JP2001321147A - エアージェット - Google Patents
エアージェットInfo
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- JP2001321147A JP2001321147A JP2000148013A JP2000148013A JP2001321147A JP 2001321147 A JP2001321147 A JP 2001321147A JP 2000148013 A JP2000148013 A JP 2000148013A JP 2000148013 A JP2000148013 A JP 2000148013A JP 2001321147 A JP2001321147 A JP 2001321147A
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Abstract
する圧縮空気の圧力を高くしたり、或いは圧縮空気の使
用量を増加させることなく、トウ状繊維束を高い推力を
もって後の工程に供給することができるエアージェット
を提供する。 【解決手段】エアージェット(10)は、一端にトウ状繊維
束導入口(14)を有するトランペット部(11)と、同トラン
ペット部(11)の他端に配され、先端にトウ状繊維束導出
口(15)を有する嘴状部(12)と、前記トランペット部(11)
と前記嘴状部(12)との接続部分に形成された圧縮空気吹
出口(16)とを備えている。前記嘴状部(12)は内径が5〜
20mmであり、前記圧縮空気吹出口(16)から前記繊維
束導出口(15)までの距離L1が30〜80mmである。
更に、前記繊維束導入口(14)から前記圧縮空気吹出口(1
6)までの距離L2と、同トランペット部(11)の最大内径
Dとが、L23 /D<17,000の式を満たす寸法に
設定されている。
Description
トウ状繊維束にも適用可能であり、それぞれの総繊度に
応じてトウ状繊維束を効率よく巻き上げる能力を備えた
タバコ用フィルタープラグ製造用のエアージェットに関
する。
フィルタープラグに巻き上げる際に使用されるエアージ
ェットが備えていなければならない要件として、次の点
が挙げられる。 (1)総繊度が数千dtexから数万dtexまでの多
様な太さのトウ状繊維束であっても、同トウ状繊維束に
フィルタープラグとして巻き上げるために必要な推力を
与え得ること。すなわち、トウ状繊維束を、エアージェ
ットの下流側に配された円棒状に巻き上げる成形工程へ
と送り込むために必要な推力を、前記トウ状繊維束に充
分に与えることができること。 (2)巻き上げられたフィルタープラグの品質が良好で
あること。
時に、エアージェットにより付与されたトウ状繊維束の
推力が不充分である場合、トウ状繊維束がエアージェッ
トの上流側でたるみフィルタープラグの巻き上げが不可
能となる。また、たとえ巻き上げが可能であったとして
も、トウ状繊維束が不安定な状態にて、円棒状への成形
工程へと供給されることになるため、フィルタープラグ
の品質に悪影響を及ぼすといった問題が生じる。
らもフィルタープラグとしての巻き上げ時に、トウ状繊
維束に充分な推力を与え得る機能を有することが、エア
ージェットの備えるべき要件として重要である。
ば、実公昭60−796号公報に記載され、図3に示す
ような断面構造を有するエアージェットが知られてい
る。このエアージェットは、内径が5〜20mm又は内
部断面積が0.2〜3cm2 である嘴状部22を備え、
同嘴状部22の先端のトウ状繊維束導出口を、円棒状に
成形するためのフィルタープラグマシンにおけるトング
部に向けて設置して使用される。
記嘴状部22にトウ状繊維束導出口から20mmを越え
ない範囲で、同嘴状部22の軸に平行な複数のスリット
が形成されていることを特徴としている。このエアージ
ェットは従来の一般的に用いられてきたエアージェット
に比べて、トウ状繊維束を高い推力をもって後のフィル
タープラグマシンへと供給することができる。
公昭60−796号公報に示されたエアージェットで
は、嘴状部の内径、或いは断面積が小さい場合、トウ状
繊維束の総繊度が大きくなると、トウ状繊維束がエアー
ジェットを通過するときにエアージェット内面との摩擦
力による抵抗が増大し、その結果、次の、トウ状繊維束
を収束して円棒状に成形する工程に同トウ繊維束を供給
するための推力が減少してしまうといった問題が生じ
