JPS6059940B2 - 水性分散型塗料用組成物の製造方法 - Google Patents

水性分散型塗料用組成物の製造方法

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JPS6059940B2
JPS6059940B2 JP15499078A JP15499078A JPS6059940B2 JP S6059940 B2 JPS6059940 B2 JP S6059940B2 JP 15499078 A JP15499078 A JP 15499078A JP 15499078 A JP15499078 A JP 15499078A JP S6059940 B2 JPS6059940 B2 JP S6059940B2
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acid
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治郎 實生
完 河村
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱硬化型アクリル系塗料用組成物であつて安
定な水分散体の製造方法に関するものである。
近年安全管理、公害対策に関連して、水性塗料に関し
ては極めて多くの開発努力がなされており、とくに工業
用塗料の分野、たとえば自動車、家電機械などの焼付け
塗装の分野での優れた水性塗料に関する要求は極めて高
い。
この分野では従来、溶剤型アクリル塗料がその性能の優
秀さのためにトップコートとして広く用いられており、
これに相当する水性アクリル塗料への期待は大である。
水性塗料の使用にあたつての問題点として次の点が挙げ
られる。(1)作業性が劣つており「たれ」、「わき」
などの塗膜欠陥を生じ易い。
特に水溶型の塗料につい てはこの傾向が顕著である。
(2)外観が悪く、塗面の平滑性、光沢が不十分で あ
る。
とくにエマルジョンなどの水分散型塗料 にあつてはこ
の傾向が顕著である。(3) 親水性の官能基を多く有
するかまたは分散安定化のために界面活性剤を使用する
ために一般 に耐湿性、耐久性が不十分である。
在来、前記の問題点とくに作業性と外観品質を両立さ
せるためにアクリル系塗料にあつては分散系を主成分と
する多くの塗料用組成物が提案された。
中でもアミノ樹脂、とくに水溶性ないしは水希釈された
メラミン樹脂を硬化剤とするアクリル系水性分散体につ
いて多くの提案がなされているが、ここでの問題点はア
クリル系分散体の安定性である。アクリル系分散体に関
してもつとも広く知られているのは乳化重合によつて得
られるエマルジョンポリマであり、極めて安定性は良好
であるが系中に低分子量の界面活性剤を含み、これによ
り性能低下、とくに耐久性低下があるのと外観品質が良
くない点が問題にされている。 これらの解決のために
エマルジョンポリマと水溶性ポリマの混合体であるとか
、高分子量安定剤の使用が提案されている。
また、いわゆる乳化剤を含まない系としては単一のポリ
マの部分中和による分散体が提案されているが安定性が
不十分である。特公昭53−4523号には、酸価40
〜200のカルボン酸基含有重合体の有機溶媒溶液中で
アクリル系重合体を重合生成させ、ついでカルボン酸基
を塩基性物質で少なくとも50%以上中和し、水を加え
ることによつて水性分散体を得るという方法が教えられ
ている。
しかしながら、この方法によつても、(1)水分散体の
安定性、(2)硬化性、(3)塗装作業性などの点で十
分に満足のできる水性分散体は得られない。本発明者ら
は以上に述べたような従来技術の問題点を解決すべく鋭
意検討した結果、以下に述べる本発明に到達した。
すなわち本発明は、不飽和カルボン酸、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステルおよびこれらと共重合可能
なビニル系モノマからなる群から選ばれる単量体を重合
してなる、酸価50〜150、水酸基価25〜100s
数平均分子量4000〜10000の重合体Aを水と相
溶性の溶剤に溶解した溶液中で、前記の群から選ばれる
単量体(ただし、その重合体が酸価15〜401水酸基
価25〜100、数平均分子量8000以上となるよう
選ぶものとする)を重合し(得られる重合体をBとし、
重合体AとBとの重量比率を、A/B=20/80〜6
0/40とする)、次いで全酸当量の20%以上を中和
する量のアミンを添加し、さらに溶剤中の水含有率が5
