JPS6058756B2 - アルキルピラジンの製造法 - Google Patents

アルキルピラジンの製造法

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JPS6058756B2
JPS6058756B2 JP1401376A JP1401376A JPS6058756B2 JP S6058756 B2 JPS6058756 B2 JP S6058756B2 JP 1401376 A JP1401376 A JP 1401376A JP 1401376 A JP1401376 A JP 1401376A JP S6058756 B2 JPS6058756 B2 JP S6058756B2
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JP
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ammonium
hydroxy
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acid
alkylpyrazine
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JP1401376A
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卓夫 小菅
正実 横田
清 杉山
章 天野
治樹 鶴田
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago Perfumery Industry Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルキルピラジンの製造方法に関し、詳しくは
一般式゛:、〕j゛ R、R2 (ただし、R、およびR2は水素原子または炭素数1〜
6個のアルキル基を示す。
しかし、R1とR2が同時に水素原子となることはない
。)で表わされるアルキルピラジンを一工程で容易、か
つ収率よく製造する方法に関する。アルキルピラジンは
天然には醗酵食品(たとえば納豆,味噌,醤油等)や加
熱食品(たとえばコーヒー,ココア,チョコレート,ピ
ーナツ,焼肉等)にその存在が認められており、食品フ
レーバーの要素をなすことが知られ、フレーバーとして
重要なものである。
アルキルピラジンの製法として従来知られている方法は
一般式8゛一ーー0” 一 旦 ■
で小されるαージケトン化合物を原料として、そのオキ
シムを還元してアミンとなし、次いで縮合させるもので
ある。
また、最近報告された方法としてはアセチレンアルコー
ルのエステルとギ酸アンモニウムの反応によるもの(西
ドイツ国特許公開公報第19錫6m号)等がある。
しかしながら、これらの方法は工程が複雑である、収率
が悪い等の欠点があり、ひいては製品が高価なものとな
らざるを得なかつた。
本発明者らはアルキルピラジンの経済的な製造法につい
て研究を重ねた結果、一工程で、しかも収率よく製造で
きる工業的な方法を見出して本発明を完成した。
R1−ーーーーC−ーーCH−ーR2
本発明の方法は一般式 111(たたし、R1およびR
2は水素原子または炭素数1〜6個のアルキル基を示す
しかし、R1とR2が同時に水素原子となることはない
。)で表わされるα−ヒドロキシカルボニル化合物と酸
アンモニウム塩を加熱反応させるか、若しくは上記α−
ヒドロキシカルボニル化合物とアンモニアの反応物を中
性または酸性下に加熱反応させることよりなる。本発明
の方法において原料として使用されるαーヒドロキシカ
ルボニル化合物はαージケトン類の還元や脂肪酸エステ
ルの縮合等により容易に得一ることができる。このよう
な化合物の具体例としてアセトン,3−ハイドロキシー
2−プタノン,2−ハイドロキシー3−ペンタノン,3
−ハイドロキシー2−ペンタノン,3−ハイドロキシー
2ーヘキサノン,2−ハイドロキシーブチルアルデヒド
等がある。本発明の方法はアンモニア源によつて3つの
型態で実施される。
第1の方法はα−ヒドロキシカルボニル化合物に1.5
〜3倍モルの酸アンモニウム塩を加えて混合し、加熱反
応を行なうものであり、第2の方法はα−ヒドロキシカ
ルボニル化合物に冷却下、アンモニアガスを吹込みα−
ヒドロキシカルボニル化合物とアンモニアの付加反応物
フを生成させ、過剰のアンモニアを除去したのち、酢酸
等の酸性化合物を用いて中性または微酸性にしてから加
熱反応を行なうものである。また、第3の方法はα−ヒ
ドロキシカルボニル化合物に等モルのアンモニア水を滴
下して反応させたものに7酢酸等の酸性化合物を加えて
中性または微酸性にしたのち、加熱反応させるものであ
る。これら3型態の反応において水の存在は妨げとなら
ず、必要に応じて適宜水を加えて反応させることができ
る。
さらに、反応をベンゼン,トルエ)ン,キシレン等の熱
に安定な溶剤を使用して稀釈状態で行なうこともできる
。加熱反応は耐圧容器を使用し、加熱温度は100〜2
00′Cの間で選択できるが、温度が高い程収率は良好
である。加熱時間は1〜3時間で十分である。また、加
熱反応は不活性ガス(窒素,炭酸ガス等)雰囲気中で行
なうことが好ましい。反応液は冷後、アルカリを加えて
中和し、次いでベンゼン,トルエン等の溶剤で抽出して
から蒸留により精製し、目的とするアルキルピラジンを
得ることができる。
なお、上記第1の反応型態に使用される酸アンモニウム
塩としては酢酸アンモニウム,クエン酸(二)アンモニ
ウム,酒石酸アンモニウム,ギ酸アンモニウム,シユウ
酸アンモニウム,コハク酸アンモニウム,乳酸アンモニ
ウム,スルファミン酸アンモニウム,塩化アンモニウム
,硫酸アンモニウム,燐酸(二)アンモニウム,燐酸(
三)アンモニウム等がある。
このようにして得られたアルキルピラジンは各種食品の
フレーバーとして有効に使用される。
