JPS605899B2 - 免疫化学的定量法 - Google Patents

免疫化学的定量法

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JPS605899B2
JPS605899B2 JP50042803A JP4280375A JPS605899B2 JP S605899 B2 JPS605899 B2 JP S605899B2 JP 50042803 A JP50042803 A JP 50042803A JP 4280375 A JP4280375 A JP 4280375A JP S605899 B2 JPS605899 B2 JP S605899B2
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    • G01N21/75Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
    • G01N21/77Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator
    • G01N21/82Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator producing a precipitate or turbidity
    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、臨床検査の上で自己免疫疾患、骨ずし、腫、
先天性欠損症などの重症度判定、その他の疾患との鑑別
に、迅速かつ精度よく測定することのできる免疫化学的
定量方法に関するものである。
臨床検査では主に1gG,1gA,1gMの三者が免疫
グロプリン測定の対象となっており、これらの測定には
現在抗原抗体反応を利用した免疫学的な方法が用いられ
ている。
一般に用いられている免疫グロプリンの定量としては、
一元平板免疫拡散法または試験管内単純拡散法の二つが
ある。
これらの方法はいずれもゲル内拡散法を応用したもので
ある。
一元平板免疫拡散法は、特異抗血清を含む寒天平板の4
・孔に一定量の抗原(血清)を加え、一定の時間と温度
下におくと抗原はゲル内の抗体と反応しつつ拡散して小
孔のまわりに白い沈降輪を作る。
その輪の直径を測定し抗原量を定量する方法である。ま
た、一方の試験管内単純拡散法は、抗血清を寒天でゲル
化し、ガラス管につめ、その上に抗原(血清)を童層し
て抗原抗体反応により沈降物を生起せしめる。
この場合沈降物はゲル内を移動しないが抗原過剰の状態
で解離し、さらに拡散した抗原が抗体と沈降物を作る。
こうして沈降線は鮮明な前線を保ちつつ抗体ゲル層中を
進行する。抗原と抗体が最適比となったところで沈降帯
が形成されるので、その拡散距離を測定することにより
抗原量を測定する方法がある。しかし、これらいずれの
方法も拡散や完全な沈降反応を起させるために長時間、
少くても1〜2日を必要とし、スケールを越えた抗原量
の場合にさらに1〜2日間もかかる。
またその測定も直径をルーペ等によって肉眼で読みとる
ために誤差を生じるという欠点があった。また、濁度計
を用いる方法も考えられているが、これは抗原量と沈降
物量との相関性を利用するものであるが、一般には抗原
抗体反応による沈降反応は抗体量を一定としたとき、抗
原量と沈降物量との間には第1図に示すような曲線で表
わされる関係があることが知られている。
そのために同一沈降物量Aで算出される抗原量は、実際
には抗原不足域Xと抗原過剰城Yと測定点が二点存在す
ることになり、得られた値についての確認がさらに必要
になり多数の検体を正確に測定できる方法としては採用
し得ない。本発明者らは、これらの欠点を補うべく種々
研究した結果、あらかじめ各種抗原について、それぞれ
対応する一定量の抗体に対して抗原体反応沈降物量が最
大となるために必要な抗原量(以下最適比量という)を
求めておき〜 この量の抗原を〔反応系〕に加えて抗原
抗体反応を行なわせることにより濁度計から読みとれる
沈降物量から直接検体中の抗原量を知ることが可能とな
ることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成した
すなわち本発明は、1gG,1gA,1gMまたはアル
ブミンの中から選ばれる一つの被検抗原および該抗原に
対応する抗体からなる抗原抗体反応の反応系に最適比量
を少し越した量の抗原を共存せしめて抗原抗体反応を行
なわせ、生成した抗原抗体反応沈降物量を比濁法により
測定することよりなる1gG,1gA,19Mまたはア
ルプミンの免疫化学的定量方法である。本発明において
「最適比量を少し越した量」とは、第1図において沈降
物生成量が最大であるときの抗原量(最適比量)Zを少
し越した量であって「沈降物生成量は減少し始めるとき
の抗原量を指す。
本発明によれば、第1図に示すように抗原過剰城Z以降
の曲線のみを使用することにより、各検体について濃度
変動をとる必要なく、その上従来行なわれていた抗原不
足域Xを利用した方法より検出感度が非常に良好である
本発明を実施するに当っては、まず1gG,1gA,1
gMまたはアルブミン等の抗体原液を緩衝液、例えばリ
