JPS6068029A - ミストセパレ−タのスケ−ル除去法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は地熱発電プラントのミストセノくレータのスケ
ール除去法に関するものである。

従来のものの概要について第１図および第２図により説
明する。

第１図は一次蒸気および二次蒸気を発生させ、これらの
蒸気をタービンに導入させる過程の概略図を示す。

第１図において、高温（１００℃以上）の地熱熱水（以
降熱水と略称する）は、配管１よシサイクロ、ンタイプ
の気液セパレータ２に導入され、発生した一次蒸気は配
管３によりミストセパレータ４に導入され、ここで蒸気
中のミストを分離せられた後、配管５を経由して、ター
ビン６の前段へ導入される。

一方、気液セパレータ２で一次蒸気を発生した後の熱水
は、配管７により熱水貯槽８を経て配管９により、フラ
ッシャ−１０へ導入される。フラッシャ−１０で発生し
た二次蒸気は配管１１Ｌおよび配管１１Ｒを経て、それ
ぞれミストセパレータ１２Ｌおよびミストセパレータ１
２Ｒを経て配管１３Ｌおよび配管１３Ｒにより、タービ
ン６へ導入される。

タービン６で仕事をした蒸気は、配管１４により、コン
テンサーへ導ヒカレる。ミストセパレータ１２Ｌ１１２
Ｒで生成したドレンは配管１５Ｌ　および配管１５Ｒに
よシ系外へ排出される。一方、フラッシャ−１０で二次
蒸気を発生した後の熱水は、フラッシャ−底部１６よシ
配管１７により還元井へ送られる。

第２図は、ミストセパレータの概略構造を示す。

−次蒸気用も二次蒸気用もほぼ同様の構造である。

ここでは二次蒸気用ミストセパレータ１２Ｌを参照して
説明する。

配管１１Ｌより流れ方向調整板１１ＬＡを通過してミス
トセパレータ１２へ流入した蒸気は、コルゲートタイプ
の波板部１２Ｌ１の間隙を通過し、さらに多数の細孔を
有するパンチングメタル部１２Ｌ２の細孔を通過した後
、蒸気室１２Ｌ３を経由した後、出口部１２Ｌ４ｊたは
配管１２Ｌ５を経由して配管１３Ｌよりタービンに導入
される。

ミストセパレータ１２Ｌ内で除去されたミストは、ドレ
ンとして配管１５Ｌを経由して系外へ排出される。

上記構成において、気液セパレータ２の気液分離効率は
９９．９％以上と極めて高いので、第２図のミストセパ
レータ１２Ｌで、ミスト中に含まれるシリカ等により内
部にスケールが生成して、蒸気の流れることはない。

しかし、フラッシャ−１０の気液分離効率は気液セハレ
ータ２はど良くはないので、７ラツシヤ一底部１６の液
面の変動や、プラントの起動停止時等、フラッシャ−１
０の能力を若干越えると、出口蒸気中のミスト量が増大
し、出口に設けたミストセパレータ１２Ｌ、　１２Ｒ内
にシリカを主成分とする多量のスケールが付着し、蒸気
量が減小し、ついには切シ離してフッ酸等により１〜２
週間かけて溶解洗滌する等の作業を行わねばならず、そ
の間の損失は、かなりの額に達していた。

本発明は、かかる不具合を解消せんとして提案スルモの
で、二次蒸気用のミストセパレータのスケールによる目
詰シを防止し、地熱発電プラントの正常な連続運転を可
能としたもので、二次蒸気用のミストセパレータ内部に
おいて、ミストセパレータよシ排出するドレンのＰＨが
ＰＨ１０以上にならぬように、アルカリ溶液を噴射ノズ
ル等により噴射させて、ミストセパレータの蒸気通路部
に付着したシリカを主成分とするスケールを、プラント
を停止することなく溶解洗滌して除去するようにしたこ
とを特徴とするものである。

本発明方法は、地熱ミストを含む蒸気を利用する各種機
器およびスケール生成の可能性のあるアルカリ溶液に可
溶な無機化合物を含んだ熱水より蒸気を発生させて利用
する各種機器に応用される。

