JPS609249B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPS609249B2
JPS609249B2 JP1124177A JP1124177A JPS609249B2 JP S609249 B2 JPS609249 B2 JP S609249B2 JP 1124177 A JP1124177 A JP 1124177A JP 1124177 A JP1124177 A JP 1124177A JP S609249 B2 JPS609249 B2 JP S609249B2
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Japan
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photosensitive resin
acrylate
mol
copolymer
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幸宏 保坂
善行 榛田
都弘 原田
光雄 黒川
英二郎 田上
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紫外線を含む活性光線を照射して光硬化させ、
活性光線未照射部を水系現像液で熔解除去してフレキソ
印刷版に適する刷版またはホトレジストを作製するに当
り、光硬化速度が速い、即ち感度が高い感光性樹脂組成
物を提供せんとするものである。
従来、フレキソ印刷用版材として天然ゴムや合成ゴムが
用いられてきた。
フレキソ印刷はダンボール印刷を例にとってみてわかる
ように平滑度の低い粗面に印刷を行おうとするものであ
るから、刷版は弾力性に富むゴムが主体とされてきたも
のである。しかきながらフレキソ印刷版を作製する工程
は複雑で且つ熟練を要するためこれを感光性樹脂で置き
換えようとする傾向が最近特に強くなってきた。刷版作
製工程を比較してみると、ゴム凸版作製の工程は■活字
組版や金属腐食凸版を作製し、■フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を用いてプラスチック母型をつくり、■天然
ゴムまたは合成ゴムを母型に入れて熱圧着後加硫し■刷
版の厚み精度を出すためにムラトリを行う複雑な工程を
とるのであるが、一方感光性樹脂版は■ネガフィルムを
当てて露光し、■未露光部を除去するために現像し、■
乾燥を経て得られることからわかるように、熟練を必要
とせず誰でも一定品質の刷版を得ることができるほど簡
便なのである。
近年、食品、衣料品、医薬品等やさまざまな雑貨類の包
装に使用されるプラスチックフィルムの印刷や包装紙へ
の印刷が急速に発展をとげ、多色刷り印刷やさらに絹物
印刷に至るまで高級なフレキソ版が要求されるようにな
った。
ゴム凸版はステロ版であることによって線画物の印刷は
よいのであるが、網物は非常に目のあらいスクリーンに
限られる。またさらに作製工程で加熱加硫しなければな
らないため版が収縮する欠点を有し、種々の収縮防止策
が講じられているが、精密さを要求される多色刷りには
きわめて不適当と言わざるをえない。かかるゴム凸版の
欠点を除去することもフレキソ印刷用感光性樹脂が登場
してきた理由の一つである。則ち、版下から作製したネ
ガフィルムを介して直接フレキソ版が作製できるため、
従釆ゴム凸版では困難であった10啄泉/ィンチ以上の
絹物を再現することが可能であり、印刷作製時に加熱加
硫工程で要するような高温処理を行わないので収縮等の
欠点はまったく見られず、多色刷り印刷にはきわめて適
するフレキソ印刷版が作製できるのである。既にフレキ
ソ印刷用感光性樹脂のいくつかが上市されているが、必
ずしもすべての特性を満足している訳ではない。
即ち感光性樹脂フレキソ版を作製するための現像工程に