0〜9唾量%となるように水を加えることを特徴とする
水性分散型塗料用組成物の製造方法である。
本発明には、重合体Aを生成せしめる前段の工.程と、
重合体Bを生成せしめる後段の工程とが含まれるが、両
工程とも通常のラジカル重合によつて行なわれ、次のよ
うな単量体が使用される。
(1)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、フマル酸およびマレイン酸またはフ!マル酸の半
エステルなどの不飽和カルボン酸。(2) (メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロ
キシブチル、(メタ)アクリル酸のポリエチレングリコ
ールのモ・ノエステル、(メタ)アクリル酸のポリプロ
ピレングリコールモノエステル(前記のポリエチレング
リコールおよびポリプロピレングリコールの重合度は1
〜20である)、(メタ)アクリル酸3−クロルー2−
ヒドロキシプロピル、炭素数1〜18のアルキル、シク
ロアルキル、アリールおよびアルキルアリールの(メタ
)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸グリシジル
などのアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル、(
3)上記単量体と共重合可能なビニル系モノマたとえば
アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド
、N−メチルアクリルアミド、JN,N−ジメチルアク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミドブチルエー
テル、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、α−メチル
スチレン、アクリルアルコールなど。
単量体の選択は重合体Aを生成せしめる前段の工程にお
いては、得られる重合体の酸価が50〜150.水酸基
価が25〜100.数平均分子量が4000〜1000
0となるように選択される。
また重合体Bを生成せしめる後段の工程においては得ら
れる重合体の酸価が15〜4へ水酸基価が25〜100
1数平均分子量8000以上、(通常30000以下)
となるように選択される。ここで酸価とは酸性試料1y
を中和するに要する苛性カリのM9数で定義される値で
あり、水酸基価とは水酸基を含む試料1yを酸でエステ
ル化するにあたり要する酸をこれと当量の苛性カリのM
g数で定義される値である。本発明では酸価、水酸基価
はいずれもポリマ固形分あたりの値で示す。前記の単量
体を重合するにあたつては、通常の重合開始剤が用いら
れる。かかる重合開始剤としては、アゾ系触媒、および
過酸化物系触媒があり、アゾ系触媒の例としては、2,
2″−アゾビスイソブチロニトリル、1,1″−アゾビ
ス1−シクロブタンニトリル、2,2″−アゾビス2−
メチルバレロニトリル、1,1″−アゾビス1−シクロ
ヘキサンカーボニトリル、1,1″−アゾビス1−フェ
ニルプロパン、フェニルアゾトリフェニルメタン、4−
ニトロフェニルアゾトリフェニルメタンなどが挙げられ
る。過酸化物触媒の例としては、t−ブチルパーオキシ
ピバレート、オクタノイルパーオキシド、ラウロイルパ
ーオキシド、ステアロイルパーオキシド、プロピオニル
パーオキシド、コハク酸パーオキシド、アセチルパーオ
キシド、tーブチルパーオキシー2−エチルヘキサノエ
ート、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート、tーブチルパーオキシマレイン酸、t
ーブチルパーオキシラウレート、シクロヘキサノンパー
オキシド、tーブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート、2,5−ジメチル2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン、tーブチルパーオキシアセテート、t
ーブチルパーオキシベンゾエート、メチルエチルケトン
パーオキシド、ジクミルパーオキシド、tーブチルヒド
ロパーオキシド、ジーtーブチルパーオキシドなどが挙
げられる。
これらの触媒を用いて前記の単量体類を重合させるにあ
たり、使用する溶剤は、重合後溶剤置換する場合はとく
に制限はないが、好ましくは水と相溶性のある溶剤を選
ぶのが良く、これらの例としては炭素数3〜6の脂肪族