以下、本発明の実施例について第３図ないし第５図を参
照して詳述する。

本発明の具体的な実施例を第３図および第４図に示す。

第３図は、第１図で説明した従来の蒸気発生過程に本発
明に係るミストセパレータを適用した場合の概略系統図
である。

第４図は、本発明方法に係るミストセパレータで、アル
カリ溶液を噴射するノズルを内部に設けたミストセパレ
ータの概略断面図である。

第３図および第４図において、上記した第１図および第
２図と同符号のものは同様の作用、効果を奏するものな
ので説明は省略する。

第３図において、カセイソーダ溶液を充てんした薬液タ
ンク１８より配管１９を経て、薬注ポンプ２０によシ配
管２１を経て、配管２２Ｌまたは配管２２Ｈにより、ミ
ストセパレータ１２Ｌｉりはミストセパレータ１２Ｒ内
に、ノズル等によりカセイソーダ溶液を一定時間噴射さ
せる。この操作を１日に数回繰シ返すことにより、ミス
トセパレータ１２Ｌ、　１２Ｒ内でのスケールによる目
詰りを防止できる。

カセイソーダ溶液のｐＨは、ミストセパレータ１２Ｌ、
　１２Ｒのドレン排出口１５Ｌ、　１５Ｈに設けたｐＴ
（メータｐＨによシドレンのｐＨを計測し、ｐＨ１０以
上になるように、予め供給するカセイソーダ溶液の濃度
を調整しておき、噴射量は調整弁２３Ｌ　または調整弁
２３Ｒによって調整する。排出するドレンのｐＨを１０
以上にするのは、ミストセパレータ１２Ｌ１１２Ｒ内に
おいて、生成するスケールは無定形シリカであり、無定
形シリカの溶解度は第５図に曲線Ｓとして示す様に、約
ｐＨ１０から急激に増大するからである。

次に第４図において、アルカリ溶液の噴射例を説明する
。配管２２を経て、噴射ノズル２２Ａより噴射されたア
ルカリ溶液は、コルゲートタイプの波板部１２Ｌ１の細
隙およびパンチングメタル部の細孔部１２Ｌ２を通過す
る間に、これらの部分に付着して蒸気の流れを阻害して
いる無定形シリカのスケールを溶解洗滌する。このアル
カリ溶液は、ドレンとしてドレン排出口１５Ｌより糸外
へ廃棄される。

以上の方法を実施することにより、従来、少くとも半年
に一度はミストセパレータを取り外してフッ酸等により
、溶解洗滌していた作業が無くなり、地熱プラントの連
続運転が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は地熱蒸気発生プロセスを示す系統図、第２図は
ミストセパレータの構造を示す断面図、第３図は本発明
による地熱蒸気発生プロセスの系統図、第４図は本発明
によるアルカリ溶液噴射ノズルを設けたミストセパレー
タの断面図、第５図は無定形シリカの溶解度とｐＨの関
連を示す図表である。 １．３，５，７，９．ＩＩＬ、ＩＩＲ，１３Ｌ、１３Ｒ
，１４゜１５Ｌ、　１５Ｒ，１７，１９，２１、２２・
・配管、２・・気液セパレータ、４　、１２Ｌ、　１２
Ｒ−＠ミストセパレータ、６・・タービン、８・・熱水
貯槽、１０・・フラッシャ、１２Ｌ１　＠１波板部、１
２Ｌ２−・パンチングメタル部、１２Ｌ３−−蒸気室、
１２Ｌ４−・出口部、１２Ｌ５・・配管、１２Ｌｂ　、
・コーン、１５Ｌ。 １５Ｒ・・ドレン排出口、１６・・フラッシャ底部、１
８・拳薬液タンク、２０＠−薬注タンク、ＰＨ−−ｐＨ
メータ。 手続補正書（自発） 昭和５８年１２月１５　日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示　特願昭５８年１６８２９９号２、発明
の名称　ミストセパレータのスケール除去法３、補正を
する者　事件との関係　出願人名称　三菱重工業株式会
社 ４、復代理人　〒１００東京都千代田区有楽町−丁目８
番１号日比谷パークビルヂング５１９号（電話２１３−
０６８６）６、補正の内容 ＣＡ）明細書を次のように訂正します。 （１）　第３頁において、第６行「ｌλ」を「１２Ｌ」
と訂正し、第１乙行「第２図」を「第１図」と訂正し、
第７７行「／コＬ」をｒｌと訂正し、第７９行「流れる
」を「流れを阻害する」と訂正し１す。 （２）凍り頁第１Ｓ−／Ａ行「ならぬ」を「なる」と訂
正します。 〔８９図面において、第１［脂に、別紙コピーに赤字で
示すように符号「乙」およびその引出線を加入します。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アルカリ液をミストセパレータ内に噴射注入し、該ミス
   トセパレータから排出されるアルカリドレンのｐＨが１
   ０以上になるように噴射量を調整して、上記ミストセパ
   レータ内に生成付着したシリカを主成分とするスケール
   を除去するようにしたことを特徴とするミストセパレー
   タのスケール除去法。