る。
る圧縮空気の圧力を高くしたり、単位時間当たりの圧縮
空気の使用量を多くすることによって推力を高めること
は可能であるが、同時に、エアージェット出口周辺にお
いてトウ状繊維束の微小な繊維片が多く飛散したり、或
いは過剰な圧縮空気がエアージェット出口下流側でトウ
状繊維束を乱し、続く円棒状に成形する工程での作業性
を悪化させるといった問題が生じる。
されたものであり、総繊度が大きなトウ状繊維束であっ
ても、使用する圧縮空気の圧力を高くしたり、或いは圧
縮空気の使用量を増加させることなく、トウ状繊維束を
高い推力をもって後の工程に供給することができる、多
様な総繊度のトウ状繊維束に適用可能なエアージェット
を提供することを目的としている。
目的を達成するために、本件請求項1に係る発明は、一
端にトウ状繊維束導入口を有するトランペット部と、同
トランペット部の他端に配され、先端にトウ状繊維束導
出口を有する嘴状部と、前記トランペット部と前記嘴状
部との接続部分に形成された圧縮空気吹出口とを備え、
前記嘴状部は内径が5〜20mm又はその内部断面積が
0.2〜3cm2 である、圧縮空気を用いてトウ状繊維
束に推力を与えるタバコフィルタープラグ製造用のエア
ージェットであって、前記圧縮空気吹出口から前記トウ
状繊維束導出口までの距離L1が30〜80mmである
ことを特徴としている。
導出口を、例えばトウ状繊維束を収束して円棒状に成形
するためのフィルタープラグマシンのトング部に隣接さ
せて設置する。前記エアージェットでは前記トウ状繊維
束導入口から導入されたトウ状繊維束は、トランペット
部を通って嘴状部へと供給される。このとき、前記トラ
ンペット部と嘴状部との間に形成された圧縮空気吹出口
から前記トウ状繊維束に向けて圧縮空気が吹きつけら
れ、同繊維束は嘴状部の内部で圧縮空気の作用により、
前記嘴状部の先端に形成されたトウ状繊維束導出口から
導出されて、次の円棒状に成形する工程へと送り込まれ
る。
気吹出口から前記トウ状繊維束導出口までの距離L1を
80mmより短く、より望ましくは75mmより短く設
定しているため、トウ状繊維束がエアージェットを通過
する際に、トウ状繊維束は前記嘴状部の内壁面との摩擦
力による抵抗が低減されるため、トウ状繊維束を次の工
程へと送り込む力、即ち推力が前記抵抗により損なわれ
ることがなく、繊度の大きな繊維束であっても従来の圧
縮空気の圧力及び空気量であっても前記推力を増加させ
ることができる。
導出口までの距離L1は、そこでの摩擦抵抗を低減させ
るといった観点からは、できるだけ短いほうが好ましい
が、圧縮空気吹出口16から前記トウ状繊維束導出口1
5までの距離L1が短すぎると、前記嘴状部12の先端
を次工程であるフィルタープラグマシンのトング部に接
するようにエアージェットを設置することが困難とな
る。このため、トウ状繊維束の通過性を悪化させないた
めには、前記距離L1は30mmより長いことが望まし
く、更には40mmより長くすることがより望ましい。
トウ状繊維束導入口を有するトランペット部と、同トラ
ンペット部の他端に配され、先端にトウ状繊維束の導出
口を有する嘴状部と、前記トランペット部と前記嘴状部
との接続部分に形成された圧縮空気吹出口とを備えてな
り、前記嘴状部の内径が5〜20mm又はその内部断面
積が0.2〜3cm2 である、圧縮空気を用いてトウ状
繊維束に推力を与えるタバコフィルタープラグ製造用の
エアージェットであって、前記トウ状繊維束導入口から
前記圧縮空気吹出口までの距離L2(mm)と、同トラ
ンペット部の最大内径D(mm)とが、L23 /D <
17,000の式を満たす寸法に設定されていること
を特徴とする。
が小さい程、前記トランペット部の前記トウ状繊維束導
入口から圧縮空気吹出口までの距離L2を短くすること
が、トウ状繊維束とトランペット部11との間に生じる
摩擦力による抵抗を低減する上で望ましい。前記距離L
2と最大内径Dとを、L23 /D<17,000の式を
満たす範囲に設定することにより、トウ状繊維束とトラ
ンペット部との間に生じる摩擦力による抵抗を著しく低
減することができる。
トウ状繊維束導入口を有するトランペット部と、同トラ
ンペット部の他端に配され、先端にトウ状繊維束導出口
を有する嘴状部と、前記トランペット部と前記嘴状部と
の接続部分に形成された圧縮空気吹出口とを備え、前記
嘴状部は内径が5〜20mm又はその内部断面積が0.
