JPS608317B2 - アルミニウムまたはアルミニウム合金の黒色着色法 - Google Patents

アルミニウムまたはアルミニウム合金の黒色着色法

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JPS608317B2
JPS608317B2 JP11195177A JP11195177A JPS608317B2 JP S608317 B2 JPS608317 B2 JP S608317B2 JP 11195177 A JP11195177 A JP 11195177A JP 11195177 A JP11195177 A JP 11195177A JP S608317 B2 JPS608317 B2 JP S608317B2
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JP
Japan
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aluminum
aqueous solution
acid
coloring
solution containing
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Application number
JP11195177A
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JPS5445640A (en
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清実 柳田
斉 広兼
正 月安
朋有 佐藤
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Sumitomo Aluminum Smelting Co
Original Assignee
Sumitomo Aluminum Smelting Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合金(以下
単にアルミニウムと呼称する)の着色法に関するもので
、さらに詳しくはアルミニウムの表面に黒色に着色した
酸化皮膜を生成させる方法に関するものである。
従来、アルミニウムの着色法の一つとして電解着色法が
開発され、建築用材料への適用がなされてきた。
この方法ははじめに通常の方法で陽極酸化処理を施して
透明の酸化皮膜を生成させ、次いで金属塩を含む水溶液
中で電解することにより、皮膜の孔底に金属を析出させ
て着色するものである。また着色時に用いる電流の種類
により次の三つに大別される。すなわち、交流法(特公
昭38−1715号)、直流法(特公昭49一4882
4号)、および交流・直流交互電解法(特公昭47一2
8585号)である。これら三種の方法のうち直流法は
短時間着色が可能であり、また色調の均一性が優れてい
るなどの特徴を有しきわめて生産効率の高い方法である
ところが、この直流法で黒色を得る場合には皮膜の厚さ
が大きいこと、例えば10仏程度が必要であり、また電
解着色浴に用いる金属塩も限定される。その一つとして
電解着色浴にすず塩俗を用いる方法が知られているが、
この露礎浴は安定性に難点がある。そこで、ニッケル塩
格を用いるのが操業上好ましいが、この場合には電解着
色(陰極電解)の前または後に陽極電解を行ない、しか
もこの陽極電解と陰極電解を交互に数回繰り返して(持
公昭50一44939号、特公昭51−29328号)
、着色時間を大きくする必要がある。本発明者らはこの
直流法の着色機構について研究を行なった結果、ニッケ
ル塩格により、皮膜の厚さがあまり厚くなくても、また
前述の複雑な操作を用いなくてもきわめて容易に黒色皮
膜が得られる方法を見し、出した。
すなわち、アルミニウムに通常の方法で多孔質陽極酸化
皮膜を生成させた後、リン酸、硝酸および酢酸から選ば
れた酸の一種を主成分とする水溶液中で陽極電解するこ
とによりバリャ一層および皮膜孔の底部における構造変
化を生じさせ、次いで前述の直流電解着色法を適用する
ものである。本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は陽極酸化処理、リン酸、硝酸および酢酸から選
ばれた酸の一種を含む水溶液中での陽極電解、および電
解着色処理の三工程からなっているが、このうち第一段
の陽極酸化処理および第三段の電解着色処理は従来から
知られているものであり、公知の方法によって行なえば
よい。
すなわち第一段の陽極酸化処理はアルミ、ニウム表面に
健全な多孔質陽極酸化皮膜を生成させることを目的とし
ており、硫酸水溶液中で陽極として電解することによっ
て行なわれる。ここで5ム以上の厚さの陽極酸化皮膜を
生成させておくのが好ましい。また第三段の電解着色処
理は直流による陰極電解が適用される。用いる電解着色
格は水縁性ニッケル塩を主成分とするものであり、通常
はさらにホゥ酸を添加して電導度やpHの調整を行なっ
ている。次に本発明の特徴である第二段のリン酸、硝酸
および酢酸から選ばれた酸の一種を主成分とする水溶液
中での陽極電解について述べると、この処理により、後
の電解着色を容易にし、また膜厚の薄い場合でも容易に
黒色が得られる効果がある。
ここで用いる電解格としてはリン酸を主成分とするもの
がもっとも好ましく、その場合にはリン酸0.1〜30
タノクの濃度のものが適当であり。さらに必要により硫
酸を0〜10%添加してもよい。また電解条件としては
、5〜20Vの裕電圧で0.1〜10分間の電解時間を
用いるのが好ましい。しかし浴電圧は、電解槽の形状、
極比、裕組成などにより大きく変化するので、上記範囲
を越えることがある。次に本発明を実施例により説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものでない。
実施例 1 アルミニウム板(99.8%Aそ)を、10%苛性ソー
ダ水溶液中に60qo、2分間の条件で浸潰し、水洗後
、20℃の15%硫酸水溶液中で、電流密度2.船/d
めで10分間陽極酸化処理した。
次に、リン酸10%、硫酸1%からなる25qoの水溶
液中で鉛板を対極として、13V−定で5分間陽極電解
した後水洗した。さらにこの試料を50夕/その硫酸ニ
ッケルおよび35夕/そのホウ酸からなる水溶液中に陰
極として配置し、ニッケル板を陽極として、浴溢250
0、電流密度0.松/dめで3分間電解したところ、黒
色のアルミニウム板が得られた。比較例 1 リン酸−硫酸裕中での陽極電解を省略して、実施例1と
同じ処理を行なったところ、アルミニウム板は濃ブロン
ズ色に着色し、黒色は得られなかつた。
実施例 2 アルミニウム押出材(6063合金)を、10%苛性ソ
ーダ水溶液中に60℃、2分間の条件で浸潰し、水洗後
、20qoの15%硫酸水溶液中で、電流密度1.0A
/dめで30分間陽極酸化処理した。
次に、リン酸10%、硫酸1%からなる2がoの水溶液
中で、鉛板を対極として、11V一定で4分間陽極電解
した後水洗した。さらにこの試料を、50タノその硫酸
ニッケルおよび35タノそのホウ酸からなる水溶液中に
陰極として配置しニッケル板を陽極としてt 浴温25
こ○、電流密度0.6A/dめで4分間電解したところ
、黒色の酸化皮膜を有する押出材が得られた。比較例
2 リン酸−硫酸裕中での陽極電解を省略して、実施例2と
同じ処理を行なったところ、酸化皮膜は不均一なブロン
ズ色に着色し、黒色は得られなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミニウムまたはアルミニウム合金を硫酸を主成
    分とする水溶液中で陽極酸化処理し、次いで水溶性ニツ
    ケル塩を含む水溶液中で上記陽極酸化されたアルミニウ
    ムまたはアルミニウム合金を陰極として直流電解するこ
    とにより着色させる方法において、上記陽極酸化された
    アルミニウムまたはアルミニウム合金を陰極として直流
    電解する前に、リン酸、硝酸、酢酸から選ばれた酸の一
    種を主成分とする水溶液中で陽極電解することを特徴と
    するアルミニウムまたはアルミニウム合金の黒色着色法
    。 2 リン酸を主成分とする水溶液中での陽極電解が、リ
    ン酸0.1〜30%、硫酸0〜10%の水溶液中で行な
    われる特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP11195177A 1977-09-16 1977-09-16 アルミニウムまたはアルミニウム合金の黒色着色法 Expired JPS608317B2 (ja)

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JPS5445640A JPS5445640A (en) 1979-04-11
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JPS54162637A (en) * 1978-06-14 1979-12-24 Tahei Asada Inorganic coloring of aluminum

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JPS5445640A (en) 1979-04-11

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