アルコール、シクロヘキサノール、ジアセトンアルコー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコールなどの1価
または2価のアルコール、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ類、メチ
ルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビト
ールなどのカルビトール類、ニトロエタン、ニトロプロ
パンなどのニトロ化炭化水素、アセトニトリル、ジメチ
ルホルムアミド、などがあり、これらの1種または2種
以上を適宜選択する。これらの重合によつて得られる重
合体は前段で得られる高酸価アクリルが数平均分子量4
000〜100001後段で得られる低酸化アクリルが
8000以上で通常30000以下の分子量を有するこ
とが必要である。
これらの分子量の調整は、重合時の単量体濃度、重合温
度、使用触媒の種類(分解速度)および量、溶剤の種類
の選択によつても可能であるが、さらに重合度調節剤ま
たは連鎖移動剤として知られる1群の化合物が使用可能
である。これらの中で各種メルカプタン類がとくに好ま
しくこれらの例としては、n−ドデシルメルカプタン、
t−ドデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、モ
ノチオグリセロール、チオグリコール酸などが使用可能
である。高酸価アクリルの分子量が前記の値より大であ
ると硬化時に゛゜わぎが出やすい、得られた塗膜の光沢
が低下する、など塗膜作業性に問題を生ずる。
また分子量が低い場合は耐湿性、耐久性の低下などの性
能上の低下の他に分散塗料の安定性が低下する。低酸価
アクリルの分子量が前記の値に入るでき理由は主として
安定性に関連する。
安定性は低酸価アクリルの分子量の大なるほど良いがあ
まりに高すぎると分散粒子の造膜性が悪くなり、外観品
質が低下するばかりでなく“゜たれ゛、゜゜わぎなどの
塗膜欠陥を生じ易い。高酸価アクリル、低酸価アクリル
とも水酸基価が前述の値にあることが性能と分散粒子の
安定化のために重要である。
さらに高酸価アクリルと低酸価アクリルの重要比率は極
めて重要であり、高酸価アクリル/低酸価アクリルの固
形分重量比率は20/80〜60/40の間にあるべき
である。
高酸価アクリルがこれ以上に増加すると重合体は溶解し
やすくなり塗装作業性は急激に低下する。さらに低酸価
アクリルがこれ以上増加すると分散粒子の安定性は急激
に低下する。尚、全重合体の平均酸価は80以下とする
のが好ましい。高酸価アクリル中で低酸価アクリルを重
合することによつて得られる重合体溶液は有機アミン好
ましくは3級アミンによつて中和される。
使用する3級アミンとしては炭素数1〜4のトリアルキ
ルアミン、N−アルキルジエタノールアミン、N,N″
−ジアルキルエタノールアミン、トリエタノールアミン
、ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、キノリンな
どがある。アミンの使用量は重合体の酸当量の20%以
上、通常20〜50%の当量数に相当する量である。多
過ぎると重合体の水に対する溶解度が増し、作業性が低
下する。中和量が20%未満では粒子の分散安定性が低
下する。中和は相当するアミンを重合体溶液に攪拌しな
がら添加して行ない、好ましくは50〜80℃に加熱し
ながら行なう。得られた部分中和された重合体溶液は攪
拌しつつ水を添加することにより分散化する。分散化は
通常室温付近で行なうが必要に応じ加熱することが可能
である。溶剤中の水含有率は50〜9喧量%とするのが
適当である。上述により得られる本発明の分散液は、メ
ラミン樹脂と混合して使用される。
メラミン樹脂としては、水溶性もしくは水希釈性のアル
キル化メチロールメラミン樹脂並びに非水溶性のメチル
およびブチル混合アルキル化メチロールメラミンが用い
られる。この中、前者の水溶性もしくは水希釈性のアル
キル化メチロールメラミン樹脂としては通常メチル化メ
チロールメラミンもしくはアルキル化メチロール量のう
ち、15%以下がプロピル化ないしブチル化メチロール
であるメチル化プロピル化メチロールメラミンまたはメ
チル化ブチル化メチロールメラミンであつて通常市販に
供されているものが使用できる。また後者の非水溶性の
メチルおよびブチル混合アルキル化メチロールメラミン
としては、ブチル基の数がブチル基およびメチル基の数
中15〜50%を占めるものが使用できる。これらの中
では、後者の非水溶性メラミン樹脂の使用が耐久性・耐
