JPS6059471B2 - 車両用油圧式無段変速機のモ−タ斜板制御装置 - Google Patents

車両用油圧式無段変速機のモ−タ斜板制御装置

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JPS6059471B2
JPS6059471B2 JP5857979A JP5857979A JPS6059471B2 JP S6059471 B2 JPS6059471 B2 JP S6059471B2 JP 5857979 A JP5857979 A JP 5857979A JP 5857979 A JP5857979 A JP 5857979A JP S6059471 B2 JPS6059471 B2 JP S6059471B2
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hydraulic
motor
oil
clutch
valve
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紀幸 高橋
虎男 服部
▲たすく▼ 伊達
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両用油圧式無段変速機のモータ斜板制御装
置に関するものである。
従来入力軸に連動させた定吐出量型アクシヤルプラン
ジヤ式油圧ポンプと、出力軸に連動させた斜板式可変容
量型アクシヤルプランジヤ式油圧モータとを油圧閉回路
を介して連結し、油圧モータの吐出量をモータ斜板の傾
斜角を変更することにより調節して前記入力軸間の変速
比を無段階に調節するようにした、油圧式無段変速機に
おいて、前記油圧ポンプの入力軸を車両の走行用エンジ
ンの原動油に連動させるとともに前記油圧モータの出力
軸を車両の駆動車軸に連動させることにより車両の変速
機として適用するようにすることは既に公知の技術であ
る。
本発明はこの種の変速機において、エンジンの駆動に
より前記油圧ポンプが稼動されるときは前記モータ斜板
11の応答傾動を敏感にするとともにエンジンブレーキ
時にはモータ斜板の応答傾動を緩慢に行い得るモータ斜
板制御装置を提供することを目的とする。
以下図面により本発明の一実施例について説明する。
第1図は本発明装置を備えた車両用油圧式無段変速機
の操作制御系の全体が示され、この操作制御系は定吐出
量型斜板型アクシヤルプランジヤ式油圧ポンプPと斜板
式可変容量型アクシヤルプランジヤ式油圧モータMとを
油圧的に連結して構成される、従来公知の油圧式無段変
速機CVTと、車両走行用エンジン(図示せず)によつ
て駆動されるエンジン駆動ポンプEPと、そのエンジン
駆動ポンプEPと同期して駆動され、エンジンの回転数
に比例した出力油圧を発生する遠心ガバナCGと、前記
エンジンの絞り開度に比例した力と、エンジンの回転数
に比例した力との差を変位に変換し、その変位によつて
出力制御部材の制御方向を決定するとともにその制御力
を増巾するようにした制御弁付主サーボモータMSと、
車両の運転者によつて手動操作され、手動変速位置、自
動変速位置およびニュートラル位置の3つの位置を選定
する変速操作位置QSHと前記無段変速機CVTにおけ
る油圧モータMのモータ斜板11を傾動制御する油圧式
チェンジサーボモータCHSと、前記無段変速機CVT
のクラッチ操作を行う油圧式クラッチサーボモータCL
Sと、前記制御弁付主サーボモータMSと、前記チェン
ジおよびクラッチサーボモータCHS,CLSとを連動
させそれらサーボモータCHS,CI/Sを単独に、あ
るいは連動して操作制御する連動操作位置0PCと、前
記クラッチサーボモータ03を強制的に゜“クラッチオ
ブさせる強制クラッチオフ装置CLOと、車輛の走行に
よつて駆動され、車速に比例した出力油圧を発生する走
行駆動ポンプ■Pとより構成されている。先ずはじめに
斜板式定吐出量型多プランジャ油圧ポンプPと、斜板式
可変容量型多プランジャ油圧モータMとよりなる無段変
速機CVTの構成について説明する。
尚、この無段変速機QVTは従来既に知られているもの
であるので、その構成を簡単に説明する。
前記油圧ポンプPは、入力軸3に貫通されるとともにこ
れにスプライン係合2されたポンプシリンダ1と、その
ポンプシリンダ1にその回転中心を囲むように設けられ
た環状配列の多数のシリンダ孔4,4・・・・・・・に
それぞれ摺合した多数のポ.ンププランジヤ5,5・・
・ ・・を有し、入力軸3には図示しないエンジンから
の動力がフライホィールを介して伝達されるようになつ
ている。一方、前記油圧モータMは、前記ポンプシリン
ダ1を同心上で囲繞してそれと相対的に回転できるよう
に配設されたモータシリンダ8と、そのモータシリンダ
8に、その回転中心を囲むように設けられた環状列のシ
リンダ孔9,9・・・・・・・にそれぞれ摺合した多数
のモータプランジャ10,10・・・・・・・を有する
。油圧ポンプPの各ポンププランジャ5の内端は球面継
手7を介して油圧モータMのモータシリンダ8内に一定
角度で傾斜して固定されたポンプ斜板6に自在に回動で
きるように連結されている。
したがつてモータシリンダ8に対してポンプシリンダ1
が回転すると、多数のポンププランジャ5,5・・・・
・・・は、前記ポンプ斜板6により順次に往復摺動され
吐出行程と吸入行程が繰り返され“る。各モータプラン
ジャ10の内端は、球面継手12を介してモータ斜板1
1の表面に回動自在に連結されている。
前記モータ斜板11はその中央部両側に一対のトラニオ
ン軸13が突出されており、それらのトラニオン軸13
は、ミッションケースに枢支されてモータ斜板11はミ
ッションケースに対して左右に傾動できるようになつて
いる。またモータシリンダ8の端部(第1図において左
端部)には、駆動歯車14が一体に形成されて出力軸1
5を構成しており、モータシリンダ8、すなわち出力軸
15の回転力は図示しない伝動機構を介して車輛の駆動
車輪に伝達されるようになつている。
ところでモータシリンダ8が回転すれば、多数のモータ
プランジャ10,10・・ ・・・は位相をずらしてシ
リンダ孔9,9・・・・・・・内を往復摺動して膨脹、
あるいは収縮行程を繰り返す。この場合、モータプラン
ジャ10,10・・ ・・の摺動ストロークは、モータ
斜板11が図に実線で示す最大傾斜位置Smaxのとき
最大となり、また図に鎖線で示す最小傾斜位置Smin
のとき最小となる。而して前記モータ斜板11の傾斜角
は後述するチェンジサーボモータCHSによつて無段階
に調整制御される。油圧ポンプPと油圧モータM間は、
作動油分配機構Dsを構成する、後述の分配盤17と分
配環18とに形成される油圧通路を介して連通されてい
る。
そしてエンジンの駆動により入力軸3が回転されると、
これにスプライン係合2されるポンプシリンダ1が回転
され、吐出行程中のポンププランジャ5を収容したシリ
ンダ孔4から吐出される高圧の作動油は、後に詳述の作
動油分配機構由を介して膨脹行程中のモータプランジャ
10を収容したシリンダ孔9内に給送され、一方収縮行
程中のモータプランジャ10を収容したシリンダ孔9か
ら排出される作動油は後に詳述の作動油分配機構Dsを
介して吸入行程中のポンププランジャ5を収容するシリ
ンダ孔4内に還流される。このようにして入力軸3の回
転中は油圧ポンプPと油圧モータM間を高圧作動油が循
環し、その間吐出行程中のポンププランジャ5がポンプ
斜板6を介してモータシリンダ8に与える反動トルクと
膨脹行程中のモータプランジャ10がモータ斜板11が
