JPS609732A - 模様入りプラスチツクタイルの製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、模様入りプラスチックタイルの製造法、詳し
くは、所要箇所に模様を有するプラスチックタイルを工
業的に量産する合理的な新方法に関するものである。

周知のとおり、プラスチックタイルは、下地樹脂の上に
、中芯樹脂、さらに上生地樹脂と順次積層しホットプレ
スによって一体化させ、これを一定の規格サイズに切り
揃えるという方法によって製造されていた。ところが、
か−る従来法にあっては、目的とする位置に正確かつ能
率的に模様を形成することは不可能と考えられていた。

もっとも、密性によって作製したタイル表面に、印刷に
よって模様を形成することも一見容易のように見えるか
も知れないが、か＼る方法による場合には形成された模
様が軽薄で深みがないことに加え。

褪色が生じ易く、シかも床材として使用される場合には
模様部分が摩耗によって剥げ落ち易いということで殆ど
実施されることがなかった。

そこで、従来床面などに模様を形成する場合には、工事
現場において色彩を異にする各種のタイルを所要の形状
に一々切断し、これを寄木張式に組合せるという施工法
が採られるようになった。

しかし、このような方法による場合には、形成された模
様の輪郭部にタイル寄合せによる間隙が不可避的に生じ
、其処に汚塵が付着して段々見苦しくなってくるという
欠点があり、これまた好評でなかったのである。

本発明は、上記した従来の不便に鑑みてなされたもので
１表面がフラットで継目がなく、シかも模様を所望の位
置に正確かつ高能率に形成することができる新規なプラ
スチックタイルの製造法を提供することを目的とする。

また本発明の他の目的は、褪色が生ぜず、しかも床面に
使用されても決して模様部分が剥げ落ちたりすることの
ない模様入りプラスチックタイルの製造法を提供するに
ある。

さらに２本発明の他の目的は、捨耳部分を切断除去する
際に殆ど切り損じをすることのない頗る経済的な模様入
りプラスチックタイルの製造法を提供するにある。

即ち１本発明方法を図示の実施例をもって説明すれば： 下地樹脂地Ｉの上に、中芯樹脂地２．さらに上生地樹脂
地３を順次重ね合せ積層一体化してプラスチックタイル
を製造する方法において。

前記上生地樹脂地３に所要箇所へ任意の形象の切抜部４
を設け、かつ、それと同時に捨耳該当部Ｓには前記切抜
部４に対して一定の関係位置に切削マーク５を施して後
、中芯樹脂地２に重ね合せる一方。

中芯樹脂地２に重ね合わされた上生地樹脂地３の切抜部
４には、同切抜部４に適合する形状であって、かつ当該
上生地樹脂３とは色調を異にする装飾樹脂地６を嵌込ん
で、これら上生地樹脂地３および装飾樹脂地６を中芯樹
脂地２に層着せしめ。

然る後、前記切削マーク５を基準にして、捨耳部分Ｓを
切断除去することを特徴とするものである。

更に詳細に云うと、下地樹脂地１．中芯樹脂地２、上生
地樹脂地３に用いられる素材は、従来のプラスチックタ
イルに用いられているものと何ら変わりがなく、またこ
れらを積層一体化させる手段も従来の手法（例えば、ホ
ットプレス法）を採用することができる。なお、上記下
地樹脂地１については、熱に対して非収縮性の合成樹脂
を用いるのが好ましく５　これにはアンコと俗称される
合成ゴム系の樹脂を用いればよい。もっとも１図示例に
おいては、この下地樹脂１を上層１ａと下層１ｂとに分
けて２Ｎに成形しているけれども、これは強度を増進さ
せるためであって、ミクロ的には上層１ａと下層１ｂと
はその組織方向性（樹脂の成形時における流れ方向に応
じて形成される）が直交するよう積層しである。

しかして９本発明方法においては、上生地樹脂地３には
何らかのカッタ一手段によって切抜部４を設けるけれど
も、この際切削マーク５も同時に形成される。しかして
、切削マーク５は着色等の手段で形成することも可能で
あるけれども、ピンホールや切込みによって形成すると
いう方法を採れば装置的には安価になるであろう。何と
なれば。

