JPS6058977B2 - 閃光発光殺菌法 - Google Patents

閃光発光殺菌法

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JPS6058977B2
JPS6058977B2 JP22448483A JP22448483A JPS6058977B2 JP S6058977 B2 JPS6058977 B2 JP S6058977B2 JP 22448483 A JP22448483 A JP 22448483A JP 22448483 A JP22448483 A JP 22448483A JP S6058977 B2 JPS6058977 B2 JP S6058977B2
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JP
Japan
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flash discharge
discharge lamp
flash
ultraviolet
sterilization
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JP22448483A
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JPS60116357A (ja
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秀志 佐々木
敬一 小野
敏孝 小林
信夫 稲沢
実 久司
高尚 上野
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Ushio Denki KK
MEIJI NYUGYO KK
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Ushio Denki KK
MEIJI NYUGYO KK
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は閃光発光による殺菌法に関するものである。
従来、菌類の殺菌には、簡便な方法の1つとして、殺菌
灯による照射が利用されている。
従来の殺菌灯は、消費電力が数十ワット程度のものが普
通で、特殊なもので200ワット程度である。
たゞし、200ワット程度になると殺菌灯の長さが2米
程の長大なものとなり、単位アーク長当りの殺菌線の量
は、特に著しく増大すると言うものではない。ところで
、菌類にも非常に多種類あつて、例えば、黒カビのよう
に光を良く吸収する菌の場合は、表面の黒カビしか殺菌
されず、重なつて、表面の黒カビの下層に位置するもの
は非常に殺菌しにくい。
したがつて、従来の殺菌灯では、黒カビのように光をよ
く吸収する菌に対しては、殺菌時間が長かつたり、殺菌
率が低かつたりして、あまり良い殺菌方法とは言えない
欠点がある。一般に、殺菌灯による紫外線殺菌効果は次
の式で与えられる。
iモ=e−可 1■lo、e−αx x=β・No、L こゝで、 No:紫外線照射前の菌数 N:紫外線照射後の菌数 Q:菌に固有の定数 1:殺菌に有効な波長域の紫外線の強度 10:菌の表面層へ照射される上記紫外線の強度を:照
射時間α:菌の上記紫外線吸収係数 β:定数 L:菌の層の表面からの深さ である。
したがつて、これらの式より、殺菌を有効に行うために
は、1・をの値を大きくすれば良いことが分る。α、β
は菌の固有の定数であるので結局、1を大きくするか、
もしくはをを大きくするかである。従来の殺菌灯では、
10したがつて1も小さいのでtを大きくせだるを得な
かつたが、それでも、黒カビの場合などでは表面層の殺
菌しかできず、殺菌率は低かつた。ところで、閃光放電
灯は既に産業界で広く利用されているが、この閃光放電
灯は、発光成分として稀ガスを含み、瞬間発光出力は従
来の殺菌灯に比べて101倍から107倍の強さを持つ
ているので、これを利用すれば前述の問題点を解決可能
な殺菌方法を得ることができる。
一方、食品用容器や包装用フィルムなどは、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック
で成形されたり、金属箔や紙にプラスチックを張り合せ
て積層体とした材料で成形されたりすることが多いが、
これらの材料からなる容器などの表面に付着した菌類を
閃光発光により生じる強力な紫外線にて殺菌すると不快
な臭気が発生し、作業環境が悪化する問題点があつた。
そこて本発明は、プラスチック製の被処理物を閃光放電
灯を利用して高殺菌率て殺菌できるとともに不快な臭気
か発生しない閃光発光殺菌方法を提供することを目的と
するが、波長が約200nm以下の紫外線がこの不快な
臭気の原因であることを見い出して本発明を完成したも
の゛であり、その構成は、稀ガスを発光成分とする閃光
発光を、波長が約200nm以下の紫外線をカットする
紫外線透過部材を介して、被処理物であるプラスチック
製の容器内壁やフィルム表面に照射し、この被処理物の
表面の菌類を殺菌することを特徴とするものてある。以
下に図面に基いて本発明の実施例を具体的に説明する。
第1図,第2図は被処理物が平面状や浅底容器の場合の
実施例を示すが、ボックス1には図示略のトリガ−コイ
ルなどの閃光放電用電源機器を内.蔵させることがある
が、下面中央部には長方形の照射用開口1aが形成され
ている。
この開口1aの上方には、発光成分がキセノンガスであ
つて、内径が8w!n1アーク長が270w$tの石英
ガラス製U字状バルブの閃光放電灯3が前後の保持具4
によ・つて水平方向に支持されている。この閃光放電灯
3の背後にはミラー5が配設されており、閃光発光は開
口1aより下方に照射されるが、この開口1aにはオゾ
ンレス石英からなる板状の紫外線透過部材゛2が配設さ
れている。このオゾンレス石英は通常市販されているも
のであり、波長が約200r1m以下の紫外線はカット
するがこれより長い波長の紫外線は透過させる特性を有
