JPS6063720A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6063720A
JPS6063720A JP17109483A JP17109483A JPS6063720A JP S6063720 A JPS6063720 A JP S6063720A JP 17109483 A JP17109483 A JP 17109483A JP 17109483 A JP17109483 A JP 17109483A JP S6063720 A JPS6063720 A JP S6063720A
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JP
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layer
magnetic recording
recording medium
film
ferromagnetic layer
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JP17109483A
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Tetsuo Oka
哲雄 岡
Kenji Hayashi
健二 林
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、磁気記録媒体、特に磁性層を真空薄膜形成法
によシ形成してなる薄膜型磁気記録媒体上に関するもの
である。
〔従来技術〕
従来、磁気記録媒体には、γ−Fe’、O,で代表され
る酸化物系磁性粉や、鉄、コバルト、ニッケルなどの金
属系強磁性粉末を適当な肴機高分子のバインダー中に均
一に分散し、ポリエチレンテレフタレートで代表される
高分子成形物基板上に塗布した。いわゆる塗布形の磁気
記録媒体が使用されてきた。この塗布形に対して、真空
蒸着、スパッタリング、イオンブレーティングなどの真
空薄膜形成法により、バインダーを用いることなく基板
にコバルトなどの強磁性層を形成させた。いわゆる薄膜
型磁気記録媒体が記録の高密度化に有利な形態として開
発されておシ、一部商品化されている。かかる薄膜型の
磁気記録媒体は高密度記録を目的としたものであり、基
板となる高分子成形物に対する要求特性も従来にない厳
しいものとなって来ている。特に記録密度が高密度化す
るのに伴って基板への温湿度に対する寸法安定性が要求
される。中でも磁気記録媒体の湿度に対する寸法変化に
対しては磁気記録再生装置側での材質特性による吸収が
困難でアシ、湿度変化に対しての自動位置制御などの導
入が必要となるため装置が高価になるなどの不利益があ
る。ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムはかかる
要求に適した磁気記録媒体用の基板であシ、湿度膨張係
数が15×10−’〜2.Ox′IO−’ (m+n 
/ mm / % /RH) ト従来磁St記録媒体用
の基板として最も多く使われているポリエチレンテレフ
タレートフィルムの約10x10(m/−/%/RH)
と比較して極めて小さいことが特長である。
しかり、ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムの磁
気記録媒体への使用に際し以下に述べる欠点がある。ポ
リ−p−フェニレンスルフィドラを主たる構成単位とす
るものであり、該化学構造からも推測がつくように、他
の物質との密着性に乏しい。特に真空薄膜形成法により
金属膜を形成せしめても密着性が不足し、容易に剥離す
るという重大な欠点を有している。該欠点を防止すべく
例えば特開昭57−187327号に示される如く、ア
ルゴンや酸素、窒素、二酸化炭素およびそれらの混合物
を主成分とした放電ガス中でのコロナ放電処理、あるい
はグロー放電処理を施す方法もあるが、かかる方法で処
理されたものは、電着力はある程度向上し、コンデンザ
用途、あるいは接着剤を使用し接着する用途、または印
刷性を向上させる目的など比較的静的な状態での使用に
は有効であるが、磁気記録媒体用途の場合、ヘッドが媒
体面を押圧しながら走行するような動的な用途には密着
