JPS608403Y2 - 電磁石装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁石装置に関するものである。

従来、第１図に示すようなヒンジ形の電磁石装置をパネ
ルに取付けるには、鉄心枠１を直接パネル上に載置して
固定するか、第２図に示すように鉄心枠１を取付金具２
を介してパネル３上に固定していた。

しかしながら、これでは鉄心枠１とパネル３とが直接あ
るいは取付金具２を介して電気的に導通状態となり、パ
ネル３との間で耐電圧特性が劣下したり、パネル３に磁
気が漏れて電磁石自体の特性が劣化する欠点を有してい
た。

本考案は上記の欠点に鑑みてなされたもので、その目的
は、パネルへの取付時において磁気特性、耐電圧特性の
劣化を生じることのない電磁石装置を提供することにあ
る。

以下、本考案を添付図面に従って説明する。

第２図、第３図において、１０はスプール、１９は鉄心
、２０はコイル、２１は鉄心枠、２４は可動鉄片、２５
は復帰ばねである。

上記スプール１０は中心孔１１を有する胴部１２の上端
に円形の鍔部１３を設け、下端に方形の鍔部１４を設け
、該鍔部１４にスプール１０の軸心と直交方向に延在す
る溝部１５を形成するとともに取付部１７．１７を水平
方向に突設したものである。

鉄心枠２１は一側片２２を上記鍔部１４の溝部１５に圧
入し、中心孔１１に上方から挿入した鉄心１９の下端を
該−側片２２に形成した孔２３に圧入して鍔部１４の下
端面に開口する孔１６からかしめることにより固定され
る。

以上の構成からなる電磁石装置を図示しないパネルに取
付けるには、パネル上に上記鍔部１４の下端面を載置し
、取付部１７の孔１８からビスを挿入して締付ける。

このとき、鉄心枠２１は鍔部１４の肉厚部１４ａを介し
てパネルと対向するために、パネルとの間での耐電圧特
性が劣化したり、磁気の漏れが防止される。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば、鉄心枠
の一側片をスプールの鍔部に形成した溝部に圧入固定し
たために、パネル等に取付けた場合鍔部の肉厚部によっ
て鉄心枠の絶縁性が保護され、耐電圧特性、磁気特性の
劣化を有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電磁石装置の側面図、第２図はそのパネ
ル取付時の正面図、第３図は本考案に係る電磁石装置の
断面図、第４図はそのスプールの斜視図である。 １０・・・・・・スプール、１１・・・・・・中心孔、
１４・・・・・・鍔部、１５・・・・・・溝部、１７・
・・・・・取付部、１９・・・鉄心、 ２１・・・・・・鉄心枠、 ２２・・・・・・−側片、 ２４・・・・・・ 可動鉄片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スプールの一端鍔部に、スプールの軸心と直交方向に延
   在する溝部を形成するとともにパネル等への取付部を形
   成腰上記溝部に圧入固定した鉄心枠の一側片と、スプー
   ルの中心孔に挿入した鉄心の一端とを結合したことを特
   徴とする電磁石装置。