有機溶剤を使用する例が多く、これは従来のゴム凸版を
そのまま志向するために有機溶剤現像にならざるをえな
いのであるが、人体への影響や火災等不測の事故を考慮
するときわめて大きな欠点と言わざるをえない。また、
水系現像液で現像して得られる感光性樹脂フレキソ版も
あるが、これは耐水性が悪く、大気汚染公害に与える影
響の大きい従来の溶剤タイプのインキに代替されてきた
水性インキでの印刷は非常に困難である。本発明者らは
、{11(1)共役ジオレフィン系炭化水素■とQ,8
ーェチレン性不飽和カルボン酸{Bーとを必須成分とし
、これにモノオレフィン系不飽和化合物{qをA:10
〜95モル%、B:5〜90モル%、C:0〜85モル
%の割合で含む共重合体と、(0)光重合性不飽和単量
体および(m)光増感剤を含有してなる感光性樹脂組成
物や、(2ー(1)上記共重合体成分中Q,P−エチレ
ン性不飽和カルボン酸{Bーの少くとも一部がアルカリ
金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩である共重合体
と(0)光増感剤および/または感光性架橋剤またはそ
れらと(虹)光重合性不飽和単量体を含有してなる感光
性樹脂組成物を用うれば、無機アルカリを含む水系現像
液や水ですみやかに現像でき、得られた剛版の耐水性が
よい新規なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物を発明して
先に特許出願した(特開昭52−1桝65ふ特開昭53
−10648)。
しかし、これら先厭発明の樹脂組成物では現在市販され
ている印刷用感光性樹脂と同等程度の感度しか得られな
い。これら先願においてQ,6ーェチレン性不飽和カル
ボン酸‘B’としてはモノカルボン酸、ジカルボン酸、
ジカルボン酸モノェステルトリ以上のポリカルボン酸お
よびその部分ェステルなどが用いられるが、Q,8一不
飽和ジカルボン酸のアルカIJ塩またはアミン酸を含む
共重合体から作製された感光性樹脂組成物は紫外線を含
む活性光線を照射したときの光硬化速度が速く、即ち感
度が非常に高く、独立紬線や微細な網目の残存性が極め
て良好なフレキソ印刷用版とすることができ、さらに感
度が非常に高く、且つ耐酸性の極めて高いホトレジスト
が作製できる事実を発見し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至つた。即ち本発明は、(1)共役ジオレ
フィン系炭化水素凶とQ,8−エチレン性不飽和ジカル
ボン酸‘B)とを必須成分とし、これにモノオレフィン
系不飽和化合物C}をA:10〜98モル%、B:2〜
90モル%、C:0〜85モル%の割合で含む共重合中
のQ,8−エチレン性不飽和ジカルボン酸のカルボキシ
ル基当量当り0.05〜1.0当量の割合で無機アルカ
リ、アルカリ塩またはアミン系化合物を反応させた共重
合体と、(0.光増感剤および/または感光性架橋剤、
またはそれらと(m)光重合性不飽和単量体を含有する
ことを特徴とする感光性樹脂組成物であり、この組成物
から感度が非常に高いフレキソ印刷用感光性樹脂版やホ
トレジストを提供することができる。
ホトレジスト作製工程で感度が高いという特徴は工程時
間を短縮させうるばかりでなく、光硬化が短時間で且つ
完全に起りうるため、レジスト膜の強度を増すばかりで
なく、従来行めれているパターンの鱗付工程を省略して
もエッチング工程でのレジスト剥離が起らず極めて良い
寸法安定性を保持できることにつながる。
本発明の共重合体(1)の共役ジオレフィン系炭化水素
凶としては1,3−ブタジェンィソプレン、クロロゾレ
ン、ジメチルブタジェン等が好適に使用される。
これらは単独で使用してもよいし合計量が10〜98モ
ル%の範囲内であれば二種類以上混合使用してもさしつ
かえない。特に好ましくは共役ジオレフイン系炭化水素
