JPS609815B2 - 医療器具の防カビ方法 - Google Patents

医療器具の防カビ方法

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JPS609815B2
JPS609815B2 JP55089633A JP8963380A JPS609815B2 JP S609815 B2 JPS609815 B2 JP S609815B2 JP 55089633 A JP55089633 A JP 55089633A JP 8963380 A JP8963380 A JP 8963380A JP S609815 B2 JPS609815 B2 JP S609815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種々の医療器具の防カビ方法に関するものであ
る。
医療に用いる諸器具は人体に関与するものであるため特
に衛生上の要求度が高い。
しかし、製品化されてパッケージに封入されるまでにラ
ベル等の識別票を貼布したりする作業を経なければなら
ず、細心の注意を払ってもなおその過程でカビ菌が付着
して問題を起していた。そこで従来は医療器具をパッケ
ージに封入した後低温殺菌処理(パスッリゼーション)
により殺菌していた。しかし、低温殺菌処理の際パッケ
ージ内に医療器具から液体が浸潤してきてラベルのべた
つき、はがれを生じ、更には特にラベル部分にカビの生
長に適する環境が該成されることである。これは特に輪
液、血液バッグのような内部に薬液を含みPVC等の袋
に入っているものの場合に一層顕著である。これは低温
殺菌処理により内部の袋からも水分が蒸発凝縮してくる
からである。このように低温殺菌処理をしていても特に
ラベル部分にカビが発生することが稀にあり、衛生上、
管理上、処理方式等について解決が要望されていた。ま
た、医療器具はパッケージに封入の上遠方に輸送しなけ
ればならず、輸送または保管過程においてパッケージの
ピンホールの生成等による二次的要因のためやはり医療
器具にカビが発生する場合も考えら0れうる現状である
。そこで、発明者等はカビ発生ならびに防止のメカニズ
ムを研究した結果以下に示すような結論に達した。
医療器具をパッケージに封入する過程で好気性および適
性嫌気性のカビ菌が付着し、これ夕が後の低温殺菌処理
によっても死滅せずにパッケージ内で適度な水分および
十分な酸素補給により発芽してやがては目で見える程ま
でに生長する。嫌気性カピ菌はパッケージ封入作業を空
気中で行うので存在せず問題にしなくても良い。従って
、0カビの発生を防止するにはパッケージ内の酸素を除
脱すれば好気性カビ菌は生長が阻害されるであろうとの
結論の下に実験を行った処非常に有効な結果が得られた
。まず、脱酸素剤によって防カビ効果があるとの確認試
験を行った。この試験で使用した脱酸素剤は株式会社ケ
フロン社製の活性還元鉄を主成分とするもので湿潤にも
耐え、パッケージ内酸素量に対し十分な能力を有する市
販のものを用いた。〔効果確認試験 1〕 カビ菌種として船pergill雌niger(以下A
S菌と称す)およびPenicillimmnl亀lc
a船(以下PN菌と称す)を用い、これをポテトデキス
トロース寒天培地上に接種し、インキュベー夕内で脱酸
素剤使用の嫌気状態と通常の好気状態で25qo士1℃
の温度で21日間培養した。
その結果は第1図より明瞭である。
上側は脱酸素剤不使用、下側は脱酸素剤使用のものであ
り、カビは脱酸素剤を使用すれば目視レベルまでの増殖
はないことが確認された。次に医療器具の製品について
同様の試験を行ってみた。〔効果確認試験 0〕 プレザパック(当社商品名)の記入ラベルにAS菌の懸
濁液を塗布してラベルに塗株し、更にlm‘の純水を含
んだ口紙とともにキット袋に封入し、2500の温度で
34日間培養した。
この結果、第2図(口紙)に示すように脱酸素剤入りで