次に、本発明の実施例を示す。実施例1 酢酸アンモニウム154y(2モル),アセトイン(7
7%品)115y(1モル),トルエン100m1およ
び水100m1を1e容オートクレーブに入れ、密封し
たのち窒素ガスで空間の空気を置換する。
150℃の温度で1時間反応後、室温まで冷却し、反応
液をとり出す。
次いで、これに10%力性ソーダ水溶液を加えてアルカ
リ性となし、トルエン層を分離後、水層はさらにトルエ
ンで抽出する。トルエン抽出液を飽和食塩水で洗浄後、
減圧下に150m1まで濃縮する。しかる後、氷冷する
とテトラメチルピラジンの結晶が析出する。第1結晶の
収量は53y(収率78%)であつた。この物質の融点
は85〜86℃であり、純テトラメチルピラジンと同定
された。結晶母液からの回収分を合わせると収率は85
%となつた。実施例2〜12 実施例1における酢酸アンモニウムの代りに12種のア
ンモニウム塩を使用して、実施例1と同様に反応させた
結果を表−1に示す。実施例13 アセトイン(77%品)115y(1モル)を4つ口反
応コルベンにとり、これに28%アンモニア水75′を
30〜50℃の間の温度て滴加した。
滴加後、3紛間攪拌し、これに酢酸25m1を加えて酸
性にした。次いで、オートクレーブに移し入れ、窒素置
換した後、密封し、150゜Cで2時間加熱反応させた
。冷後、実施例1と同じ操作により後処理をしてテトラ
メチルピラジン57yを得た。
収率84%。実施例14アセトイン(77%品)115
y(1モル)に30〜50℃の温度に保ちながらアンモ
ニアガスを吹込んだ。
ガスクロマトグラフ測定によつてアセトインの検出がな
くなつたとき、アンモニアの吹込みを中止し、窒素ガス
を吹込んで過剰のアンモニアを除いた。これに20%酢
酸水溶液70m1を加えて酸性となし、次いでトルエン
100m1を加えてからオートクレーブに移しとつた。
窒素ガスで置換した後、150℃で2時間反応させた。
反応液を実施例1と同様に後処理してテトラメチルピラ
ジン51yを得た。
収率75%。実施例15 実施例1におけるアセトインの代りに3−ハイドロキシ
ー2−ヘキサノン116g(1モル)を使用したこと以
外は実施例1と同様の反応を行なつた後、蒸留により2
,5−ジメチルー3,6−プロピルピラジン(沸点10
5〜1100C/10wfmI(g)を77q(収率8
0%)得た。
実施例16 実施例13におけるアセトインの代りに3−ハイノドロ
キシー2−ペンタノン102y(1モル)を使用したこ
と以外は実施例13と同様に反応処理し、蒸留により2
,5−ジメチルー3,6−ジエチルピラジン(沸点82
〜84ルC/8噸Hg)を63y(収率77%)得た。
7実施例17実施例14におけるアセトインの代りに2
−ハイドロキシー3−ペンタノン102q(1モル)を
使用したこと以外は実施例14と同様に反応処理した後
、蒸留により2,5−ジメチルー3,6−ジエチルピラ
ジン(沸点82〜84℃/8wLHg)を67y(収率
82%)得た。
実施例18 実施例1におけるアセトインの代りに1−ハイドロキシ
ー2−プタノン88y(1モル)を使用し5たこと以外
は実施例1と同様に反応処理し、蒸留により2,5−ジ
エチルピラジン(沸点62〜65゜C/12Tfg!1
Hg)を58y(収率85%)得た。
実施例19実施例1におけるアセトインの代りに2−ハ
イOドロキシーブチルアルデヒド88y(lモル)を使
用したこと以外は実施例1と同様に反応処理して蒸留に
より2,5−ジエチルピラジン(沸点62〜65℃/1
2順Hg)を60y(収率88.5%)得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式▲数式、化学式、表等があります▼(ただし
    、R_1およびR_2は水素原子または炭素数1〜6個
    のアルキル基を示す。 しかし、R_1とR_2が同時に水素原子となることは
    ない。)で表わされるα−ヒドロキシカルボニル化合物
    と酸アンモニウム塩を加熱反応させるか、若しくは上記
    α−ヒドロキシカルボニル化合物とアンモニアの反応物
    を中性または酸性下に加熱反応させることを特徴とする
    一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1およびR_2は上記に定義したとおり
    である。 )で表わされるアルキルピラジンの製造法。2 α−ヒ
    ドロキシカルボニル化合物がアセトン、3−ハイドロキ
    シ−2−ブタノン、 2−ハイドロキシ−3−ペンタノ
    ン、3−ハイドロキシ−2−ペンタノン、3−ハイドロ
    キシ−2−ヘキサよりなる群から選択された1物質であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 酸アンモニウム塩が酢酸アンモニウム、クエン酸(
    二)アンモニウム、酒石酸アンモニウム、ギ酸アンモニ
    ウム、シユウ酸アンモニウム、コハク酸アンモニウム、
    乳酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、塩化
    アンモニウム、硫酸アンモニウム、燐酸(二)アンモニ
    ウムおよび燐酸(三)アンモニウムよりなる群から選択
    された1物質である特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 加熱反応を不活性ガス雰囲気下で行なう特許請求の
    範囲第1項記載の方法。5 加熱温度が100〜200
    ℃である特許請求の範囲第1項もしくは第4項記載の方
    法。 6 反応時間が1〜3時間である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
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