の含量は30〜98モル%である。これら共役ジオレフ
ィン系炭化水素は刷版にフレキソ印刷版として具備しな
ければならないゴム、弾性を付与するばかりでなく、共
重合体に組み込まれることによって生成する主鎖および
側鎖の二重結合が後述する光重合性不飽和単量体ラジカ
ルの攻撃を受けて三次元網目構造体となり、刷版の機械
的強度を増大させるばかりか耐インキ溶剤性をも向上さ
せるのである。
該共役ジオレフィン系炭化水素の共重合体中の割合が1
0モル%未満であると上記フレキソ印刷版として必要な
ゴム弾性を欠くことになり、さらに本発明の特徴である
感度が低下し、目標とするフレキソ印刷版の作製が困難
となる。また、98モル%を超えると共重合体中に含有
されるQ,8−エチレン性不飽和ジカルボン酸の相対量
が減少することになり、水系現像液での現像性が乏しく
なり、且つ本発明の侍徴たる感度が十分なる値に達しな
いのである。Q,8ーェチレン性不飽和ジカルボン酸‘
B}としてはマレィン酸、フマル酸、ィタコン酸、メサ
コン酸、シトラコン酸等を挙げることができる。これら
は共重合体中に2〜90モル%、好ましくは5〜60モ
ル%の割合で含有していなければならない。2モル%未
満であると本発明による水系現像液による現像が不可能
となり、且つ感度が低下し、90モル%を超えると共重
合体中に含まれる共役ジオレフィン系炭化水素の含有率
が相対的に低下し共役ジオレフィン系炭化水素に由来す
るゴム弾性が欠如するばかりでなく、本発明の特徴であ
る、感度も低下し且つ耐溶剤性をも損う結果となる。
Q,8ーェチレン性不飽和ジカルボン酸は単独で使用し
てもよいし、合計量が2〜90モル%の範囲であれば数
種混合してもよい。モノオレフィン系不飽和化合物【C
}は本発明においては必須成分ではないが、共重合体中
に含有させると本発明の目的の一つであるフレキソ版の
ゴム通性をさらに改良したり、機械的強度を増大したり
するばかりでなく、耐インキ溶剤性、インキ転移性など
の印刷適性をも良好にすることができる。
モノオレフィン系不飽和化合物としてはスチレン、Qー
メチルスチレン、oーメチルスチレン、mーメチルスチ
レン、pーメチルスチレン、p一メトキシスチレン、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ア
クリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、一般式(式中R
.は水素またはメチル基で、R2は炭素原子1〜18の
アルキル基を表わす)であるアクリル酸ェステルまたは
メタクリル酸ェステルであり、例としてメチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n
ーブチルアクリレート、インブチルアクリレート、te
n−ブチルアクリレート、n一ベンチルアクリレート、
n一ヘキシルアクリレート、2ーエチルヘキシルアクリ
レート、n一オクチルアクリレート、nーデシルアクリ
レート、ラウリルアクリレート、nーオクタデシルアク
リレートまたはそれらのメタクリレート等のアクリレー
トまたはメタクリレートが挙げられる。
またマレィン酸モノェチル、フマル酸モノェチル、ィタ
コン酸モノヱチル等のジカルボン酸のモノェステル類、
マレィン酸ジメチル、マレィン酸ジェチル、マレィン酸
ジブチル、マレィン酸ジオクチル、フマル酸ジメチル、
フマル酸ジェチル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオク
チル、ィタコン酸ジメチル、ィタコン酸ジェチル、ィタ
コン酸ジブチル、ィタコン酸ジオクチル等のジカルボン
酸のジェステル類、2−ヒドロキシェチルアクリレート
、2−ヒドロキシプロピルアクリレートまたはメタクリ
レート等のヒドロキシアルキルアルコールのェステル類
も好適に使用される。これらは合計量が85モル%を超
