JPS6080116A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録媒体に関するものである。

磁気テープ等の磁気記録媒体として、最近、薄膜型のも
のが用いられるようになってきた。これは、強磁性体金
属を真空蒸着法やイオンブレーティング法等により基体
にイ」着して強磁性金属薄膜を形成したものであり、従
来の塗布型のものに比べて記録密度が非常に高いという
特徴を有している。

ところで、この薄膜型の磁気記録媒体は、磁性層の厚さ
が非常に薄く、スチールライフが短かくて空気中の湿気
により容易に酸化する欠点がある。

このような欠点を防止するために、第１図に示す通り、
磁性層１の表面に脂肪酸等の保Ｈ［２を形成したものも
あるが、まだ十分なスチールライフや耐候性が１ｑられ
ず、それ等の改良が望まれていＩＣ０ 本発明は、以上の点に鑑み、スチールライフ特性及び耐
候性を改良しうる磁気記録媒体の提供を目的とするもの
である。

本発明は、上記の目的を達成するために、基体に分離構
造からなる強磁性金属のＷＪ股を設けた磁気記録媒体に
８３いて、強磁性金属の表面に界面活性剤層を設けるこ
とを特徴とする磁気記録媒体を提供するものである。

以下、本発明を実施例に基づいて説明する。

り１１図において、基体１１としては、ポリニスデルフ
ィルムやポリテトロフルオロエチレンフイルム等の厚さ
１０数μの高分子フィルムを用いる。

この基体１つに、鉄やコバルト、ニラクル、あるいはこ
れ等の合金を真空蒸着法やイオンプレーテインク法、ス
パッタリング法により付着して強磁性金属薄膜１２を形
成する。この際に、付着角度亡付着速度を適当に選択す
ることにより、強磁性金属１３を結晶粒構造や、柱状４
Ｍ造１．繊維構造等の分離構造としている。次に、この
強磁性金属薄膜１２を構成する個々の強磁性金属１３の
表面に界面活性剤ｆｆ１４をｉＱｔノる。界面活性剤と
しては、パルミチン酸やステアリン酸、アラキシン酸、
ベヘン酸等の高級脂肪酸、ステアリルアルコール等の高
級アルコール、アラキシン酸アミド等の脂肪族アミン、
ステアリルザルフオネイト等の脂肪族スルホン等あるい
はそれ等の塩やエステル等を用いる。そしてこの界面活
性剤を溶剤に溶かした液を塗布し、加熱したり超音波等
を用いたりして強磁性金属１３の間にしみ込ませたり、
あるいは界面活性剤の溶融液中に浸漬したり、またイオ
ンボンバードやイオンブレーティング等により蒸着する
ことにより、界面活性剤［１４を形成する。

すなわち、本発明によれば、分離構造の強磁性金属１３
の個々を界面活性剤により被覆しているので、スチール
ライフ特性及び個々の強磁性金属１３の耐候性が向上す
る。

例えば、ポリ１ステルフイルムに＝１バルトを斜め蒸着
して分離構造のコバルトからなる強磁性薄膜を形成し、
ステアリン酸溶融液中に浸）白して個々のコバルトの表
面にステアリン酸の被膜を形成した本発明による実施例
と、強磁性薄膜の表面にただ単にステアリン酸を塗布し
て保護層を形成した従来例とについて、スチールライフ
特性と耐候性とを測定したところ各々第３図及び表に示
づ通りの結果が得られた。すなわら、スチールライフ特
性について、出ツノが１／２に低下する時間は、本発明
実施例Ａが約５７分であるのに対して従来例日が約２．
５分であり、前者の方が後者の約２３倍となっている。

また、初期量ツノも前者の方が後者よりも約１．８倍に
なっている。さらに、耐候性については、温度６０℃、
相対湿度９０％の雰囲気中に放置して表面の錆の発生状
況を調べたところ表の通り、２週間後においても本発明
実施例は錆が発生していないのに対して、従来例は錆が
ビット状に発生していた。

なお、強磁性金属の表面に界面活性剤層を設けた後、こ
の界面活性剤層の表面に同一材質のあるいは別の材質か
らなる保護層を段りる構造としてもよい。

以上の通り、本発明によれば、スチールライフや耐候性
を向上しつる磁気記録媒体が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気記録媒体の正面断面図、第２図は本
発明の実施例の正面断面図、第３図はスチールライフ特
性のグラフを示す。 １１・・・基体、　１２・・・強磁性金属薄膜、１３・
・・強磁性金属、　１４・・・界面活性剤層。 特許出願人　日立コンデンサ株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基体に分離構造からなる強磁性金属の薄膜を設け
   た磁気記録媒体において、強磁性金属の表面に界面活性
   剤層を設けることを特徴とする磁気記録媒体。