はカビは発生せず、第3図(口紙)に示すように脱酸素
剤が入っていない場合にはカビの増殖を認めた。
更に、第2図に示すカビの発生しなかった口紙をブドウ
糠べプトン培地に投入し、25qoの温度で10日間培
養した結果カビ菌は死滅していることが確認された。
〔効果確認試験 m〕
VTゴム栓をA‘N菌の懸濁液に入れて取り出し、ビニ
ール袋に入れて密封し、25ooの温度で20日間保管
した。
第4図に示すように、左側の脱酸素剤入りのものはカビ
の増殖は認められず、右側の脱酸素剤の入っていないも
のはカビの増殖が認められた。
〔効果確認試験 N〕血液バッグのラベル部分にAN菌
およびPN菌の懸濁液を塗株し、アルミ袋に入れてシー
ルし、25℃の温度で42日間保管した。
その結果、第5図に示すように、上側の脱酸素剤入りの
ものはカビの増殖は認められず、下側の脱酸素剤の入っ
ていないものはカビの増殖が認められた。
更に、アルミ袋のシールの良品と不良品とを作成し、室
温で放置しておいたところ、シール不良品には酸素が侵
入してカピが増殖してしまうことが確認された。
このように、密封されたパッケージ内を完全に酸素除却
すればカビの増殖は防止できることが確認された。なお
、従前はバッグ類およびプレザパック等は低温殺菌処理
し、ゴムキ全おひよびカヌラ等はエチレンオキサィドガ
ス(EOG)処理している。
以上の試験結果から脱酸素剤を使用すればカビの増殖は
防止でき、場合によっては死滅することが確認された。
以上の試験では包装形態は種々で夕あるが、実際には医
療器具はアルミ積層フィルムによりガス遮断包装されて
いる。そこで、医療器具が現実に該包装された中でいか
なる効果がもたらされるか更に入念な統一試験を行った
。なお、該包装および用いた脱酸素剤、その性能等につ
き0詳細に説明しておく。〔試験に用いたガス遮断包装
〕 アルミ積層フィルムは、第6図に示すように、外層1が
ポリエステル(PET)、中間層2がアルミニウム箔(
Aそ)、内層3がポリエチレン夕(PE)で構成された
ものである。
PETおよびPEはガス透過性があるため中間にガス遮
断性のアルミニウム箔を入れてある。しかし、運搬時に
アルミニウム箔部にピンホールが生じたり、シールのは
がれを生じたりすることがある。このような状o態にな
ると空気(酸素〉が透過してガス遮断包装により密封し
ているにもかかわらずカビが発生することになる(効果
確認試験W参照)。そこで、本発明においては包装中の
アルミニウム箔破れ面積が現実には考えられない1のと
し、安全率を高ょくとって酸素透過度を計量した。包装
の有効期間は23王(913日)とした場合につきその
結果を表1に示す。表 【 〔脱酸素剤〕 該ガス遮断包装内に入れる実験用の脱酸素剤は市販品の
うち三菱ガス化学(株)製品(商品名工ージレス)を用
いた。
そのうち湿度の高い雰囲気に適するF−200を選択し
た。F−200の酸素吸収能力は1000Mであり、そ
の酸素吸収速度の温度依存性および酸素吸収の湿度依存
性をそれぞれ第7 Zおよび8図に示す。これによれば
、表1に示すように現実には考えられない程大きな破れ
面積(1の)がアルミ箔部に生じても有効期間内ではな
お十分の余裕があることが次表0により理解できる。
Z表□次に、脱酸素
剤を低温殺菌処理した場合の脱酸素能力について試験し
た。
最初に低温殺菌処理しない場合の血液バッグ包装の脱酸
素量を次表山に示す。
3表m包装袋CTC‐S、血液バッグ8一50M
吏用の時次に、低温殺菌処理した場合の脱酸素量を次表
Wに示す。
表W これより、低温殺菌処理した後の脱酸素剤もその後2独
時間後に再び正常な酸素吸収を行っていることが確認さ
れた。
なお、脱酸素剤は表面に水が付着すると能力が夕落ちる
ので吸収袋に綾水剤処理をしておくのが好ましい。
また、酸素の吸収時ガス成分(例えば水素、炭酸ガス等
)が発生しないものが望ましい。脱酸素剤は活性金属、
例えば、活性還元鉄を主成分とし、触媒によりその反応
