JPS607886Y2 - 金型用ガス抜き装置 - Google Patents
金型用ガス抜き装置Info
- Publication number
- JPS607886Y2 JPS607886Y2 JP32782U JP32782U JPS607886Y2 JP S607886 Y2 JPS607886 Y2 JP S607886Y2 JP 32782 U JP32782 U JP 32782U JP 32782 U JP32782 U JP 32782U JP S607886 Y2 JPS607886 Y2 JP S607886Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- spool
- molten metal
- hole
- gas
- Prior art date
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- Expired
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はダイカストマシンなどの金型用ガス抜き装置に
係り、更に詳しくは、溶湯が金型外に飛び出さないよう
に構成した金型用ガス抜き装置に関するものである。
係り、更に詳しくは、溶湯が金型外に飛び出さないよう
に構成した金型用ガス抜き装置に関するものである。
ダイカストマシンは固定金型と可動金型とを備え、両金
型の突き合わせ面に形成される金型キャビティ内に溶け
た金属である溶湯を注入して成形量を得る。
型の突き合わせ面に形成される金型キャビティ内に溶け
た金属である溶湯を注入して成形量を得る。
この成形時において金型内にガスが残存していると、こ
れが溶湯中に混入し、いわゆる巣を作ったり、或いは製
品の一部が欠落したりするため、キャビティ内のガス抜
きを行なうガス抜き装置が設けられることがある。
れが溶湯中に混入し、いわゆる巣を作ったり、或いは製
品の一部が欠落したりするため、キャビティ内のガス抜
きを行なうガス抜き装置が設けられることがある。
このようなガス抜き装置の従来構造を第1図に示す。
第1図において符号1で示すものは固定金型で、その側
面にキャビティ2が形成されており、このキャビティ2
に連通した状態でガス抜き路3が形成されており、この
ガス抜き路3は左右に分かれたガス排出路であるバイパ
ス4がその途中から分岐している。
面にキャビティ2が形成されており、このキャビティ2
に連通した状態でガス抜き路3が形成されており、この
ガス抜き路3は左右に分かれたガス排出路であるバイパ
ス4がその途中から分岐している。
ガス抜き路3の先端部には弁5の弁頭5aが着座してい
る。
る。
弁5は固定金型1に対して昇降可能に嵌合されたスプー
ル6内に昇降自在に取付けられており、引張ばね7によ
り常時上方への力を受けており、側面に設けた圧縮ばね
20とボール21からなる係止具22で上方への移動が
軽く押さえられている。
ル6内に昇降自在に取付けられており、引張ばね7によ
り常時上方への力を受けており、側面に設けた圧縮ばね
20とボール21からなる係止具22で上方への移動が
軽く押さえられている。
このスプール6の下端は前記バイパス4及びガス抜き路
3に連通しており。
3に連通しており。
スプール6の側面にはガス抜き用の開口部6aが形成さ
れており、この開口部6aは管路8を介して排気装置9
に接続されている。
れており、この開口部6aは管路8を介して排気装置9
に接続されている。
排気装置9は図示の例の場合、シリンダの形式をとり、
ピストン10を有し、そのヘッドエンド側に前記管路8
が接続されている。
ピストン10を有し、そのヘッドエンド側に前記管路8
が接続されている。
ピストン10のピストンロッド10aはシリンダ11の
ピストンllaと一体化されており、シリンダ11の作
動によりポンプ作用を行なう。
ピストンllaと一体化されており、シリンダ11の作
動によりポンプ作用を行なう。
符号9aは流体の出入口を示す。
管路8の途中にはチェックバルブ12が設けられている
。
。
前記スプール6はシリンダ13のロッド13aに連結さ
れており、自由に昇降できる構成とされている。
れており、自由に昇降できる構成とされている。
以上のような構造を有するガス抜き装置は次のように作
用する。
用する。
まず、型締した状態で、低速射出に入り、鋳込スリーブ
の給湯口がプランジャチップでふさがれたら、排気装置
9を作動させてキャビティ2内のガスをほとんど抜きと
る。
の給湯口がプランジャチップでふさがれたら、排気装置
9を作動させてキャビティ2内のガスをほとんど抜きと
る。
この状態で、高速射出にうつり、溶湯がキャビティ2内
に満たされ始めると、その溶湯に押し出されるようにし