力が不足し、繰シ返し使用に耐えず実用的とは言い難い
。またかかる無機ガス雰囲気中でのコロナ放電処理、グ
ロー放電処理の場合、処理後ポリ−p−フェニレンスル
フィドフィルム表面上に微細な傷が生じる。薄膜形磁気
記録媒体では、磁性層厚さが薄いため基板面上の微細な
傷が媒体面上の凹凸となって出現する。従って高密度記
録では該基板面上の微細な傷は記録・再生のエラーとな
るため重大な欠点となる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は該ポリ−p−フェニレンスルフィドフィ
ルムの欠点を解消せしめ真空薄膜形成法による薄膜磁性
層などとの密着性を改善し、かっ媒体表面に傷のない磁
気記録媒体を提供せんと1−るものである。
〔発明の構成〕
すなわち本発明は、ポリ−p−フェニレンスルフィドフ
ィルムからなる基板Aと、少なくとも一層の薄膜型強磁
性層Bとからなる磁気記録媒体eこおいて、A層のB層
側表面に化学組成が次式】%式%) (ただし、 (11式において、pは1≦p≦10ので
示される化合物を主成分とする化合物層Cを積層してな
る磁気記録媒体を特徴とするものである。
本発明におけるポリ−p−フェニレンスルフィドフィル
ムからなる基板人とは、Jソリマの構造がポリ−p−7
二二レンスルフイドである。好ましくは本構成単位が9
0モルチ以上であることが本発明の効果を大きくするた
めに重要である。該ポ、1− 番、+、 l−’e +
 + /! M 幼k M 1n 工ll−d −j;
−’/Jji F ツいては2本発明の効果を阻害しな
い範囲において次の結合構造を有するものを含有させる
ことかでニトロ、フェニル、アルコキシ基を示t)、三
官薄模型強磁性層Bとは、真空蒸着・スノくツタリング
・イオンブレーティングなどの周知の方法で形成したい
わゆる強磁性金属薄膜を指し、金属膜たは金属化合物か
ら成り、具体的には。
■ Fe、 Co、 Ni などの単体または合金。
■ Fe、 Go、 Niの単体または合金とCr、 
Mo、 W。
V、 Nb、 Ta、 Ti、 Zr、 Re、 Os
、 Pd、 Pt、 Rh。
Ru との合金。
■ γFe、O,l Fe、O,+ ”0−r−Fex
Orr Cry、 。
co−p、C〇−Ni −pなどの金属化合物。
の上記3群のいずれか1群から選ばれた金属または金属
化合物である。また耐食性、耐雄耗性、走行性あるいは
磁気特性などを改善するため前記金属層たは金属化合物
に他の単独あるいは複数の元素を微量含有せしめること
は差し支えない。該薄膜型磁性層の厚さは磁気記録再生
の方式や装置との関係があシ、−概に決められないが、
0.05〜20μの範囲が望ましい。
化合物層Cとは化学組成が次式; %式%(11 (ただし、(1層式において、pは1≦P≦10の範囲
の整数、qは1≦q≦18の範囲の数、rは0 < r
≦2の範囲の数、8は0≦8≦1の範囲の数である) で示される化合物を主成分とするものであり2分子量が
16を越え150以下のものである。上記に示した範囲
を逸脱したもので該化、金物層Cの分子量が小さすぎる
場合は該化合物層の生成時の速度が遅く実用的でない。
逆に分子量が大きくなった場合、生成時の速度は速くな
るが、生成された該化合物層C中の粒状物が多くなり、
かつ粗大化してくるため該化合物層C表面の凹凸となシ
好ましくない。
該化合物層Cは、真空中で有機化合物の蒸気を導入した
雰囲気にてグロー放電によp高分子化合物の重合を生じ
せしめるグロー放電重合法によって形成されるものでア
シ、通常の重合法による高分子化合物とは化学構造が異
なっている。化学構造は高度に架橋した網目構造になっ
ておシ、また多くのフリーラジカルを有している。この
ような化学構造を有した高分子化合物はグロー放電型合
法以外の方法では得られない。
該化合物層Cの厚さは10″A〜s+oooXの範囲が
望ましく、5000Xを越えて膜厚が厚くなルトポリー
p−フェニレンスルフィドフィルムあるいは薄膜型強磁
性層Bとの熱膨張係数との差異などから該化合物層Cに
クラックが生じたり、基板からの剥離が生じる場合があ
シ望ましくない。
本発明の磁気記録媒体の層構成は、ボ!j−p−フェニ
レンスルフィドフィルムをA層、 薄膜型強磁性層をB
層、化学組成がCPHqOrlJs で示される化合物