速度等がコントロ0ールされており、酸素を吸収する代
表的反応機構は鉄について示すと次の通りである。Fe
十や2軌20−Feく。
H)3上述した脱酸素剤は代表的に示すもので、以下夕
に記す種々の形態のものを使用することができる。
【11炭化鉄、鉄カルボニル、酸化第一鉄、水酸化鉄、
ケイ素鉄の内少なくとも一つをハロゲン化金属で被覆し
たもの。
0脚 亜ニチオン酸塩と、アルカリ土類金属の水酸化物
または炭酸塩、活性炭と水、結晶水を有する化合物、ア
ルカリ性物質またはアルコール類化合物の内のいずれか
一つとの混合物。
■ アルカリ±頚金属の亜硫酸塩と、第1鉄塩化合物、
遷移金属の塩類、アルミニウムの塩類、アルカリ金属ま
たはアルカリ±頚金属を含むアルカリ化合物、窒素を含
むアルカリ化合物、アンモニウム塩の内少なくとも一つ
との混合物。
【4ー Fe,Znの一つとNa2S041日20
夕風 Fe,Znの一つとNa2S04
・日20とハロゲン化金属。‘6} Fe,Cu,Sn
,Zn,Niの一つとNa2S0407比○とハロゲン
化金属。
{7ー Fe,Cu,Sn,Zn,Niの一つとNa2
C031 ZIOH20とハロゲン化金属。
■ 周期表の第4周期を含む遷移金属、Sn,Sbの一
つと水。
側 周期表の第4周期を含む遷移金属、Sn,Sbの一
つと水とハロゲン化金属。
Ztl■ アルカリ金属またはアンモニ
ウムの亜硫酸塩、亜硫酸水素塩〜ピロ亜硫酸塩の一つと
、遷移金属の塩類またはアルミニウムの塩類の一つと水
。〔カビ菌〕 2ガス
遮断包装の脱酸素剤による防カビ効果試験に用いたカビ
の種類は次の四種である。
{a} AF菌 Asper望1lusFumi雛tu
sGroup(アスベルギルス フミガタス グループ
) 2 他 CS菌 Cladosporlumsp(クラドス
ポリウムスピーシーズ) ‘c} PN菌 PenicilliumnlgnCa
nS(ベリシリウム、ニグリカンス) 3(d} AN
菌 Aspergllusmger(アスベルギルス
ニガー)上記四種のカビ菌の内、{a},【桃ま常在菌
として存在することが多く、それらについては胞子、菌
糸混合したものを、PNおよびAN菌については砲3子
のみを使用した。
〔ガス遮断包装実効試験〕
前述したアルミ積層フィルム、脱酸素剤、カビ菌を用い
てバッグ4を5個封入した第9図に示すような脱酸素状
態でのバッグ表面付着カビの室温4での発育試験を行っ
た。
アルミ積層フィルムの包装状態は脱酸素剤の入っていな
いブランク品、アルミ箔部6に20r程度のピンホール
7を形成した脱酸素剤入ピンホール品、脱酸素剤入完全
シール品について個別に生成した。完全シール品はシー
ル機により脱酸素剤を封入した後24〜3餌時間経過後
アルミ箔部に脱酸素によるへこみ8を生じているか杏か
により選別した。なお、環境を考慮して最高温度を40
qoに設定した加速試験も併せて行った。その結果を別
表AおよびBに示す。
表中の数字はコロニー数を示す。A,B表より以下のよ
うなことがわかる。肉眼的に明らかでない場合にその表
面培養を観察した。01 カビ発育の肉眼的観察(aー
完全シール品 13週放置でいずれの菌種からも肉眼的発育は認められ
ない。
環境加速試験においてもいずれの菌種からもカビの発育
は認められなかつた。【b} ブランクおよびピンホー
ル品 いずれもカビの発育が旺盛であり、両者共カビの発育レ
ベルはほぼ同程度で、AN菌が2週放置よりその他の3
菌種が3週放置により肉眼的発育が認められた。
{2} カビ発育の表面培養観察 {aー 完全シール品 Cladosporlmmspは1週放置でブランクあ
るいはピンホール品より減少の徴があり、4週以降7週
放置までの培養結果では検出されなかった。
(8週以降表面培養中止)Aspergmusfmmi
蟹tusは1週放置でブランクおよびピンホール品より
減少の徴があり「以降4週まで急激に減少し「 5週以
降11週まで菌数10以下を維持している。