うける反動トルクとの和によつてモータシリンダ8は回
転駆動される。そしてモータ斜板11の傾斜角を最小傾
斜角(垂直位置)Sminから最大傾斜角Smaxまで
傾動制御することにより油圧モータMの容易を零から所
定の値まで変えることができ、入力軸3と出力軸15間
の変速比を1:1から最大値まで無段階に変えることが
できる。次にエンジンによつて駆動される、前記エンジ
ン駆動ポンプEPについて説明すると、これは通常の歯
車ポンプて構成され、その吸込口は油溜Tに連通され、
またその吐出口は主給油路20に連通されている。
主給油路20は二又に分岐され、その一方21は後述す
る制御弁付主サーボモータMSの中央作動油路44に連
通され、またその他方22は後述する開閉弁Vおよび給
油路118を介して同じく後述する強制クラッチオフ装
置CLOの流通ボート117に連通される。また主給油
路20からは補給油路24が分岐されており、この補給
油路24は、前記無段変速機CVTの入力軸3内の油路
25を通り、逆止弁26,27を介して前記油圧ポンプ
Pと油圧モータMの油圧閉回路内に連通され、その回路
内の作動油が漏洩したとき、その分を自動的に補給でき
るようになつている。尚、28はエンジン駆動ポンプE
Pの吐出口直後の主給油路20に介在した逆止弁、29
は主給油路20の前記逆止弁28より下流側に接続され
るリリーフ弁である。次に前記遠心ガバナCGであるが
、これは従来公知の構造のものであつて、前記エンジン
駆動ポンプEPと同期して駆動され、エンジンの回転数
に比例した出力油圧を発生することができるものてあり
、その入力側には、前記主給油路20からの圧力油が分
岐油路30を介して給油され、またその出力側からの出
力圧油は、油路31を介して後述する制御弁付主サーボ
モータMSに連通されている。
次にエンジンの絞り開度に比例した力とエンジンの回転
数に比例した力とを入力させ、それらの力の差を変位に
変換し、その変位により出力制御部材、すなわち出力ピ
ストン54の制御方向を決定すると)もにこの制御力を
増巾するようにした制御弁付主サーボモータMSの構成
について説明すると、制御函33には、その両側面に開
口する弁孔34が穿設され、この弁孔34内には、その
中央部にスプール弁35が、その左右端部には、左、右
入力ピストン36,37がそれぞれ摺動自在に嵌合され
ている。
前記スプール弁35は、その中央、および左右にそれぞ
れランド部R2およびRl,r3を有しており、前記弁
孔34内を第1図において左側より4つの油室A,b,
cおよびdに区画している。前記油室A,d内には、そ
れぞれ伝達ばね38,39が縮設され、これらの伝達ば
ね38,39の弾発力によつて左、右入力ピストン36
,37は制御函33外に突出している。前記左入力ピス
トン36の外端面には、エンジンの絞り弁(図示せず)
に連動する回転カム40のカム面が当接されており、ま
た前記右入力ピストン37の外端面には、前記制御函3
3に上端を止着した規制板41の下端が当接されている
。制御函33の右側面にはストッパ42が設けられ、こ
のストッパ42は規制板41の左方への移動を規制して
いる。また規制板41にはバイメタル43が沿着されて
おり、寒冷時にその規制板41の下部ノを第1図におい
て右方に撓曲されるようになつていて、寒冷時において
、エンジンを暖機運転する際にファストアイドルによる
アイドル回転数の上昇に起因する、前記スプール弁35
の移動を修正できるようにしたものであり、すなわちエ
ンジン,のアイドル回転数のばらつきに対するスプール
弁35の動きの補正をなすものである。前記弁孔34の
中央部には、前記エンジン駆動ポンプEPに主給油路2
0,21を介して連通する中央作動油路44が開口され
ており、この中央作動油路44フはスプール弁35の左
右動により油室bあるいはcに選択的に連通し得る。弁
孔34の油室bと、後述するサーボシリンダ48の左油
室eとは左作動油路45を介して連動され、また弁孔3
4の油室cと、前記サーボシリンダ48の右油室fとは
右作動油路46を介して連動される。尚、右作動油路4
6には、さらに後述する補給油路47が連通される。ま
た弁孔34には、その油室A,bあるいはcに連通し得
る還流油路49が開口されており、そのうち油室A,b
と還流油路49との連通にはオリフィス51,52が介
在されている。そして前記還流油路49は油溜Tに連通
している。さらに弁孔34には、前記油室dに連通し得
る制御油路53が開口され、この制御油路53にエンジ
ンの回転数に比例した圧力油を発生する前記遠心ガバナ
CGの出力ボートに出力油路31を介して連通されてい
る。前記弁孔34の下方において制御函33には、サー
ボシリンダ48が形成され、このサーボシリンダ48内
には、このシリンダ48内を左油室eと右油室fとに区
画する出力部材、すなわち出力ピストン54が摺動自在
に嵌合されている。
また制御函33には前記サーボシリンダ48の中心を通
る、後述の変速操作杆Lの先端部が摺動自在に貫通支持
されており、前記出力ピストン54には、その中心に軸
孔56が形成されその軸孔56に後述する変速操作杆L
の先端部が摺動自在に貫通されている。また後に詳述す
るように変速操作杆Lの先端部には第一大径韻2より段
差58を介して第一大径詣,が形成されており、この第
一小径部11に前記出力ピストン54がくると、その軸
孔56と第一小径部11間に細隙が形成され、この細隙
を介して前記左油室eと右油室fとが連通されるように
なつている。またサーボシリンダ48の左端壁には、前
記変速操作杆Lが左位置、すな−わち後述の自動変速位
置Dあるいはニュートラル位置Nに移動したとき、前記
第一大径韻,が嵌入し得る嵌入孔57が穿設されている
。前記出力ピストン54にはピストンロッド55が一体
に形成され、このピストンロッド55は、.制御函33
外に延出され、その先端部に後述する連動操作装置0P
Cの作動腕132の上端が連結されており、出力ピスト
ン54の左右動により前記作動腕132は左右に揺動で
きるようになつている。
ところでエンジンを加速すべく図示しない絞り弁を開放
していくと、それに連動する回転カム40は、第1図に
おいて反時計方向に回動して左入力ピストン36は右に
移動し、その左入力ピストン36の変位は伝達ばね38
により力に変換されてスプール弁35に伝達されるので
、そのスプール弁35は、図示しないエンジンの絞り弁
開度に比例した変位置だけ右方向に摺動する。
これにより中央作動油路44は油室b1左作動油路45
を介してサーボシリンダ48の左油室eに連通し、一方
、サーボシリンダ48の右油室fは右作動油路46、油
室cを介して還流油路49に連通するので、エンジン駆
動ポンプEPからの圧力油は主l給油路20,21、中
央作動油路4牡油室b1および左作動油路45を通つて
左油室e内に圧入され、右油室f内の油は、右作動油路
46、油室eおよび還流油路49を通つて油溜Tに還流
され、出力ピストン54を第1図において右に移動する
ことができる。絞り弁の開度増によりエンジンの回転数
が上昇すると、これに比例して前述のように遠心ガバナ
CGの出力油圧が上昇し、その上昇圧力油は出力油路3
1、制御油路53を通つて弁孔34の油室dに供給され
るので、スプール弁35はエンジンの回転数の上昇に比
例した変位置だけ左方向に摺動する。
すると今度は中央作動油路44は油室e1右作動油路4
6を介してサーボシリンダ48の右油室fに連通し、一
方、左油室eは左作動油路45油室bを介して還流油路