層を0層としたとき、磁気記録媒体が片面の場合はA 
/ C/ Bの配列であシ2両面の場合はB/C/A/
C/Bの配列であるのが好ましい。
A層の表面に0層を設けたことでA層の表面特性を改質
しB層との密着力を改善せしめんとしたものであるが、
0層とB層の間に磁気記録再生特性を向上させる目的の
ために中間層を一層あるいは複数層積層させたものであ
っても良い。ここでいう中間層とは、たとえばGo −
Cr垂直磁気記録媒体におけるパーマロイ(Fe −N
i合金)層や蒸着磁気テープなどにおける強磁性層と強
磁性層あるいは強磁性層と高分子基板との間に積層され
る非磁性金属層あるいは酸化物層などである。
なおA層と0層とは必ず接している必要がある。
次に2本発明の磁気記録媒体の製法について説明する。
内部に放電電極を有した真空槽内にボIJ−p−フェニ
レンスルフィドフィルムAを配設した後、真空ポンプに
て槽内を10 Torr 以下に排気した後、有機化合
物の蒸気を真空槽内の圧力が10 から10 Torr
形成する化合物層Cの表面凹凸を少なくするためには 
10 から5 Torrになるまで真空槽内に導入し、
電極間に直流寸たは交流の電圧を印加し、いわゆるグロ
ー放電を生じせしめることによってA層表面に化学組成
がCI’HqorNsで示される化合物層Cを、いわゆ
るグロー放電重合法によシ形成せしめるのである。電極
間に印4加する電圧については重合の進行につれて電極
上に絶縁層が形成され放電電流が変化するため直流電圧
よシも50 )(2以上の交流電圧が良く、更に実用的
には50 KH2〜60 MH2の交流電圧が良い。
またポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムを配設す
る側の電極については該フィルムAあるいは重合によっ
て生成される化合物層Cが熱によって劣化することを防
ぐため冷却されている方が望ましい。また放電電極につ
いては前記した内部電極のほか真空槽外部から誘導式あ
るいは容量式に放電を生じせしめる無電極方式でも可能
であるが工業的規模では大型化の容易な内部電極方式が
好ましい。有機化合物の蒸気としては20℃以上の周囲
温度、 10 Torr以下の圧力下で気体状の物質で
あればいずれもグロー放電重合は可能であるが密着性の
観点から考えると有機化合物の蒸気としては各種の脂肪
族化合物、芳香族化合物を用いることができる。
この脂肪族化合物としては、脂肪族飽和炭化水素、脂肪
族不飽和炭化水素、およびエーテル・エステル・アルデ
ヒド・ケトン・アミンなどの特性基を有した脂肪族化合
物などである。 。
具体的にはブタン、2,2−ジメチルブタン。
2.3−ジメチルブタン、プロパン、ヘキサン。
ペンタンなどの非環式飽和炭化水素、シクロブタン、シ
クログロバン、S/クロオクタテトラエン。
シクロブテン、シクロペンタジェンなどの環式飽和炭化
水素あるいは環式不飽和炭化水素、プロピン、1−フェ
ニル−1,6ブタジエン、1−ブチン、2−ブチン、1
−5−へキサジエン、°1−ヘキシン、1−ヘキセン、
1,6−ペンタジェン。
2−ペンチン、1−ペンテン、cis−2−ペンテン、
 trans −2−ペンテン、2−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、5−メチル−1−ブテン
などの非環式不飽和炭化水素、アリルニエチルーエーテ
ル、エチル=イソプロピル=エーテル、エチル=ビニル
;エーテル、エチル−メチル−エーテル、3−エトキシ
プロピン、オキセタンなどのエーテル、アクリル酸エチ
ル、ギ酸エチル、ギ酸メチル、グリシン=メチルエステ
ル、プロピオン酸メチル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸アリルなどのエステル、アセトアルデヒド。
ホルムアルデヒド、メタクリルアルデヒド、などのアル
デヒド、アセトン、4−アミノ−4−メチル−2ペンタ
ノ−、エチルにメチルミケトン、ケテン、ジメチルケテ
ンなどのケトン、インブチルアミン、グロビルアミン、
t−ペンチルアミン。
N−メチルヒドロキシルアミンなどのアミン、その他ア
クリロニトリル、プロピオンニトリルなどのニトリルな
どが挙げられる。
芳香族化合物としては芳香族炭化水素、および芳香族炭