13週放置で3検体とも菌数0を確認した。
ANおよびPN菌は2週放置でブランクあるいはピンホ
ール品より減少の徴があり、以降5週まで減少傾向にあ
るが、6週以降13週までほぼ1び以下を維持していた
環境加速試験においても完全シール通常放置品とほぼ同
じレベルで減少した。
なおこの試験において脱酸素剤の吸収能力は13週経過
後も十分有することが確認された。{3’結論 本試験において、‘1)および‘2)の観察から明らか
なように、脱酸素剤の防カビ効果は顕著であり、室温放
置品と環境加速品との間に各菌の増殖防止効果に大差は
なかったが、菌種間の防カビ効果には明確な差がある。
すなわち、前記したカビ菌において‘bー→【a}→{
d}→{cーの順序で耐脱酸素性が大きくなっている。
この理由は、【1}菌種の供与性状(胞子、菌糸)の相
異、‘2ー血液バッグ内の溶存酸素の菌への供給等が考
えられる。また、ピンホール品では脱酸素剤の酸素吸収
能は十分であるにもかかわらず(表ロ参照)いずれから
もカビの検出が認められた。
これはピンホールから空気(酸素)が包装内に侵入する
ため無酸素状態に至らないためと推考され、従って包装
ピンホール品は検出して除去することが重要である。〔
カビ菌種の性状における脱酸素剤の防カピ効果試験〕
** 前述した
ように試験に供するカビ菌種はANおよびPN菌では胞
子のみを与え、他の二菌種は胞子と菌糸の混合物を与え
た。
この供与性状の相違により防カビ効果に差が生ずるかを
検討した。発明者等は20の【試験管9内にブドウ糖べ
ブートン培地10、ペーパーインジケータ11、脱酸素
剤12、ゴム栓13を第10図に示すようにセットした
。菌種としてはPNおよびAN菌の胞子を使用した。P
N菌については、脱酸素処理開始後、3,7,15,2
0日後に、AN菌については、同2,6,13日後に通
気針を刺して脱酸素状態を解除し、発育の有無について
発芽条件である相対湿度65〜100%を満足させて観
察した。{11 PN菌 PN菌についての観察結果を表Vに示す。
土 V 上表から、PN菌は脱酸素状態解除後目視可となるまで
に14日以上を必要とした。
脱酸素処理を2行わない場合は2日で十分目視可まで発
育する。目視可能になってから約10日後胞子形成が認
められた。通常は菌糸を認めてから2日程度で胞子形※
※成が行われるのは2日後程度であり、上記例はいずれ
も大幅に異なった結果を提供するものである。‘2)A
N菌 AN菌についての観察結果を表のに示す。
W 脱酸素解除後20日目より菌糸の発育が目視下で3認め
られる。
PN菌に比較してかなり発育が遅い。菌糸確認から10
日後でも胞子形成に至らなかった。t3} 結論 試験管内では1時間以内に、すなわち、胞子の発芽前に
脱酸素状態となり、前述したガス遮断包装内試験では2
4〜3斑時間後に脱酸素状態が完結した。
このため、包装内では菌のライフサイクルの各ステージ
のものが存在し、既に胞子形成にまで進んでいたものも
含まれ、それらが9週間後でも表面培養で増殖される休
眠胞子の形で生き残っている状態があると推定される(
別表B参照)。文献によれば休眠胞子の寿命は長いもの
で13王程度と言われ、この寿命範囲内で生残し続ける
。(宇田川俊一著「菌類図鑑」参照)また別の文献によ
ればカビ菌を完全に死滅させるには高温度環境下でいっ
たん胞子を発芽させなければならないと述べられている
(蜂須賀「堀越著「耐久型細胞」1976王版)。従っ
て、カビ菌の発芽を誘起し、次の胞子形成までに脱酸素
状態にすることが肝要であるが、種々のカビ菌のライフ
サイクルは周期化できないことを考えると、カビ菌を完
全に脱酸素剤で死滅に至らしめることは困難である。し
かしながら、本試験において理解できるように一度脱酸
素状態におかれたカビは新たに培地に移したとしても菌
糸が伸びて目視可となるまでに2週間以上を要すること
からも、生存しているものでも脱酸素状態下で相当の発
育抑制を受けているのが認められる。〔低温殺菌処理と
