JPS609281Y2 - ド−ム状開口部におけるカ−テンシ−ト取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天文台等の半円形状をした屋根等に開設したド
ーム状開口部を開閉するカーテンシート取付装置に関す
るものである。

従来、天文台等の半円形状のドーム状開口部に開閉自在
に設けたカーテンシートは、一枚状に形成された長いシ
ート片に適間隔を存してカーテンフレームを設け、該カ
ーテンフレームを上記開口部に装備したガイドレールに
誘導案内するようにしていたから、シート片が一部破損
した場合、あるいはシート片の一部を模様替えしたい場
合に、ガイドレールからカーテンフレームを取外して、
カーテンシート全体を取り替えなければならず、不経済
である許りでなく、煩雑で長時間にわたる取り替え作業
をしなければならない欠点があった。

本考案は、上記の如き実情に鑑み創案されたものであっ
て、各カーテンフレーム間に、小片からなるシート片の
一部取り替えが容易となり、しかも取り替え作業を簡単
かつ短時間で行うことができるドーム状開口部における
カーテンシート取付装置を提供せんとするものである。

本考案の構成を、図面に示された一実施例に基いて説明
すれば、１は天文台等に施工した半円形状のドーム状屋
根であって、該ドーム状屋根１の周方向全域には、開口
部２が適当間隔を存して開設されている。

３は上記開口部２を開閉するカーテンシートであって、
該カーテンシート３は、複数のシート片３ａをカーテン
フレーム４を介して平板状に連結したものである。

即ち、シート片３ａの連結側両端縁を折返し折曲して筒
状部３ｂを形成し、該筒状部３ｂに係合杆体５を挿入し
たものを、カーテンフレーム４と、該カーテンフレーム
４に緊締具１２ｂを介して着脱自在に固定された錘体固
定片１２ａとによって形成された係合溝４ａに遊嵌状に
嵌合することによってカーテンフレーム４にシート片３
ａが連結されるようになっている。

６は開口部２に対向した両側縁に装着されたガイドレー
ルであって、該ガイドレール６には上記カーテンフレー
ム４の両端に回転自在に軸設されたガイドローラー７．
７ａが走行するものであるが、ガイドレール６のローラ
走行面６ａにはローラ案内体６ｂがローラ走行面６ａを
二分しており、この二分されたローラ走行面６ａには、
カーテンフレーム４に交互に軸設された内側ガイドロー
ラ７と外側ガイドローラ７ａとが走行するようになって
いる。

そして、ガイドレール６の両端部、即ち、ドーム状屋根
１の両基端部にはカーテンシート３の収納部８が形威さ
れているが、該収納部８は、ガイドレール６がそのまま
延長された収納部主レール８ａと、ドーム状屋根１内側
に分岐された収納部補助レール８ｂとから構成されてい
る。

収納部補助レール８ｂは、その分岐位置から次第に収納
部主レール８ａから離間するように傾斜し、隣接するカ
ーテンフレーム４の対向間隔まで離間した後に収納部主
レール８ａと平行となっており、しかも、分岐位置には
ガイドレール６を走行する外側ガイドローラ７ａを収納
部補助レール８ｂ側に案内する案内突起８Ｃが突設され
ている。

９はワイヤ、ロープ等からなる繰出紐体であって、該繰
出紐体９の一端はカーテンシート３の繰出側遊端縁に連
結され、一方他端はドーム状屋根１内に装着された収納
部８とは反対側に位置する巻取装置１０に連結されてい
て、巻取装置１０を介して繰出紐体９を巻取りあるいは
繰出すことにより、カーテンシート３は開口部２を開閉
するようになっている。

１１は繰出紐体９を支承する支承機である。

一方、上記各収納部８には、それぞれ開口部全域を閉鎖
し得る長さのカーテンシート３が収納されているが、こ
れらカーテンシート３の一方を収納し、他方を繰出して
開口部２を閉鎖した場合、閉鎖したカーテンシート３の
収納部８側−半部のカーテンフレーム４には錘体１２が
固定されていて、収納部８とは反対側の巻取装置１０側
他半部のカーテンフレーム４より重くなっている。