2〜3cm2 である、圧縮空気を用いてトウ状繊維束に
推力を与えるタバコフィルタープラグ製造用のエアージ
ェットであって、前記圧縮空気吹出口から前記トウ状繊
維束導出口までの距離L1が30〜80mmであり、前
記トウ状繊維束導入口から前記圧縮空気吹出口までの距
離L2(mm)と、同トランペット部の最大内径D(m
m)とがL23 /D < 17,000の式を満たす寸
法に設定されていることを特徴としている。このエアー
ジェットは上述した請求項1に係るエアージェットと、
請求項2に係るエアージェットとの各作用効果を併せ持
つものである。
縮空気吹出口の開口面積を調整する吹出開口調整手段を
有している。このように圧縮空気吹出し口の開口寸法を
調整することにより、圧縮空気の流量及び吹出し圧力を
調整することができ、例えば、導入されるトウ状繊維束
の総繊度を変更する場合にも、同総繊度に応じて前記圧
縮空気の流用及び吹出し圧力を調整することが可能とな
る。
前記エアージェットを、例えば、トランペット部の先端
を嘴状部の端部に環状の間隙をもって挿入した状態で、
前記トランペット部の外側に配されたトランペットホル
ダー部に、前記トランペット部及び嘴状部をそれぞれ固
着して連結し、トランペット部と嘴状部との間に形成さ
れる環状の間隙を圧縮空気吹出口として構成することが
好ましい。このとき、前記トランペットホルダー部とト
ランペット部及び/又は嘴状部とを、管用平行ネジを使
用してネジ締め固着する構造とすることが好ましく、そ
の場合には、トランペットホルダー部に対してトランペ
ット部及び/又は嘴状部を回転させてネジ締めする際
に、そのネジ込み寸法を調節することにより、前記トラ
ンペット部と嘴状部との間の前記環状間隙の寸法を調節
することができ、即ち、前記圧縮空気吹出口の開口寸法
を容易に調節可能となる。
は、トウ状繊維束導出口から内部に向けて20mmを越
えない範囲で軸心に平行な複数のスリットが形成されて
いる。後工程のフィルタープラグマシンのトング部に隣
接して設置されている前記トウ状繊維束導出口に、上述
のようにスリットを形成することにより、前記トング部
と前記トウ状繊維束導出口との間からだけでなく、前記
スリットからも圧縮空気を吹き出させることができるた
め、圧縮空気を効率よく逃すことができ、この部分を通
過するトウ状繊維束に乱れが生じるのを防止することが
できる。
について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、
本発明のエアージェット10の断面図である。エアージ
ェット10は、ロート状の内周面形状をもつトランペッ
ト部11と、同トランペット部11の一端部に配された
嘴状部12と、前記トランペット部11に外嵌すると共
に、同トランペット部11と前記嘴状部12とがそれぞ
れ固着されたトランペットホルダー部13とを備えてい
る。前記トランペット部11の大径側の開口がトウ状繊
維束の導入口14を構成すると共に、前記嘴状部12の
先端がトウ状繊維束の導出口15を構成している。
11aが前記嘴状部2の一端に挿入されている。更に前
記トランペット部11の大径側端部の外周面11bには
ネジ溝が形成されており、前記トランペットホルダー部
13との固着部を構成している。
ランペット部11の小径側端部11aが挿入される端部
は、トウ状繊維束の導出口15に向けて内径を漸減させ
たテーパ面12aとされており、同テーパ面12aの先
端と、前記トランペット部11の端部11a外周面との
間に環状の間隙が形成され、同間隙が圧縮空気吹出口1
6を構成している。また、前記嘴状部12の外周には前
記トランペット部11が挿入される端部側に変位した位
置にフランジ12bが突設されており、前記トランペッ
ト部挿入側端部から前記フランジ12bまでの外周面に
はネジ溝が形成されている。
筒体からなり、同ホルダー部13の底部中央にはネジ孔
13aが形成され、上記フランジ部12bがトランペッ
トホルダー部13の底部外面に密着するまで、前記嘴状
部12のトランペット部挿入側端部がネジ込まれて固着