カッタ一手段自体にピンホールや切込みを形成する機能
を持たせることができるからである。

このようにして作製された上・生地樹脂地３には。

その切抜部４に装飾樹脂地６を嵌込んで中芯樹脂地２上
に層積されるが、同時にその上に透明樹脂被膜７が施し
てもよい。装飾樹脂地６は、上生地樹脂地３の切抜部４
に嵌まり込むようにこれと略同形状に成形されている。

この装飾樹脂地６の素材としては２通常は、前記上生地
樹脂３と同質で色調の異なったものが用いられるが、異
質の合成樹脂であってもよく、こうした場合には材質の
差による色調の面白いコントラストを具現することが出
来る。

こうして得られたタイル基材Ｔは、上記切削マーク５を
基準として位置決めしつつ、その捨耳部分Ｓを切断除去
すると、切削マーク５は装飾樹脂地６が嵌込・層着され
た箇所（切抜部４に該当する箇所）と一定の位置関係に
あるので、所定規格の模様入りプラスチックタイルが得
られる。

本発明方法は概ね上記のように構成されるが。

本発明は前述の実施例に限定されるものでは決してなく
「特許請求の範囲」の記載内において種々の変形が可能
であって、特に切削マーク５の具体的な態様については
図示例のような前震的マークだけでなく自動化生産ライ
ンに利用できるように電気的・光学的認識マークを施す
ことも当然に予定している。

以上説明したとおり、中芯樹脂地の上に上生地樹脂地を
層着させるに際し、予め目的とする形象の切抜部を設け
ておき、この切抜部に装飾樹脂地を嵌込んで接合させる
という方式を採っているので、透明樹脂膜を被覆させな
い場合にも、模様が形成される上生地樹脂と装飾樹脂と
の境界は、ホントプレス法を適用しさえすれば非常に平
滑なフラット面を形成して目地ができない上に、一定の
厚みを有する装飾樹脂地によって模様が形成されるので
色調の変化に深み・味わいが生じて頗る豪華な製品が得
られ、しかも、その製品における模様部分の耐摩耗性は
著しく向上する。

また９本発明方法においては、上生地樹脂に切抜部を形
成するとともに捨耳該当部に切削マークを形成するとい
う処理を施すので、これが下地樹脂地、中芯樹脂地、装
飾樹脂地、および所望によっては透明樹脂膜と積層一体
化されてタイル基材になり、これの捨耳部分を切断除去
する場合には。

前記切削マークは装飾樹脂地の位置に対して一定の関係
を保っているところから模様の位置に狂いを生じさせる
ことなく同一製品を高能率に生産することができるので
ある。

このように本発明方法によれば、従来量産が困難と考え
られていた模様入りの高級プラスチックタイルを驚くほ
ど高精度に製し得るのであって。

その産業上の利益は極めて大と云える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における合成樹脂地の積層順序を示すた
めのタイル断面図、第２図は本発明方法に用いられる上
生地樹脂地に形成される切抜部・切削マークの形状例を
示す平面図、第３図は本発明方法における捨耳切断寸前
の状態におけるタイル基材の平面図、第４図は同タイル
基材の他の例を示す平面図、第５図は同タイル基材の更
に他の例を示す平面図である。 １−下地樹脂地、２−中芯樹脂地。 ３・−上生地樹脂地、４一切抜部。 ５−切削マーク、６−装飾樹脂。 ７−透明樹脂被膜。 Ｓ−一−捨耳。 特許出願人 フクビ化学工業株式会社 代理人 弁理士戸川公ニ 第１図 第２図 第３図 第４図 １６２−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下地樹脂地の上に、中芯樹脂地、さらに上生地樹脂地を
   順次重ね合せ積層一体化してプラスチックタイルを製造
   する方法において。 前記上生地樹脂地に、所要箇所へ任意の形象の切抜部を
   設け、かつ、それと同時に捨耳該当部には前記切抜部に
   対して一定の関係位置に切削マークを施して後、中芯樹
   脂地に重ね合せる一方。 中芯樹脂地上に重ね合わされた上生地樹脂地の切抜部に
   は、同切抜部に適合する形状であって、かつ当該上生地
   樹脂とは色調を異にする装飾樹脂地を嵌込んで、これら
   上生地樹脂および装飾樹脂地を中芯樹脂地に層着せしめ
   、然る後、前記切削マークを基準にして、捨耳部分を切
   断除去することを特徴とする模様入りプラスチックタイ
   ルの製造法。