JPS608604B2 - 永久磁石の製造方法 - Google Patents
永久磁石の製造方法Info
- Publication number
- JPS608604B2 JPS608604B2 JP50060784A JP6078475A JPS608604B2 JP S608604 B2 JPS608604 B2 JP S608604B2 JP 50060784 A JP50060784 A JP 50060784A JP 6078475 A JP6078475 A JP 6078475A JP S608604 B2 JPS608604 B2 JP S608604B2
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- Japan
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- permanent magnet
- cooling
- manufacturing
- coercive force
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は永久磁石、特にサマリウム、コバルト、鉄およ
び銅からなる稀士類コバルト磁石の製造方法に関するも
のである。
び銅からなる稀士類コバルト磁石の製造方法に関するも
のである。
近年、いわゆる銅置換型サマリウムコバルト磁石が特性
的にも非常に優れたものであることが明らかにされてき
た。
的にも非常に優れたものであることが明らかにされてき
た。
発明者らはこの銅置換型サマリウム・コバルト磁石の特
性をより優れたものにするための製造方法について研究
を重ねた結果、本発明の方法がSm〔(Co,Fe)o
.欧FeM4〕6.7〜7.。なる組成の稀士類コバル
ト磁石の製造に有効であることを見出したものである。
すなわち、本発明は上記組成の稀土類コバルトの暁結体
について、その保磁力がいかなる温度変化をするかとい
うことを検討した結果、特性に悪影響を与える領域でで
きるだけ急速に冷却し、他の領域では徐冷することが望
ましいということを発見したことに基づくものである。
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
性をより優れたものにするための製造方法について研究
を重ねた結果、本発明の方法がSm〔(Co,Fe)o
.欧FeM4〕6.7〜7.。なる組成の稀士類コバル
ト磁石の製造に有効であることを見出したものである。
すなわち、本発明は上記組成の稀土類コバルトの暁結体
について、その保磁力がいかなる温度変化をするかとい
うことを検討した結果、特性に悪影響を与える領域でで
きるだけ急速に冷却し、他の領域では徐冷することが望
ましいということを発見したことに基づくものである。
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
まず、試料を公知の方法で製造した。
すなわち、Sm(Coo.8oFeo.o6C比.,4
)6.8なる組成物を高周波溶解により合金化し、充分
大きい熱容量の鉄鋳型に鋳造した。この溶解物を粗粉砕
したのち窒素ガスを使用したジェットミル粉砕法により
約5山蓬の微粒子とした。この粉末を化学分析した結果
、ほゞ上述の組成であることを確認した。そこで、この
粉末を約15000ェルステッドの磁場中で、磁場方向
と直角方向にプレスして配向させた。さらにこの成型体
をゴム容器の中に入れ、約1トン/地の静水圧プレスを
した。つぎにこの成型体を不活性な雰囲気、たとえば5
×10‐5Tom以上の高真空下で1220二0,45
分暁結した。暁結後、試料をヒータ加熱部から取出して
冷却させた。このようにして得た急冷競結体を、まず5
×10‐5Torrの真空下で700午0,30分加熱
してから室温まで急冷して、その保磁力を測定した。
)6.8なる組成物を高周波溶解により合金化し、充分
大きい熱容量の鉄鋳型に鋳造した。この溶解物を粗粉砕
したのち窒素ガスを使用したジェットミル粉砕法により
約5山蓬の微粒子とした。この粉末を化学分析した結果
、ほゞ上述の組成であることを確認した。そこで、この
粉末を約15000ェルステッドの磁場中で、磁場方向
と直角方向にプレスして配向させた。さらにこの成型体
をゴム容器の中に入れ、約1トン/地の静水圧プレスを
した。つぎにこの成型体を不活性な雰囲気、たとえば5
×10‐5Tom以上の高真空下で1220二0,45
