JPS6070092A - グルタミン酸発酵液からのグルタミン酸結晶の取得法 - Google Patents
グルタミン酸発酵液からのグルタミン酸結晶の取得法Info
- Publication number
- JPS6070092A JPS6070092A JP17772883A JP17772883A JPS6070092A JP S6070092 A JPS6070092 A JP S6070092A JP 17772883 A JP17772883 A JP 17772883A JP 17772883 A JP17772883 A JP 17772883A JP S6070092 A JPS6070092 A JP S6070092A
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- glutamic acid
- crystallization
- membrane
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- Pending
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はグルタミン酸発酵液をあらかじめ限外シ過ルー
ズRO等の半透膜分離処理を行なったのち、中和晶析に
おいて直接グルタミン酸β晶晶析分離を行ない、後処理
工程を簡略化する方法に関するものである。
ズRO等の半透膜分離処理を行なったのち、中和晶析に
おいて直接グルタミン酸β晶晶析分離を行ない、後処理
工程を簡略化する方法に関するものである。
グルタミン酸中和晶析において得られる結晶として、α
晶とβ晶の2つの結晶形状があることは周知である。こ
の2種の結晶は次の様な特徴を持つ。すなわちα晶は、
発酵液から晶出させるとピラミッド形となシ結晶分離性
は良いが、結晶内に活性炭によって脱色されにくい色素
をとりこむ性質を有している。一方、β晶は形が鱗片状
であるため結晶分離性は悪いが、結晶内に活性炭により
脱色されにくい色′素をα晶よりとシこまないという性
質を有している。従ってβ晶で晶析した方が後工程でら
る脱色工程を簡略化できる点で有利であることは明らか
である。しかし、発酵液から直接グルタミン酸β晶晶析
を行なうプロセスを採用することは、結晶性状及び母液
の粘度の問題から結晶分離性が悪く、不可能であった。
晶とβ晶の2つの結晶形状があることは周知である。こ
の2種の結晶は次の様な特徴を持つ。すなわちα晶は、
発酵液から晶出させるとピラミッド形となシ結晶分離性
は良いが、結晶内に活性炭によって脱色されにくい色素
をとりこむ性質を有している。一方、β晶は形が鱗片状
であるため結晶分離性は悪いが、結晶内に活性炭により
脱色されにくい色′素をα晶よりとシこまないという性
質を有している。従ってβ晶で晶析した方が後工程でら
る脱色工程を簡略化できる点で有利であることは明らか
である。しかし、発酵液から直接グルタミン酸β晶晶析
を行なうプロセスを採用することは、結晶性状及び母液
の粘度の問題から結晶分離性が悪く、不可能であった。
従って従来はアスパラギン酸、ペクチン、蛋白加水分解
物などのα化剤を添加したシ、α晶の種晶を接種したシ
して、α晶を選択的に晶出させて(%公昭38−164
59 、特公昭42−13.852 、特公昭4〇−1
2,770)、α晶で晶析分離を行ない、しかるのち転
移再結法によりβ晶晶析分離を行なうという方法をとら
ざるを得なかった(特公昭45−4730 。
物などのα化剤を添加したシ、α晶の種晶を接種したシ
して、α晶を選択的に晶出させて(%公昭38−164
59 、特公昭42−13.852 、特公昭4〇−1
2,770)、α晶で晶析分離を行ない、しかるのち転
移再結法によりβ晶晶析分離を行なうという方法をとら
ざるを得なかった(特公昭45−4730 。
特公昭45−13806 )。
本発明者らはかかる障害を克服すべく種々研究の結果、
グルタミン酸発酵液をあらかじめ限外濾過ルーズRO等
の半透膜分離処理を行なったのち、中和晶析において直
接グルタミン酸β晶晶析分離を行なうことによシ、転移
再結工程を省略できることを見出し、本発明を完成した
。
グルタミン酸発酵液をあらかじめ限外濾過ルーズRO等
の半透膜分離処理を行なったのち、中和晶析において直
接グルタミン酸β晶晶析分離を行なうことによシ、転移
再結工程を省略できることを見出し、本発明を完成した
。
本発明はグルタミン酸発酵液をあらかじめ限外濾過・ル