水性の点で好ましい。メラミン樹脂と分散液との混合割
合は固形分重量比で40/60〜10/90であつて、
特に30/70〜15/85の範囲が良好な結果を与え
る。メラミン樹脂の分散液への混合は、本発明の分散液
製造工程のいずれの段階においても行なうことができる
例えば、中和前、中和後、水で分散化した後などの時点
で混合する方法がある。また、分散前に混合する方法で
得られる分散液(混合前の分散液とメラミン樹脂との固
形分重量比5/95〜20/80)に、メラミン樹脂未
混合の分散液を混合する方法も有効てあり、この方法に
より得られる分散体はきわめて安定である。さらに上記
混合物の使用にあたつては顔料、溶剤(主として水)、
および表面平滑剤、顔料分散剤などの塗料添加剤を併用
することができる。
これらの塗料は各種の塗装方法に適用できるが、とくに
エアスプレー、静電スプレーなど塗料を霧化.して行な
ういわゆるスプレー塗装に適し、良好な作業性と外観品
質を与える。硬化条件は使用するアクリル系水性分散体
、メラミン樹脂、およびこれらの比率、顔料の多少など
によつても異なるが130〜180℃で10〜3紛程度
が妥当である。さらに!高温が適用できる場合には硬化
時間をさらに短縮することができる。実施例1 重合容器として温度計、滴下ろ斗、還流冷却器および攪
拌器を備えた四つロフラスコを使用す4る。
エチルセロソルブ43fを入れ95℃で次の単量体と触
媒の混合物を12吟にわたつて滴下重合させた。アクリ
ル酸 10y滴下終了後さら
に3紛毎にアゾビスイソブチロlニトリル0.3Vを2
回溶液中に加える。
かくして得られた重合体は酸価78.水酸基価6へ数平
均分子量7,500であつた。この重合体溶液にさらに
エチルセロソルブ64fを加えて後95℃でさらに下記
の単量体と触媒の混合物を18紛にわたり滴下し、重合
した。滴下終了後さらに3C@毎にアゾビスイソブチロ
ニトリル0.3gを4回添加し、さらに60分攪拌を継
続し重合を完結せしめた。
後段の重合体は酸価23.水液基価60、数平均分子量
15,000であつた。これらの溶液にジメチルエタノ
ールアミン8.1yを加え15〜2紛間70℃て攪拌を
続ける(中和率45%)。これに蒸留水を十分攪拌しな
がら添加する。
粘度は一度上昇するが頂点をすぎると急激に低下する。
添加した水の量は235yであつた。実施例2 実施例1により得られたアクリル系水分散液にメチル化
メチロールメラミン(Cynlel3O3,.Anle
ricanCyarklmidCO.)を固形分比率で
アクリル系ポリマ/メラミンが80/20になるように
混合する。
得られた水性塗料はきわめて安定であり数ケ月の保存に
対し沈降、相分離などの何らの異常も示さなかつた。ま
た50′Cで5日間の加熱安定性試験てもわすかの粘度
変化以外安定性の不良を示す異常は見られなかつた。実
施例3 実施例1と同様にして下記の単量体混合物を重合した。
前段に使用した単量体触媒混合物後段に使用した単量体
/触媒混合物 この場合得られた重合体の酸価、水酸基価、数平均分子
量は前段重合体についてそれぞれ63、6019000
であり、後段重合体についてそれぞれ39、60、12
000であつた。
実施例1と同様にトリエチルアミン8.7yで中和後蒸
留水で水分散を行ない、(中和率40%)、安定性の良
い分散体を得た。このものはメチル化メチロールメラミ
ン(Cymlel3O3,AmericanCyarl
amidCO.製)と固形分比率で75/25で混合し
て熱硬化型水系分散塗料を与えた。実施例4 実施例1と同様に下記の単量体混合物の重合を行なつた
溶剤としてはイソプロパノールを用い、その還流温度で
重合を行なつた。前段の単量体/触媒混合物この場合得
られた重合体の酸価、水酸基価、数平均分子量は前段重
合体についてそれぞれ78、6へ8000であり、後段
重合体についてそれぞれ2\6へ16000であつた。
実施例1と同様にジメチルエタノールアミン8.1yを
加え中和した後(中和率45%)、蒸留水で水分散を行
ない安定性の良好な分散体を得た。このものはメチル化
メチロールメラミン(Cymel3O3,Arrler
icanCyanamidCO.製)と固形分比率80
/20で混合して熱硬化型水系分散塗料を与えた。実施
例5 実施例3の重合体で後段の重合に使用するアクリル酸量
を変化させ、かつ前段および後段の触媒および連鎖移動
剤の量により数平均分子量を調整した重合体を作成した
これをジメチルエタノールアミンで中和(それぞれ中和
率45%)した後水により分散化した。得られた分散体