する。もつとも、オゾンレス石英に代えて殺菌灯用硬質
ガラスを使用してもよく、要は前記の特性を有する材料
であればよい。従つて、閃光放電灯3が石英ガラス製で
あるために、波長が200r1m以下の紫外線も発光さ
れるが、この紫外線はオゾンレス石英から)なる紫外線
透過部材2によつてカットされ、これより長い波長の紫
外線のみが下方に照射されるので、254nmなどの殺
菌線量がこの紫外線透過部材2のために減じることはな
い。もつとも、閃光放電灯3のバルブをオゾンレス石英
などで製作すれ・ば、開口1aにこの特性を有する紫外
線透過部材2を配設しなくとも同じ目的を達成すること
ができる。更に、閃光放電灯3の長手方向のボックス1
両側壁には送風用ダクト7と排風用ダクト8が設けられ
ている。そして、これらのダクト7,8”は図示略のフ
ァンに接続されており、冷却風が閃光放電灯3の長手方
向に沿つて強制的に送風されるようになつている。被処
理物6はプラスチック製の食品容器であつて、開口部が
10Crft刈4cm1深さ4cmの浅底の舟型をなす
ものであつて、コンベアーによつて順次搬送され、開口
1aの下方で停止して殺菌処理が行われる。次に、第3
図は被処理物6が深底容器である場合の実施例を示すが
、ボックス1下面の開口に架設された保持具2に前述の
閃光放電灯3が垂直方向に支持されている。
そしてオゾンレス石英からなるカップ状の紫外線透過部
材2が閃光放電灯3を内蔵させてボックス1の下面に固
着され、これがプラスチック製容器の被処理物6内に挿
入され、その内面を殺菌処理するようになつている。こ
こで、第1図に示す浅底型被処理物6における閃光発光
殺菌の一例を示すと、コンデンサ容量が600μF1電
圧が約1410■であつて、これて閃光放電灯3を発光
させるとその発光エネルギーは約600J0u1eとな
る。そして閃光放電灯3のバルブ壁と被処理物6の開口
との距離を約1hにして照射すると、照射効率が約70
%であり、容器内表面上での照射強度は大体1.3J0
u1eIcT1てある。この容器内表面にはあらかじめ
全域に黒カビが均等に所定量だけ噴霧して付着されてお
り、この内表面に対して前記の照射強度にて発光サイク
ルを1秒1回で実行し、7回の発光、つまり7秒間の照
射後に、10m1の無菌水で内表面全域をガーゼ等を利
用して洗い流し、この残存菌数を調べた。この検査法は
1内表面のふきとり検査法ョとして知られているもので
あるが、その結果、99.99%の殺菌率を得た。これ
は従来の殺菌灯によるものに比べて、ずつと短時間であ
り、かつ高い殺菌率である。そしてこの殺菌処理の際に
発生する不快臭に対する官能テストを行つた。
もし従来通りにプラスチック製の被処理物6に波長20
0r1m以下の紫外線も同時に照射すると、材料がポリ
スチレン系の場合が悪臭が最つとも大きく、次いでポリ
エチレン系、ポリプロピレン系の順に小さくなるが、本
発明では、波長200nm以下の紫外線をカットする紫
外線透過部材2を介して照射しているために、ポリプロ
ピレン系の場合は全く悪臭が発生せず、ポリエチレン系
やポリスチレン系の場合にも悪臭を殆んど感じることが
なく、不快な悪臭の発生をほS゛完全に防止できること
が判明した。以上説明したように本発明は、小型で発光
出力の大きい閃光放電灯を利用しているので殺菌効果が
大きいことは勿論のこと、波長が約200nm以下の紫
外線をカットする紫外線透過部材を介して照射している
ので、被処理物がプラスチック製であつても不快な悪臭
が発生することがない。
そして、板状やカップ状の紫外線透過部材を使用すれば
、これが保護壁の役割を果し、万一閃光放電灯などが破
損してもその破片が食品用容器などに付着することがな
く安全である。また、これによつて閃光放電灯は閉空間
内で作動することになるので、もし冷却する必要がある
場合はこの閉空間内に冷却風を送風することにより閃光
放電灯を有効に冷却でき、この結果、閃光放電灯は効率
よく作動し、閃光ミスを起すようなことはない。更に、
紫外線透過部材が介在するために被処理物が昇温した閃
光放電灯に直接接触せず、この熱のために被処理物が変
形したり破損することを防止できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例に使用される装置の正面断面図、
第2図は同じく平面断面図、第3図は同ノじく他の装置
の正面断面図である。 1・・・ボックス、2・・・紫外線透過部材、3・・・
閃光放電灯、4・・・保持具、5・・・ミラー、6・・
・被処理物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 稀ガスを発光成分とする閃光発光を、波長が約20
    0nm以下の紫外線をカットする紫外線透過部材を介し
    て、被処理物であるプラスチック製の容器内壁やフィル
    ム表面に照射し、該被処理物表面の菌類を殺菌すること
    を特徴とする閃光発光殺菌法。
JP22448483A 1983-11-30 1983-11-30 閃光発光殺菌法 Expired JPS6058977B2 (ja)

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JPS60116357A JPS60116357A (ja) 1985-06-22
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JP4540783B2 (ja) * 1999-12-16 2010-09-08 株式会社エコノス・ジャパン ボトル用キャップの殺菌方法並びにその殺菌装置
JP2006179583A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Ushio Inc 閃光放射装置

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JPS60116357A (ja) 1985-06-22

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