ン酸塩緩緩衝液、トリス緩衝液、ベロナール緩衝液等で
抗体力価に応じて希釈する。
抗原例えば1gG,1gA,1舞Mまたはアルプミン等
はそれぞれ抗体に対して最適比量を少し越した量になる
ように緩衝液で希釈する。希釈されたそれぞれの抗原と
検体(血清)を混合し、さらに希釈抗体を加え「10〜
40qo、好ましくは20〜370で一定時間放置後、
濁度計で沈降物を測定する。こようにして得られた値を
あらかじめ抗原1gG,1gA,1gMまたはアルブミ
ン等の各濃度の標準液について同様に濁度計で測定し、
検量線を作成し、それから読みとることにより血清中の
各種抗原量を迅速にかつ精度よく求めることができる。
次に後述の実施例1および2における「最適比量を少し
越した量」の定め方を代表例として、本発明における「
最適比量を少し越した量」の定め方を説明する。
〔参考例〕
抗原濃度が各々2,4,6,8,9,10,11,12
,14および16仏gノ如戊となるように濃度変化させ
たヒト1gG液に、それぞれリン酸塩緩衝液で6M音1
こ希釈した抗ヒト1gG抗体液1.0地を加えて総量を
2.0の‘とし〜 2が0で約60分間インキュベート
した。
各抗原濃度における抗原抗体反応沈降物の生成量を濁度
計で測定しLその中での最大値を100としたときの割
合(沈降生成率)を第5図の如くグラフに表わした。こ
のグラフにおいて沈降生成率100のときの抗原量10
〃g/tu戊が最適比量であり、「最適比量を少し越し
た鼻」とは、沈降生成率が降下し始めるときの抗原量、
つまり11〃g/血はとした。尚、「最適比量を少し越
した量」は抗体によって異なるので、抗体が変る毎に定
める必要がある。
次に実施例を挙げて説明する。
実施例 1 1やli〃g(最適比量を少し越した量)に、濃度変化
させた1gGを添加し、リン酸塩緩衝液で60倍に希釈
した抗体1.0の‘を加え総量2.0私とし2600で
一定時間後に測定すると第2図に示すような、添加1g
G量と沈降物量との相関が求められた。
実施例 2ヒト血清3の裏体をリン酸塩緩衝液でそれぞ
れ80倍に希釈し、その各0.1の【を試験管に探り、
さらに0.9柵(11仏g相当量)の1gGを加え混合
する。
各混合液から0.1の【ずつ採取し、それぞれに1.0
私の6坊音希釈抗体液と0.9の‘のリン酸塩緩衝液と
を加えて2げ0で反応せしめる。60分後に濁度計で測
定して得られた濁度から実施例1で求められたグラフよ
りヒト血清中の1gG量が測定され、その平均値は13
07mg/dそであった。
これは健康人の平均値に一致している。また、ここで用
いたヒト血清から1検体を任意にとりだし、これに既知
量の1&を添加し上記と同様に測定し、その回収率を求
めた結果を第1表に示す。
第 1 表 ※回収率協=串豊信X・0。
実施例 3 1gAl7〃g(最適比量を少し越した量)に、濃度変
化させた1gAを添加し〜リン酸塩緩衝液で20倍に希
釈した抗体1.0の‘を加え総量2.0の‘とし37℃
で−定時間後に測定すると第3図に示すような、添加1
gA量と沈降物量との相関が求められた。
また、実施例2と同様にして回収率を調べた結果、高い
回収率が得られた。実施例 4 1gM25ムg(最適比量を少し越した量)に、濃度変
化させた1gMを添加し、ベロナール緩衝液で、3ぴ音
‘こ希釈した抗体1.0机上を加え総量2.0の‘とし
、37℃で一定時間後に測定すると第4図に示すような
、添加1gM量と沈降物量との相関が求められた。
また、実施例2と同様にして回収率を調べた結果、高い
回収率が得られた。
実施例 5 アルブミン4ムg(最適比量を少し越した量)に濃度変
化させたアルブミンを添加し、リン酸緩衝液で6ぴ部こ
希釈した抗体1.0柵を加え総量2.0机上とし、37
0で一定時間後に測定すると第6図に示すような添加ア
ルプミンと沈降物量との相関が求められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗原抗体反応における沈降物量の変化を示す曲
線であり、第2図は実施例1の1や量と沈降物量との相
関性を示す曲線であり、第3図は実施例3の1gA量と
沈降物量との相関性を示す曲線であり、第4図は実施例
4の1gM量と沈降物量との相関性を示す曲線である。 第5図は「参考例」における「最適比量を少し越した量
」を定めるためのグラフである。第6図は実施例5のア
ルブミン量と沈降物量との相関性を示す曲線である。※
’図 多z図 繁る図 髪タ図 弟夕四 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 IgG,IgA,IgMまたはアルブミンの中から
    選ばれる一つの被検抗原および該抗原に対応する抗体か
    らなる抗原抗体反応の反応系に最適比量を少し越した量
    の抗原を共存せしめて抗原抗体反応を行なわせ、生成し
    た抗原抗体反応沈降物量を比濁法により測定することを
    特徴とするIgG,IgA,IgMまたはアルブミンの
    免疫化学的定量方法。
JP50042803A 1975-04-10 1975-04-10 免疫化学的定量法 Expired JPS605899B2 (ja)

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