脱酸素剤との比較〕 最後に現在行っている低温殺菌処理と本発明による脱酸
素剤の防カビ性について試験を行った。
試験は脱酸素剤入と無のガス遮断包装品を低温殺菌処理
して得た結果を別表Cに示す。この試験により次のよう
なことが確認された。なお低温殺菌処理は調整後2週間
放置してから行った。m 未低温殺菌処理品 脱酸素剤入品は2〜3週放置後より減少が見られ、5〜
6週放置で1ぴ〜1びレベルの菌死滅が見られ、6〜7
週放置でほぼ4糊時間低温殺菌処理と同レベルまで菌数
が減少した。
脱酸素剤無品は9週放置後も変化なく「開始時のレベル
を保持していた。【2)低温殺菌処理品 脱酸素剤入無品ともに同レベルで菌は死滅している。
(3’効果 以上より脱酸素剤による防カピ効果は明白である。
しかし、低温殺菌処理と脱酸素剤の組み合わせによる効
果は低温殺菌処理の有無による差は見られず、特に重複
して行う必要は認められない。むしろ、ガス遮断包装内
に血液バッグ内の薬液水分が移行してきた血液バッグの
表面を濡らすような好ましくない面も見られる。以上の
種々の試験から本発明による脱酸素剤を利用した新規な
医療器具の防カビ方法には次のような多くの利点がもた
らされる。‘11 現在行っている面倒な低温殺菌処理
(パスッリゼーション)を行わなくても十分な防カビ性
が得られる。
‘3’脱酸素剤の脱酸素による減圧へこみによりガス遮
断包装のピンホールの検出に適用できる。
糊 従来の低温殺菌処理に比し、加熱されないた0 め
血液バッグで水漏れによるラベルのべとつきが生じない
等製品への影響が少ない。‘41 臨床検査器具として
、嫌気性菌検査用採血管としても適用できる。
【図面の簡単な説明】
タ 第1〜5図は生物の形態(カピ菌の生長状態)を示
す写真であり、第1図は、左側はAN菌について、同右
側はPN菌について、上段は脱酸素剤なしで、下段は脱
酸素剤入状態での培養写真t第2および3図はAS菌を
付着したプレザパック0(商品名)のラベルとともに入
れた口紙の脱酸素状態および脱酸素しない状態の写真、
第4図はAN菌を付着したゴム栓の、左側は脱酸素状態
、右側は脱酸素しない状態の写真、第5図はAN菌を付
着した血液バッグの脱酸素状態(上側)およぅび脱酸素
しない状態(下側)の写真、第6図はアルミ積層フィル
ム包装材の断面図「第7図は脱酸素剤の温度依存性のグ
ラフ、第8図は脱酸素剤の湿度依存性のグラフ、第9図
はガス遮断包装の斜視図および断面図、第10図は試験
管セット状態0の側面図である。 1…外層、2…中間層、3…内層、4…バツグト5…ガ
ス遮断包装、6…アルミ箔部、7・・・ピンホール、8
…へこみ、9・・・試験管、10…ブドウ糖べプトン培
地、11・・・ペーパーィンジケータタ、12…脱酸素
剤、13・・・ゴム栓。 <船 亀 < 船 q 船 表 B−■ 表C 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第了図 第8図 第9図 第10図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 医療器具を脱酸素剤とともに空気不透過性のパツケ
    ージ内に封入し、パツケージ内の酸素を脱酸素剤により
    除脱することによりカビの発生を防止することを特徴と
    する医療器具の防カビ方法。 2 医療器具を封入するパツケージ内の空気には少なく
    とも50%以上の湿度を持たせることを特徴とする特許
    請求の範囲1記載の防カビ方法。 3 医療器具および脱酸素剤をカビの発芽後にパツケー
    ジに封入することを特徴とする特許請求の範囲1または
    2記載の防カビ方法。
JP55089633A 1980-07-01 1980-07-01 医療器具の防カビ方法 Expired JPS609815B2 (ja)

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