化水素のハロゲンその他の置換体などである。具体的に
はトルエン、p−キシレン、ナフタレン、クロロベンゼ
ン、1,2.4トリクロロベンゼン、S〒ブチルベンゼ
ン、ヘキサメチルベンゼン、2−ビニルピリジン、4−
ビニルピリジンなどが挙げられる。
グロー放電重合に際しては以上述べた有機化合物の蒸気
の内一種または二種以上を選択して用いれば良いが、こ
れら有機化合物の蒸気に無機ガスを微量混合して用いて
も良く、無機ガスとしては具体的にはアルゴン、酸素、
窒素、二酸化炭素。
水蒸気およびこれらの混合物などである。
前記したような方法にて化学組成がCpHqOrNθで
示される化合物層Cを形成した後薄膜型強磁性層Bを形
成する。薄膜型強磁性層を形成する方法としては真空蒸
着法、スパッタリング法、イオンブレーティング法など
周知の方法で形成できる。
真空蒸着法の一例である電子ビーム蒸着法では真空槽内
を5 x 10 Torr以下、望ましくは残存ガスに
よる薄膜型強磁性層Bへの磁気特性への悪影響をできる
だけ少°なくするためには1 x 10 Torr以下
にした後、電子ビームにより強磁性層材料金属を加熱溶
解し蒸発せしめる。
かかる薄膜型強磁性層Bの形成方法においては蒸着ビデ
オテープなど水平磁気記録媒体を形成する場合9強磁性
層材料としてコバルト、するいはこれに耐食性を改善す
るために少量のニッケルを加えたものを用い、蒸発蒸気
流の内基板に対し垂直に入射する蒸気流を遮蔽板で遮蔽
し、斜めに入射する蒸気のみを選択的に基板に付着させ
るところのいわゆる斜方蒸着法などによって形成するこ
とができる。また垂直磁気記録媒体を形成する場合は例
えば強磁性層材料として7〜15重量%クロムを含有し
たコバルト−クロム合金を用い、蒸発蒸気流の内基板に
対し斜めに入射する蒸気流を遮蔽板で遮蔽し、基板に対
し垂直に入射する蒸気のみを選択的に付着させることで
垂直磁気記録媒体を形成することができる。まだスパッ
タリング法により垂直磁気記録媒体を形成する場合は9
強磁性層材料ターゲットとして16〜22重量係りロム
を含有したコバルト−クロム合金を用い、真空槽内を1
0− Torr 以下、好ましくは残存ガスの該薄膜型
強磁性層Bへの磁気特性への悪影響をできるだけ少なく
するため 10 Torr以下の圧力にした後、アルゴ
ンガスまたはその他の不活性ガスで導入し、ターゲット
と基板ホルダー間に直流または高周波交流電圧を印加せ
しめ低圧異常グロー放電を生じせしめ活性化されたアル
ゴンまたはその他の不活性ガスイオンによって該ターゲ
ットであるコバルト−クロム合金をたたき出して基板上
に所定厚さのコバルト−クロム垂直磁気記録媒体を形成
する。かかるスパックリングの製法時に。
方式としては直流または交流高周波二極スパッタリング
のいずれでも良く、更にスパッタリング時の膜の生成速
度を速くするためには、ターゲット裏面にマグネットを
配し、投入電力密度を高くならしめたマグネトロンスパ
ッタリング方式が好ましい。
またイオンブレーティング法の場合、前述の電分ビーム
蒸着の蒸発蒸気流雰囲気中に高周波電極を配設し、基板
ホルダーを電気的に絶縁し、負の直流高電圧を印加でき
るようにした装置を用いるものである。かかる方法の場
合まず真空槽内を10−’Torr 以下の圧力に排気
した後、アルゴンガスまたはその他の不活性ガスを真空
槽内の圧力が5×10 から10− Torr の圧力
になるまで導入し。
高周波電極に周波数が13.56 MH2で、03から
3kWの交流高周波電圧を印加し蒸発蒸気流雰囲気中に
プラズマを生じせしめた状態にし、かつ基板ホルダーに
一100vから−2000vの直流高電圧を印加せしめ
た状態にて9強磁性層相判を電子ビーム加熱によシ溶融
蒸発せしめる。蒸発蒸気流の一部は前記プラズマ中を通
過する間にイオン化され、負の電圧が印加された基板ホ
ルダーにょシ蒸発した金属原子は、加速されて基板上に
付着せしめられ9強磁性層を形成する方法である。イオ
ンブレーティング法の場合も電子ビーム蒸着法で述べた
と同様の方・法で水平磁気記録媒体および垂直磁気記録
媒体を形成することができる。
次に図面に基づいて本発明を説明する。第1図は従来の
磁気記録媒体の断面図で、ポリ−p−フェニレンスルフ
ィドフィルム1の上にハ、 薄JIg型強磁性層2が直