一体化されている。また、同トランペットホルダー部1
3の開口内周面にもネジ溝が形成されており、同ホルダ
ー部13の開口に前記トランペット部11の大径側端部
をネジ込んで固着している。
ホルダー部13と前記トランペット部11とをネジ止め
機構により固着しているため、前記トランペットホルダ
ー部13に対する前記トランペット部11のネジ込み寸
法を調節することにより、前記圧縮空気吹出口16の開
口寸法を自由に変更することが可能となる。なお、本実
施形態にあっては、前記トランペット部11の大径側端
部に更にナット部材18をネジ嵌合させ、ダブルナット
機構を採用することにより、前記トランペット部11の
前記トランペットホルダー部13へのネジ込み位置の変
動を防止している。
トホルダー部13との間には、空気室17が形成されて
おり、この空気室17はトランペットホルダー部13の
周壁部に形成された圧縮空気導入口13bを介して外部
の図示せぬ圧縮空気供給源と接続される。
0は、前記トランペット部11に形成されている前記ト
ウ状繊維束導入口14からトウ状繊維束が導入されてい
るとき、前記トランペットホルダー部13に形成されて
いる前記圧縮空気導入口13bから空気室17内へと圧
縮空気が供給される。
前記トランペット部1の小径側端部と前記嘴状部の一端
部との間に形成された環状の圧縮空気吹出口6から吹き
出し、前記トランペット部11の小径側端部11aから
嘴状部12へと導入されたトウ状繊維束の周面にほぼ平
行な状態で吹き付けられる。このとき、前記トウ状繊維
束は前記嘴状部12内で圧縮空気の作用により推力が与
えられ、前記嘴状部2の先端に形成されているトウ状繊
維束導出口5から導出されて、次の図示せぬフィルター
プラグマシンへと送り込まれる。
おいて、本発明では、前記嘴状部12の内径が5〜20
mmであり、且つ、前記圧縮空気吹出口16から嘴状部
12の先端、即ちトウ状繊維束導出口15までの距離L
1が30〜80mmであることを特徴としている。
ましくは75mmより短くすることによって、トウ状繊
維束がエアージェット10を通過する際の、前記嘴状部
12の内壁面との摩擦力による抵抗を低減することがで
き、それにより、トウ状繊維束を次の収束して円棒状に
巻き上げ成形する工程へと送り込むための推力を増加さ
せる。
状繊維束導出口15までの距離L1が短すぎると、前記
嘴状部12の先端を次工程であるフィルタープラグマシ
ンのトング部に接するようにエアージェット10を設置
することが困難となる。このためトウ状繊維束の通過性
を悪化させないためには、前記距離L1は30mmより
長いことが望ましく、更には40mmより長くすること
がより望ましい。
が5〜20mmであり、且つ前記トウ状繊維束導入口1
4から前記圧縮空気吹出口16までの距離L2(mm)
と前記トランペット部11の最大内径D(mm)とがL
23 /D<17,000の式を満たすよう、前記距離L
2と前記最大内径Dとの寸法を適宜設定していることを
特徴としている。
m)、即ち、トウ状繊維束導入口14の内径が小さくな
る程、前記トランペット部11の前記トウ状繊維束導入
口14から圧縮空気吹出口16までの距離L2を短くす
る。しかし、その距離L2を短くする割合は、最大内径
D(mm)の減少割合と比較すると極めて大きなものと
なる。トウ状繊維束とトランペット部11との間に生じ
る摩擦力による抵抗を更に低減する上には、前記距離L
2と最大内径Dとを、L23 /D<17,000の式を
満たす範囲に設定することとよい。この式を満足する場
合には、トウ状繊維束とトランペット部11との間に生
じる摩擦力による抵抗を著しく低減させることができ
る。
部11aと前記嘴状部12の一端部との間に形成される
環状の圧縮空気吹出口16の開口面積は、同吹出口16
から吹き出される圧縮空気の圧力と流量とを適切に設定
する上で重要な要因となる。本実施形態では、上述した
ように、トランペット部12とトランペットホルダー部
13との固着部に管用平行ねじを設け、トランペットホ
