加量は、ポリブタジェン系バインダーの主
成分であるポリブタジェン100重量部に対し0.5〜
1の重量部が好ましく、0.5重量部未満ではスラリー
の流動性の改良効果が少なく、10重量部を越えると推
進薬としての燃焼性能が低下するので好ましくない。
また、本発明に用いられる特定のァルカノールアミン類
は、例えばトリェタノールアミン(TEA)、ブチルイ
ミノジエタノール(BIDE)、メチルイミノジヱタノ
ール(MIDE)、エチルイミノジエタノール(EmE
)、プロピルイミノジェタノール(PIDE)等が推進
薬の物性の改良面から好適である。
これらアルカノールアミン類は1種又は2種以上の混合
物として用いられる。また、その添加量は、ポリブタジ
ェン系バインダーの主成分であるポリブタジェン100
重量部に対し0.5〜1の雲量部が好ましく、0.5重
量部未満では推進薬の物性改良の効果が少なく、1血重
量部を越えると推進薬としての燃焼性能が低下するし、
物性改良の効果が1の重量部の場合とそれ程変わらない
ために不利である。なお、本発明のニトラミン系コンポ
ジット推進薬組成物には、前記成分以外にアルミニウム
等の金属粉や、燃焼性能調節剤を添加することもできる
し、ニトラミン酸化剤の一部又は全部をAPに置き換え
てもよい。
以上の成分からなる本発明のニトラミン系コンポジット
推進薬組成物は以下のようにして製造することができる
まず、ポリブタジェン系バインダー成分をよく混合蝿拝
した後、それに硬化剤を添加して燈拝し次いでニトラミ
ン酸化剤を加えるか又はニトラミン酸化剤を加えて櫨拝
してから硬化剤を添加して混和機にて加温下で混和する
混和後、混和物であるスラリーを減圧下で柱型し、加塩
下でキュアーして推進薬を得る。
本発明のニトラミン系コンポジット推進薬組成物は推進
薬を製造するさし、荘型し易く、かつ得られる推進薬は
その物性がすぐれている。
次に実施例によって本発明を説明する。
実施例 1 第1表に示す実施例1の配合組成物を以下のようにして
製造した。
未端水酸基ポリブタジェン(HTPB、アルコ社製商品
名poly−bdR−48M)800のこ可塑剤である
ジオクチルアジベート(DOA)80夕を加えてよく壇
拝し、次いでトリェタノールアミン(TEA)16夕及
び末端無水マレィン化ポリブタジェン(ボリプタジェン
鎖の平均分子量1600(n=30)日本ゼオン社製商
品名M−PO−5)16夕を添加してよく蝿拝し、次い
で硬化剤であるィソホロンジイソシアネート(IPD1
、フエバーケミー社製)88タ添加して蝿拝し、その混
合物に4000夕のRDXを加えて6000に調溢した
竪型混和機で60分間混和した。
混和終了後直ちにEHD型回転粘度計を用いてスラリー
粘度を測定した。次いでこのスラリ−を直径8仇肌、長
さ14仇枕の小型燃焼モー外こ減圧下で注型した。一方
物性試料用の別の容器に同じ条件でスラリーを注型し、
それぞれ60℃で7日間キュアーして推進薬を得た。得
られた一つの推進薬は小型燃焼モータとして通常の燃焼
試験に供し、また他の推進薬は、物懇法により試料を作
成し引張試験に供した。得られたスラリー粘度、推進薬
の物性値及び燃焼性能を第1表に示す。なお、第1表の
部数表示は重量基準である。
実施例 2トリェタノールアミンに換えてブチルイミノ
ジェタノール(BIDE)を用いた以外は実施例1に準
じた方法で第1表に示される実施例2の配合組成の推進
薬組成物を得た。実施例1と同じ方法でスラリ−粘度の
測定、推進薬の燃焼試験及び引張試験を行ないそれぞれ
の結果を第1表に示す。
実施例 3 トリェタノールアミンに換えてメチルィミノジェタノー
ル(MIDE)を用い、RDXに換えてHMXを用いた
以外は実施例1に準じた方法で、第1表に示される実施
例3の配合組成の推進薬組成物を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定、推進薬の燃
焼試験及び引張試験を行ないそれぞれの結果を第1表に
示す。
実施例 4 末端無水マレィン化ポリプタジェンをさらに高分子量の
末端無水マレィン化ポリブタジェン(ポリプタジェン鎖
の平均分子量3000(n=56)、M一PO−15
日本ゼオン社製)に換えた以外は実施例1に準じた方法
で第1表に示される実施例4の配合組成の推進薬組成物
を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定、燃焼試験及
び引張試験を行ないそれぞれの結果を第1表に示す。
実施例 5及び6 トリェタノールアミン及び末端無水マレイン化ポリブタ
ジェンの量を換えた以外は実施例1に準じた方法で第1
表の実施例5及び6に示されるそれぞれの配合組成を有