49に連通するので、エンジン駆動ポンプEPからの圧
力油は右油室fに供給され、左油室eの内の油は油溜T
に還流され、出力ピストン54は左に摺動する。またエ
ンジンを減速すべく、その絞り弁を閉じていけば、回転
カム40は第1図時計方向に回転して左入力ピストン3
6は、今度は絞り弁開度に比例した変位置だけ左方向に
摺動し、前述と全く逆に左油室eが油溜Tに、また右油
室fがエンジン駆動ポンプEPの主給油路20,21に
連通し出力ピストン54は左に動かされる。以上により
エンジンの回転数が減少すると、これに比例して遠心ガ
バナCGの出力油圧が下降し、前記と全く逆のスプール
弁35はエンジンの回転数の下降に比例した変位置だけ
右方向に摺動する。すると再びエンジン駆動ポンプEP
からの圧力油は左油室eに供給され、右油室fは油溜T
に連通するので出力ピストン54は右に摺動する。以上
のようにスプール弁35は、絞り弁の開度すなわち回転
カム40の回転に基づく外力と、遠心ガバナCGからの
油圧力、すなわちエンジンの回転数に比例した制御力と
が均衡するところまで左右に無段階に動かされる。
したがつて例えば、エンジン回転数が比較的低く、かつ
絞り弁開度が比較的大きい条件下ではスプール弁35が
右に動かされ、これに追従つて出力ピストン54はサー
ボモータで増巾されて右に動かされ、また反対にエンジ
ン回転数が比較的高く、かつ絞り弁開度が比較的小さい
条件下ではスプール弁35は左に動かされ、これに追従
して出力ピストン54はサーボモータで増巾されて左に
動かされる。尚、前記作動は、第1図に示すように補給
油路47に通じる給油路50が後述の開閉弁■により閉
鎖された状態で行われる。
また前記サーボモータの作動において、出力ピストン5
4が変速操作杆Lの第一小径韻,にあるときは、その第
一小径部11と出力ピストン54の軸孔56間の細隙を
通して左油室eと右油室fとが連通するので、それらの
室E,f間には油が自由に流通するようになり、出力ピ
ストン54はその左右の面積差によつて動かされる。
而して出力ピストン54はその左側面積A1が右側面積
A2よりも大きいのて、変速操作杆Lの第一大径部12
に至るまで右方に動かされる。このことは後に作用説明
の項で詳述するように、前記無段変速機CVTを「手動
操作」する場合に、変速操作杆Lを手動で左右動すると
き、これに追従して出力ピストン54を動かすことがで
きるようにしたものてある。また弁孔34の油室aと還
流油路49間、および油室bと還流油路49間にそれぞ
れオリフィス51,52を設けたのは、次の理由による
すなわち、エンジンの絞り弁を急激に開いて回転カム4
0が急激に反時計方向に回転した際、オリフィス51よ
り油室a内の油路の急激な排出が妨げられ、油室a内は
瞬間的に密閉状態となり、左入力ピストン36の右移動
が油圧的にスプール弁35に伝達されて出力ピストン5
4の制御力の増加補正が行われ、車輛の加速性能を高め
るようにしたものである。また絞り弁を急速に閉じて回
転カム40が急激に時計方向に回転した際、左入力ピス
トン36は回転カム40から釈放されるが、スプール弁
35の左移動はオリフィス52から排出される油に及ぼ
す減衰作用により緩徐に行われ、そのため出力ピストン
54は緩やかに左移動して、無段変速槻QVTの減速比
は徐々に減少し、エンジンの急減速時に、減速比の急減
少によソー瞬車輛が加速されるような危険を生じないよ
うにしたものである。前記変速操作装置QSHは変速操
作杆Lを、ミッションケースに形成した軸受部60によ
つて左右に摺動できるように案内支持して構成され、変
速操作杆Lの自由端は図示しないハンドルに連動されて
おり、運転者が手動により左右に摺動操作できるように
なつている。
前記変速操作杆Lは、その内端より外端、すなわち第1
図において左から右へ第一小径韻,、第一大径部12、
第二小径部13および第二大径部14とよりなり、第一
小径部11と第一大径部12間に段差58が形成される
そして第一小径部11、第一大径部12が前述の制御弁
付主サーボモータMS内に挿入されている。前記軸受部
60と変速操作杆Lとの間には、この変速操作杆Lを第
1図に示す手動変速開始位置M1自動変速位置Dおよび
ニュートラル位置Nの3つの位置に係止するためのクリ
ックストッパ61が設けられており、このクリックスト
ッパ61は変速操作杆Lに形成した3個のノッチ62,
63および64と、前記軸受部60に設けられる係止ボ
ール65と、これを変速操作杆Lに向けて弾発するばね
66とより構成されている。
而して手動変速開始位置Mと自動変速位置D間の範囲は
変速操作杆Lの手動変速範囲Mrになる。而して第1図
において、手動変速開始位置M1手動変速範囲Mrl自
動変速位置Dおよびニュートラル位置Nは何れもクリッ
クストッパ61の中心線を基準にして示されている。前
記変速操作杆Lとミッションケースの軸受部60とは、
それらが協働して本発明の油路の開閉を司る開閉弁vを
構成している。
以下、この開閉弁■の構造について説明すると、前記変
速操作杆Lの第二大径部14には前記エンジン駆動ポン
プEPと後に詳述する走行駆動ポンプ■Pに連通するノ
給油路118と、前記走行駆動ポンプVPのみに連通す
る給油路50とが互いに隣接して横切つており、これら
の給油路118および50は、変速操作杆Lが「手動変
速範囲■」および「自動変速位置D」にシフトされたと
き、その第二大径部14によつて閉じられて遮断される
ようになつている。また変速操作杆Lが第1図において
左限位置、すなわちニュートラル位置Nにシフトされた
とき、前記給油路118および50は、何れも前記第二
大径部14に形成した環状溝67,68を介して連通さ
れるようになり、エンジン駆動ポンプEPおよび後述す
る走行駆動ポンプVPからの圧力油は、給油路118を
通つて後述する強制クラッチオフ位置QLOのシリンダ
113の右室j内に導入され、後述するクラッチサーボ
モータCLSを強制的にクラッチオフさせる。また後述
の走行駆動ポンプVPからの圧力油は給油路50、前記
補給油路47および右作動油路46を通りサーボシリン
ダ48の右油室fに給油され、第一大径部12上にある
出力ピストン54を左限位置、すなわちTOP位置まで
移動させ(変速操作杆Lは左限位置、すなわちニュート
ラル位置Nにある。
)、゜“ニュートラル位置N゛から再び自動あるいは手
動変速位置に戻るとき急激なエンジンブレーキ負荷がか
)らないようになつている。前記モータ斜板11を第1
図鎖線に示す垂直なTOP位置Sminから第1図実線
に示す最大傾斜したLOW位置Smaxに傾動操作する
ための油圧式チェンジサーボモータCHSがミッション
ケース内一に設けられる。
次にこのチェンジサーボモータCHSの構成について説
明すると、これはミッションケースに固定状態に支持さ
れるサーボシリンタ70と、その内部を左側油室gと右
側油室hとに区画するサーボピストン71と、前記サー
ボシ.リング70を貫通して先端部が前記サーボピスト
ン71に穿設した弁孔73内に摺合されるパイロット弁
72とから構成され、前記サーボピストン71と一体の
ピストンロッド74はサーボシリンダ70を貫通してそ
の外部に突出され、前記モー!夕斜板11にピン連結7
5されている。サーボシリンダ70の左側油室gには、
サーボシリンダ70に形成した通路76を介して高圧油
路77に連通され、この高圧油路77内を流れる高圧油
が作用するようになつている。ところで前記高圧油路T
77内には、エンジンの駆動時、油圧ポンプPからの高
圧の作動油が、後述するクラッチサーボモータC?内を