をメチル化メチロールメラミン(CyTTlel3O3
,,AnlericanCyanamidCO.)と固
形分重量比80/20で混合し、50℃で5日間促進安
定性試験を行なつた。その結果を第1表に示す。これに
より安定性に関しての数平均分子量に対する最適範囲の
あることがわかる。実施例6 実施例3の重合体で前後の重合体のアクリル酸量を変化
したものについて実施例5と同様の安定性試験を行なつ
た。
この結果を第2表に示す。前段重合体の酸価が安定でか
つ作業性の良好な分散体を得るのに重要な要素であるこ
とがわかる。実施例7実施例4で得られた塗料を用いて
下記の配合のシルバーメタリツク塗料を得た(固形分重
量比)。
これを蒸留水でFOrdCup#4で流出時間35秒に
なるように希釈する。
吹き付け時固形分詔%であつた。これをエアースプレー
で前処理した鋼板上に吹きつける。3分のセッティング
後さらに実施例3で得られた塗料を上記シルバ塗膜の上
にスプレー塗装する。
7分セッティング後160℃で20分間硬化させる。
膜厚約40μ,゜゜たれ゛“わぎのない良好な塗膜が得
られた。本塗装系は自動車用メタリツクツーコートとし
て実用に耐える作業性、外観と性能を与える。その性能
を下記に示す。実施例2で得られた塗料を酸化チタン(
タイベークR−550石原産業(株)製)と固形分重量
比で10V100で混合分散化した。
得られた塗料を蒸留水でFOrdCup#4で408に
希釈した後エアスプレーを行なつた。リン酸亜鉛処理鋼
板上での塗装結果はピンホール、“たれ゛もなく良好な
外観品質を与えた。170℃、2紛硬化後の性能は下記
のように一般上塗り塗料として実用に耐えるものである
比較例1 実施例1で得られる重合体と同じ平均組成を与える下記
の単量体と触媒の混合物をエチルセロソルブ107y中
95℃で18吟かかつて滴下重合した。
滴下重合後30分毎に3回0.5Vのアゾビスイソブチ
ロニトリルを3回加えさらに6紛加熱攪拌を続け重合を
完結させた。得られた重合体の酸価、丁水酸基価、数平
均分子量はそれぞれ45、60、13000であつた。
この溶液にジメチルエタノールアミン8.1yを加え(
中和率45%)15〜2紛間70゜Cで撹拌を続ける。
これに蒸留水235yを十分攪拌しながら添加し、水分
散体を生成する。本分散体は50℃促進安定性試験で3
日て沈降物を生する。
5日後には沈降物は固化し、再分散が困難となつた。
この同じ組成の単量体を連鎖移動剤の使用により、数平
均分子量を100001700014000になるよう
に調整して上記と同様の重合を行なつた。かくして得ら
れた分散体は安定性が悪く、とくに分子量の低いものは
室温3日の放置でも沈降を生ずる。このことは2段重合
体の部分中和物の安定性がすぐれていることを示す。比
較例2 実施例1の組成物の゜“わき限界膜厚゛を求めた。
゜゜わき限界膜厚”とは硬化時に生ずる発泡あとすなわ
ち“わぎを生じない最大の膜厚を示すもので、これの大
なるほど作業性は良好である。
湿度70%,25℃で1紛間セッティング後160℃の
乾燥器中で硬化を行ない、上記の値を求めた。第3表に
示すように中和率の大なるほど作業性が低下することが
わかる。実施例9 重合容器として温度計、滴下ろ斗、還流冷却器および攪
拌器を備えた四つロフラスコを使用する。
エチルセロソルブ43fを入れ、95℃で次の単量体と
触媒の混合物を120分にわたつて滴下重合させた。滴
下終了後さらに3紛毎にアゾビスイソブチロニトリル0
.3yを2回溶液中に加える。
かくして得られた重合体は酸価78.水酸基価60、数
平均分子量7000であつた。この重合体溶液にさらに
エチルセロソルブ64ダを加えて後95℃でさらに下記
の単量体と触媒の混合物を18紛にわたり滴下し、重合
した。滴下終了後さらに3紛毎にアゾビスイソブチロニ
トリル0.3gを4回添加し、さらに60分攪拌を継続
し、重合を完結せしめた。
後段の重合体は酸価23、水酸基価60、数平均分子量
16000であつた。これらの溶液にジメチルエタノー
ルアミン8.1yを加え15〜2紛間70℃で攪拌を続
ける(中和率45%)。これに蒸留水を十分攪拌しなが
ら添加する。粘度は一度上昇するが頂点をすぎると急激
に低下する。添加した水の量は240yであつた。実施
例10 実施例9により得られたアクリル系水分散液にメチル化
ブチル化混合エーテル化メラミンでブチル化度(メチル
基とブチル基中のブチル基の数の割合)40%のものを
固形分重量比で80/20になるように混合し塗料組成
物を製造する。
このようにして得られた水性分散体はきわめて安定性が