分暁結した。暁結後、試料をヒータ加熱部から取出して
冷却させた。このようにして得た急冷競結体を、まず5
×10‐5Torrの真空下で700午0,30分加熱
してから室温まで急冷して、その保磁力を測定した。
ひきつづきこの試料を750oo,30分加熱してから
室温まで急冷して保磁力を測定した。このようにして焼
続温度まで約50℃おきに高温側へ繰り返し同様な実験
を行なって保磁力を測定した。この結果を第1図に示す
。この一連の実験は、凝結体を低温から高温へ加熱した
場合である。一方、蟻結体を高温から低温へ、すなわち
焼結後一定温度まで急冷し、その温度で30分保持して
から室温まで急冷する。
室温まで急冷して保磁力を測定した。このようにして焼
続温度まで約50℃おきに高温側へ繰り返し同様な実験
を行なって保磁力を測定した。この結果を第1図に示す
。この一連の実験は、凝結体を低温から高温へ加熱した
場合である。一方、蟻結体を高温から低温へ、すなわち
焼結後一定温度まで急冷し、その温度で30分保持して
から室温まで急冷する。
この場合、試料は各温度毎に別個のものを使用した。こ
れら一連の実験結果をを第2図に示す。第1図および第
2図から次のことが明らかになった。
れら一連の実験結果をを第2図に示す。第1図および第
2図から次のことが明らかになった。
すなわち、この暁絹体を900〜115000の温度範
囲内に保持すると、その保持力が著しく劣化するという
ことである。換言するならば、製造に際してこの温度領
域では極めて迅速に冷却させる必要があるということで
ある。115000から急冷する程度によって保磁力の
大きさは若干異なるが、暁結後ヒータ加熱部分から取出
して冷却する速度以上であって、焼結体が破損を生じな
い程度の冷却速度以下であれば、冷却速度によって特性
に顕著な影響があらわれるというようなことはない。
囲内に保持すると、その保持力が著しく劣化するという
ことである。換言するならば、製造に際してこの温度領
域では極めて迅速に冷却させる必要があるということで
ある。115000から急冷する程度によって保磁力の
大きさは若干異なるが、暁結後ヒータ加熱部分から取出
して冷却する速度以上であって、焼結体が破損を生じな
い程度の冷却速度以下であれば、冷却速度によって特性
に顕著な影響があらわれるというようなことはない。
また本発明における徐冷とは、この急冷速度より低い速
度、すなわち炉内でそのま)冷却させるか、あるいは炉
の降温速度を制御しながら冷却させることを意味する。
以上はSm〔(Co,Fe)。
度、すなわち炉内でそのま)冷却させるか、あるいは炉
の降温速度を制御しながら冷却させることを意味する。
以上はSm〔(Co,Fe)。
.86C比.,4〕6.8なる組成物についての結果で
あるが、これはSm〔(Co,Fe)o.86C比.,
4〕6.7〜7.oの組成についても全く同じであるこ
とが認められた。次に具体例について述べる。本発明の
方法に従ってSm(Co岬Je。
あるが、これはSm〔(Co,Fe)o.86C比.,
4〕6.7〜7.oの組成についても全く同じであるこ
とが認められた。次に具体例について述べる。本発明の
方法に従ってSm(Co岬Je。
.船CuかM)脳を122000,45分間、5×10
5Torrの真空雰囲気中で焼結したのち、加熱部分か
ら取出して80000まで冷却し、以後室温まで炉内で
冷却した。この試料の保磁力を測定したところ6900
ェルステッドであった。比較のために、Sm(Coo.
靴Feo.o6C比.,4)肌を1220ご0,45分
間、5×10‐5Torrの真空雰囲気中で焼結し、そ
のま)炉冷した。この試料について保磁力を測定したと
ころ4200エルステツドであった。第3図は本発明の
製造方法によって作製した鋼置換型サマリウムコバルト
磁石の、組成と特性との関係を示す。図において1は残
留磁束を、2は保磁力を、また3は最大エネルギー積を
示す。これから明らかなように、サマリウムと残余の原
子との原子比が1:6.7〜1:7.0の範囲内で保磁
力と最大エネルギー積が大きく、この範囲外の組成では
特性が低下して実用に供し得なくなる。このように、本
発明の製造方法は、Sm〔(Co,Fe)o.斑Cuo
.,4〕6.7〜7.。
5Torrの真空雰囲気中で焼結したのち、加熱部分か
ら取出して80000まで冷却し、以後室温まで炉内で
冷却した。この試料の保磁力を測定したところ6900
ェルステッドであった。比較のために、Sm(Coo.