通つて給油されており、またエンジンブレーキ時には前
記エンジン駆動ポンプEPから、前記高圧の作動油より
も低圧の一定圧力油が同じく前記クラッチサーボモータ
CLS内を通つて給油されるようになつている。またこ
の高圧油路77はリリーフ弁Rを介して主給油路22に
連通され、この高圧油路77内の油圧力が所定値を超え
ると、前記リリーフ弁Rが働くようになつている。また
前記弁孔73はその還流路128を通して油溜Tに連通
されている。サーボピストン71には、パイロット弁7
2の右動に応じて右側油室ノhを、弁孔73を介して油
溜Tに開放させる排出路78と、パイロット弁72の左
動に応じて今度は右側油室hを左側油室gに連通させる
供給路79とが穿設されている。したがつてサーボピス
トン71は、パイロット弁72の左、右動に追従す一る
ように高圧油路77内の圧力油によつて増巾作動され、
それによつてモータ斜板11を第1図実線に示す最大傾
斜位置、すなわちLOW位置Smaxから第1図鎖線に
示す最小傾斜位置(垂直位置)、すなわちTOP位置S
minまで無段階にシフトすることができる。この場合
エンジンの駆動により油圧ポンプPが稼動されるときは
、前述のようにその高圧の作動油が後述のクラッチサー
ボモータCLS内を通つて高圧油路77に供給されるの
で、モータ斜板11の応答傾動を敏感にすることができ
、またエンジンブレーキ時には、前述のようにエンジン
駆動ポンプEPからの前記作動油よりも低圧の圧力油が
同じく後述のクラッチサーボモータC?内を通つて前記
油路77に供給されるので、モータ斜板11の応答傾動
を緩慢にして急激なエンジンブレーキがか)らないよう
にすることができる。前記無段変速機QVTの右側にお
いてミッションケースの一端壁80には、固定軸81が
固着され、この固定軸81は無段変速機CVTのモータ
シリンダ8の支軸部82を貫通してその内部にのびてお
り、この固定軸81の内端には前記分配環18が偏心的
に支持されて、さらにこの分配環18の内端面は前記分
配盤17の一端面に油密状態で接触している。
分配環18は、モータシリンダ8内に画成される密閉状
の中空室83を内側室831nと外側室830utとに
区画している。一方分配盤17には吐出ボート84と吸
入ボート85とが突設されており、前記吐出ボート84
は、油圧ポンプPの吐出行程側にあるシリンダ孔4と前
記内側室831nとを連通し、また前記吸入ボート85
は油圧ポンプPの吸入行程側にあるシリンダ孔4と前記
外側室830Utとを連通し得るようになつている。ま
た前記分配盤17には前記吐出ボート84および吸入ボ
ート85のほかに多数の連絡ボート86,86・・・・
・・・が穿設されていて、これらの連絡ボート86,8
6・・ ・・・は、前記モータシリンダ8と共に回転す
る分配盤17の回転に伴つてモータシリンダ8のシリン
ダ孔9,9・・・を前記内側室831nあるいは外側室
830utに連通させることができる。したがつて入力
軸3の回転に伴つてポンプシリンダ1が回転すると、前
述のようにポンププランジャ5の吐出行程により生成さ
れた高圧の作動油は吐出ボート84から内側室831n
へ、さらにそれと連通状態にある連絡ボート86を経て
膨脹行程のモータプランジャ10のシリンダ孔9へ流入
し、そのモータプランジャ10に推力を与え、一方収縮
行程のモータプランジャ10により排出される作動油は
外側室830utに連通する連絡ボート86および吸入
ボート85を通して吸入行程中のポンププランジャ5の
シリンダ孔4に還流し、このような作動油の循環により
油圧ポンプPから油圧モータMへの動力の伝達が行われ
る。
而して作動油の分配機構Dsを構成する前記分配盤17
および分配環18は、この種油圧ポンプPと油圧モータ
Mよりなる無段変速槻?VTにおいて既に公知であるの
でその詳細な説明を省略する。ところで前記固定軸81
内には、(a)前記油圧ポンプPの吐出側と吸入側とを
短絡させ、油圧モータMへの高圧作動油の給送を行わな
いようにしてその油圧モータMを不作動にする“゜クラ
ッチオブ状態、(b) 油圧ポンプPから油圧モータM
へ高圧作動油を自由に循環させる“クラツチオゾ゛状態
(c)前記短絡路の開度を調節して油圧ポンプPから油
圧モータMへの作動油の流量を制御する゜“半クラッチ
状態、(d)油圧ポンプPの作動油の流れを完全に遮断
してポンププランジャ5を油圧的にロックしてポンプシ
リンダ1とモータシリンダ8とを一体的に回転させる゜
゜油圧ポンプ、油圧シリンダ直結゛状態、の以上の4つ
の状態を選択的に採り得るようにした、油圧式クラッチ
サーボモータCI−Sが装備されている。
以下、このクラッチサーボモータ03の構造について説
明すると、前記固定軸81には、その中心孔89とその
側壁を貫通する複数個(図において2個図示)の短絡ボ
ート87,88が穿設されており、これらの短絡ボート
87,88の内側開口端は、前記固定軸81の中心孔8
9を通して前記内側室831nに連通され、またそれら
のボート87,88外側開口端は固定軸81の外側に形
成される通油溝90を通して前記外側壁830utに連
通されている。前記短絡ボート87,88の内側開口端
、すなわち固定軸81の中心孔89への開口端は固定軸
81の軸方向に若干オフセットしている(図において短
絡ボート87が短絡ボート88に対して若干左にオフセ
ット)。前記固定軸81の中心孔89の径小部には、ク
ラッチ弁92が摺動自在に嵌合されており、このクラッ
チ弁92が図において左に摺動すると、短絡ボート87
,88は順次に閉じられ、また右に摺動すると短絡ボー
ト87,88は順次に開くようになつている。
またクラッチ弁92の内端面外周にはテーパ面93が形
成され、このテーパ面93は、前述のようにオフセット
される短絡ボート87,88と協働して、それら短絡ボ
ート87,88の開閉が緩徐に行われ、後に詳述するク
ラッチの切換操作を一層スムーズに行うことができるよ
うになつている。クラッチ弁92の先端には弁杆94が
螺着さノれ、この弁杆92の球状端部にはシュー95が
首振り可能に連結されている。シュー95はクラッチ弁
92が後述するように゛クラツチオゾ゛状態を超えてさ
らに左に摺動したとき、前記分配盤17に穿設した吐出
ボート84の開口端を閉塞するように、その一端面に油
密に密着し、吐出ボート84から内側室831nへの油
の油れを遮断することができる。いまクラッチ弁92が
図に示すように右端位置にある状態では、短絡ボート8
7,88は開放さフれ、前記内側室83jnとは連通状
態にあり、分配盤17の吐出ボート84から吐出される
高圧の作動油は直ちに油圧ポンプPの吸入ボート85へ
短絡してしまい、油圧モータMへの給送が行われない。
したがつてこの状態では油圧モータMは作動されず、所
謂゜゜クラッチオブ状態にある。次にクラッチ弁92が
図において左に摺動し、前記短絡ボート87,88を何
れも閉鎖した状態になると、前記のように油圧ポンプP
と油圧モータM間に作動油の流れを生じるので、入力軸
3と出力軸15とは油圧的に連結され所謂゜゜クラツチ
オゾ゛状態になる。またクラッチ弁92が前述の゜゛ク
ラッチオブ状態から゛クラッチオン゛状態へ移る途中の
過程では、前記短絡ボート87,88の開度は漸次にし
ぼられ吐出ボート84からの作動油の一部が油圧モータ
Mへ流れ、他の一部が油圧ポンプPの吸入ボート85へ
短絡されることになる。この状態が所謂“半クラッチ状
態である。ところでこの場合、前記短絡ボート87,8
8は固定軸81の軸方向、すなわちクラッチ弁92の摺