ーズRO等の半透膜分離処理を行なったのち、中和晶析
において直接グルタミン酸β晶晶析を行なうことにより
、転移再結工程を省略化することを特徴とするグルタミ
ン酸発酵液よりのグルタミン酸の取得法でらる。
ーズRO等の半透膜分離処理を行なったのち、中和晶析
において直接グルタミン酸β晶晶析を行なうことにより
、転移再結工程を省略化することを特徴とするグルタミ
ン酸発酵液よりのグルタミン酸の取得法でらる。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明でいうグルタミン酸発酵液とは、モラセス、スタ
ーチ等を原料とする発酵液で、特にその糖源は問わない
が、不純物の多い糖源を使った発酵液はど有効な方法で
ある。
ーチ等を原料とする発酵液で、特にその糖源は問わない
が、不純物の多い糖源を使った発酵液はど有効な方法で
ある。
本発明方法ではグルタミン酸発酵液中の菌体や溶解性高
分子物質を除去するためにまず半透膜分離処理を行なう
。半透膜としては、食塩阻止率が50−以下の逆浸透膜
(いわゆるルーズRO膜)、分画分子量が数百から数十
万に至る通常の限外濾過膜、わるいは0.01ミクロン
から1ミクロン程度の孔径を持った精密濾過膜などが使
用される。
分子物質を除去するためにまず半透膜分離処理を行なう
。半透膜としては、食塩阻止率が50−以下の逆浸透膜
(いわゆるルーズRO膜)、分画分子量が数百から数十
万に至る通常の限外濾過膜、わるいは0.01ミクロン
から1ミクロン程度の孔径を持った精密濾過膜などが使
用される。
ルーズRO膜を用いると精製度がよシ上るので効果が太
きい。しかし限外濾過膜を用いても本質的な効果を損う
ものではないし、精密涙過膜を用いても膜面にダイナミ
ックメンズレインが形成されるので同様である。また膜
の形式もチューブ状、平膜状中空糸等あるが、これも特
に問わない。膜の材質質もセルロースアセテート、ポル
ペンンイミタソロン、ホリスルホン、ポリビニルアルコ
ール等があるが、特に問わない。また圧力、循環流量。
きい。しかし限外濾過膜を用いても本質的な効果を損う
ものではないし、精密涙過膜を用いても膜面にダイナミ
ックメンズレインが形成されるので同様である。また膜
の形式もチューブ状、平膜状中空糸等あるが、これも特
に問わない。膜の材質質もセルロースアセテート、ポル
ペンンイミタソロン、ホリスルホン、ポリビニルアルコ
ール等があるが、特に問わない。また圧力、循環流量。
温度等の運転条件も特に問わない。
この様にして処理された液をpH3,2(グルタミン酸
等電点)にて中和晶析を行ない、β晶を析出させる。
等電点)にて中和晶析を行ない、β晶を析出させる。
通常の発酵液を中和晶析すれば、β晶が優先的に析出す
るが、発酵原料の種類あるいは発酵液中の副生アミノ酸
などの影響により、α晶が析出する場合もあるので、そ
の場合はβ晶の種晶を接種して、確実にβ晶を析出させ
る方法がとられる。
るが、発酵原料の種類あるいは発酵液中の副生アミノ酸
などの影響により、α晶が析出する場合もあるので、そ
の場合はβ晶の種晶を接種して、確実にβ晶を析出させ
る方法がとられる。
その後通常の遠心分離や濾過等による分Mを行なえば、
β晶結晶を取得できる。
β晶結晶を取得できる。
次に実施例を示す。
実施例1
ケインモラセスを原料とするグルタミン酸発酵液101
をロミコン社製限外濾過装置(分画分子量50,000
)を用いて40℃で濾過して、得られたろ液は完全に清
澄であった。
をロミコン社製限外濾過装置(分画分子量50,000
)を用いて40℃で濾過して、得られたろ液は完全に清
澄であった。
このろ液9ノを、20℃で35%塩酸を用いて、pi−
16低下させ、pH4,6において、グルタミン酸β晶
10g’i種晶として添加し、1時間熟成ののち、4時
間かけて、−を3.2に低下させた。そののち、15℃
において、15時間攪拌晶析したところ、平均粒径50
ミクロンの良好なβ晶が得られた。
16低下させ、pH4,6において、グルタミン酸β晶
10g’i種晶として添加し、1時間熟成ののち、4時
間かけて、−を3.2に低下させた。そののち、15℃
において、15時間攪拌晶析したところ、平均粒径50
ミクロンの良好なβ晶が得られた。
その晶泥をp紙を用いて濾過し、結晶の3倍量の水で洗
浄したところ、結晶720gを得た。この結晶を荀性ソ
ーダを用いて、pH7,0でグルタミン酸濃度40Q/
dtに溶解し、活性炭で脱色した・420nmの吸光度
