JPS6059043B2 - ロール装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロール構造物内の仕組みに関するものである
。

ロールリングをロール軸上に取付けるときに、種々の
型の継手が軸からリングヘの捩りモーメントの伝達用に
今日まて使われて来たが、そうした継手は満足すべきも
のではなかつた。

一つの継手では、円錐形の心出しスリーブがロールリ
ングとロール軸との間に押し込まれ、それによつて捩り
モーメントはこの締めつけ継手によりロールリングヘと
伝達された。

この継手の利点は口、−ルリングとロール軸とが大きな
マージンをつけて製造しうることゝ、ロールリングが容
易に交換しうることにある。しカルながら、厄介な短所
としては円錐形スリーブがロールリングとロール軸の間
に押しこまれるとき、大抵の場合超硬合金で作られてい
るところのロールリングに張裂ける位に大きな張力歪が
導入されることである。他の型の継手では、ロールリン
グが軸上へと押しつけられ、それによつて、つかみは有
効な接触が確保され、リングと軸との間の相対運動が無
くされる程に大きくされるようなものになる。モーメン
トの伝達に充分な位に大きいつかみを仕組むことは、ロ
ールリングとロール軸上には狭まい許容差が要求されて
いるということのために難かい費用がか）ることになる
。他の短所としては、ロールリングを軸の上に取付けた
り取外したりするのが難かしく、脆いロールリングはそ
れを軸上に押しこむときに張り裂ける危険があることで
ある。第３の型の継手では、ロールリングは軸上締付け
によつてロール軸に相対的に回転することを妨げられて
おり、それにおいては、スプリング機素をロールリング
に連結してつけることによつて軸向きの力は固定した限
界内に保たれている。

この継手の短所はロールリングとロール軸への許容差が
狭いことであつて、それによりロールリングとロールシ
ャフトの生産は高価になり、それによりロールリングを
シャフトに取付けたりそれから取外したりするのが難か
しくなることである。本発明は上記のような短所を無く
したもので、大きな捩りモーメントの伝達もでき、広い
許容差を使いうるような継手に関するものである。かく
して、ロールリングとロールシャフトとの生産コ．スト
は比較的に言えば低下しよう。その上更に、本継手は、
一つにはロールリングが容易く取外し得、一つには容易
く取付けうるので、ロールリングを迅速に交換しうるよ
うにする。

本発明を以下に付図を参照しつ）一層詳しく説明する。
第１図を参照すると、２個のロールリング１，２（勿論
、ロールシャフト上に３個以上のロールリングを取付け
ることもできる）がロールシャフト３上に取付けられ、
そこではクリアランスはローールリングの取付けと取外
しの双方共に迅速かつ単純に手で行いうる位に大となつ
ている。

これらの大きなりリアランスのせいで、ロール継手には
お互いに押しつけ合つている２個のくさび型心出しスリ
ーブ４，５と６，７のそれぞれの形をした心出し機素を
ロールリングとロールシャフトの間に設けねばならない
。２個ないし数個のくさび型心出しスリーブを使つてい
るということのお蔭で、ロールシャフトないしロールリ
ングの内部表面は円錐形てあらねばならぬことはなくて
、真直ぐでよい。

心出しスリーブ５，７にそれぞれ小さい撥条力を有する
弾性機素８，９が押しつけられている。機素８の半径方
向外側に、ロールリング１に向け押しつけて間隔リング
１０が置かれている。いま一つの間隔リング１１が２個
のロールリング１と２の間に置かれていて弾性機素９の
上部に向けて押しつけられている一部分がついている。
別の弾性機素１２て非常に強い撥条力を有するものが弾
性機素８と間隔リング１０の軸方向外部に置かれている
。弾性機素１２は間隔リング１０に向けて押しつけてい
る一部と弾性機素８の上部に向けて押しつけている他の
部分とを有している。弾性機素１２の軸方向外側て、同
者に向けて押しつけて圧リング１３が置かれており、圧
リング１３上に作用している機械的止めナット１４を部
分的に取囲んでいる。ロール継手に軸方向に圧する力を
働かせるためには、圧リングに対して適当な水圧圧力機
素を適用する。機械止めナット１４が圧リング１３と全
接触まで諦めつけられたら、外の軸方向の力は解除され
得て、それからは、ロール継手は直ぐ使用しうる。これ
に関連して言うべきことは、２個の弾性機素８と１２と
の低部の間の距離は、止めナット１４を一ぱいに締めて
も、それらの部品はお互いに触れない位に、大きくして
あるということてある。第２図には、ロール継手の別の
実施態様が示されてある。