する推進薬組成物を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定、燃焼試験及
び引張試験を行ないそれぞれの結果を第1表に示す。実
施例 7 末端水酸基ポリブタジェンを末端カルボキシル基ポリブ
タジェン(CTPB、HC−434、サィオコール社製
)に換え、硬化剤であるIPDIをMAP○(アールシ
ンコ社製)及びェポキシ系硬化剤(ERLA−0510
、ユニオンカーバイト社製)に換えた以外は実施例1に
準じた方法で第1表に示される実施例7の配合組成を有
する推進薬組成物を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定、推進薬の燃
焼試験及び引張試験を行ないそれぞれの結果を第1表に
示す。
比較例 1 アルカノールアミン及び末端無水マレィン化ポリブタジ
ェンを用いない以外は実施例1に準じた方法で第1表に
示される比較例1の配合組成の推進薬組成物を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定推進薬の燃焼
試験及び引張試験を行ないそれぞれの結果を第1表に示
す。
比較例 2及び3 末端無水マレィン化ポリブタジェソ、又はトリェタノー
ルアミンを含まない以外は、それぞれ実施例1に準じた
方法で第1表比較例2及び3に示される配合組成の推進
薬組成物を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定、推進薬の燃
焼試験及び引張試験を行なったが、比較例2については
粘度が高く小型燃焼モータへの注型が不可能だったので
燃焼試験は行なわなかった。
それぞれの結果を第1表に示す。比較例 4 アルカノールアミソ及び末端無水マレイン化ポリブタジ
ェンを用いない以外は実施例7に準じた方法で第1表の
比較例4に示される配合組成の推進薬組成物を得た。
実施例1と同じ方法でスラリー粘度の測定、推進薬の燃
焼試験及び引張試験を行ないそれぞれの結果を第1表に
示す。
第1表 ※ 引張速度は50級の/minである。
※1最大引張強度Kおける伸び 以上、実施例及び比較例の各試験結果から、アルカノー
ルアミン類及び末端熱水マレイン化ポリブタジェンを含
む本発明の推進薬組成物(実施例1〜7)は、これらを
全く含まない推進薬組成物(比較例1及び4)と較べ、
伸びが約2倍であり、最大引張強度も大で、かつ最大引
張強度における伸びに対する破断時における伸びの比率
が1に近く、したがって特に物性が良好なことが認めら
れる。
また、末端無水マレィン化ポリプタジェンを含まない推
進薬組成物(比較例2)は、そのスラリ−粘度が大で、
小型燃焼モータへの洋型が不可能であったのに対し、本
発明の推進薬組成物(実施例1〜7)は、そのようなこ
とが全くなかった。
さらに、トリェタノールアミンを含まない推進薬組成物
(比較例3)は、そのスラリー粘度が4・であったもの
の、最大引張強度及び伸びが本発明の推進薬組成物と較
べ約1/2と小さく、かつ最大引張強度における伸びに
対する破断時における伸びの比率が1よりかなり大であ
り、したがって物性面での問題が認められた。なお、本
発明の推進薬組成物(実施例1〜7)は、アルカノール
アミン類及び末端無水マレイン化ポリブタジェンを含ま
ない推進薬組成物(比較例1及び4)とその燃焼性能を
較べても大差ないことが認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリブタジエン系バインダー及びニトラミン酸化剤
    を主成分とする推進薬組成物において、ポリブタジエン
    系バインダー成分としてポリブタジエン100重量部、
    末端無水マレイン化ポリブタジエン0.5〜10重量部
    及びアルカノールアミン類0.5〜10重量部を含有す
    ることを特徴とするニトラミン系コンポジツト推進薬組
    成物。 2 末端無水マレイン化ポリブタジエンが次式で示され
    る化合物である特許請求の範囲第1項に記載のニトラミ
    ン系コンポジツト推進薬組成物。 MA−(C_4H_6)−_n−MA(nは20〜65
    、MAは無水マレイン酸である。 )3 アルカノールアミン類が次式で示される化合物で
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項に記載のニトラミ
    ン系コンポジツト推進薬組成物。C_nH_2_n_+
    _1N(C_2H_4OH)_m(nが0のときmは3
    、nが1〜4のときmは2である。)。
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