JPS607097Y2 - 羽子板羽根の支受部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は羽子板の羽根を羽子板飾りケースの背板表面に
飾りつける場合に使用する羽子板羽根の支受部材に関す
るものである。

従来、羽子板の羽根（以下、単に羽根という。

）を羽子板飾りケースの背板表面に飾りつける場合の手
段として、羽根の一部に接着剤を塗り、これを羽子板飾
りケースの背板表面へ直かに接着固定させる手段がある
が、これでは羽根それ自体を接着剤で汚したり羽根の基
本形状が変形し体裁もわるく、また羽子板飾りケースの
背板の狂いや接着力の劣化によって羽子板飾りケースの
背板表面から羽根が落ち易くなり、しかも羽根が落ちる
と、羽子板飾りケースの背板表面には固化した接着剤の
残跡が表出して美麗な背景をもつ羽子板飾りケースの背
板表面を却って汚くする等の欠点があった。

本考案は上記の欠点を解消すべく羽根それ自体に接着剤
を塗る作業と、羽子板飾りケースの背板表面に直接羽根
を接着固定させるのを省き、羽子板飾りケースの背板表
面に対する羽根の飾りつけ作業を能率的に行ない得るの
は勿論のこと羽根それ自体の美しさと形状を損うことな
く、体裁よく飾りつけられる羽子板羽根の支受部材を提
供することを目的とした考案である。

本考案を図面について説明すると、図中１は、金紙また
は銀紙等を表装紙２に使用し、強靭な紙を基紙３とし、
内部を中空４となし、外形を四角な小箱形状５に形成し
、上面６の中心に切抜穴７を穿設し、切抜穴７の周縁部
８から外方に向って線状切込９・・・を多数設けて弾性
片１０・・・を形成してなる羽子板飾りケースの背板表
面に固定される羽子板羽根の支受部材、１１は羽根、１
２は羽根のむく玉を示す。

上述の如く構成された羽子板羽根の支受部材１を羽子板
飾りケースの背板表面（図示しない）に固定させる場合
は、羽子板羽根の支受部材１の下面全面１３にわたり接
着剤を塗って、貼着させる。

羽子板飾りケースの背板表面に対して、その裏面を接着
固定された羽子板羽根の支受部材１の上面６の中心には
切抜穴７があけられているから、この切抜穴７に羽根１
１のむく玉１２を挿入することにより、羽子板羽根の支
受部材１の中心に羽根１１を挿嵌できる。

即ち、羽子板羽根の支受部材１の中心をなす切抜穴７の
周縁部８には外方に向って線状切欠９・・・を多数設け
て弾性片１０・・・を形成しているから、この多数の柔
軟性を有する弾性片１０・・・がその弾性に抗して羽根
１１のむく玉１２をしめつけるから完全に挿嵌される。

したがって垂直な羽子板飾りケースの背板表面に対して
、羽根１１は上記構造の支受部材１を介して直角になる
ように完全固着される。

以上のように本考案は、羽子板飾りケースの背板表面に
対して完全接着される簡単構造からなる羽子板羽根の支
受部材を介して羽根を飾りつけることができる。

特に羽根それ自体は、羽子板羽根の支受部材に設けた多
数の柔軟性を有する弾性片・・・の弾性に抗して完全に
係止される等の特徴を有しており、羽根それ自体が羽子
板羽根の支受部材より徒らに外れることはない。

しかも従来のように羽根それ自体を接着剤で汚したり羽
根の基本形状を変形させるおそれ等がなく、また羽子板
羽根の支受部材それ自体、その下面全面にわたり接着剤
が塗布され、羽子板飾りケースの背板表面に完全接着さ
れるため、離脱等のおそれは皆無であり、このように本
考案は、上記構造の羽子板羽根の支受部材と、羽根との
併用により遠戚できるものであるから、羽子板飾りケー
スの背板表面に漸新な加飾効果を斉らず利点があり、羽
子板飾りケースの背板表面に羽根を体裁よく且つ美麗に
飾りつけることができる等、実用面で顕著な効果を発揮
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の羽子板羽根の支受部材の斜視図、第２
図は支受部材と羽根との挿嵌状態を示す分離斜視図、第
３図は支受部材の断面図である。 図中、１・・・・・・羽子板羽根の支受部材、１１・・
・・・・羽根、１２・・・・・・羽根のむく玉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金紙、銀紙等を表装紙に使用し、紙を基紙とし、内部を
   中空となし、外形を四角な小箱形状に形成し、上面の中
   心に切抜穴を穿設し、切抜穴の周縁部から外方に向って
   線状切込を多数設けて弾性片を形成してなる羽子板飾り
   ケースの背板表面に接着固定される羽子板羽根の支受部
   材の構造。