JPS609142B2 - プラスチツクス補強用ガラスクロスの製造方法 - Google Patents

プラスチツクス補強用ガラスクロスの製造方法

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JPS609142B2
JPS609142B2 JP50029593A JP2959375A JPS609142B2 JP S609142 B2 JPS609142 B2 JP S609142B2 JP 50029593 A JP50029593 A JP 50029593A JP 2959375 A JP2959375 A JP 2959375A JP S609142 B2 JPS609142 B2 JP S609142B2
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JP
Japan
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glass
cloth
glass cloth
yarn
manufacturing
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JP50029593A
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JPS51105477A (ja
Inventor
亮三 古池
定光 村山
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Fuji Fiber Glass Co Ltd
Original Assignee
Fuji Fiber Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Fiber Glass Co Ltd filed Critical Fuji Fiber Glass Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
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  • Woven Fabrics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なプラスチックス補強用ガラスクロスに関
するものである。
一般に、強化プラスチックス(FRP)積層成形品は、
例えばハンドレィアツプ法により、ガラスマット、ガラ
スクロス等の補強用基材に不飽和ポリエステル等の樹脂
を含浸させながら製品の形状や要求特性に応じて適当な
枚数債層した後樹脂を硬化させることにより製造されて
いる。
このような強化プラスチック積層成形品において最も重
視される問題点は剥離現象であり、とりわけガラスロー
ビングや無加工ガラスクロスを補強用基材とする積層成
形品は、過大な集中応力や繰返し応力が加えられた場合
に、ガラスクロス基材と使用樹脂間の接着力(とくに績
層物の厚さ方向の接着力)が低下して層間剥離、衝撃剥
離と呼ばれる現象が発生し易い。
強化プラスチックス積層成形品におけるこのような剥離
現象を防止する方法として嵩高加工を施したスライバー
ヤーンあるいはステープルヤーン等の嵩高化ャーンを使
用してガラスクロスを織成し、これを補強用基材として
使用することが考えられているが、これらの嵩高化ャー
ンを製造するには特別な工程、設備を必要とするばかり
でなく、ャーン自体の生産歩蟹りが低いため、製造コス
トが非常に高くなる。
しかも、これらの嵩高化ヤーンを織成してガラスクロス
にするには特殊な技術と高度の熱聡東を要するのみなら
ず、製織工程で嵩高化ャーンの毛羽等が脱落飛散して作
業環境をいちじるしく窓化させるという問題がある。更
に、一般にガラスクロスは衣料用繊クロスと異なり経糸
、縞糸の密度が粗いため、織成後の各工程や輸送中に縞
糸の目寄れ、目曲り等が生じ易く、またガラスクロスは
からみ糸により耳端を固定することが実際上きわめて困
難なため後工程や輸送中に耳くずれが生じ易い。更に、
ガラスクロスは紙管に巻上げ梱包してからの輸送中に、
巻上げたクロスの外層部が紙管の鞠方向にずれ、所謂「
タケノコ状」になる鏡向があり、成形工程での取扱いが
面倒になり用途によっては品質的に使用できなくなると
いう問題がある。本発明の主たる目的は、成形時の作業
性が良く、且つ剥離現象が生じ難く強度の大きな成形品
を製造し得るような補強用ガラスクロスを提供すること
にあり、他の目的は、製造コストが安価で且つ取扱い性
のすぐれた補強用ガラスクロスを提供することにある。
本発明によって得られたプラスチックス補強用ガラスク
ロスは、ガラスロービング又はガラスヤーンを経糸及び
/又は緯糸に使用して織成したガラスクロスに、ニード
ルパンチ処理を施して処理後の見掛厚さが処理前の1.
1〜2.0倍となり且つ処理後の経緯方向の引抜き抵抗
が処理前の1.1倍以上となるように毛羽状の起毛を密
生せしめたことを特徴とするものである。
本発明に係るプラスチックス補強用ガラスクロスを構成
する「ガラスロービング」とは、通常の方法によって溶
融線糸されたガラス繊維ストランドを集東してなるロ‐
−ピングのことであり、一般にフィラメント本数が20
0〜1200本のストランドを2〜40本集東したもの
が好適である。
このロービングにおいて、各ストランド間に接着した部
分を有しない所謂「100%スプリット」のものが樹脂
の含浸性、脱泡性にすぐれ、得られる成形品の強度も向
上するので好ましい。一方、「ガラスャーン」とは嵩高
性を付与するための加工が全く施されていない有撚のャ
ーンのことであり、一般にフィラメント本数が200〜
800本のストランドを単独で用いるか、あるいは2〜
6本撚り合せたものが最適である。これらのガラスロー
ビング又はガラスヤーンは必要に応じて適当な仕上げ剤
を付着したものでよく、また着色したものであってもよ
い。
