JPS609195Y2 - 懸垂式給油装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、昇降する給油ホースに巻回されたカールコー
ドが該給油ホースの昇降動により断線等しないようにし
た懸垂式給油装置に関するものである。

従来から、ガソリンスタンドには、第１図に示すような
懸垂式給油装置が設置されている。

第１図において、給油所における天井、天蓋、粱等の高
所１にリール２が設けられ、該リール２に巻回された給
油ホース３が上から垂下されて、その先端部には、給油
ノズル４、手元スイッチ５が接続されている。

また、給油ホース３の垂下部分外周には、カールコード
６が遊嵌状態で巻回されている。

すなわち、カールコード６の各ループ（−巻回骨）の内
径は、給油ホース３の引き出し量を補償するために、給
油ホース３の外径よりも大きくしである。

このカールコード６は信号線を内蔵しているもので、そ
の一端は手元スイッチ５に接続されており、その他端は
給油ホース上昇用モータ７等を制御すべく事務所内の制
御盤（図示略）に接続されている。

給油作業は、第２図に示すように、給油時期位置Ａより
下方の給油可能位置Ｂまで、給油ホース３を引き降ろし
て行ない、給油作業終了後、手元スイッチ５を操作する
ことにより給油ホース上昇用モータ７を駆動して、給油
ホース３を給油時期位置Ａに復帰させるものである。

しかしながら、従来の懸垂式給油装置にあっては、カー
ルコード６の一部分、たとえばカールコード６の一部に
給油ホース３が強く接触した状態で給油ホース３を下降
させると、該接触部分におけるカールコード６が他の部
分に比べて大きく伸ばされ、この結果緊締状態で給油ホ
ース３に巻きつくこととになり、次のような欠点を生じ
ていた。

すなわち、給油ホース３を給油可能位置Ｂまで引き降ろ
しにくくなり、給油作業が円滑に行なえないこととなり
、また、無理に、この給油ホース１を給油可能位置Ｂま
で引き降そうとすると、ループ部６ａが伸びきり、この
ため、ループ部６ａからカールコード６が切断されてし
まうこととなっていた。

本考案は、上述した従来技術の欠点を解消することを目
的としたもので、カールコードが給油ホースに緊締状態
で巻きつかないようにした点にある。

以下、図面に従って本考案の実施例を説明する。

以下の説明において、従来例と同一の符号を付したもの
は、従来例と同一の機能を有する部材である。

第３図ないし第５図において、給油ホース３に遊嵌して
巻回されたカールコード６の外周には、そのほぼ全長に
わたって連結体としての伸縮自在のチューブ８を被せで
ある。

この伸縮自在のチューブ８は、その内周に、所定のピッ
チを有する螺線状のｉ８ａ、・・・、８ａを有しており
、この螺線状の溝８ａ、・・・、８ａに沿ってカールコ
ード６の各ループ６ａ、６ｂ、・・・。

６ｂが嵌っている。

そして、チューブ８の伸縮に各ループ６ａ、６ｂ、・・
・、６ｂが追従するようにするため、ループ６ ａ、
６ ｂｙ・・・、６ｂが螺線状の溝８ａ、・・・、８
ａにきっちりとはまり込んでいる。

なお、該両者６と８とは上記嵌合部分で接着剤等により
固定しておくことが望ましい。

伸縮自在のチューブ８は、給油ホース３を引き降ろすと
きに、ループ６ａ、６ｂｔ・・・、６ｂの各間隔を等間
隔に保つようにして、すなわち、各ループ６ａ、６ｂ、
・・・、６ｂの内径が所定値よりも小さくなることを防
止するもので、この所定値は給油ホース３の外径値より
も大きな値となるようにしである。

第６図は、本考案の第２実施例を示し、伸縮自在のチュ
ーブ８の外周に形成されている螺旋状の溝８ｂ、・・・
、８ｂに沿ってカールコード６の各ループ６ａ、６ｂ、
・・・、６ｂを嵌め合わせたものである。

本実施例の場合、カールコード６の各ループ６ａ、
６ ｂ、 ・・・、 ６ ｂを外側から溝８ ｂ、−
、８ｂに嵌め合わせるようにしであるので、あらかじめ
カールコード６が嵌合されたチューブ８内に給油ホース
３を嵌め合わせることができて、該３者３．６．８の結
合作業が容易となる。

第７図は、本考案の第３実施例を示すものある。

カールコード６の隣り合う各ループ６ａ、６ｂ、・・・
、６ｂ間は、紐、あるいは、糸等の一対の細長い部材９
，９により連結されている。

この細長い部材９，９は、カールコード６の各ループ６
ａ、６ｂ、・・・、６ｂの各間隔が伸長していないとき
、すなわち、給油ホース３が引き出されていないときに
は、各ループ間でたるみをもっている。

そして、給油ホース３がリール２から引き出されたとき
には、細長い部材９，９は伸長してカールコード６の各
ループ６ａ、６ｂ、・・・、６ｂの各間隔が所定値以上
間隔をあけるのを防止する作用をする。

すなわち、隣り合う各ループ６ａｔ６ｂｔ・・・。

６ｂの内径が前述した所定値以上縮径されることが防止
される。

本考案、カールコードの巻回部分の各ループが給油ホー
スの外径値よりも縮径しないように構成したので、給油
ホースにカールコードが緊締状態で巻きつくことが防止
され、したがって給油ホースの引き降ろし作業が支障な
く行なえ、かつ、該カールコードの断線を防止できると
いう効果を奏する。

また、給油ホース引き出し量に伴うカールコードの引張
力は連結体により、この全長にわたって受けることとな
るので、連結体自身、ひいてはカールコードが切断され
るのも防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の懸垂式給油装置の概略図、第２図は第１
図の使用説明図、第３図は本考案に係る懸垂式給油装置
の部分拡大断面図、第４図は第３図の給油可能状態を示
す側面図、第５図は第３図の給油可能状態を示す側面図
、第６図は本考案に係る懸垂式給油装置の他の実施例を
示す部分断面図、第７図は本考案に係る懸垂式給油装置
の更に他の実施例を示す部分斜視図である。 １・・・・・・高所、３・・・・・・給油ホース、６・
・・・・・カールコード、訃・・・・・チューブ、９・
・・・・・細長い部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給油所高所に設けた昇降装置から垂下された給油ホース
   の外周に、信号用カールコードを遊嵌状態で巻回してな
   る懸垂式給油装置において、前記カールコードの互いに
   隣り合うループ間をそれぞれ伸縮自在な連結体で結合し
   て、該連結体が伸び切ったときの上記各ループの内径が
   前記給油ホースの外径よりも犬とするようにしたことを
   特徴とする懸垂式給油装置。