えなければ二種またはそれ以上を混合して使用しうる。
好ましくはこれらのモノオレフィン系不飽和化合物は0
〜60モル%の範囲で使用される。モノオレフィン系不
飽和化合物が85モル%を超えて含有されている共重合
体を本発明の感光性樹脂組成物に適用すると該共重合体
中の共役ジオレフィン系炭化水素やQ,8ーェチレン性
不飽和ジカルボン酸含有量が相対的に減少するので、共
役ジオレフィン系炭化水素に基づくフレキソ版としての
柔軟性やゴム弾性が悪化するばかりか、Q,B−エチレ
ン性不飽和ジカルボン酸を共重合することによって特徴
づけられる感度が低下することになる。
本発明に使用される無機アルカリは水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアが好適で
あり、アルカリ塩は炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸アンモニウム等である。
また、アミン系化合物も好適に使用され、エチルアミン
、n−ブレビルアミン等の第一アミン類、ジェチルアミ
ン、ジーn−プロピルアミン等の第二アミン類、トリェ
チルアミン、メチルジヱチルアミン等の第三アミン類、
ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アルコールアミン類、モルホリン等の環状アミン類が挙
げられる。これらは上記共重合体(1)中に含まれるQ
,8−エチレン性不飽和ジカルボン酸のカルボキシル基
当量当り0.05〜1.0、好ましくは0.2〜1.0
当量の割合で使用される。この範囲内であれば各種アル
カリを混合使用することも可能である。このように英重
合体(1)に含有されるQ,8ーェチレン性不飽和ジカ
ルボン酸の少くとも一部をアルカリ金属塩、アンモニウ
ム塩またはアミン塩にすると光硬化後未露光部を溶出さ
せるときの現像液に水を使用しうる特徴を有するように
なる。これらの添加量が0.05当量未満であると共重
合体自身が水に熔解しないので、水現像が不可能となる
。本発明で使用される光増感剤としては通常用いられる
ジアセチル、ベンジル等のQ−ジケント化合物、ベンソ
′ィン、ピパロィン等のアシロィン類、ベンゾインメチ
ルェ−テル、ベンゾインイソプロビルェーテル等のアシ
ィンェーテル類、アントラキノン、1,4ーナフナキノ
ン等の多核キノン類、ベンゾィルパーオキサィド、メチ
ルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物、Q,以ー
アゾビスィソプチロニトリル等のアゾ化合物が挙げられ
る。また感光性架橋剤としてはジアジドカルコン、4,
4′ージアゾドスチルベン、4,4′ージアジドスチル
ベン−2,2′ージスルフオン酸、2,6ービス(pー
アジドベンザル)シクロヘキサノン等のジアジド類を挙
げることができる。光増感剤、感光性架橋剤の添加量は
共重合体(1)に対して0.1〜1の重量%であり、好
適には1〜5重量%である。0.1重量%未満であると
十分なる光硬化を感光性樹脂層に与えることができず、
1の重量%を超えると添加した総ての量が反応に関与し
ないので、不経剤であるばかりか時には相漆性が悪く不
近一に分散することもある。
本発明において使用される光重合性不飽和単量体として
はスチレン、Q−メチルスチレン、oーメチルスチレン
、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メト
キシスチレン、ジイソプロベニルベンゼン、ジビニルベ
ンゼン等の不飽和芳香族化合物、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物;メチルア
クリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレ−
ト、n−プチルアクリレート、インブチルアクリレート