ルダー部13に対するトランペット部11のネジ込み寸
法が調整できるため、前記圧縮空気吹出口16の開口面
積を容易に調節が可能である。この調整により、同吹出
口6から吹き出される圧縮空気の圧力と流量とをトウ状
繊維束の繊度に応じて変更したり、或いはそれらを微調
整する。このように、本実施形態にあってはエアージェ
ット10を構成する部品点数を増やすことなく、しかも
比較的簡単に加工できるネジ構造を採用することで、前
記圧縮空気吹出口16の開口面積が容易に調節可能であ
り、有利である。
以外の形状、例えば多角形状や楕円形状などの場合は、
前記嘴状部の内部断面積を0.2〜3cm2 に設定して
いる。また、上述した実施形態では、嘴状部12とトラ
ンペットホルダー部13とをネジ止め機構により結合し
ているが、両者を接着剤により結合してもよく、或い
は、前記嘴状部12とトランペットホルダー部13とを
一体化した単一の部材から構成することもできる。
ジェットにおける嘴状部12の変形例による嘴状部1
2′の断面図である。前記嘴状部12′は、トウ状繊維
束導出口15を構成する先端から20mmを越えない寸
法L3の範囲で、その軸心に平行な複数のスリット1
2′cが形成されている。
の先端(トウ状繊維束導出口15)を後工程のフィルタ
ープラグマシンのトング部に接するように設置され、前
記嘴状部12′の先端から前記トング部に向けて圧縮空
気が吹き出される。この圧縮空気の吹き出し処理を効率
よく行わないと、この部分を通過するトウ状繊維束に乱
れが生じる。そのため、前記スリット12′cを形成し
て圧縮空気をトング部に到達する以前に前記スリット1
2′cから外部へと逃すことにより、この部分でのトウ
状繊維束の乱れを抑制することができる。
るエアージェット20の断面図である。同エアージェッ
ト20は上記実公昭60−796号公報に開示されたエ
アージェットと、その構成要素が類似している。即ち、
前記エアージェット20は、ロート状の内周面形状をも
つトランペット部21と、同トランペット部21の一端
部に配された嘴状部22と、前記トランペット部21の
外側の配されるトランペットホルダー部23とを備えて
いる。前記トランペット部21の大径側の開口がトウ状
繊維束の導入口24を構成すると共に、前記嘴状部22
の先端がトウ状繊維束の導出口25を構成している。
トランペットホルダー部23の内部に、同トランペット
部21の大径側開口端の外周を前記トランペットホルダ
ー部23の開口端23aにネジ嵌合させて収容されてい
る。なお、前記トランペット部21の前記トランペット
ホルダー部23へのネジ込み寸法を調節することによっ
て、後述する圧縮空気吹出口26の開口寸法を調節可能
である。前記トランペット部21とトランペットホルダ
ー部23との間には空気室27が形成されており、この
空気室27はトランペットホルダー部23の周壁部に形
成された圧縮空気導入口23bを介して外部に設置され
た図示せぬ圧縮空気供給源と接続している。
底部中央には外側に円柱状の突起23cが突設されてお
り、同突起23cの中央には円錐面23dを有する開口
23eが形成されている。前記開口23eの前記円錐面
23dに前記トランペット部21の小径側端部21aが
挿入されている。このトランペットホルダー部23の円
錐面23dとトランペット部2の小径側端部21aの外
周面との間には環状の間隙が形成され、この間隙が圧縮
空気吹出口26を構成している。
22aが形成されており、同フランジ22aを前記トラ
ンペットホルダー部23の底部に形成された開口23d
の周囲に密着させて、ナット部材28により前記トラン
ペット部21及び前記トランペットホルダー部23に固
定されている。
おいて、前記嘴状部22の内径が5〜20mmであり、
且つ、前記圧縮空気吹出口26から嘴状部22の先端、
即ちトウ状繊維束導出口25までの距離L1が30〜8
0mmであることを特徴としている。このように、前記
距離L1を80mmより短く、より望ましくは75mm
より短くすることによって、トウ状繊維束がエアージェ
