JPS608326B2 - ロツク装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転機械の軸特に過給機の軸のためのロック
装置に関する。

例えば翼損傷や軸受損傷によってディーゼル機関の過給
機が故障したときには、ディーゼル機関の全体の機能不
全を避けるために、タービン藤を停止させそれまで過給
していたディーゼル機関を週給しないで続けて運転する
ことが必要である。

過給機が停止すると「ディーゼル機関の排気が、静止し
ているタービン翼を通って柚方向に流れ、タービンロー
ターに回転モーメントを作用させる。過給機の軸の回転
を阻止するために「 この鞠を「相応する対抗回転モー
メントを生じる装置によってロックしなければならない
。今日公知公用のロック装置は圧縮機側とタービン側に
取付けられ「 ２個の同一のロック装置が用いられる。

しかしながらロック装置によってロックされる軸の製作
誤差および鞠方向熱ひずみを補償するために、タービン
側でロック装置とタービンケーシングの間に付加的なダ
イヤフラムが設けられる。週給機軸のこの周知ロック方
法の場合には、両ロック装置によって生ずる対抗回転モ
ーメントが非常に異なるという欠点がある。

タービンロータがタービン軸の端軸受に対して非対称に
配設されているので、圧縮機側のてこ腕が長くなってい
る。従ってｔ圧縮機側で発生する回転モーメントはター
ビン側に発生する対抗回転モーメントよりも小さいので
、軸端部の変形または過負荷が生じ得る。本発明の課題
は、タービン軸に簡単に固定することができるロック装
置をつくることである。

その際特に、必要な対抗回転モーメントを発生させるた
めに、タービンロータ上でのロック直径の距離を比較的
に短くして「ねじれ作用をづ・さくすべきである。前述
の課題は本発明により、保持リングによって保持された
ばねを有する、ケーシングに固定可能なりング状外側フ
ランジが、係止ピンによって、軸に摺動可能に支承され
た内側フランジに軸万向に相対移動可能に連結され、固
定要素が溝付きの内側ブッシュと外側ブッシュと締付け
ボルトとからなり、内側ブッシュが軸帯に載りかつ円錐
形の対応面によって外側ブッシュに接しており、綿付け
ボルトを締付けることによって軸を固定することができ
るように、前記固定要素が内側フランジの凹部の中に設
けられていることによって解決される。

この構造の長所は特に、内側フランジと外側フランジを
係止ピンによって連結することにより、両フランジが鞠
方向へ相対的に摺動することができるので、機械的およ
び熱的ひずみを簡単な方法で補償できるということにあ
る。

週給機軸の鞠帯に載る溝付き内側ブッシュと、内側フラ
ンジ内の固定要素とによって、麓は摩擦ロックされる。
本発明対象物の他の実施形に依り、係止ピンがそれぞれ
外側フランジの分離面と内側フランジの分離面の間に設
けられト固定要素が外側ブッシュと総付けボルトからな
りへ溝付き内側ブッシュおよび外側ブッシュが円錐形の
対応面を有している。外側ブッシュと、締付けボルトと
、溝付き内側ブッシュからなる固定要素を設けたのでｔ
綿付けボルトを競付けると、溝付き内方ブッシュと外方
ブッシュの円錐状対応面が固着され「溝付き内側ブッシ
ュが過給機隣特にその鯛帯に適切に強く押圧されて摩擦
結合される。

更に、外側ブッシュの外周にわたってねじ穴と押圧面が
交互に設けられている。

周方向に交互にねじ穴と押圧面を設けることによって、
週給機軸のロックのため並びにロック解除のために緒付
けボルトを容易に用いることができる。

この錫合締付けボルトは内側フランジの対応する孔に舵
込まれる。他の好ましい実施形では、押圧ねじが内側フ
ランジの内周にわたってかつ外側ブッシュの押圧面と向
き合せて設けられ〜縦付けボルトを収容するために貫通
孔が内側フランジに「 またねじ穴が外側ブッシュに設
けられている。

従って、特別な締付けボルトまたは押圧ボルトを用いな
いで「 ロック装置を同一の続付けボルトによって過給
機軸に固定できるし、また週給機軸から解離することが
できる。

更に「外側フランジを固定ボルトによってケーシングに
固定し、外側フランジと保持リングの間の機械的および
熱的ひずみを補償するために補償ばねを設けると有利で
ある。