接積層されている。ポリ−p−フェニレンスルフィドフ
ィルム1がアルゴンヤaX。
窒素、二酸化炭素およびこれらの混合物を主成分とした
放電ガス中でのグロー放電処理を施されてい′る場合も
第1図に示す構成と同じであり、新たな層の形成はない
第2図は本発明の磁気記録媒体の基本的構成を示す断面
図で、ポリ−p−フェニレンスルフィドフィルム1の上
には、グロー放電重合法によって形成された化学組成が
CpHQOrNG で示される化合物層6が積層され、
さらにその上に薄膜型強磁性層2が積層されている。
第6図、第4図は本発明の基本構成を利用した例である
。第3図は化学組成がCp Hq o r N e で
示される化合物層6と薄膜型強磁性層2の間に他の層4
が入った構成であシ9例えば強磁性層2はコバルト−ク
ロム垂直磁気記録層であシ、他の層4は軟磁気強磁性層
のパーマロイ(鉄−ニッケル合金)層である。
第4図は化学組成がCpHqorN、で示される化合物
層3上に他の層4と薄膜型強磁性層2が交互に積層され
たものである。この構成例としては、たとえば薄膜型強
磁性層2はコバルト−ニッケル水平磁気記録層であシ、
他の層4は非磁性のアルミニウム層である。なお図面で
はポリ−p−フェニレンスルフィドフィルム基板での片
面での構成例を示したが両面でも同様の構成は可能であ
り9図面に示した構成例に限定されるものではない。
〔発明の効果〕
本発明ハウポリ−p−フェニレンスルフィドフィルムA
の少なくとも片面に化学組成がCPHQo rN 。
で示される化合物層Cを積層し、その上に薄膜型強磁性
層Bを形成せしめたことにより2次のような優れた効果
を得ることができた。
(1) 密着力が向上し、粘着テープによる密着性試験
によっても薄膜型強磁性層Bの剥離は生じなかった。
(2)顕微鏡観察の結果1本発明の構成による磁気記録
媒体表面には傷の発生は認められず、ポリ−p−フェニ
レンスルフィドフィルムが元来有する表面特性を維持し
た。
本発明による磁気記録媒体は、薄膜型磁気記録媒体とし
て高密度記録媒体に適し寸法安定性、耐久性に優れた磁
気記録媒体として実用することができ、特にフロッピー
ディスクあるいは磁気カードとして最適である。
〔特性の測定方法、評価基準〕
なお5本発明における特性の測定方法および評価基準は
次の通りである。
1、 密着性の試験方法; 粘着テープを薄膜型強磁性層面に貼付し、その」二から
柔らかい布などでこすシ、完全に密着させ直ちにテープ
一端を持ち、テープを磁性層面に対し平行に維持しつつ
180度方向に、瞬間的に引s mt干試験方法である
。かかる試験方法によシ強磁性層の剥離の有無を目視で
判定し、まったく剥離の生じないものを良とした。なお
粘着テープとしては以下のいずれかのものを使用する。
■セロハン粘着テープ;ニチバン■製1゛セロテープ1
幅24コ、■ポリエステル粘着テープー日束電工■製”
ポリエステル粘着テープ″’N1131B。
厚さ25μ1幅19工。
2 表面の傷の判定方法; 金属顕微鏡(日本光学工業■製金属訓微鏡”OPT工P
H0T″)によシ目視で強磁性層表面と何ら薄膜層の形
成のない未処理のボl) p−フェニレンスルフィドフ
ィルム表面とを比較した。なお拡大倍率は80〜100
0倍である。
6 薄膜型強磁性層の磁気特性の測定方法;試料振動型
磁力計(理研電子■製:BHV−30型)にて測定した
4、 薄膜型強磁性層の結晶配向性の測定方法;X線回
折装置(理学電機■製D5C型X線回折装置)にて測定
した。
X線はCu−Ka線を使用、電圧35KV、?I!流1
5mAにて測定。
5 化学組成がCpHQ OrN g で示される化合
物層Cの化学組成の分析方法; E、 S CA (Electron 5pectr0
8cOp7 for ChemicalΔnalysi
eの略)(国際電気社製gs−200型X線光電子分光
装置)にて分析した。
使用したX線はAt−Ka、 、 a、線(1486,
66V)。
電圧・電流は10KV、20mAでおる。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明の一実施態様を説明する
実施例1 真空槽内にて、基板ホルダーに厚さ48μのボIJ −
p−フエニレンスルフイドフイルムヲ配シ。
真空槽内を排気系によシ8 X 10− Torr 以
