JPS607313Y2 - 箱型容器の中仕切 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は箱型容器の中仕切の改良に関するものである。

すなわち、本考案装置は箱型容器の中仕切を切畳んでス
トックする形式において、従来の形式のものは折畳状態
で、仕切板の切溝と切欠が一カ所で差し込まれて結合し
ていたから、仕切板と仕切板がずれて、開いて組立てる
とき、手間どったり、或いは、外れたりする欠点があっ
た点にかんがみ、構造簡単にして、折畳から開放組立に
あたって、片手で作業をしてもずれることなく、確実に
組立が行なえるよう実施したものである。

以下、本考案装置の具体化実施例図にもとすいて説明す
る。

第１図において、１は仕切板で、該仕切板１の中央に切
溝２を開孔し、該切溝２に直交する方向に左右対称に折
目３，４を形成するとともに、前記折目３，４の中間中
央に、第１図の図面において、切溝２の下側を内曲げの
折目５とし、切溝２の上側を外曲げの折目６として形成
する。

また、第１図の７は中板で、該中板７の左右には切欠８
，９を形成して、該切欠８，９へ前述仕切板１の切溝２
が差し込まれて、結合するようになっていて、中板７の
中央には切欠８，９と同方向に折目１０を施している。

しかして、第２図において、仕切板１はその左右の折目
３，４で内側に曲げられ、仕切の壁１１．１２を形成し
、折目５は内曲げに、折目６は外曲げにして底板１３，
１４が形成される。

また、中板７はその中央の折目１０で折曲げられ、中板
７の切欠８，９へ仕切板１の切溝２が差し込まれて、第
３図の如く、中仕切Ａが完成する。

この第３図の中仕切Ａの状態で、中板７を折目１０に対
して矢印イ９ロ方向に廻行させると、第４図の様に、仕
切板１の折目３，４および５，６も同時に折り曲げられ
て、全体がコンパクトに折畳められるのである。

この折畳んだ中仕切Ａを蓄積しておけば、次に述べるダ
ンボール等の箱型容器１５へ次々と組み込むのに便利が
よい。

中仕切Ａを箱型容器１５へ組込むには折畳んだ中仕切７
、すなわち、第４図の状態で、中板７の両端を矢印ハ、
二方向に開くのみで第５図の如く、完全な中仕切Ａが完
威し、かかる形態で箱型容器１５に装入すれば箱型容器
１５内に６ケ所の室ができて、コツプ、ビン等の箱詰に
便利がよい。

殊に、箱型容器１５底部が一重になっている位置へ、仕
切板１の底板１３，１４を重ね合せる形で、中仕切Ａを
装入すれば箱型容器１５の補強にもなる。

以上説明したように、本考案装置は仕切板１の中央に切
溝２を設け、該切溝２と直交する左右に折目３，４を形
成するとともに、該折目３，４の中間に内曲げおよび外
曲げの折目５，６を施し、前記切溝２へ中板７左右の切
欠８，９が差し込まれて、中板７の中央の折目１０をも
って、前述仕切板１の折目３，４および内曲げ、外曲げ
の折目５．６が折曲げられるようにしたから、仕切板１
と中板７の結合による折畳み状態に有っては、仕切板１
の切溝２と中板７の切欠８，９の２ケ所で差し込み結合
し、仕切板１および中板７とも２つ折状となって、全体
の形状がコンパクトに形成され、それを開いて中仕切Ａ
とするときは、前述２ケ所の差し込み結合で、作業者が
片手で、多少生茶に作業しても仕切板１と中板７とがず
れて、中仕切Ａの形状を乱すようなことがなく、能率よ
く作業を行なうことができるという特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる仕切板１と中板７の展開図、第
２図は第１図の仕切板１と中板７の折曲げ図、第３図は
第２図の仕切板１の切溝２へ中板７の切欠８，９を差し
込んだ状態図、第４図は第３図の仕切板１と中板７の組
立状態から折畳んだ状態図、第５図は第４図から仕切板
１の両端を開いて箱型容器１５への装入状態図を図示す
るものである。 Ａ・・・・・・中仕切、１・・・・・・仕切板、２・・
・・・・切溝、３．４，５，６・・・・・・折目、７・
・・・・・中板、８，９・・・・・・切欠、１０・・・
・・・折目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仕切板１の中央に切溝２を設け、該切溝２と直交する左
   右に折目３，４を形成するとともに、該折目３，４の中
   間に内曲げおよび外曲げの折目５．６を施し、前記切溝
   ２へ中板７左右の切欠８．９が差し込まれて、中板７の
   中央の折目１０をもって、前述仕切板１の折目３，４お
   よび内曲げ、外曲げの折目５，６が折曲げられるように
   したことを特徴とした箱型容器の中仕切。