ット20を通過する際の、前記嘴状部22の内壁面との
摩擦力による抵抗を低減することができ、それにより、
トウ状繊維束を次の収束して円棒状に成形する工程へと
送り込む力、即ち推力を増加させることが可能となる。
記圧縮空気吹出口26までの距離L2(mm)と前記ト
ランペット部21の最大内径D(mm)とがL23 /D
<17,000の式を満たす寸法に設定していることを
特徴としている。前記距離L2及び最大内径Dを、L2
3 /D<17,000の式を満たす範囲に設定すること
により、トウ状繊維束とトランペット部21との間に生
じる摩擦力による抵抗を著しく低減することができる。
以外の形状、例えば多角形状や楕円形状などの場合は、
前記嘴状部の内部断面積を0.2〜3cm2 となるよう
に形成している。
比較例を挙げて説明する。なお、実施例及び比較例では
いずれも、ハウニ社製のフィルタープラグマシンKDF
−3/AF−3にエアージェットを取りつけて、Y型断
面のセルロースジアセテートのトウ状繊維束を用いて4
00m/min.の速度にて長さ120mm、円周2
4.2mmのフィルタープラグの巻き上げを実施した。
そしてその際にエアージェットがトウ状繊維束に与える
推力を、巻き上げられるフィルタープラグへのトウ状繊
維束の詰め込み量の上限を指標として評価した。その結
果を表1に示した。
であって、実施例及び比較例においてそれぞれ圧縮空気
吹出口16からトウ状繊維束導出口15までの距離、ト
ウ状繊維束導入口14から圧縮空気吹き出し口16まで
の距離L2、トランペット部3の最大内径Dの寸法を変
更したものを採用した。
繊維束として、実施例及び比較例では、それぞれ、単繊
維繊度が3.33dtexで総繊度が38,885dt
ex、単繊維繊度が3.67dtexで総繊度が41,
107dtex、単繊維繊度が4.44dtexで総繊
度が44,444dtexの計3種類の繊維束にて巻き
上げを行った。
ウ状繊維束導出口15までの距離L1が70mm、前記
トウ状繊維束導入口14から圧縮空気吹出口16までの
距離L2が70mm、トランペット部3の最大内径Dが
44mmである本発明のエアージェットを用いた。
圧縮空気吹出口16からトウ状繊維束導出口15までの
距離L1が83mm、前記トウ状繊維束導入口14から
圧縮空気吹出口16までの距離L2が93mm、トラン
ペット部3の最大内径Dが45mmである従来から使用
されているエアージェットを用いた。
dtexのトウ状繊維束を用いた場合、従来から使用さ
れているエアージェットを用いた比較例では、フィルタ
ープラグ1本当たりに詰め込むことのできるトウ状繊維
束の上限が0.78gであるのに対し、本発明のエアー
ジェットを用いた実施例では、少なくとも0.87gの
トウ状繊維束を詰め込んで巻き上げを行うことが可能で
あった。
状繊維束を用いた場合においても、フィルタープラグ1
本当たりに詰め込めるトウ状繊維束の上限が、比較例で
は0.72gであるのに対し、実施例では0.88gと
高い値を示した。
は、従来のエアージェットに比較して圧縮空気の圧力、
及び使用量が同じであるにもかかわらず、巻き上げられ
るフィルタープラグ中に詰め込むことのできるトウ状繊
維束の量の上限が高くなっており、明らかに推力が向上
していることを示す結果となった。
エアージェットを用いることにより、使用する圧縮空気
の圧力及び使用量が同じであっても、より高い推力でト
ウ状繊維束を後の工程へ供給することが可能となる。
の断面図である。
部の側面図である。
ットの断面図である。
までの距離 L2 トウ状繊維束導入口から圧縮空気吹出口
までの距離 D トランペット部の最大内径
11aが前記嘴状部12の一端に挿入されている。更に
前記トランペット部11の大径側端部の外周面11bに
はネジ溝が形成されており、前記トランペットホルダー
部13との固着部を構成している。
は、前記トランペット部11の小径側端部と前記嘴状部
の一端部との間に形成された環状の圧縮空気吹出口16
から吹き出し、前記トランペット部11の小径側端部1