下になるまで排気した後、主バルブを閉止し、荒引きバ
ルブを開放した状態で、プロピオンニトリルの蒸気を槽
内の圧力が5 x 10− Torr になるまで導入
した。かかる条件にて商用周波数60Hz、6000X
1箇亦都〒ffl’Tかグロー情奮用雷極に印加せ1−
めグロー放電重合処理を約2分間行ない、化学組成がC
,Hλ、、0.、5Nで表わされる化合物薄膜を膜厚約
100ON形成した。次いで真空槽内を再度抽気しI 
X 10 Torr 以下になるまで排気した後アルミ
ナコートタングステンルツボにCo −Ni 合金(c
o −25重量% Ni )を挿入したものに約11O
Aの電流を流し、Co−Ni膜を約200OA形成した
なおこの際蒸発蒸気流と基板法線とのなす角が70度に
なるよう配設し、いわゆる斜方蒸着によシ形成した。得
られた磁気記録媒体は水平方向の保磁力が約7000e
 であった。この磁気記録媒体ニ°゛ポリエステル粘着
テープ″による密着性試験を施した結果、まったく剥離
は生じなかった。
また媒体表面は顕微鏡観察の結果、傷の発生は認められ
なかった。
実施例2 厚さ12μ1幅250−のロール状ポリ−p−フェニレ
ンスルフィドフィルム、を巻き出uロールより巻き出し
、グロー放電電極部を経て巻取り口−ルまで該フィルム
を通した状態にて配設し、真空槽内を5 x 10”’
 Torr 以下まで排気した後、主排気バルブの開口
面積を約1720 まで絞った状態にて、グロビンの蒸
気を槽内圧力が1〜2 Torrになるまで導入した。
かかる状態でボ!J−p−フェニレンスルフィドフィル
ムを約1m/]]111nの速度で走行させ、グロー放
電電極に周波数110KH2の交流電圧を印加しグロー
放電を生じせしめた。
この時の投入電力は5 kW であった。
以上のようにして該連続フィルム上にC3H2,700
,!1なる化学組成の化合物薄膜を約800A形成した
処理後のロールフィルムをグロー放電処理装置よシ取シ
出し半連続式電子ビーム蒸着機のフィルム走行系にセッ
トし、蒸着槽内を8 x 10’Torr以下になる1
で排気し、電子ビーム蒸着によシco−Ni−Pd(重
量比72:18:5)を膜厚約1500久を形成した。
なおこの際基板法線と蒸発蒸気流がなす角が65度を超
える成分は遮蔽板にょシ遮蔽し、かつ蒸着部分での基板
支持ロールの温度を約80°0に保って蒸着を実施した
。かかる方法にて得られた磁気記録媒体の磁気特性は面
内にて等注性を有し、その水平方向保磁力は約6DDo
θ、また角形比078のものが得られた。
得られた磁気記録媒体を゛セロテープ″および“ポリエ
ステル粘着テープ”によって密着力試験を行なった結果
剥離は生じなかった。また該磁気記録媒体に高級アルコ
ール系潤滑層を約15 [I A’塗布し、ミニフレキ
シブルディスク状に切断シ。
市販のフロッピーディスク用ジャケットに挿入しテ、ミ
ニフロッピーディスク駆動装置(アップル社製、″ディ
スク■″を改造し、ヘッドが同−l・ランク上を走行す
るようにした装置で信号の記録・再生を行なった。さら
に48時間の連続回転後も再生出力に変化は生じなかっ
た。
実施例3 厚さ約48μのポリ−p−フェニレンスルフィドフィル
ムをホルダーに固定し、真空槽内を5×10”’ To
rr 以下の真空度まで排気した後バイパスバルブを開
放し、メインバルブを閉止した状態でシクロペンタジェ
ンの蒸気を導入して、真空槽内1 を5 x 10 〜6 x 10 Torr、ガス流量
0.517m1nの状態とした。この状態下でグロー放
電電極に周波数90KHz 、投入電力2.5 k W
の交流電圧を印加せしめたグロー放電重合によ!” S
”g、200.4 なる化学組成の化合物薄膜を約20
0OA形成した。
しかる後、真空槽内を再度排気し8 x 10”’ T
orr以下になるまで排気後、Arガスを真空槽内圧力
が2 x 10− Torr になるまで導入後、投入
電力約1kWI)M流マグネトロン・スパッタによ!l
 co−cr膜(19,6wt%cr )を約5[]O
DA形成した。
この時基板ホルダーの温度を120°C−1で昇温した
。以上のようにして得られた磁気記録媒体は垂直方向保
持力約ろ500eであり、磁化曲線およびX線回折の結
果、該磁気記録媒体は垂直磁化膜であった。この媒体は
″セロテープ″および”ポリエステル粘着テープ″によ