、ten−ブチルアクリレート、n−ベンチルアクリレ
ート、n一ヘキシルアクリレート、2nエチルヘキシル
アクリレート、n−オクチルアクリレート、n−デシル
アクリレ−ト、ウラリルアクリレート、n−オクタデシ
ルアクリレートまたはそれらのメタクリレート等のアル
キルアルコールのアクリレートまたはメタクリレート類
;2ーヒドロキシエチルアクリレート、2ーヒドロキシ
プロピルアクリレートまたはメタクリレート等のヒドロ
キシアルキルアルコールのアクリレートまたはメタクリ
レート類;ペンジルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、テトラヒドロフルフリルアクリレートまたは
メタクリレート等の環状体側鎖を持つアクliレートま
たはメタクリレート類;メトキシェチレングリコールア
クリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレ−
トまたはメタクリレート等のアルコキシアルキレングリ
コ一のアクリレートまたはメタクリレート類;マレィン
酸、フマル酸、無水マレィン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、ィタコン酸、ィタコン酸無水物、シ
トラコン酸、メサコン酸等のQ,8ーェチレン性不飽和
カルボン酸類;マレィン酸モノェチル、フマル酸モノェ
チル、ィタコン酸モノェチル等の不飽和多価カルボン酸
のモノェステル類:マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジ
ェチル、マレィン酸ジプチル、マレィン酸ジオクチル、
フマル酸ジメチル、フマル酸ジェチル、フマル酸ジプチ
ル、フマル酸ジオクチル、ィタコン酸ジメチル、ィタコ
ン酸ジェチル、ィタコン酸ジプチル、ィタコン酸ジオク
チル等の不飽和多価カルボン酸のジェステル類;アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N,N′ーメチレソビス
アクリルアミド、N,N′ーヘキサメチレンピスアクリ
ルアミド等のアクリルアミドまたはメタクリルアミド類
:エチレングリコールジアクリレ−トまたはジメタクリ
レート、ポリアルキレングリコール(アルキレングリコ
ール単体2〜2針固)のジアクリレートまたはジメタク
リレート類:グリセリン、ベンタエリスリトール、トリ
メチロールアルカン、テトラメチロールアルカソ(アル
カソとしてはメタン、ェタン、プロパン)等の多価アZ
ルコール類のジアクリレート、トリアクリレート、テト
ラアクリレートまたはジー、トリ−、ナトラーメタクリ
レート;東亜合成化学工業製アロニツクスタイプモノマ
ーM−5500,M−5700,M−6100,M−6
300,M−8030,M−8060の一連のJオリゴ
アクリレート類:ジアリリデンベソタェリスリットとそ
の変性物2,2′−ビス(4−メタクリロキシジヱトキ
シフヱニル)プロパン、2,2−ビス(4ーアクリロキ
シジエトキシフエニル)プロパン、2,2′ービス(4
ーアクリ。キシ2プロポキシフェニル)プロパン等が挙
げられる。該光重合性不飽和単量体は共重合体に対して
5〜20の重量%の範囲で使用され、好ましくは10〜
100重量%の範囲で使用される。この範囲内であれば
二種またはそれ以上を混合して使用することもで2さる
。5重量%未満であると感光性樹脂層の硬化および荊版
の機械的強度の向上が十分に期待できず、20の重量%
を超えると共重合体のゴムの弾性が著しくそこなわれる
他、耐溶剤性の低下をきたすなどの欠点を有する。
上述した光重合性不飽和単量体の中には通常p−メトキ
シフェノール等の熱重合禁止剤が少量添加されているが
、これは感光性樹脂層を露光する際に全く影響なく、む
しろ感光性樹脂組成物の保存安定剤として作用するので