てキャビティ内の残りのガスが押し出されるが、ガス抜
き路3の先端は弁頭5aによってブロックされているた
めガスはバイパス4を回ってスプール6の下部に達する
。
に満たされ始めると、その溶湯に押し出されるようにし
てキャビティ内の残りのガスが押し出されるが、ガス抜
き路3の先端は弁頭5aによってブロックされているた
めガスはバイパス4を回ってスプール6の下部に達する
。
この時は排気装置9が作動しているため、ガスは管路8
を通って開口部6aから強制的に排出される。
を通って開口部6aから強制的に排出される。
やがて、溶湯がキャビティ2内を上昇してガス排出路3
に入ってくる。
に入ってくる。
溶湯は質量が大きく、しかも、高圧で射出されるため、
大きな運動エネルギをもっており、直進して弁頭5aの
下面に撃突する。
大きな運動エネルギをもっており、直進して弁頭5aの
下面に撃突する。
その結果、弁5はその一部でボール21を圧縮ばね21
側に押しやって上昇し、弁頭5aはスプール6の下端の
バイブシート6bに着座し、バイパス4をブロックし、
溶湯がバイパス4から回り込んで排出されないようにす
る。
側に押しやって上昇し、弁頭5aはスプール6の下端の
バイブシート6bに着座し、バイパス4をブロックし、
溶湯がバイパス4から回り込んで排出されないようにす
る。
ところが、以上のように構成されたスプール7はシリン
ダ13によって昇降可能に固定金型1と図示していない
可動金型との突き合わせ面に昇降可能に嵌合される構造
となっている。
ダ13によって昇降可能に固定金型1と図示していない
可動金型との突き合わせ面に昇降可能に嵌合される構造
となっている。
即ち、第2図及び第3図に示すように、固定金型1と可
動金型14の間の金型分割面15に互いにまたがってい
る1つの一定内径の穴を形成するように円弧状の切欠部
1a、14aを形成腰この両者からなる穴16中にスプ
ール6が昇降自在に嵌合されている。
動金型14の間の金型分割面15に互いにまたがってい
る1つの一定内径の穴を形成するように円弧状の切欠部
1a、14aを形成腰この両者からなる穴16中にスプ
ール6が昇降自在に嵌合されている。
このような固定金型1及び可動金型14の分割面15は
、金型の開閉時に常に接触するため摩耗しやすく、特に
、穴16の側縁部には第3図に示すような摩耗部分15
aが形成されやすい。
、金型の開閉時に常に接触するため摩耗しやすく、特に
、穴16の側縁部には第3図に示すような摩耗部分15
aが形成されやすい。
このような摩耗部分15aが穴16に臨んで形成される
と、第2図に示すように、スプール6はその外周面がス
トレートな円筒の状態で、穴16中に嵌合されているた
め、弁5が溶湯の作用で押し上げられた後、バイパス4
の出口端にまで突進してくる溶湯がこの摩耗部15aと
スプール6の外周面との間からスプール6の外方、即ち
、金型の外に跳び出す危険性がある。
と、第2図に示すように、スプール6はその外周面がス
トレートな円筒の状態で、穴16中に嵌合されているた
め、弁5が溶湯の作用で押し上げられた後、バイパス4
の出口端にまで突進してくる溶湯がこの摩耗部15aと
スプール6の外周面との間からスプール6の外方、即ち
、金型の外に跳び出す危険性がある。
本考案は以上のような従来の欠点を除去するためになさ
れたもので、溶湯がスプールと金型との間を通って外部
に噴出するのを防止することができるように構成した金
型用ガス抜き装置を提供することを目的としている。
れたもので、溶湯がスプールと金型との間を通って外部
に噴出するのを防止することができるように構成した金
型用ガス抜き装置を提供することを目的としている。
本考案において上記の目的を遠戚するためにスプールと
これが嵌合する金型側に形成された穴の接触面の途中に
互いに係合する段部を少なくとも1箇所設け、とかく摩
耗部によって形成される溶湯の飛び出しやすい通路を屈
曲した構造とし、溶湯の飛び出しを防止することができ
るようにした。
これが嵌合する金型側に形成された穴の接触面の途中に
互いに係合する段部を少なくとも1箇所設け、とかく摩
耗部によって形成される溶湯の飛び出しやすい通路を屈
曲した構造とし、溶湯の飛び出しを防止することができ
るようにした。
第4図及び第5図は本考案の1実施例を説明するもので
、両図中第2図及び第3図と同一部分又は相当する部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。
、両図中第2図及び第3図と同一部分又は相当する部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例にあっては、スプール6の外周面の途中と穴1