ロールリング２２力拍−ルシヤフト２１上に取付けられ
ているが、そこでは円錐形スリーブ２３の形になつた心
出し機素がリングとシャフト間に取付けられている。こ
の場合、スリーブ２３と接触しているシャフトの部分は
円錐形スリーブ２３に対し良好な接触をするようにテー
パ付けされてある。スリーブ２３の外側で、ロールリン
グ２２に向けて押しつけて、非常に強い発条力を有する
、例えば、さら座金２４のような弾性機素が置かれてあ
る。心出しスリーブ２３に向け押しつけて、さらに、別
の弾性機素、例えば撥条力を有するカップスプリング２
５が置かれている。弾性機素２５は弾性機素２４と同じ
半径方向拡がりを有せず、軸方向で同上者の外側に置か
れている。２つの弾性機素に向けて圧リング２６が押し
つけており、これは機械的止めナット２７を全部または
部分的に取囲んでいる。

軸方向に圧する力を働かせるためには水力ナットないし
類似の装置を使用する。適当な具合の機械止めナット２
７がプレスリング２６と全接触になるまで締めつけられ
たときに、外部軸方向力は解除できて、その後はロール
継手は直ちに使用できる。ロールリングを取外すときに
は、軸方向の力をプレスリング２６に加へると、それに
より止めナットは弛め得、かつ、ネジを回して取除ける
。

それの後で、スプリング２６と弾性機素２４と２５とは
取り払われる。今や、心出しスリーブ２３とロールリン
グ２２とは適当な具合に、例えばシャフト２１と心出し
スリーブ２３との間の間隙に圧力油をポンプ注入して取
除きうる。本発明に於ける重要なものは、心出しスリー
ブ（またはスリーブ等）はシャフトとリングとの間に、
第一の弾性機素にプレスプリングから伝達される、ロー
ルリング上への軸方向締付け力に対しては、固定した小
さい力で、プレスプリングからの軸方向締付け力が、そ
の撥条力は第一の機素のものより何倍も大きい第二の弾
性機素によつてロールリングに加えられると同時に押し
こみうることである。

異つた撥条力の弾性機素を選択することにより、心出し
スリーブとロールリングへの締付け力を調節しうる。か
くして、取付けは一回の操作で出来、その際、捩りモー
メント伝達用のロールリングの軸方向締付けは、ロール
リングが心出しされ、心出しスリーブによつてロールリ
ング内への望ましからぬ有害な引張り応力が導入される
ことな［５に、得られるものてある。

勿論、本発明は記述した実施態様に限定されるものでな
く、特許請求の範囲内に於て修飾してもよい。

かくして、カップスプリングやさら座金以外の弾性機素
を使用することも出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一つの実施態様を示すものノで、第２
図は本発明の更に別の実施態様を示すものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ロール軸上に取付けられた一ないし数個のローリン
   グを含み、軸の捩りモーメントは軸方向に圧する力によ
   つて止めナットから伝達され、それによつて心出し機械
   要素がローリングとロール軸との間に押し込まれるよう
   になつていて、心出し機素４、５、６、７；２３に向け
   ての圧する力が第一の環状の弾性要素８、９；２５を経
   て伝達され、ローリング１、２；２２に向けては第二の
   環状の弾性要素１２；２４を経て伝達されることを特徴
   とするところのロール装置。 ２ 心出し機素がくさび型の心出しスリーブ２３からな
   ることを特徴とするところの特許請求の範囲第１項記載
   の装置。 ３ 心出し機素がお互いに押し合つている２個のくさび
   型の心出しスリーブ４、５；６、７からなることを特徴
   とするところの特許請求請求の範囲第１項記載の装置。 ４ 弾性機素９、９；２５が小さいスプリング力を有す
   るカップ・スプリングからなることを特徴とするところ
   の特許請求の範囲前記各項何れかに記載の装置。５ 弾
   性機素１２；２４が大きいスプリング力を有するさら座
   金からなることを特徴とするところの特許請求の範囲前
   記各項何れかに記載の装置。 ６ 止めナット１４；２７が圧力リング１３；２６を経
   て弾性機素８、９、１２：２４、２５上に作用すること
   を特徴とするところの特許請求の範囲前記各項何れかに
   記載の装置。 ７ 圧力リング２６が、第一の環状の弾性機素２４に作
   用している一部分と、同時に他の部分で第二の環状の弾
   性機素２５に作用するものとを有することを特徴とする
   ところの特許請求の範囲第６項記載の装置。