る密着力試験にても剥聞(は生じなかった。また顕微鏡
観察にても媒体表、面に傷の発生は認められなかった。
比較例1 厚さ12μ9幅250−のロール状ポリ−p−フエニレ
ンスルフィドフィルムヲ巻キfffL、ロールよシ巻き
出し、グロー放電電極部を経て巻き取シロールまで該フ
ィルムを通した状態にて真空槽内に配設し、真空槽内を
5 x 10’ Torr 以下まで排気した後、主排
気イ(ルプの開口面積を約1/10 −zで絞った状態
にて、炭酸ガスを真空槽内の圧力が6 x 10”’ 
〜7 x 10− Torrになる1で導入した。
かかる状態でフィルムを約in/minの速度で走行さ
せ、グロー放電電極に周波数90KH2の交流電圧を約
2.5kw投入し、該フィルムの炭酸ガスによるグロー
放電処理を施した。処理後のロールフィルムを装置よシ
取シ出し半連続式電子ビーム蒸着機のフィルム走行系に
配設した後、実施例2で示した方法とほぼ同様の蒸着条
件にてGo −Ni −pd(重量比72:18:5)
膜を厚さ約131]CIXを形成した。得られた磁気記
録媒体は面内方向に磁気異方性を有し、かつ磁気特性が
面内で等方性であり、その水平方向保磁力は約2800
eで、角形比は0.80であった。このものを“モリエ
ステル粘着テープ″による密着性試験を行なった結果。
粘着面面積の約50チが剥離した。また磁気記録媒体面
の顕微鏡観察の結果 d; l) p−フェニレンスル
フィドフィルムが元来は有していない無数の傷の発生が
認められた。
比較例2 真空槽内にて、基板ホルダーに厚さ約48μのポリーp
−フエニレンスルフイドフイルムヲ配ジグロー放電重合
処理を施さずに、該フィルム表面に実施例1に示した蒸
着条件にてcQ−Ni膜を約2000、X形成した。得
られた磁気記録媒体の水平方向の保磁力は約6800e
であった。
このものに”セロハンテープ“による密着力試験を施し
た結果、”セロハンテープ″貼付面の90チ以上の面積
でCo −Ni膜の剥離が生じた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来法によって得られた磁気記録媒体の断面略
図。第2図〜@4図は1本発り]の磁気記録媒体の断面
略図を示す。 1:ポリ−p−フェニレンスルフィトフィルム2:薄膜
型強磁性層 6:化学組成が CゎHqOrNθで示される化合物層
 14:他の層 特許出願人 東し株式会社 第1図 第2図 第8図 手 続 補 正 書 1、事件の表示 昭和58年特許願第171094号 2、発明の名称 磁気記録媒体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都中央区日本橋至町2丁目2番地4、補正命
令の日付 自発 5、補正により増加する発明の数 なし 6、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 7、補正の内容 (1) 明III書 第1頁18行目 「上に関する」を「関する」と補正する。 (2) 同 第4頁12行目 「薄膜形」を「薄膜型」と補正する。 (3) 同 第5頁7行目 「A層の」を[基板AのJと補正づる。 (4) 同 第16頁3行目 「分ビーム」を「子ビーム」と補正する。 (5) 同 第23頁16行目 r72:18;5Jをr76;19;5Jと補正づる。 (6) 同 第26頁15行目 r72;18;5Jをr76 ; 19 ; 5Jと補
正する。 (7) 同 第26頁19行目 [モリエステjを「ポリエステ」と補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ホIJ −p −フェニレンスルフィドフィル
    ムからなる基板Aと、少なくとも一層の薄膜型強磁性層
    Bが積層されてなる磁気記録媒体において。 基板AのB層側表面に化学組成が次式;%式%(1) (ただし、(1)式において、pは1≦p≦10の範囲
    の整数、qは1≦q≦18の範囲の数、rはOar≦2
    の範囲の数、8は0≦8≦1の範囲の数である)で示さ
    れる化合物を主成分とする化合物層Cを積層してなる磁
    気記録媒体。
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