6の内周面の途中に互いに係合係合する段部6c及び1
6aを設け、これら段部を介してスプール6が穴16中
に嵌合される構造を採用した。
6の内周面の途中に互いに係合係合する段部6c及び1
6aを設け、これら段部を介してスプール6が穴16中
に嵌合される構造を採用した。
このような段部6c、16aを形成すると、金型の分割
面1の透孔16に臨んだ端部に仮に摩耗部15aが形成
されていたとしても、溶湯の通路となる摩耗部は屈曲し
た構造となり、この部分に進んできた溶湯は、段部で大
きな抵抗を受け、運動エネルギーが弱められ、突進力を
失ない、外部に飛び出すことがなくなる。
面1の透孔16に臨んだ端部に仮に摩耗部15aが形成
されていたとしても、溶湯の通路となる摩耗部は屈曲し
た構造となり、この部分に進んできた溶湯は、段部で大
きな抵抗を受け、運動エネルギーが弱められ、突進力を
失ない、外部に飛び出すことがなくなる。
なお、以上の実施例にあっては段部を1箇所設けた例に
ついて説明したが、これは、2箇所以上設けても良い、
しかし、通常はせいぜい2段で十分である。
ついて説明したが、これは、2箇所以上設けても良い、
しかし、通常はせいぜい2段で十分である。
以上の説明から明らかなように本考案によれば、スプー
ルとこれが嵌合される金型側の穴の周面の接触部の途中
に互いに係合する段部を設け、穴に臨んで位置する摩耗
部からなる溶湯の通路を屈曲させた構造とする構成を採
用するため、飛び出そうとする溶湯は屈曲部の大きな抵
抗により力を失ない、金型外に飛び出すことは完全に防
止されるという優れた効果がある。
ルとこれが嵌合される金型側の穴の周面の接触部の途中
に互いに係合する段部を設け、穴に臨んで位置する摩耗
部からなる溶湯の通路を屈曲させた構造とする構成を採
用するため、飛び出そうとする溶湯は屈曲部の大きな抵
抗により力を失ない、金型外に飛び出すことは完全に防
止されるという優れた効果がある。
第1図は従来構造の1例を示す縦断面図、第2図及び第
3図は従来構造のスプール部分の拡大縦断面図及び横断
面図、第4図及び第5図は本考案の1実施例を説明する
スプール部分の縦断面図及び横断面図である。 1・・・固定金型、2・・・キャビティ、3・・・ガス
抜きL 4・・・バイパス、5・・・弁、6・・・スプ
ール、6c、16a・・・段部、13・・・シリンダ。
3図は従来構造のスプール部分の拡大縦断面図及び横断
面図、第4図及び第5図は本考案の1実施例を説明する
スプール部分の縦断面図及び横断面図である。 1・・・固定金型、2・・・キャビティ、3・・・ガス
抜きL 4・・・バイパス、5・・・弁、6・・・スプ
ール、6c、16a・・・段部、13・・・シリンダ。
Claims (1)
- 内部に弁を摺動自在に設けたスプールを軸線方向に摺動
自在に設けた金型用ガス抜き装置において、前記スプー
ルとこれが嵌合する金型側の穴の周面との途中に互いに
係合する段部を設けたことを特徴とする金型用ガス抜き
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32782U JPS607886Y2 (ja) | 1982-01-07 | 1982-01-07 | 金型用ガス抜き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32782U JPS607886Y2 (ja) | 1982-01-07 | 1982-01-07 | 金型用ガス抜き装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58107261U JPS58107261U (ja) | 1983-07-21 |
JPS607886Y2 true JPS607886Y2 (ja) | 1985-03-18 |
Family
ID=30013410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32782U Expired JPS607886Y2 (ja) | 1982-01-07 | 1982-01-07 | 金型用ガス抜き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS607886Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-01-07 JP JP32782U patent/JPS607886Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58107261U (ja) | 1983-07-21 |
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