動方向にオフセットしていること、およびクラッチ弁9
2の内端面外周にテーパ面93が形成されていることと
によつて短絡ボート87,88の開閉が緩徐に行われる
。このことはクラッチの切換を一層スムーズに行うこと
ができ、また半クラッチの区域を広くとることができ、
車輛の発進を一層スムーズにすることができる。またク
ラッチ弁92の前述の“゜クラッチオン゛状態を超えて
さらに左に摺動すると、前記シュー95は分配盤17の
端面に密着てそこに開口した吐出ボート84を閉塞して
該吐出ボート84から内側室83inへの作動油の流れ
を遮断し、前記“油圧ポンプ、油圧モータ直結゛状態と
なり、ポンププランジャ5を油圧的にロックしてポンプ
シリンダ1からポンププランジャ5群およびポンプ斜板
6を介.してモータシリンダ8を機械的に駆動すること
ができる。したがつてモータプランジャ10のモータ斜
板11に与える推力が消失し、その推力による軸受等の
各部材の負担を軽減することができる。而してこの゜゜
油圧ポンプ、油圧モータ直結゛.゛状態は、モータ斜板
11を直立状態にして変速比が1:1になつたときに、
すなわち“TOP位置Smml゛にあるときに行われる
ものて、入力軸3から出力軸15へ動力伝達効率を良好
にすることができる。次に前記クラッチ弁92を固定軸
81の中心孔89内において、前述のように左右に往復
制御するための構成について主に第2図を参照して説明
すると、前記クラッチ弁92の後方(第1,2図右方)
には油室101が形成されており、この油室101は通
常クラッチ弁92に形成した油通路102および前記弁
杆94に形成した連通路103を通つて前記内側室83
1n内に連通されている。
そしてエンジン駆動時には、前記油室101内に油圧ポ
ンプPと油圧モータM間を循環する高圧の作動油の一部
が前記内側室831nより前記油通路103,102を
通つて常時供給され、またエンジンブレーキ時にはエン
ジン駆動ポンプEP)からの圧力油(前記作動油より低
圧)の一部が同じく油通路103,102を通つて常時
供給されるようになつている。また油室101には前述
の高圧油路77が連通されている。前記クラッチ弁92
の基端部(第1,2図右端・部)にはピストン部96が
一体に形成され、このピストン部96の前方(第1,2
図左方)において、中心孔89の内壁とクラッチ弁92
の外周間には、環状通路97が形成されており、さらに
前記クラッチ弁92の基端部には、その後端面100(
第1,2図右端面)に開口する行止り孔98が穿設され
ている。
そしてこの行止り孔98と前記環状通路97間はクラッ
チ弁92に穿設した連通孔99を介して連通されている
。前記クラッチ弁92の基端部に形成される前記行止り
孔98の奥部周面には逃げ溝104が形成されている。
行止り孔98内にはミッションケースの一端壁80を貫
通したパイロット弁105が挿入されている。パイロッ
ト弁105の先端部にはその行止り孔98内に摺合する
ランド部106が形成され、そのランド部106の後方
(第1,2図において右方)には径小部107が形成さ
れている。また前記パイロット弁105には、一端が前
記行止り孔98内に開口し、他端が大気に連通する大気
連通孔108が穿設されている。パイロット弁105に
は後述する作動槓杆110が連通され、この作動槓杆1
10の作動で左右に動かされるようになつている。とこ
ろで シュー95の端面の受圧面積:A クラッチ弁92のピストン部96の断面積:Bクラッチ
弁92の断面積:Cパイロット弁105の断面積:D とした場合に、 A>B−D の不等式が満足されるように各部の寸法が定められる。
いま6゜クラツチオゾ゛させるべくパイロット弁105
を第1,2図左移動させると、そのパイロット弁105
の径小部107は行止り孔98内にすべて嵌入されるの
で、吐出ボート84からの高圧の作動油は油通路103
,102および油室101を介してクラッチ弁92のピ
ストン部96の右端面100に作動すると)もに作動油
はクラッチ弁92の左端面にも作用する。而して前記ピ
ストン部96後端部の受圧面積はB−Dであり、またク
ラッチ弁92前端面の受圧面積はCであるので、前述の
不等式B−D>Cによりクラッチ弁92は左移動するこ
とになる。したがつて゜“クラツチオゾ゛すべくパイロ
ット弁105が左移動すれば、クラッチ弁92は作動油
の油圧力により同方向に追従移動してクラッチ弁92は
前記短絡ボート87,88を何れも閉塞するに至り、前
述のように44クラツチオゾ3状態になる。また“4ク
ラツチオゾ3させるべくパイロット弁105を右移動さ
せると、そのパイロット弁105の径小部107の一部
が行止り孔98から抜け出ることになるので、高圧の作
動油はクラッチ弁92のピストン部96後端面(右端面
)100に作用する一方、その作動油の一部はクラッチ
弁92の前端面(左端面)にも作用するほか、行止り孔
98連通孔99および環状通路97を通つてクラッチ弁
92のピストン部96の左端面にも作用することになり
、クラッチ弁92を左移動させるための受圧面積がB−
Dであるのに対しクラッチ弁92を右移動させるための
受圧面積はBとなる。
したがつて当然にB>B−Dによりクラッチ弁92は右
に移動し、第1,2図に示すように前述の゛゜クラッチ
オブの状態になる。また前述の“゜クラツチオゾ゛の状
態よりさらにクラッチ弁92を左に移動して、シュー9
5を分配盤17の吐出ボート84に接触させ、前述の“
゜油圧ポンプ、油圧モータ直結゛状態にした場合にはシ
ュー95の、受圧面積Aを有する端面には吐出ボート8
4からの高圧の作動油(前記油室内の油圧力と等圧)が
作用する一方、クラッチ弁92のピストン部96の受圧
面積B−Dを有する右端面100には油室101内の高
圧の作動油が作用する。
したがつて前記不等式A>B−Dによつてシュー95に
はこれを右へ移動する方向が作用する。ところでシュー
95が若干右へ移動すればシュー95の端面への油圧力
が解除されるのでシュー95は再び分配盤17の端面に
押付けられる。したがつて前記A,BおよびCの受圧面
積を前記不等式を満足させて所定の値に設定することに
より、所謂゛゜油圧フローティング支持゛の状態を保つ
ことができ、シュー95と吐出ボート84間からの作動
油の漏洩を最小限に抑えつ)それら間の良好な油密状態
を保持することができる。前記油圧式クラッチサーボモ
ータCl!Sの後方において、ミッションケースには、
作動槓杆110が左右に揺動できるように軸支111さ
れており、この作動槓杆110の上端にクラッチサーボ
モータCLSの前記パイロット弁105の後端が連結1
12されている。前記作動槓杆110の下端には強制ク
ラッチオフ装置CLOが連結121されている。
この強制クラッチオフ装置QLOは、前記変速操作杆L
を“゜ニュートラル位置N゛にシフトしたとき、クラッ
チ装置を後述する連動操作装置0PCとは関係なく強制
的に“゜クラッチオブさせるようにしたものであつて、
以下この装置CLOの構成について説明すると、前記作
動槓杆110の下部右方にはシリンダ113が配設され
ており、このシリンダ113内には、その内部を左油室
1と右油室jとに区画するピストン114が左右に摺動
自在に嵌合されている。ピストン114と一体のピスト
ノンロツド115はシリンダ113の左側端壁を貫通し
て外部に突出しており、その先端に前記作動槓杆110
の下端が連結121されている。前記左油室1内には、
圧縮ばね116が縮設されており、この圧縮ばね116
は前記ピストン114を門右に摺動するように偏倚する
と)もに前述したように作動槓杆110を反時計方向に