1aから嘴状部12へと導入されたトウ状繊維束の周面
にほぼ平行な状態で吹き付けられる。このとき、前記ト
ウ状繊維束は前記嘴状部12内で圧縮空気の作用により
推力が与えられ、前記嘴状部12の先端に形成されてい
るトウ状繊維束導出口15から導出されて、次の図示せ
ぬフィルタープラグマシンへと送り込まれる。
m)、即ち、トウ状繊維束導入口14の内径が小さくな
る程、前記トランペット部11の前記トウ状繊維束導入
口14から圧縮空気吹出口16までの距離L2を短くす
る。しかし、その距離L2を短くする割合は、最大内径
D(mm)の減少割合と比較すると極めて大きなものと
なる。トウ状繊維束とトランペット部11との間に生じ
る摩擦力による抵抗を更に低減する上には、前記距離L
2と最大内径Dとを、L23 /D<17,000の式を
満たす範囲に設定するとよい。この式を満足する場合に
は、トウ状繊維束とトランペット部11との間に生じる
摩擦力による抵抗を著しく低減させることができる。
部11aと前記嘴状部12の一端部との間に形成される
環状の圧縮空気吹出口16の開口面積は、同吹出口16
から吹き出される圧縮空気の圧力と流量とを適切に設定
する上で重要な要因となる。本実施形態では、上述した
ように、トランペット部11とトランペットホルダー部
13との固着部に管用平行ねじを設け、トランペットホ
ルダー部13に対するトランペット部11のネジ込み寸
法が調整できるため、前記圧縮空気吹出口16の開口面
積を容易に調節が可能である。この調整により、同吹出
口16から吹き出される圧縮空気の圧力と流量とをトウ
状繊維束の繊度に応じて変更したり、或いはそれらを微
調整する。このように、本実施形態にあってはエアージ
ェット10を構成する部品点数を増やすことなく、しか
も比較的簡単に加工できるネジ構造を採用することで、
前記圧縮空気吹出口16の開口面積が容易に調節可能で
あり、有利である。
底部中央には外側に円柱状の突起23cが突設されてお
り、同突起23cの中央には円錐面23dを有する開口
23eが形成されている。前記開口23eの前記円錐面
23dに前記トランペット部21の小径側端部21aが
挿入されている。このトランペットホルダー部23の円
錐面23dとトランペット部21の小径側端部21aの
外周面との間には環状の間隙が形成され、この間隙が圧
縮空気吹出口26を構成している。
22aが形成されており、同フランジ22aを前記トラ
ンペットホルダー部23の底部に形成された開口23e
の周囲に密着させて、ナット部材28により前記トラン
ペット部21及び前記トランペットホルダー部23に固
定されている。
であって、実施例及び比較例においてそれぞれ圧縮空気
吹出口16からトウ状繊維束導出口15までの距離L
1、トウ状繊維束導入口14から圧縮空気吹き出し口1
6までの距離L2、トランペット部11の最大内径Dの
寸法を変更したものを採用した。
ウ状繊維束導出口15までの距離L1が70mm、前記
トウ状繊維束導入口14から圧縮空気吹出口16までの
距離L2が70mm、トランペット部11の最大内径D
が44mmである本発明のエアージェットを用いた。
圧縮空気吹出口16からトウ状繊維束導出口15までの
距離L1が83mm、前記トウ状繊維束導入口14から
圧縮空気吹出口16までの距離L2が93mm、トラン
ペット部11の最大内径Dが45mmである従来から使
用されているエアージェットを用いた。
までの距離 L2 トウ状繊維束導入口から圧縮空気吹出口
までの距離 D トランペット部の最大内径
Claims (5)
- 【請求項1】 一端にトウ状繊維束導入口を有するトラ
ンペット部と、同トランペット部の他端に配され、先端
にトウ状繊維束導出口を有する嘴状部と、前記トランペ
ット部と前記嘴状部との接続部分に形成された圧縮空気
吹出口とを備え、前記嘴状部は内径が5〜20mm又は
その内部断面積が0.2〜3cm2 である、圧縮空気を
用いてトウ状繊維束に推力を与えるタバコフィルタープ
ラグ製造用のエアージェットであって、 前記圧縮空気吹出口から前記トウ状繊維束導出口までの