また、シート片３ａとガイドレール６とは適間隔を存す
るようになっているが、シート片３ａの非連結側縁はガ
イドレール６側に向は折曲形成されていて、その遊端縁
はガイドレール６に当接するようになっている。

次に叙上の如く構成された本考案の作用について説明す
る。

先ず、収納部８に収納されたカーテンシート３を繰出し
、開口部２を閉鎖するには、巻取装置１０を駆動せしめ
て、繰出紐体９を巻取れば、巻取装置１０とは反対側の
収納部８にあるカーテンシート３が順次繰出されて開口
部２を閉鎖することができる。

この場合、巻取装置１０を途中で停止すれば、カーテン
シート３は一部繰出された状態で開口部２の一部を閉鎖
することになる。

そこで両側のカーテンシート３を前述の操作によってい
ずれも一部繰出せば、開口部２は両力−テンシート３の
繰出側遊端縁間だけ開口したままで閉鎖されるから、カ
ーテンシート３の繰出量を相互に調節すれば、任意の位
置に任意の長さを開口したままで開口部を閉鎖できるか
ら、天文台にこれを用いた場合、所定方向以外からの光
をカットできるから望遠鏡による観測が容易となる。

一方、シート片３ａの一部が破損した場合、あるいはシ
ート片３ａの一部を模様替えをした場合等には、張架さ
れたシート片３ａは錘体固定片１２ａを取り出して係合
杆体５の挿入された筒状部３ｂを係合溝４ａから取り出
すだけでよく、次いで、新しいシート片３ａを上記と逆
操作によって取付けるだけでよい。

従って、シート片３ａの一部取り替えが容易となり、し
かも取り替え作業が簡単かつ短時間で行うことができる
。

これを要するに本考案は、半円形のドーム状開口部に設
けられた一対のガイドレールに案内されて上下するカー
テンフレームを所定間隔を存して複数個並設し、該カー
テンフレーム間にカーテンシートを形成するシート片の
連結側面端縁を折返して筒状部を形威し、該筒状部に係
合杆体を挿入したものをカーテンフレームの外側に上下
対称に設けた保合溝に着脱自在に遊嵌してカーテンフレ
ームにシート片を連結したことから、シート片の一部が
破損等をした場合には、カーテンシート全体を取り替え
る必要はなく、破損等の箇所の一部取り替えで済みしか
も取り替え作業が簡単でかつ単時間で行うことができる
きわめて実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係るドーム状開口部におけるカーテン
シート装置の一実施例を示すものであって、第１図はド
ーム状屋根の全体斜視図、第２図は同上縦断面図、第３
図、第４図はカーテンフレームの断面図、第５図は要部
縦断面図、第６図は同上斜視図である。 図中、１はドーム状屋根、２は開口部、３はカ−テンシ
ート、３ａはシート片、３ｂは筒状部、３ｃは遊端部、
４はカーテンフレーム、４ａは係合溝、５は係合杆体、
６はガイドレール、６ａはローラ走行面、６ｂはローラ
案内体、７は内側ガイドローラ、７ａは外側ガイドロー
ラ、８は収納部、８ａは収納部主レール、８ｂは収納部
補助レール、８ｃは案内突起、９は繰出紐体、１０は巻
取装置、１１は支持機、１２は錘体、１２ａは錘体固定
片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 半円形のドーム状開口部に設けられた一対のガイドレー
   ルに案内されて上下するカーテンフレームを所定間隔を
   存して複数個並設し、該カーテンフレーム間にカーテン
   シートを形成するシート片の連結側両端縁を折返して筒
   状部を形成し、該筒状部に係合杆体を挿入したものをカ
   ーテンフレームの外側に上下対称に設けた係合溝に着脱
   自在に遊嵌してカーテンフレームにシート片を連結した
   ことを特徴とするドーム状開口部におけるカーテンシー
   ト取付装置。