靴Feo.o6C比.,4)肌を1220ご0,45分
間、5×10‐5Torrの真空雰囲気中で焼結し、そ
のま)炉冷した。この試料について保磁力を測定したと
ころ4200エルステツドであった。第3図は本発明の
製造方法によって作製した鋼置換型サマリウムコバルト
磁石の、組成と特性との関係を示す。図において1は残
留磁束を、2は保磁力を、また3は最大エネルギー積を
示す。これから明らかなように、サマリウムと残余の原
子との原子比が1:6.7〜1:7.0の範囲内で保磁
力と最大エネルギー積が大きく、この範囲外の組成では
特性が低下して実用に供し得なくなる。このように、本
発明の製造方法は、Sm〔(Co,Fe)o.斑Cuo
.,4〕6.7〜7.。
なる組成の焼結体を、115000から80000まで
急冷し、それ以下の温度を徐冷することを特徴とするも
のであり、これによって銅置換型サマリウムコバルト磁
石の保磁力を大中に向上させることができるものである
。そして、800℃以下の温度領域では徐袷しているの
で、一連の焼緒、冷却のプロセスで保持力の高い永久磁
石を得ることができ、室温まで強制冷却をする方法や再
熱処理をして特性改善をする方法に比べて、製造造工程
を大中に合理化することができる。
急冷し、それ以下の温度を徐冷することを特徴とするも
のであり、これによって銅置換型サマリウムコバルト磁
石の保磁力を大中に向上させることができるものである
。そして、800℃以下の温度領域では徐袷しているの
で、一連の焼緒、冷却のプロセスで保持力の高い永久磁
石を得ることができ、室温まで強制冷却をする方法や再
熱処理をして特性改善をする方法に比べて、製造造工程
を大中に合理化することができる。
図は本発明の製造方法を説明するためのもので、第1図
は低温から高温への熱処理効果の変化を示し、第2図は
高温から低温への熱処理効果の変化を示す。 また第3図は組成と磁気的な特性との関係を示す。第1
図 第2図 第3図
は低温から高温への熱処理効果の変化を示し、第2図は
高温から低温への熱処理効果の変化を示す。 また第3図は組成と磁気的な特性との関係を示す。第1
図 第2図 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Sm〔(Co,Fe)_0_._8_6Cu_0_
._1_4〕_6_._7_〜_7_._0なる組成式
で表わされる組成物を焼結したのち、1150℃から8
00℃まで急冷し、さらに800℃から室温まで徐冷す
ることを特徴とする永久磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50060784A JPS608604B2 (ja) | 1975-05-20 | 1975-05-20 | 永久磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50060784A JPS608604B2 (ja) | 1975-05-20 | 1975-05-20 | 永久磁石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51136199A JPS51136199A (en) | 1976-11-25 |
JPS608604B2 true JPS608604B2 (ja) | 1985-03-04 |
Family
ID=13152252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50060784A Expired JPS608604B2 (ja) | 1975-05-20 | 1975-05-20 | 永久磁石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608604B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48101596A (ja) * | 1972-04-10 | 1973-12-20 | ||
JPS4920020A (ja) * | 1972-04-14 | 1974-02-22 | ||
JPS501397A (ja) * | 1973-05-10 | 1975-01-08 |
-
1975
- 1975-05-20 JP JP50060784A patent/JPS608604B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48101596A (ja) * | 1972-04-10 | 1973-12-20 | ||
JPS4920020A (ja) * | 1972-04-14 | 1974-02-22 | ||
JPS501397A (ja) * | 1973-05-10 | 1975-01-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51136199A (en) | 1976-11-25 |
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