回動するように偏倚させ二様の作動をなすようになつて
いる。また前記シリンダ113の右端壁には流通ボート
117が穿設されこの流通ボート117に、前記)エン
ジン駆動ポンプEPあるいは後述する走行駆動ポンプ■
Pに連なる給油路118が連通されており、後に詳述す
るように変速操作杆Lがニュートラル位置Nにあるとき
前記ポンプEPあるいはVPからの圧力油が、シリンダ
113の右油室jに作用するようになつている。さらに
シリンダ113の右端内壁には前記流通ボート117に
圧接されるリード弁119が止されており、このリード
弁119には小孔120が穿設されていて、この小孔1
20を通して右油室jが流通ボート117を介して給油
路118に連通されている。したがつて前述の変速操作
杆Lが゜゜ニュートラル位置N゛にシフトされると、エ
ンジン駆動ポンプEPあるいは走行駆動ポンプVPから
の圧力油は前記開閉Vを通つて給油路118より、流通
ボート117およびリード弁119を介してシリンダ1
13の右油室jに入りピストン114を圧縮ばね116
の弾発力に抗して左に摺動するので、作動槓杆115は
強制的に般時計方向に回動され、クラッチサーボモータ
C?のパイロット弁72は、右方すなわち“゜クラッチ
オブ側に強制移動され、ニュートラル運転時には強制的
に“クラッチオブさせることができるようになつている
。また後述する変速操作杆Lがニュートラル位置Nから
自動変換位置Dにシフトされ前記開閉弁■により前記ポ
ンプEPあるいはVPと給油路118との連通が遮断さ
れ)ば、右油室jには圧力油が供給されなくなるので、
ピストン114は圧縮ばね116の弾発力で右に摺動す
るがこの際右油室j内の圧力油は前記小孔120を通つ
て絞られかつ給油路118を通つて還流油路122に流
れるので、作動槓杆110は緩慢に反時計方向に回動し
てクラッチサーボモータC?の46クラツチオゾ1作動
は緩衝的に行われる。前記チェンジサーボモータCHS
のパイロット弁72およびクラッチサーボモータCL−
Sのパイロット弁105は、それらを単独に、あるいは
連動さて作動するようにした連動操作位置0PCがミッ
ションケース内適所に設けられている。
以下にこの装置0PCの構成について説明すると、前記
.チェンジサーボモータCHSの後方においてミッショ
ンケースには支持軸130が支承されており、この支持
軸130には、操作カム131、作動腕132および操
作腕133が一体的に回転できるように支持されており
、そのうち作動腕132は前述の主サーボモータMSの
出力ピストン54のピストンロッド55後端に連結14
1されている。前記操作カム131は全体形状が略杓子
状に形成され、その基端には、支持軸130の軸心0を
中心とする短半径mの円弧面よりなる第一カム面C1が
、またその先端には支持軸130の軸心0を中心とする
長半径rlの円弧面よりなる第二カム面C2が形成され
、さらにそれら第一、第二カム面Cl,C2上面端部間
に、内側に凹の双曲線よりなる第三カム面C3が形成さ
れている。
操作カム131の基端部と、前記チェンジサーボモータ
CHSのパイロット弁72基端間には引張ばね134が
張”架されていて、この引張ばね134の引張力は前記
パイロット弁72の基端面を、操作カム131のカム面
に圧接するように偏倚させている。而して第1図に示す
ように、パイロット弁72の基端が第二カム面C2に接
しているときは、操作カム131が回転してもパイロッ
ト弁72は移動することなくその位置に保持され、モー
タ斜板11は最大傾斜位置Smaxすなわち“LOW位
置゛にある。操作カム131が第1図において反時計方
向に回転されると、パイロット弁72の基端は双曲線よ
りなる第三カム面C3に接触するに至り、操作カム13
1の引続く回転に伴つてパイロット弁72はその双曲線
よりなる第三カム面C3に放つて右方に移動する。した
がつてモータ斜板11は右方にTOP側へ傾動する。こ
の場合前記第三カム面C3が双曲線であることは後に詳
述するようにきわめて重要な意味を持つ。さらに操作カ
ム131が反時計方向に回転するとパイロット弁72の
基端は第一カム面C1に接触するに至り、モータ斜板1
1は最小傾斜位置(直立位置)Smjnlすなわち゜゜
T0P位置゛にくる。そして操作カム131がさらに回
転しても最早パイロット弁72は移動しない。前記操作
腕133の先端にはクラッチ操作杆135の上端が連結
136されている。
クラッチ操作杆135はミッションケースに形成した案
内孔137を緩通して垂直にのび、その下端部は、前記
クラッチサーボモータ03の後方に達している。そして
その下端部の一側には傾斜カム面138が形成されてお
り、その傾斜カム面138には、前記作動槓杆110の
上半部に軸支されるローラ139が前記シリンダ113
内の圧縮ばね116の弾発力により圧接されている。作
動槓杆110の上端には前述のように前記クラッチサー
ボモータCLSのパイロット弁105の後端が連結11
2さえている。したがつて前記支持軸130が回転すれ
ば、操作腕133を介してクラッチ操作杆135は昇降
作動される。クラッチ操作杆135が上昇すると、ロー
ラ139は傾斜カム面138に沿つて右に移動するので
、作動槓杆110は時計方向に回動され、パイロット弁
105は右移動、すなわぢクラッチオブ側へ移動し、ま
たクラッチ操作杆135が下降するとローラ139は傾
斜カム面138に沿つて左方に移動するので作動槓杆1
10は反時計方向に回動され、パイロット弁105は左
移動、すなわち゜゜クラッチオン゛側へ動く。前記クラ
ッチ操作杆135の下部において、前記傾斜カム面13
8と反対側にはバイメタル140が沿着されており、こ
のバイメタル140は寒冷時においてクラッチ操作杆1
35の下半部を右方に撓曲するように作用するものであ
つて、寒冷時には、パイロット弁105が若干右に位置
するように補正して、ファストアイドルによりエンジン
のアイドリング回転数が上昇しても、前記クラッチサー
ボモータCLSが゜゜クラツチオゾ゛側に作動すること
がないようにしており、すなわち寒冷時エンジンのアイ
ドリング回転数の上昇に対する補正を、その時の温度を
感知することによつて行うようにしている。
ところで一般に油圧式無段変速機CVTでは、モータ斜
板11の傾斜角α(LOW−TOP)と、入力軸3と出
力軸15のトルク比Tとの関係は第3図に示すように直
線で表わされる。
ところがエンジンの出力は、その出力軸の回転数とその
トルクとの積によつて表わされるので、その出カー定と
した場合に、入力軸3と出力軸15のトルク比Tと、そ
の変速比(速度比)iとの関係は第4図に示すように双
曲線で表わされる。而してモータ斜板11の傾斜角α変
位は、前記変速比1の変化であるから、前述のようにモ
ータ斜板11の直線的変位に対してトルク比Tが双曲線
的に変化することになり、モータ斜板11の傾斜角αの
直線的変位と、前記トルク比Tの双曲線的変化との間に
相対的なずれを生じ、モータ斜板の傾斜角を直線的に変
えるようにした従来ものでは、車輛の運転感覚に支障を
及ぼしめる不都合があるが、このようなずれは下記の構
成により補正できる。すなわち操作カム131の第三カ
ム面C3を双曲線に形成することにより、モータ斜板1
1の操作入力が直線的であつても、そのモータ斜板11
の傾斜角αを前記トルク比Tの変化に一致するように双
曲線的に変位できるようにして前記不都合を解消できる
ようにしている。すなわちモータ斜板11に連接させる
チェンジサーボモータCHSのパイロット弁72が操作