距離L1が30〜80mmであることを特徴とするエア
ージェット。 - 【請求項2】 一端にトウ状繊維束導入口を有するトラ
ンペット部と、同トランペット部の他端に配され、先端
にトウ状繊維束の導出口を有する嘴状部と、前記トラン
ペット部と前記嘴状部との接続部分に形成された圧縮空
気吹出口とを備え、前記嘴状部の内径が5〜20mm又
はその内部断面積が0.2〜3cm2 である、圧縮空気
を用いてトウ状繊維束に推力を与えるタバコフィルター
プラグ製造用のエアージェットであって、 前記トウ状繊維束導入口から前記圧縮空気吹出口までの
距離L2(mm)と、同トランペット部の最大内径D
(mm)とが以下の式を満たす寸法に設定されてなるこ
とを特徴とするエアージェット。 L23 /D < 17,000 - 【請求項3】 一端にトウ状繊維束導入口を有するトラ
ンペット部と、同トランペット部の他端に配され、先端
にトウ状繊維束導出口を有する嘴状部と、前記トランペ
ット部と前記嘴状部との接続部分に形成された圧縮空気
吹出口とを備え、前記嘴状部は内径が5〜20mm又は
その内部断面積が0.2〜3cm2 である、圧縮空気を
用いてトウ状繊維束に推力を与えるタバコフィルタープ
ラグ製造用のエアージェットであって、 前記圧縮空気吹出口から前記トウ状繊維束導出口までの
距離L1が30〜80mmであり、 前記トウ状繊維束導入口から前記圧縮空気吹出口までの
距離L2(mm)と、同トランペット部の最大内径D
(mm)とが以下の式を満たす寸法に設定されてなるこ
とを特徴とするエアージェット。 L23 /D < 17,000 - 【請求項4】 前記圧縮空気吹出口の開口面積を調整す
る吹出開口調整手段を有してなる請求項1〜3のいずれ
かに記載のエアージェット。 - 【請求項5】 前記嘴状部には、トウ状繊維束導出口か
ら内部に向けて20mmを越えない範囲で軸心に平行な
複数のスリットが形成されてなる請求項1〜4のいずれ
かに記載のエアージェット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000148013A JP2001321147A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | エアージェット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000148013A JP2001321147A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | エアージェット |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001321147A true JP2001321147A (ja) | 2001-11-20 |
JP2001321147A5 JP2001321147A5 (ja) | 2007-06-28 |
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ID=18654112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000148013A Pending JP2001321147A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | エアージェット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001321147A (ja) |
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- 2000-05-19 JP JP2000148013A patent/JP2001321147A/ja active Pending
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