0.03まで低下させるに要した活性炭量は、液10〇
−当F)2.2(lであった。
浄したところ、結晶720gを得た。この結晶を荀性ソ
ーダを用いて、pH7,0でグルタミン酸濃度40Q/
dtに溶解し、活性炭で脱色した・420nmの吸光度
0.03まで低下させるに要した活性炭量は、液10〇
−当F)2.2(lであった。
(5)
実施例2
ケインモラセスを原料とする実施例1と同一のグルタミ
ン酸発酵液6ノを量大(株)裏通浸透装置(TL215
・・・ルーズRO)を用いて40℃で処理して得られた
ろ液は完全に清澄であり、420nmの吸光度が70チ
に低下していた。
ン酸発酵液6ノを量大(株)裏通浸透装置(TL215
・・・ルーズRO)を用いて40℃で処理して得られた
ろ液は完全に清澄であり、420nmの吸光度が70チ
に低下していた。
このろ液5.2!を20℃で35 % MCIを用いて
−を低下させ、pH4,6において、グルタミン酸β晶
5gtl一種晶として添加し、1時間熟成ののち、4時
間かけて−を3.2に低下させた。そののち、15℃に
おいて、15時間攪拌晶析したところ、平均粒径60ミ
クロンの良好なβ晶が得られた。
−を低下させ、pH4,6において、グルタミン酸β晶
5gtl一種晶として添加し、1時間熟成ののち、4時
間かけて−を3.2に低下させた。そののち、15℃に
おいて、15時間攪拌晶析したところ、平均粒径60ミ
クロンの良好なβ晶が得られた。
その晶泥を、濾紙を用いて濾過し、結晶の3倍量の水で
洗浄したところ、結晶410gを得た。
洗浄したところ、結晶410gを得た。
この結晶を苛性ソーダを用いて、Pl(7,0でグルタ
ミン酸濃度40y/dllに溶解し、活性炭で脱色した
。吸光度0.003まで低下させるのに要した活性炭量
は液100d当シ1.5gであった。
ミン酸濃度40y/dllに溶解し、活性炭で脱色した
。吸光度0.003まで低下させるのに要した活性炭量
は液100d当シ1.5gであった。
比較例
ケインモラセスを原料とする実施例1と同一の(6)
グルタミン酸発酵液101を遠心分離で菌体を除去した
のち20℃で351 HClを用いて、−を低下させ、
pH4,6においてグルタミン酸β晶10gを種晶とし
て添加し、1時間熟成ののち、4時間かけて、PHを3
.2に低下させた。そののち、15時間、15℃におい
て攪拌晶析した晶泥をν紙を用いて濾過しようとしたが
、濾過速度が極端に遅く、濾過分離不能であった。また
、遠心分離においては長時間を要したが、分離不能であ
った。しかしながら、付着母液が40’lの非常に品質
の悪いものしか得られなかった。この結晶を結晶の5倍
量の水で洗浄し、苛性ソーダを用いてpH7,0で、グ
ルタミン酸濃度40σ/alに溶解し、活性炭で脱色を
試みたが、液100 mllクシ101フ活性炭を添加
しても、吸光度は0.0031で低下しなかった0 特許出願人 味の素株式会社 (7) 1Q−
のち20℃で351 HClを用いて、−を低下させ、
pH4,6においてグルタミン酸β晶10gを種晶とし
て添加し、1時間熟成ののち、4時間かけて、PHを3
.2に低下させた。そののち、15時間、15℃におい
て攪拌晶析した晶泥をν紙を用いて濾過しようとしたが
、濾過速度が極端に遅く、濾過分離不能であった。また
、遠心分離においては長時間を要したが、分離不能であ
った。しかしながら、付着母液が40’lの非常に品質
の悪いものしか得られなかった。この結晶を結晶の5倍
量の水で洗浄し、苛性ソーダを用いてpH7,0で、グ
ルタミン酸濃度40σ/alに溶解し、活性炭で脱色を
試みたが、液100 mllクシ101フ活性炭を添加
しても、吸光度は0.0031で低下しなかった0 特許出願人 味の素株式会社 (7) 1Q−
Claims (1)
- グルタミン酸発酵液を半透膜分離処理に付し、次いでグ
ルタはン酸β晶を晶析分離することを特徴とするグルタ
ミン酸結晶の取得法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17772883A JPS6070092A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | グルタミン酸発酵液からのグルタミン酸結晶の取得法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17772883A JPS6070092A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | グルタミン酸発酵液からのグルタミン酸結晶の取得法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6070092A true JPS6070092A (ja) | 1985-04-20 |