カム131の第三カム面C3に接触しているときは、変
速操作杆Lを直線的左右動に基づく操作カム131の回
転によりその双曲線カム面C3に沿つてモータ斜板11
の傾斜角αを変位させることができ、操作カム131の
回転角β変位(LOW−TOP)に対するモータ斜板1
1の傾斜角α変位の関係は、第5図に示すように双曲線
にすることができ、また前記操作カム131の回転角β
変位(10W−′IOP)に対する前記トルク比Tの変
化の関係も第6図に示すように双曲線にすることができ
る。したがつて操作カム131を回転するための操作入
力変位が直線的であつてもモータ斜板11の傾斜角α変
位を前記トルク比Tの変化に一致させるように補正する
ことができ変速操作を一層正確かつ容易にすることがで
きる。次に車輛走行時に車軸等の走行回転部から動力を
得て駆動される走行駆動ポンプVPについて説明すると
、これは通常の歯車ポンプにより構成され、その吸入側
は油溜Tに連通され、またその吐出側には吐出路150
が連通され、この吐出路150は第一、第二副給油路1
51,152に分岐されており、第一副給油路151は
、前記開閉弁Vを介して、前記制御弁は主サーボモータ
MSの・補給油路47に連通されており、また第二副給
油路152は、前記エンジン駆動ポンプEPに連なる主
給油路22に連通されている。而してこの走行駆動ポン
プ■Pは3つの作用をなすものであつて、すなわち(1
)車輛の出力走行時・には、この走行駆動ポンプVPは
エンジン駆動ポンプEPと並行して運転されるので、そ
れらの一方が故障しても、運転に何ら支障を来たすこと
なくフェイルセーフになる。
(2)車輛の押しかけ走行時や、ニュートラル惰行走行
中のエンスト時等、lエンジン駆動ポンプEPから必要
な高圧作動油が得られないとき走行駆動ポンプVPによ
り圧力作動油を必要個所に補給することができる。(3
)前記変速操作杆Lをニュートラル位置Nにシフトした
とき、サーボシリンダ48の右油室f内に走行駆動ポン
プVPからの圧力油を供給して出力ピストン54を左側
位置に移動させてモータ斜板11を強制的にTOP位置
に傾動させておくことができ再びドライブ走行する際に
過大なエンジンブレーキがか)らないようにしてショッ
クのない円滑なニュートラル走行からドライブ走行への
切換が可能になる。次に本発明の“゜自動ドライブ゛、
゜゜手動ドライブ゛および“゜ニュートラル゛の各運転
時の作用について順に説明する。
〔1〕自動ドライブ運転 変速操作杆Lを第1図において二点鎖線に示す゜゜自動
変速位置D゛までシフトする。
この位置Dではクリックストッパ61の係止ボール65
はノッチ63に嵌入して変速操作杆Lを係止する。とこ
ろでこの゜゜自動変速位置D゛では変速操作杆Lの第一
大径韻。の左端部が嵌入孔57内に嵌入し、サーボシリ
ンダ48内では、その全長に亘つて前記第一大径部12
が位置して出力ピストン54はサーボシリンダ48内の
どの−位置にある場合でも第一大径部12上に摺合され
る。また前記開閉弁Vは閉成位置にあり、強制クラッチ
オフ位置CLOへの給油は遮断されていると)もに補給
油路47への給油も遮断されている。いまエンジンを加
速または減速すべく図示しないエンジンの絞に弁を開放
または閉鎖していくとそれに連動する回転カム40は反
時計方向、あるいは時計方向に回動して左入力ピストン
36を右あるいは左に動かし、その左入力ピストン36
の変位は伝達はね38により力に変換されスプール弁3
5を動かし、これにより前述のようにエンジン駆動ポン
プEPからの作動軸をサーボシリンダ48に供給し、出
力ピストン54に絞り弁開度に応じた右方向の制動力を
.゛与える。
一方遠心ガバナCGは、エンジンの回転数に比例した出
力油圧を発生するので、その油圧に応動してスプール弁
35を介して前記作動油をサーボシリンダ48に供給し
、エンジン回転数に応じた左方向の制御力を出力ピスト
ン・54に与える。このようにして出力ピストン54は
絞り弁開度に応じた右方向の制御力とエンジンの回転数
に応じた左方向の制御力とが均衡する点まで左右に無段
階に動かされる。ところで第1図に示す状態では出力ピ
ストン54は右端位置にあり、操作カム131は最も右
回転され、無段変速機CVTのモータ斜板11は最大傾
斜位置SmaxlすなわちLOW位置にあり、その減速
比は最大の状態である。
いまエンジンが駆動され、その絞り弁開度が小さくエン
ジンの回転数が上昇すると、制御弁付主サーボモータM
Sの出力ピストン54は左に移動しはじめ、作動腕13
2を介して操作カム131を左に回転しはじめるが、出
力ピストン54が第1図イ位置から口位置まで移動する
範囲では操作カム131の左回転によるもチェンジサー
ボモータCHSのパイロット弁72はその第二カム面C
2上を滑るだけでチェンジサーボモータCHSは作動し
ないが、一方操作腕133は左回転されるのでクラッチ
操作杆135が下降して、クラッチサーボモータCLS
のパイロット弁105は左移動して該サーボモータG3
は前述のように゛゜半クラッチ状態を経て゜“クラッチ
オン゛する。
これにより無段変速機CVTの油圧ポンプPと油圧モー
タMが油圧的に連結される。エンジンの回転数がさらに
上昇して出力ピストン54が第1図口位置を超えて左移
動すると、操作カム131はさらに左回転して、チェン
ジサーボモータCHSのパイロット弁72の右端が操作
カム131の双曲線よりなる第三カム面C3に達すると
、チェンジサーボモータCHSは作動状態に入り、モー
タ斜板11を傾動操作し得るようになる。
この場合前に詳述したように出力ピストン54の直線的
左右動に対してパイロット弁72、すなわちモータ斜板
11は第三カム面C3により双曲線的に傾動され、エン
ジンの出力特性に合致した変速操作が可能になる。而し
て出力ピストン54が第1図口ないしハの範囲で左右動
されるときは、エンジンが高効率の運転下で車輛が種々
の走行条件に適応して快適安全に走行できるように自動
変速制御がなされるものであつて、たとえばエンジンの
回転数が比較的低く、かつ絞り弁開度が比較的大きい条
件下では出力ピストン54は前記ローハの範囲て右方位
置を占め、それに伴いチェンジサーボモータCHSはモ
ータ斜板11を自動的に10W位置もしくはその近傍位
置に傾動して減速比を増大させる。
また反対にエンジン回転数が比較的高く、かつ絞り弁開
度が比較的小さい条件下では、出力ピストン54は前記
ローハの範囲で左方位置を占め、それに伴いチェンジサ
ーボモータCHSはモータ斜板11を自動的にTOP位
置(垂直位置)、もしくはその近傍に傾動され減速比は
減少する。而して出力ピストン54の前記ローハの移動
範囲では、クラッチ操作杆135は下降されており、ク
ラッチサーボモータCLSは“クラッチオン゛状態にあ
ることは勿論である。またTOP位置、すなわち出力ピ
ストン54がハ位置からさらに左位置に移動してハーニ
位置範囲にくると、チェンジサーボモータCHSのパイ
ロット弁72は右端の操作カム131の第一カム面C1
に接触するに至り右端位置に達し、最早操作カム131
が回転してもパイロット弁72は右端位置を保持したま
)となりモータ斜板11はTOP状態を保持したま)に
な−る。
そしてこの状態ではクラッチ操作杆135は最下降され
て作動槓杆110のローラ139はクラッチ操作杆13
5の棒状部に接触するに至り、クラッチサーボモータC
LSのパイロット弁105は6“クラツチオゾ5位置よ
りさらに左に移動してシュー95が分配盤17の吐出ボ
ート84を閉鎖するに至り、前述のように無段変速槻?
