JPS60796Y2 - エア−ジエツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は効率よく、高品質のタバコフィルタープラグを
作るのに有用なエアージェットに関するものである。

近年トウ状繊維束よりタバコフィルタープラグを製造す
るプラグマシンは、生産性向上のため著しく高速化され
てきている。

これらの高速プラグマシンで高繊維充填率のタバコフィ
ルター用プラグを巻上げる場合、通常トウ状繊維束のト
ータルデニールを大きくしたり、巻管部に対しより多く
の繊緯を押し込むことのできるエアージェットを用いた
りする。

前者の場合には、同一重量当たりの除去性能が低下した
り、トウ状繊維束のコストが高くなる傾向があり、後者
の場合は、重量や通気抵抗などで表わされるタバコフィ
ルタープラグの品質のバラツキが大きくなったり、糊シ
ール部にトウ状繊維束の１部がはみ出し、安定してタバ
コフィルター用プラグを巻上げることが困難になったり
する。

そこで本考案者等は、品質のバラツキが少なく、かつ安
定してタバコフィルタープラグを巻上げることのできる
エアージェットを開発することを目的として検討し、第
１図に示す如く、内径５〜２０ｒｒｒｍ、又は内部断面
積０．２〜３Ｃｆｔの嘴状部を備えたエアージェットで
、該嘴状部の先端に第２図に示すようなスリットを設け
たエアージェットを用いることにより、安定して、品質
のバラツキの少ないタバコフィルタープラグを巻上げる
ことができることを見出し本考案を完成した。

本考案の要旨とするところは、内径５〜２ｏＴｌｒＪｎ
又は内部断面積０．２〜３ａの嘴状部を備えたタバコフ
ィルタープラグ製造用エアージェットにおいて、該嘴状
部に該嘴状部の出口端から２０ｒｒｒｔｎを越えない範
囲にスリットを設けたことを特徴とするタバコフィルタ
ープラグ製造用エアージェットにある。

本考案のエアージェットの嘴状部のトウ状繊維束が通る
内側の形状が円形であれば、その径が５〜２−１その他
の形状であればその内部断面積が０．２〜３ｃｉの範囲
であることが必要である。

内径が５Ｗ！ｎ未満のもの、又は内部断面積が０．２ｃ
Ｊ未満のものではトータルデニールが５０００デニ一ル
以上のトウ状繊維束を巻管部に押し込むことが困難であ
り、例え押し込めたとしても、高圧の圧縮空気が必要に
なる。

一方向径が２−を越えるもの、又は内部断面積が３ｃｆ
ｔを越えるものでは必要以上の圧縮空気を必要とするの
で省エネルギー的観点よりみて好ましくない。

嘴状部に設けるスリットは単数であっても複数であって
も良いが複雑である場合は周方向に均一に設けた方が好
ましい。

スリットの長さ１は２０ｒｔｒｔｎ以下であることが必
要で、さらに好ましくは１２ｍｍ以下とした方が良い。

スリットの長さが２ｏｒＩｒ！！Ｉを越えるとトウ状繊
維束の押し込み力が弱くなり、十分な繊維量を高速で押
し込むことが困難になる。

スリットの巾Ｗとスリットの長さ１は、使用するトウ状
繊維束のトータルデニールと、単繊維デニール及び嘴状
部の内径又は内部断面積及びスリット数により各々好ま
しい範囲が存在する。

本考案のエアージェットは、現在膜も一般的に使用され
ている捲縮アセテートトウをフィルタープラグの長さ方
向にほぼ平行に配列されたプレーン型タバコフィルター
用プラグを効率良く、高品質で巻上げることができると
共に、特開昭５５−１３５５８１に示すような新規構造
のタバコフィルタープラグをも効率良く、高品質で巻上
げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のエアージェットの一例の断面図、第２
図は嘴状部１の拡大図を示したものである。 １・・・・・・嘴状部、２・・・・・・スリット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内径５〜２０ｒｒｒｍ又は内部断面積０．２〜３ａの嘴
   状部を備えたタバコフィルタープラグ製造用エアージェ
   ットにおいて、該嘴状部に該嘴状部の出口端から２０ｒ
   ｒｖｎを越えない範囲にスリットを設けたことを特徴と
   するタバコフィルタープラグ製造用エアージェット。