、該組成物を作製するに際しては熱重合禁止剤を光重合
性不飽和単量体の中から除去せずそのまま添加すること
ができる。
また更に必要に応じてヒドロキノン、P−メトキシフエ
ノール、p−tert−ブチルカテコール2,6−ジー
teれ−ブチル−pークレゾール、ピロガロール等のヒ
ドロキシ芳香族化合物、ベンゾキノン、pートルキノン
、pーキシロキノン、等のキノン類、フェニルーQーナ
フチルアミン等のアミン類などの安定剤を共重合体に対
して0.01〜2重量%添加することができる。本発明
の光重合性不飽和単量体を含む感光性組成物は液状また
はゴム状団体であるので、液状組成物はそのまま印刷版
製造工程で使用され、固体状組成物は圧縮成形、押出成
形等により一定膜厚の感光性樹脂層とした後、製版工程
へ廻わされる。
この本発明組成物による感光性樹脂版はゴム弾性に富む
ので、フレキソ印刷版として適する。従って、感光性樹
脂層を保持する支持体は感光性樹脂層と同じくゴム弾性
を持つものが望まれ、天然ゴム、スチレンーブタジェン
ゴム、ブタジェンゴム、アクリロニトリルーブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、エチレンープロピレンゴム、結
晶性1,2ーブタジェン樹脂、欧質塩化ビニル等のシー
トが好適である。この他ポリエステル、ポリプロピレン
、ポリスチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エチレン等のフィルムも使用可能であり、本発明の印刷
版を新聞印刷、一般商業印刷分野で使用するときにはア
ルミニウム、鉄、亜鉛、マグネシウム等の金属板を用い
ることもできる。本発明の感光性樹脂組成物はフレキソ
印刷用版材、ホトレジストとして有用であるばかりでな
く、新聞印刷、一般商業印刷用版材としても好適であり
、オフセットPS版用版材としても利用することができ
、更に、ネームプレート用、プリント配線用、ディスプ
レイ用、光陵着剤用の感光材料にも広い用途を堤供する
ものである。
次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、
本発明が以下の実施例に制約されるものでないことは言
うまでもない。
実施例 1 メタノールを溶媒とし通常のラジカル重合開始剤を触媒
として重合したブタジェン/マレィン酸=71〜29(
モル比)共重合体の5の重量%メタノール溶液100の
こ、水酸化ナトリウム4.8夕(水酸化ナトリウムは共
重合体中のマレィン酸単位のカルボキシル基当量0.3
に相当する)を水/メタノ−ル=30〜70(重量比)
混合溶媒に熔解したものを加え十分損拝して均一溶液と
した。
次いでこの溶液とノナェチレングリコールジメタクリレ
ート40夕、ベンゾインイソプロピルエーテル1夕およ
びヒドロキノン0.05夕とを300の‘セパラブルフ
ラスコに入れよ〈蝿拝して均一溶液とし、約4000に
加溢しながらメタノ−ルと水を減圧下で蟹去して粘流体
感光性樹脂組成物を作製した。ポリエステルフィルム(
8×8肌厚さ100り)の上に該組成物を約9夕載せ、
1.5帆のスベーサ−を介して、100仏のポリエステ
ルフィルムを置き、更に長さ5肋のガラス板で粘鋼体組
成物を圧着した。
上面より60肌の位置から250W超高圧水銀灯の紫外
線を1.の砂間照射した後、ガラス板を外すと下部ポリ
エステルフィルム上に幾分かの粘流体組成物が残存した
。光硬化して上部ポリエステルフィルムに接着した感光
性樹脂層に4000の水を1分間スプレーして完全に末
硬化部を除去した後、8000にて1の分間加熱乾燥し
た、ポリエステルフィルム上に形成された光硬化層の厚
みを測定したところ1250仏であった。即ち当該組成
物の光硬化速度は1250山/secと速いことがわか
った。また、当該組成物約5夕をスチレンーブタジェン
ゴムシート(8×8肌、厚さ2.0肋)上に載せ、1.