■Tの油圧ポンプPと油圧モータMとがロック状態とな
り、モータ斜板11がTOP位置、すなわち変速比が1
:1になつたとき、無段変速機CVTを油圧的にロック
して前に詳述したように入力軸3と出力軸15の動力伝
達効率を高めることができる。また出力ピストン54が
第1図ハ位置より右動したときは、前記“゜油圧ポンプ
、油圧モータ直結゛状態が解除され再び“゜クラツチオ
ゾ゛の状態に戻つた後、モータ斜板11はTOP位置か
らLOW側へ傾動するようになることは言うまでもない
尚、前記制御弁付主サーボモータMSの作動においてオ
リフィス51,52およびバイメタル43の存在による
利点は既に述べたのでこの項ては省略する。
〔■〕手動ドライブ運転 第1図では変速操作杆Lは、手動変速開始位置Mが示さ
れており、この位置Mより変速操作杆Lを左方の手動変
速範囲Mrの長さ範囲でシフトする範囲が手動ドライブ
の際の変速操作杆Lの移動範囲である。
この手動ドライブ運転の場合も前記自動ドライブ運転の
場合と同じように開閉弁■は閉じ状態にある。第1図で
明らかなようにサーボシリンダ48内には変速操作杆L
の第一小径韻,および第一大径韻2の一部が位置してい
る。エンジンが運転されてその回転数が上昇すると前述
のように出力ピストン54は左動するが、このときその
出力ピストン54が第一小径部11と第一大径部12の
段差58を超えて左動すると、サーボシリンダ48の左
油室eと右油室fが、出力ピストン54の軸孔56を通
つて連通するに至る。この場合、出力ピストン54の左
受圧面積A1は右受圧面積A2よりも大きいので、出力
ピストン54が前記段差58を超えると直ちに右動され
て再び第一大径部12に摺合されるようになる。このこ
とは変速操作杆Lを前記手動変速範囲Mrでシフトする
間は、このシフトに追従して出力ピストン54を増巾し
て左右動させることができることになる。したがつて変
速操作杆Lを前記手動変速範囲Mrで左右にシフト操作
することにより前記自動ドライブ運転と同じようにチェ
ンジサーボモータCHSおよびクラッチサーボモータC
LSを連動操作して無段変速槻QVTの変速操作および
クラッチ操作のクラッチ操作をすることができる。■〕
ニュートラル運転 変速操作杆Lを前記゜゜自動変速位置D゛を超えて一点
鎖線で示す左端位置、すなわち゜“ニュートラル位置N
″までシフトする。
この位置Nではクリックストッパ61の係止ボール65
はノッチ64に嵌入して変速操作杆Lを係止する。この
゜゜ニュートラル位置N゛でぱ“自動変速位置D゛と同
じく変速操作杆Lの第一大径部1。の左端部が嵌入孔5
7内に嵌入する。一方開閉弁Vは今度は開弁状態となり
、エンジン駆動ポンプEPからの圧力油と、走行駆動ポ
ンプ■Pからの圧力油とが合流して環状溝67、給油路
118を通つて強制クラッチオフ装置CLOの、シリン
ダ113の右油室jに圧入されるので、作動槓杆110
が時計方向に回転してクラッチサーボモータCLSのパ
イロット弁105を、クラッチ操作杆135の位置に無
関係に右に摺動して該サーボモータ03をクラッチオフ
させるので、前述のように無段変速機CVTの作動状態
を断たれ入力軸3の回転は出力軸15に伝達されなくな
り、車輛は惰行走行の状態となる。また走行駆動ポンプ
■Pからの圧力油は第一副給油路151より制御弁付主
サーボモータMSの補給油路47を通つてサーボシリン
ダ48の右油室f内に入り、出力ピストン54を左端位
置、すなわちTOP位置まで変速操作杆Lの第一大径9
2上を摺動させる。これによりモータ斜板11はTOP
位置(垂直位置)に傾動される。すなわち変速操作杆L
がニュートラル位置Nにあるときは常にモータ斜板11
はTOP位置に保持され爾後変速操作杆Lをドライブ位
置にシフトした際に急激なエンジンブレーキがかからな
いようにして車両にか)るショックを可及的に軽減でき
るようにしている。
以上の実施例により明らかなように本発明によればエン
ジンの駆動により油圧ポンプPが稼動されるときは、そ
の高圧の作動油がクラッチサーボモータC1−S内を通
つて高圧油路77からチェンジサーボモータCHSに供
給されるので、モータ斜板11の応答傾動を敏惑にする
ことができる。またエンジンブレーキ時には、エンジン
駆動ポンプEPからの油圧ポンプPよりも低圧の圧力油
が同様にクラッチサーボモータCLS内を通つて高圧油
路77からチェンジサーボモータCHSに供給されるの
で、モータ斜板11の応答傾動を緩慢にして急激なエン
ジンブレーキがか)ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を備えた油圧式無段変速機の操作制
御系の要部を縦断して示す全体図、第2図はクラッチサ
ーボモータの拡大断面図、第3図はモータ斜板の傾動角
と、入力軸、出力軸のトルク比との関係を示すグラフ、
第4図は入力軸と出力軸との変速比と、それらのトルク
比との関係を示すグラフ、第5図は操作カムの回転角と
、モータ斜板の傾動角との関係を示すグラフ、第6図は
操作カムの回転角と、入力軸と出力軸とのトルク比との
関係を示すグラフである。 3・・・・・・入力軸、11・・・・・・モータ斜板、
15・・出力軸、77・・・・・高圧油路、P・・・・
・・油圧ポンプ、M・・・・・・油圧モータ、CHS・
・・・・・チェンジサーボモータ、CLS・・・・・ク
ラッチサーボモータ、EP・・・エンジン駆動ポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 入力軸3に連動される定吐出量型アクシヤルプラン
    ジヤ式油圧ポンプPと、出力軸15に連動される斜板式
    可変容量型アクシヤルプランジヤ式油圧モータMとを油
    圧閉回路を介して連結し、該油圧モータMの吐出量をモ
    ータ斜板11の傾斜角の変更により調節して該入力軸3
    と出力軸15間の変速比を無段階に調節できるようにし
    た、油圧式無段変速機において、該無段変速機の該モー
    タ斜板11に連結され、これを傾動制御して該無段変速
    機を変速操作し得る油圧式チェンジサーボモータCHS
    と、該無段変速機に連結され、該変速機の該油圧閉回路
    を開閉しクラッチ操作し得る油圧式クラッチサーボモー
    タCLSと、該油圧ポンプPの作動油よりも低圧の圧力
    油を該油圧閉回路の該油圧ポンプPの吐出側に給油し得
    る、エンジンにより駆動されるエンジン駆動ポンプEP
    と、該クラッチサーボモータCLS内を通り、該油圧閉
    回路の該油圧ポンプPの吐出側と該チェンジサーボモー
    タCHSを連結する高圧油路77とを備えてなる車両用
    油圧式無段変速機のモータ斜板制御装置。
JP5857979A 1979-05-15 1979-05-15 車両用油圧式無段変速機のモ−タ斜板制御装置 Expired JPS6059471B2 (ja)

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