Family
ID=16036074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17772883A Pending JPS6070092A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | グルタミン酸発酵液からのグルタミン酸結晶の取得法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6070092A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5985625A (en) * | 1994-03-02 | 1999-11-16 | Lek Pharmaceutical & Chemical Co. Dd | Process for the isolation of clavulanic acid and of pharmaceutically acceptable salts thereof from the fermentation broth of Streptomyces sp. P 6621 FERM P 2804 |
US6127358A (en) * | 1995-08-28 | 2000-10-03 | Urquhart-Dykes & Lord | Isolation of clavulanic acid from fermentation broth by ultrafiltration |
-
1983
- 1983-09-26 JP JP17772883A patent/JPS6070092A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5985625A (en) * | 1994-03-02 | 1999-11-16 | Lek Pharmaceutical & Chemical Co. Dd | Process for the isolation of clavulanic acid and of pharmaceutically acceptable salts thereof from the fermentation broth of Streptomyces sp. P 6621 FERM P 2804 |
US6207428B1 (en) | 1994-03-02 | 2001-03-27 | Lek Pharmaceutical & Chemical Co. D.D. | Process for the isolation of clavulanic acid and of pharmaceutically acceptable salts thereof from the fermentation broth of streptomyces sp. P 6621 FERM P 2804 |
US6566106B2 (en) | 1994-03-02 | 2003-05-20 | Lek Pharmaceutical & Chemical Co., D.D. | Process for the isolation of clavulanic acid and of pharmaceutically acceptable salts thereof |
US6127358A (en) * | 1995-08-28 | 2000-10-03 | Urquhart-Dykes & Lord | Isolation of clavulanic acid from fermentation broth by ultrafiltration |
US6274575B1 (en) | 1995-08-28 | 2001-08-14 | Lek Pharmaceutical And Chemical Co. D. D. | Isolation of clavulanic acid from fermentation broth by ultrafiltration |
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