良好であり、50℃、5日間の促進安定性、数ケ月の保
存安定性試験(室温)ても沈降、相分離などの異常はみ
とめられず、安定性試験後のスプレー塗装においても初
期と同じ作業性を与えた。
実施例11 実施例9と同様に下記の単量体混合物の重合を行なつた
溶剤としてはエチルセロソルブを用い、95℃で重合を
行なつた。前段の単量体/触媒混合物 後段の単量体/触媒混合物 この場合得られた重合体の酸価、水酸基価、数平均分子
量は前段重合体についてそれぞれ78、6018000
であり後段重合体についてそれぞれ39、6へ1600
0であつた。
実施例9と同様にジメチルエタノールアミン9.7yを
加え中和した後(中和・率45%)蒸留水で水分散を行
ない安定性の良好な分散体を得た。実施例10と同様に
してメチル化ブチル混合エーテル化ミラミンでブチル化
度40%のものをアクリル系ポリマ/メラミンが固形分
重量比で80/20になるように混合した。このものは
極めて安定性が良好であり、50℃、5日間の促進安定
性、数ケ月の保存安定性試験ても相分離、沈降などの異
常はみとめられなかつた。実施例12 実施例11で得た組成物を下記の配合によりメタリック
シルバー塗料を作成した(固形分重量比)。
これを水でFOrdCup#4で40秒に希釈しプライ
マ処理した鋼板にスプレー塗装した。
セッティング3分後、実施例10の組成物をクリア塗料
としてシルバーメタリツク塗膜上にウェットオンウェッ
ト塗装を行ない、1吟間セツテング後160℃で3紛間
硬化を行なつた。得られた塗膜は極めて美麗で自動車用
ツーコートメタリツク塗料として十分実用に耐える性能
を示した。上記の組成物中の混合エーテル化メラミンを
メチルエーテル化メラミン(Cynlel3O3Ame
ricanCyanamidCO.製)と置換した組成
物を作り、上記と同様に塗装、硬化を行ない性能を評価
した。第4表に示すように混合エーテル化メラミンが耐
水性、耐候性にとくに優れた性能を示すことがわかる。
実施例13 実施例9で得られた分散体を水で固形分1%に希釈後1
%の硫酸バンドを200fの処理液に対して5m1添加
する。
十分攪拌後、凝集沈降した沈降物をろ別する。ろ液を濃
縮し、残存固形分を測定する。別にアクリル分散体につ
いても同様の処理を行ない、ろ液中の残存固形分を求め
る。両者から沈降処理により除去できないメラミンの量
が算出できる。一方塗料、アクリル樹脂、メラミン樹脂
、溶剤、アミンの相当する単位置あたりのCODをJI
S−KOlO2のマンガン法により測定し、かつ上記の
ろ液のCODを測定し、これらからメラミン樹脂の負荷
によるCODの残存率が算出できる。
混合エーテル化メラミンとメチルエーテル化メラミンに
ついての残存率の比較を第5表に示す。本発明に述べる
混合エーテル化メラミンの沈降処理による除去が顕著で
あることがわかる。ブチル化メラミンについては除去率
は最大であるが実施例14に示すように分散安定性に問
題がある。実施例14 実施例9において得られたアクリル系ポリオおよび実施
例9の前段て得られた高酸価アクリル系ポリマをジメチ
ルエタノールアミンで所定の中和度に中和した後、各種
のメラミンと固形分重量比で10/90で混合し、さら
に水で分散化したものを50℃、5日間で安定性試験を
行なつた。
その結果を第6表に示す。2段重合法によつて得られた
メラミン分散体の安定性が中和率の広範な範囲にわたつ
て良好であることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 不飽和カルボン酸、アクリル酸エステル、メタクリ
    ル酸エステルおよびこれらと共重合可能なビニル系モノ
    マからなる群から選ばれる単量体を重合してなる、酸価
    50〜150、水酸基価25〜100、数平均分子量4
    000〜10000の重合体Aを水と相溶性の溶剤に溶
    解した溶液中で、前記の群から選ばれる単量体(ただし
    、その重合体が酸価15〜40、水酸基価25〜100
    、数平均分子量8000以上となるように選ぶものとす
    る)を重合し(得られる重合体をBとし、重合体AとB
    との重量比率を、A/B=20/80〜60/40とす
    る)、次いで全酸当量の20%以上を中和する量のアミ
    ンを添加し、さらに溶剤中の水含有率が50〜90重量
    %となるように水を加えることを特徴とする水性分散型
    塗料用組成物の製造方法。
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