0肌の間隔を持つアプリケータを介してスクィーズし1
.0肋厚の感光性樹脂層を作製した。感光性樹脂層の上
方0.3側に光学濃度3.5を持つネガフィルムを固定
して更に上方60伽の位置から250W超高圧水銀灯の
紫外線を3の砂間照射して、4000の水にて1分間現
像すると、原画に忠実な刷版が得られた。ゴム硬度(シ
ョアーA硬度、2000測定)は62であり、得られた
刷版がフレキソ印刷*用に使用できることがわかった。
また、この刷版に活性インキ・スミで印刷するとインキ
転移性のすぐれた印刷物が得られた。比較例 1 メタノールを溶媒とし通常のラジカル重合開始剤を触媒
として重合したブタジェン/アクリル酸=70/30(
モル比)共重合体の5の重量%メタノール溶液100夕
を用い、実施例1と全く同様に粘鋼体感光性組成物を得
た。
この組成物の光硬化速度は34山/secと遅く、ネガ
フィルムを当てて実施例1と全く同じ条件で樹脂凸版を
作製しようとしたが、ゴム硬度は40と低かったにもか
かわらずショルダーが十分でなく紬線のよれが目立つな
ど満足しうるフレキソ版が得られなかった。実施例 2
〜7 メタノールを溶媒として表1に示す共重合体を合成し、
次いで表1に示す無機アルカリ、アルカリ塩またはアミ
ン系化合物を実施例1と同様に反応させ、さらに実施例
1と同様にして感光性樹脂組成物を作製した。
これらの組成物の光硬化速度を測定し、ネガフィルムを
介して感光性樹脂凸版を作製しゴム硬度を測定したとこ
ろ、いずれの共重合体からも感度が高いフレキソ印刷用
に適した刷版が得られた。また、いずれの刷版もインキ
転移性の優れた印刷物を与えた。但し、BDコ1,3ー
ブタジェン、FA=フマル酸、IA=イタコン酸、AA
=アクリル酸、MA=マレイン酸、MMA=メチルメタ
クリレート、ST=スチレン、2一EHMA=2‐−エ
チルヘキンルメタクリレートを表わす。
(注)*使用当量:共重合体中のヵルボキンル基当量あ
たりの割合実施例 8〜9実施例1の水酸化ナトリウム
で処理した共重合体に表2に示す光重合性不飽和単量体
を使用する他は全く同様にして感光性樹脂組成物を作製
し光硬化速度、ゴム硬度を測定した。
感度がよく、細線の残存性もよい、柔軟性に富んだ、フ
レキソ印刷用刷版が得られた。また、この刷版で印刷す
るとインキ転移性に優れた印刷物を与えた。表 2実施
例 光重合性不飽和単量体 光陵
化速度 ゴム硬度(仏/Sec)8 デトラデカ
エチレングリコールジメタクリレート 1350
559 9−G/2−HPMA=80/
20 1450 65但し、
9−G=ノナェチレングリコールジメタクリレート2
一HPMA±2−ヒドロキンブロピルメタクリレートを
表わし割合は重量比を示す。
実施例 10 実施例1と同じ水酸化ナトリウムで処理した共重合体の
水/メタノール溶液lowこ4,4′ージアジドスチル
ベン−2,2r.ジスルフオン酸0.15夕、ヒドロキ
ノン0.05夕、キシレン23.3夕を加えて十分縄拝
し、15重量%感光液を作製した。
厚み0.3側の鋼板上に回転塗布装置で感光液を塗布し
た後、80午Cで10分間加熱乾燥したところ銅板上に
10Aの厚みを持つレジスト膜が作製された。250W
超高圧水銀灯にフィルターをかけ80W/枕まで照度を
下げ、ネガフィルムを真空でレジスト膜に密着して2秒
間露光した後、4000の水で30秒間現像したところ
原画に忠実な陽画像が得られた。
30%塩化第二鉄水溶液にてエッチングしたところ、全
くレジスト膜は剥離せず、さらに酢酸n−ブチルに浸し
て接着しているレジスト層を除去すると良好なる金属腐
食版が作製された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (I)共役ジオレフイン系炭化水素(A)とα,β
    −エチレン性不飽和ジカルボン酸(B)とを必須成分と
    し、これにモノオレフイン系不飽和化合物(C)をA:
    10〜98モル%、B:2〜90モル%、C:0〜85
    モル%の割合で含む共重合体中のα,β−エチレン性不
    飽和ジカルボン酸のカルボキシル基当量当り0.05〜
    1.0当量の割合で無機アルカリ、アルカリ塩またはア
    ミン系化合物を反応させた共重合体と、(II)光増感剤
    および/または感光性架橋剤、またはそれらと(III)
    光重合性不飽和単量体を含有することを特徴とする感光
    性樹脂組成物。
JP1124177A 1976-05-06 1977-02-05 感光性樹脂組成物 Expired JPS609249B2 (ja)

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