このようなガラスロービング又はガラスヤーンを用いて
織成するには、経緯それぞれ前者に対しては3〜10本
/25肌、後者に対しては10〜30本/25肌程度の
密度で平組織に織成するのが好ましい。
但し、場合によっては経糸又は綾糸のいずれか一方をガ
ラスロービング又はガラスャーンとして他方を他の繊維
(例えばポリエステル、ポリアミド、ポリオレフイン、
レーヨン等)のャーンとしたり、またその逆にしたり、
あるいはまたガラスロービング、ガラスャーン、その他
の繊維を必要に応じて適当な割合に交織することもでき
る。織成したガラスクロスにニードルパンチ処理を施す
には、有機繊維の不織布を製造する際に用いられるよう
なニードルルームにガラスクロスを通し、この際のニー
ドルパンチ処理条件(打込密度、打込回数、打込深度等
)を適宜調整して、処理後のクロスの見掛厚さが処理前
の1.1〜2.の音、好ましくは1.2〜1.5音とな
り、且つ処理後のクロスにおける経緯方向の引抜き抵抗
が処理前の1.1倍以上、好ましくは1.2〜8.折音
となるように、該クロスの片面又は両面に毛羽状の起毛
を密生せしめる。ここで言う「見掛厚さ」とは起毛の程
度を表わす尺度となるものでクロス本体の厚さ十起毛の
高さの合計であり、起毛クロスの厚さはJIS−B75
02によるマイクロメータによって測定される。
一方、「引抜き抵抗」はクロスを構成するロービング又
はャーンの毛羽による抜け難さの尺度となるもので、J
IS−LI07球骨脱抵抗B−1に準じて測定される。
もし、ニードルパンチ処理後のガラスクロスにおける見
掛け厚さが処理前の1.1倍未満のときは、クロスの起
毛が不十分であり、成形品の耐剥離性が改善されないば
かりでなく、成形時の型なじみ性、樹脂舎浸性も劣り成
形時の作業性が低下する。
一方、見掛厚さが処理前の2“音を超えるとクロスの嵩
高性が過大となり、比較的薄い成形品を製造するのに不
都合となるばかりでなく、成形時の型なじみ性、樹脂含
浸性がかえって低下し成形時の作業性が低下する傾向が
みられる。
一方、経緯方向の引抜き抵抗が1.1倍未満ではクロス
の取扱い性が不良となる。このような本発明の製造方法
によってプラスチックス補強用ガラスクロスを工業的に
製造するには、市販のガラスロービング又はガラスャー
ンを経糸及び/又は緯糸として平組織に織成し、引続き
ニードルパンチ処理を施すのが好ましい。
つまり、織機とニードルルームとを連結して織上ったク
ロスを巻取ることなくニードルルームに供給してエード
ルパンチ処理するのである。この場合は織上りの速度と
ニードルパンチ処理の速度とをほぼ一致させる必要があ
るが、織機の性能に応じてニードルルームの条件を変え
れば容易の両方の速度を一致させることが出来る。この
ようにすると、織成とニードルパンチ処理とが一挙に連
続して行えるばかりでなく、織機からの布卸し、クロス
巻返し、検反騰などに生じ易いクロスの目寄れ、目曲り
、耳くずれ等が完全に防止される。
即ち、ニードルパンチ処理によってガラスクロスの片面
又は両面に毛羽状の起毛を発生するために蓬糸、緯糸が
毛羽によって固定された目寄れ、目曲り、耳くずれ、取
扱い、輸送中に於ける「タケノコ状」などの欠点が生じ
なくなるのである。以上の如き本発明のガラスクロスを
用いた成形品の製造は、通常方法(例えばハンドレィア
ップ法)により熱硬化性樹脂(例えば不飽和ポリエステ
ル樹脂)を含浸させ硬化させることによって実施される
本発明によって得られた、ガラスクロスは成形時にいわ
ゆる「樹脂〈し、」が多く強化ブラスチツクス積層成形
品の厚みが増加し、従って一定の厚さを要求される用途
にはコスト的に有利である(一般に樹脂の方がガラス繊
維よりも安価であるため)。
また、このことに関連して成形品の荷重強度が約40%
以上上昇し、従って成形品を実際に使用するときにおけ
る強度は格段にすぐれたものとなる。更に、本発明によ
って得られたガラスクロスは樹脂との接着性がすぐれて
おり積層成形品における剥離が非常に少ない。加えて、
成形時の型なじみ性、樹脂含浸性、取扱い性が特に良好
であるため成形時の作業性が大幅に改善される。次に、
本発明の実施例を詳述する。実施例 常法により製造したガラスロービングを織機によって第
1表に示すクロス(平織)に織成後、織機に連結したニ
ードルルームを通してニードルパンチ処理を行い紙管に
巻取った。
次に、このガラスクロスを成形工程に供給し、下記の条
件で成形を行った。
このときのクロス特性、ニードルパンチ処理による特性
変化、成形品の特性、成形時の作業性を従来品(ニード
ルパンチ処理を行わなかったもの)と比較して第1表に
示す。また、ニードルパンチ処理の程度を弱くしたもの
と、過度に強くしたもののガラスクロスの上記特性も比
較例1および2として第1表に示した。
第1表より、本発明によって得られたガラスクロスを用
いた場合は成形品特性とくに弾性率が格段にすぐれ、ま
た成形時の作業性もすぐれていることが明らかであろう
。また、本発明によって得られたガラスクロスは組織が
固定されているために従来品に比べて取扱い性がきわめ
て良好であった。
第 1‐ 表 成形条件 試 料 試 料曲げ,
シャルヒ− せん断強度用衝撃強度用

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガラスロービング又は、ガラスヤーンを経糸及び/
    又は緯糸に使用して織成したガラスクロスを、見掛け厚
    さが処理前の1.1〜2.0倍でありかつ処理後の経緯
    方向の引抜き抵抗が処理前の1.1倍以上となるように
    ニードルパンチ処理して毛羽状の起毛を密生せしめるこ
    とを特徴とするプラスチツク補強用ガラスクロスの製造
    方法。
JP50029593A 1975-03-13 1975-03-13 プラスチツクス補強用ガラスクロスの製造方法 Expired JPS609142B2 (ja)

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