JPS609136Y2 - ポリエステル樹脂製中空容器 - Google Patents

ポリエステル樹脂製中空容器

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Publication number
JPS609136Y2
JPS609136Y2 JP12379683U JP12379683U JPS609136Y2 JP S609136 Y2 JPS609136 Y2 JP S609136Y2 JP 12379683 U JP12379683 U JP 12379683U JP 12379683 U JP12379683 U JP 12379683U JP S609136 Y2 JPS609136 Y2 JP S609136Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester resin
hollow container
mouth
container
transparent
Prior art date
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Expired
Application number
JP12379683U
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English (en)
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JPS5951710U (ja
Inventor
恒久 渡辺
Original Assignee
吉田工業株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はポリエステル樹脂製の中空容器に関するもので
ある。
ポリエステル樹脂でなる壜等の中空容器はポリ塩化ビニ
ルの如き毒性がなく、またポリエチレンやポリプロピレ
ン等に比して溶剤等の有害物や酸ガス等の透過性が極め
て低いため内部収容物の変質防止に良好であること、さ
らに機械的強度があって光沢性があり、透明や白化現象
による白濁色にも形成され得ること、さらにまた廃棄に
よる燃焼時に有毒ガスが発生する所謂公害上の懸念もな
いなどの特性により、近年、化粧品や食品あるいは薬品
等の容器に適するとして注目されている。
しかし上記特性の内、透明性の問題については、射出成
形したパリソンを二軸延伸してブロー成形するに当り、
パリソン自体を成形特において急激に冷却する所謂急冷
状態時においてのみ透明になるけれども、これを大気中
で経時させて徐冷したときには結晶化した白濁色になる
白化現象を発生する。
また、−互恵冷却して透明になしたものをガラス転移点
温度以上で結晶化温度以下の高温度で再加熱すると、前
記徐冷時同様の白化現象によって白濁色に発現する。
一般に斯様な白濁色を発現させるには樹脂材料中に酸カ
ルシュームやタルク、シリカ等の微粉末を添加して容器
を成形したり、容器の表面に微細な凹凸を付するような
物質をコーティングすることによって常曇性の白濁色を
形成するようにするが、前者のものでは添加材料との関
係上化粧品や食品、薬品等の収容物に対して問題があり
、また容器口部も同時に白濁色となって透明にはならな
いため、収容物の充填量や残量等の確認がしにくい不便
があり、後者のものではコーティング工程が面倒な上、
表面が子地状の粗面となって光沢が消失し外観美が低下
するなどの欠点がある。
そこで本考案はポリエステル樹脂で成形した容器におい
て材料の特性である透明性と白化現象による結晶化層を
利用し、口部は収容物の充填量や取出し後の残量、ある
いは色等の確認が正確になされるようこれの全体を完全
透明になし、胴部は光沢と平滑性を維持すると共に収容
物がほのかに透けて見える程度の淡い白濁色になすため
中間部を透明にして内外側の両表面のみを白化現象によ
る白濁色とした三層状に形成して、口部と胴部の異色に
係る色彩的調和により頗る優雅な外観美を呈するものと
なしたものである。
以下図面に基いて本考案の中空容器を説明すると、1は
キャップを螺着するねじ部1aを有する口部であり、2
は胴部である。
前記口部1は、第3図に示す管状素材である有底パリソ
ンPの射出成形時において成形したねじ部を有する口部
がそのまま容器の該口部1となっており、この部分は全
体が完全透明に形成されている。
つきに胴部2は前記パリソンPの筒状部3を延伸ブロー
成形したものであって、第2図の拡大図に示すように、
内側表面すと外側表面Cが白化現象による結晶化層によ
って白濁色に形成され、且つ胴部壁内中間部aは未結晶
化層による透明を呈し、前記内外側の両表面の結晶化層
とによって三層状に形成されている。
尚第1図の容器において、胴部の微細な斑点模様はこれ
が白濁色であることを表わしたものである。
本考案の中空容器は上述のように、有底パリソンの射出
成形時に成形されそのままの形成が保持されたねじ部1
aを有する口部1と延伸ブロー成形された胴部2からな
り、前記口部1は全体が透明に形成され、前記胴部2に
おいては内側表面す及び外側表面Cのみが白化現象の結
晶化層による白濁色で胴部壁内中間部aが未結晶化層に
よる透明になる三層状に形成されていることを特徴とす
るものである。
上記構成になる本考案の中空容器はつぎの如くして成形
することができる。
先づ最初にポリエステル樹脂を射出成形機によって通常
の手段により管状素材としての有底パリソンPを射出成
形する。
このパリソンは所要製品(中空容器)のねじ部1aを有
する口部1となる部分をこの時点で分割型によって成形
し、胴部2を形成するための筒状部3はキャビティとコ
アーにより成形する。
前記の射出成形されたパリソンはその成形時において筒
状部3の壁内中間部温度は100度C〜120度Cを維
持しているが、内外側の両表面は70度C〜80度C程
度であるから、筒状部3のみをその成形製から離脱させ
、口部1をこれの成形金型で咬着保持させたまま直ちに
該筒状部を内外側から追加熱すると同時に口部を冷却す
る加熱・冷却機構に移す。
そして筒状部の内側表面及び外側表面のみが白化現象に
