JPS609235B2 - 耐火材吹付補修装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炉壁内面の損傷を補修する場合に使用する耐火
材吹付補修装置に関するものである。

炉壁内面の損傷を補修する場合、補修装置の吹付けノズ
ル（耐火材搬送路の先端部と噴射口）は高温下の炉内に
挿入されるため、ノズルが熱変形することがある。その
ため、従来からノズルの噴射口に近い搬送路の外周部に
冷却パイプを舷装し、これによってノズルを水袷する方
法がとられている。この場合、炉内でのノズル使用位置
や炉内温度の相違によって冷却効果が一定ではなく、使
用温度に合せて経験的なバルブ操作によって冷却水量を
調整しているのが現状である。

このような方法は作業が煩雑なものになり、またある程
度経験を必要とし、場合によってはノズルを損傷したり
或いは冷却水をロスする等の問題があった。また、従釆
は耐火材の添加水として常温またはそれ以下の温度の水
を使用していたため、耐火材（吹付村）中の結合剤の溶
解速度や反応速度を一定以上速くすることができない問
題もあった。本発明はこれらの問題点を解決し、自動的
に冷却効果を調整するとともに、排水を有効に利用した
耐火材吹付補修装置を提供することを目的とするもので
ある。上記の問題点を解決するために、本発明は、冷却
パイプの排水路に排水温度検出装置を設け、冷却パイプ
の給水路に上記排水温度検出装置の検出結果に応じて給
水量を調整する調整バルブを設け、上記排水路の分岐路
を上記搬送路に後続した構成としたものである。

以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

耐火材搬送路１は先端部に噴射口２を有し、上記搬送路
１は耐火材供給源（図示省略）まで長く延びている。上
記搬送路１の噴射口２に近い部分の外周に冷却パイプ３
が搬送路１に対するスライドと一体回転が可能に隣装さ
れ、搬送路１の先端部分は冷却パイプ３の先端から進出
、後退自在になっており、噴射口２と共に吹付けノズル
Ａを構成している。上記冷却パイプ３の内部に筒形の仕
切壁５を設け、これによって冷却パイプ３の内部を内周
室６と外周室７に区画するとともに、位切壁５の一端を
冷却パイプ３の基端部内面に固定し、かつ仕切壁５の他
端と冷却パイプ３の先端部内面との間に反転通路８を形
成している。

上記冷却パイプ３の基端部には、内周室６に通じた給水
口９と、外周室７に通じた排水口１０が設けられ、その
給水口９に給水路１１を接続し、また排水口１０に排水
路１２を接続している。

上記の給水路１１には給水量調整バルブ１３が設けられ
、また排水路１２にはサーミスタ等を用いた排水温度検
出装置１４が設けられている。また上記の給水量調整バ
ルブ１３は排水温度検出装置１４の検出温度に応じて作
動され、これにより給水量が調整される。また、上記の
排水路１２には分岐路１５が設けられ、その分岐路１５
を調整バルブ１６を介して耐火材搬送路１に蓮適してい
る。

これにより、排水の一部が耐火材に添加される。なお、
給水路１１にも分岐路１７が設けられ、その分岐路１７
を調整バルブ１８を介して耐火材搬送路１に運通し、こ
れにより添加水の不足を補うようにしている。

上記の冷却パイプ３は第２図に示すように、軸受装置１
９内に挿入され、長さ方向にラック２１が設けられてい
る。

支持筒２３にはウオームホィール２０が設けられている
。上記のウオームホィール２０は軸受装置１９に設けた
ウオームギャ２２と噛み合う。

またウオームホィール２川こは冷却パイプ３に外駁され
る支持筒２３が冷却パイプ３と同０状態に固定され、そ
の支持筒２３の先端にブラケット２４を介してピニオン
２５を取付けている。このピニオン２５はラック２１と
噛み合う。上言己の軸受装置１９の後端部には、前記の
搬送路１を挟みこれを軸受装置１９に対して前進または
後退せしめる一対のローラ２６が設けられている。

また、軸受装置１９は基台２７に対し旋回可能に搭載し
た支持部材２８上に支持され、ウオームホィールとりオ
ームギャよりなる旋回装置２９によって旋回される。ま
た、基台２７と軸受装置１９間にシリンダーとピストン
とからなる起伏装置３０を設け、これにより軸受装置１
９を支持部村２８上で起伏自在に支持している。なお、
図中Ｍ，〜Ｍ４は駆動モータを示している。

次に、上記装置の作用について説明する。

ローラ２６を駆動してノズルＡの突出量を適宜長さに定
め、バルブ１３を開いて冷却水を供給するとともに炉内
壁に耐火材の吹付けを行なう。

冷却水の排水温度は、排水温度検出装置１４によって検
出され、その温度が所定の温度より高い場合は、給水路
１１の調整バルブ１３を調整して水量を増し、また所定
の温度より低い場合はこの水量を制限し、排水の温度を
所定の一定値になるよう制御する。また、排水の一部は
バルブ１６を関らくことにより分岐路１５を通じて搬送
路１内の耐火材に添加され、また必要に応じてバルブ１
８を開け、添加水の不足を補う。なお、軸受装置１９は
適宜旋回および起伏される。

本発明は以上のごときものであるから、次に示す効果が
ある。

‘１’排水温度を検出し、その検出結果に応じて給水量
を制御するようにしたから、ノズルの使用位置や炉内温
度が変わってもノズルの冷却効果を一定に維持すること
ができ、また冷却水を節約することができる。

■ 排水は、通常４０００を超える温水であるため、従
来法のように添加水として常温またはそれ以下の冷水を
加える場合に比べ、耐火材（吹付材）中に含まれる結合
剤の溶解速度および反応速度が速くなる。

その結果、炉内壁に吹付けた吹付け材の付着性が向上し
、付着物の硬化時間が短縮されて、炉壁との接着性及び
物性が優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置の一部を示す断面図と配管図、第２図は装
置の全体を示す断面図である。 Ａ・・・・・・吹付けノズル、１・・・・・・耐火材搬
送路、２・…・・噴射口、３・・・・・・冷却パイプ、
５・・・・・・仕切壁、６・・・・・・内周壁、７・・
・・・・外周壁、８・・・・・・反転通路、１１・・・
・・・給水路、１２・・・・・・排水路、１３・・・・
・・調整バルブ、１４・・・・・・排水温度検出装置、
１５…・・・分岐路、１６・・・・・・調整バルフ。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 耐火材搬送路の先端部に耐火材噴射口を設け、上記
   噴射口に近い部分の搬送路外周に冷却パイプを嵌装した
   耐火材吹付補修装置において、冷却パイプの排水路に排
   水温度検出装置を設け、冷却パイプの給水路に上記排水
   温度検出装置の検出結果に応じて給水量を調整する調整
   バルブを設け、上記排水路の分岐路を上記搬送路に接続
   したことを特徴とする耐火材吹付補修装置。