保持リングと外側フランジの間に補償ばねを設けること
によって、内側フランジの機械的および熱的ひずみを簡
単な方法で補償することができる。

なぜなら内側フランジが係止ピンの力に抗して補償ぱね
に押圧され、この‘まねに支持され得るからである。図
には、ロック装置の実施例が略示されている。

第１図には、ケーシング特に過給機のケーシングが１で
示され、このケーシングに過給機髄２が藤承されている
。

この週給機軸２は藤帯３を備えている。ケーシング１１
こは、保持リング５を備えたロック装置の外側フランジ
４が固定ボルト６によって固定されている。内側フラン
ジ７は外側フランジ４と相対的に鯛方向に移動可能であ
り、そして溝付き内側ブッシュ８と外側ブッシュ３と締
付けボルト１０とからなる固定要素によって、過給機軸
２特に軸帯３に摩擦的にしっかりと締めつけられている
。締付けボルト１０を収容するため内側フランジ７は孔
１１を備えている。溝付き内側ブッシュ８と外側ブッシ
ュ９は円錐形の対応面１２を備えている。内側フランジ
７の分離面と外方フランジ４の分離面の間には係止ピン
，３が設けられている。保持リング５と外側フランジ４
および内側フランジ７の端面との間には補正ばね１４が
設けられている。過給機軸２の方へ向いた内側フランジ
７の内面は、過給機髄２に載るガイド１５として形成さ
れている。前記外側プッシュ９には、ロック時に締付け
ボルト】０をねじ込むためのねじ穴１９と、ロック解除
時に締付けボルト１０の端面と接触する押圧面ｉ７が形
成されている。このねじ穴１９と押圧面１７は外側ブッ
シュ９の周方向において交互に設けられている。第２図
には、ロック装置の解除状態が示され、第１図と同じ部
材には同じ符号が付されている。固定ボルト６はケーシ
ングーからはずされ、締付けボルトＩＱ‘ま内側フラン
ジ７のねじ穴１６にねじ込まれ、その端面が外側ブッシ
ュ９の押圧面１７１こ対して押しつけられている。従っ
て、溝を備えた内側ブッシュ８と外方ブッシュ９の円錐
形対応面１２は互いに離れ、それによってロック装置を
軸帯３から取外すことができる。特に解除状態に於て溝
を備えた内側ブッシュ８と外側プッシュ９が内側フラン
ジ７から外へ滑り落ちるのを防ぐために、内側フランジ
７内に係止リング特にスナップリング１８が設けられて
いる。ロック装置の作動態様を次に説明する。

週給機軸２をロックするために、外側フランジ４と「内
側フランジＴと、保持リング５と、補正ばね軍４と、内
側フランジ７と外側フランジ４の分離面の間に設けられ
た係止ピン１３とからなるロック装置を、ガイド１５に
よって過給機軸２上を移動させ、外側フランジ４を固定
ボルト６によってケ〜シング１に固定し、そして固定要
素８，９，１０によって内側フランジ７を過給機軸２に
摩擦的に固定する。この摩擦固定は内側フランジ７の孔
１１を貫いている締付けボルト１０をねじ穴１９にねじ
込むことによって行われる。締付けボルト１０を外側ブ
ッシュ９のねじ穴１９にねじ込むことによって、固定要
素８，９は軸方向に摺動し「溝を備えた内側ブッシュ８
が円錐形の対応両翼２によって過給機軸２特に軸帯３に
載り、軸がロックされる。内側フランジ７と外側フラン
ジ４内にロック装置を形成することによって「過給機軸
２をケーシング１と相対的に移動させることができる。
補正ばね１４は内側フランジ７を外側フランジ４に対し
てその通常の位置に戻す働きをする。係止ピン１３は内
側フランジ７から外側フランジ４に回転モーメントを伝
える働きをする。ロック装置の分解のために、締付けボ
ルト１０をゆるめて外側ブッシュ９のねじ穴１９から外
し、稀付けボルト１０の端面が外側ブッシュ９の押圧面
１７に当援するまで「締付けボルト１０を内側フランジ
７の個々の孔１１の間に設けられたねじ穴量６にねじ込
む。

締付けボルト１０をねじ穴亀６に更にねじ込むと、外側
ブッシュ９が溝を備えた内側プッシュ８の円錐形対応面
１２から離れる。綾付けボルトＩＱのストロークはその
ねじ長さによって制限される。固定ボルト６をケーシン
グ１のねじ穴から抜取ることによって、ロック装置を過
給機軸２から取外すことができる。内径が過給機軸２の
外径と同じであるガイド１５によって、ロック装置の組
立てと分解が容易になり「かつ正しい配置がなされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はロック状態にあるロック装置を、第２図はロッ
ク解除状態にある第１図と同じロック装置を示す。 図中符号「 貴…・・。 ケーシング、２・・・・・・過給機軸、３……鯛帯、４
・…・・外側フランジ、５……保持リング、６……固定
ボルト、７…・・・内側フランジ、８……内側ブッシュ
、９……外側ブッシュ、１８・・…・締付けボルト〜
亀ｉ・・…。貫通孔、１２…・・・対応面、１３・・・
・・・係止ピン、１４・・・・・・補正ばね、１ ６…
…ねじ穴＼、１７……ねじ、１９……ねじ穴・。Ｆ伯Ｉ ＦＩＧ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転機械の軸特に過給機軸のためのロツク装置にお
   いて、保持リング５によって保持されたばね１４を有す
   る、ケーシング１に固定可能なリング状外側フランジ４
   が、係止ピン１３によって、軸２に摺動可能に支承され
   た内側フランジ７に軸方向に相対移動可能に連結され、
   固定要素が溝付きの内側ブツシユ８と外側ブツシユ９と
   締付けボルト１０とからなり、内側ブツシユ８が軸帯３
   に載りかつ円錐形の対応面１２によって外側ブツシユ９
   に接しており、締付けボルト１０を締付けることによっ
   て、軸２を固定することができるように、前記固定要素
   が内側フランジ７の凹部の中に設けられていることを特
   徴とするロツク装置。 ２ 係止ピン１３がそれぞれ外側フランジ４と内側フラ
   ンジ７の分離面の間に設けられていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のロツク装置。 ３ ねじ穴１９と押圧面１７が外側ブツシユ９の周方向
   において交互に配置されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のロツク装置。 ４ 内側フランジ７の外周にわたってかつ外側ブツシユ
   ９の押圧面１７に向き合わせて押圧ねじ１６が設けられ
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項または第
   ３項記載のロツク装置。 ５ 締付けボルト１０を収容するために、貫通孔１１が
   内側フランジ７に、そしてねじ穴１９が外側ブツシユ９
   に設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のロツク装置。 ６ 外側フランジ４が固定ボルト６によってケーシング
   １に固定されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のロツク装置。 ７ 外側フランジ４と保持リング５の機械的および熱的
   ひずみを補償するために、補正ばね１４が設けられてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のロツク
   装置。