よって結晶化すると共に筒状部全体が延伸かつ膨張可能
な温度(ガラス転移点温度以上で壁内中間部までを結晶
化させず筒状部が均一に配向し得る範囲の温度)にコン
トロールしながら追加熱すると、筒状部の内外側の両表
面には同時に均一な結晶化が促進されて白化現象を発生
し常曇性の白濁色に発現される結晶化層が形成される。
他方、これと同時に口部1はこれを咬着保持した金型を
介して冷却し、口部の白化現象を阻止して透明を維持さ
せるようにする。
つぎに前記筒状部の配向温度が降下しない内に、同じく
同一金型によって口部を咬着保持したまま延伸ブロー成
形金型に移送して所要中空容器の外形と同型になる成形
型腔(キャビティ)内に筒状部を収容させ、周知の延伸
法によって胴部2をブロー成形して所要の中空容器とす
る。
本考案の中空容器は上記要領によって成形することがで
き、口部は透明で胴部が白濁色になり、しかも胴部の白
濁色は内側表面と外側表面のみに白化現象による結晶化
層によって発現させ、胴部壁内中間部の未結晶化層によ
る透明部分を両面からサンドウィッチ状に挾層したつま
り三層状に形成したものであるから、口部と胴部の異色
の色彩的調和によって優雅な外観美を呈するものとなり
、また口部全体が透明であることによって収容物の充填
状態や量、使用取出し後の残量、あるいは確かな色の確
認等が一目瞭然にできる効果があるほか、当該口部はパ
リソン成形時の形状が保持されているのでねじ部の精度
は良好であり、さらに胴部は表面の光沢と平滑性によっ
て把持感がよいばかりか、壁肉牛間部を含む全体が白濁
色のような深みのある濃い白濁色と異なり、中間部の透
明部分を介した三層状になる淡くて美しい白濁色によっ
て収容物がほのかに透けて見える幻想的効果も窺はれる
さらにまた、特に胴部にあっては、その内側表面と外側
表面の両面が共に白化現象による結晶化に伴い高密度と
なるから製品寸法と内外両面の安定性及び熱安定性を増
大し得る顕著な効果をもたらすこととなり、その結果、
本考案容器をオーデコロンや香水等のアルコール系成分
を含有する化粧料の化粧品容器に供するときには内側表
面の結晶化層の安定した適応性によってクレージング現
象を惹起することがない。
したがって、容器内側面にアルコール系液体の影響によ
る材質変化に伴うしみ状や斑点状等の汚曇現象や微細な
疵による亀裂等の発生が絶無となり、且つまた、食品容
器に供した場合、加熱減菌処理時やソース、醤油、マヨ
ネーズ、ジュース等の高温充填時に際しても、その高熱
による変化を来す虞れもなく、収容する内容物に影響を
うけることはまったくない。
そして容器全体に強度があり、材質特性によって溶剤等
の有害物やガス透過性が低いため上記のように化粧品、
食品或は薬品等の収容容器として最適であって、且つ廃
棄後の燃焼に際し有毒ガスの発生もないから、使用に於
いても使用後の処置に肖っても安全であるなどの特徴も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る中空容器の半断面図。 第2図は前回のA部拡大図。 第3図は管状素材である有底パリソンの一部切欠正面図
である。 1・・・・・・口部、1a・・・・・・ねじ部、2・・
・・・・胴部、a・・・・・・胴部壁内中間部、b・・
・・・・内側表面、C・・・・・・外側表面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 二軸延伸されたポリエステル樹脂製でなる壜等の中空容
    器であって、有底パリソンの射出成形時に成形されその
    ままの形状が保持されたねじ部1aを有する口部1と延
    伸ブロー成形された胴部2からなり、 前記口部1は全体が透明に形成され、 前記胴部2においては、内側表面す及び外側表面Cのみ
    が白化現象の結晶化層による白濁色で胴部壁内中間部a
    が未結晶化層による透明になる三層状に形成されている
    、 ことを特徴とするポリエステル樹脂製中空容器。
JP12379683U 1983-08-11 1983-08-11 ポリエステル樹脂製中空容器 Expired JPS609136Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12379683U JPS609136Y2 (ja) 1983-08-11 1983-08-11 ポリエステル樹脂製中空容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP12379683U JPS609136Y2 (ja) 1983-08-11 1983-08-11 ポリエステル樹脂製中空容器

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Publication Number Publication Date
JPS5951710U JPS5951710U (ja) 1984-04-05
JPS609136Y2 true JPS609136Y2 (ja) 1985-04-02

Family

ID=30282452

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JP12379683U Expired JPS609136Y2 (ja) 1983-08-11 1983-08-11 ポリエステル樹脂製中空容器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0615643A (ja) * 1992-07-01 1994-01-25 Dainippon Printing Co Ltd 予備成形体の製造方法
JP4742674B2 (ja) * 2005-05-20 2011-08-10 東洋製罐株式会社 遮光性容器及びその製造方法

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JPS5951710U (ja) 1984-04-05

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