JPS6058529B2 - 着色磁気記録体 - Google Patents
着色磁気記録体Info
- Publication number
- JPS6058529B2 JPS6058529B2 JP53083187A JP8318778A JPS6058529B2 JP S6058529 B2 JPS6058529 B2 JP S6058529B2 JP 53083187 A JP53083187 A JP 53083187A JP 8318778 A JP8318778 A JP 8318778A JP S6058529 B2 JPS6058529 B2 JP S6058529B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- magnetic
- magnetic recording
- vapor
- colored
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、銀行の出金業務に使用されるキャッシュカ
ードなどの磁気記録体に係り、そのうち基体上に形成さ
れた磁性層の表面を着色した磁気記録体を対象とする。
ードなどの磁気記録体に係り、そのうち基体上に形成さ
れた磁性層の表面を着色した磁気記録体を対象とする。
従来から、この種の磁気記録体において、基体上に形成
された磁性層上にアルミニウムなどの金属蒸着膜よりな
るマスキング層を設け、その上に着色層を形成した構造
のものがある（例えば実開昭５３−４１９１１号公報）
。これによれば１μｍ以下の極めて薄い金属蒸着膜で磁
性層の濃い地色を完全に隠蔽でき、着色層の色合いがい
かなる色でも鮮明に出せる。しかも着色層の膜厚も極め
て薄くできるので、磁性層と磁気ヘッドとの間の間隙損
失が小さく磁気出力の減衰を確実に防止できる利点を有
する。しかし、この金属蒸着膜をマスキング層としたも
のにおいては、金属蒸着膜と着色層との密着性が悪く、
磁気カードとして使用したときに着色層が磁気ヘッドと
の摺接ではがれ易い欠点がある。
された磁性層上にアルミニウムなどの金属蒸着膜よりな
るマスキング層を設け、その上に着色層を形成した構造
のものがある（例えば実開昭５３−４１９１１号公報）
。これによれば１μｍ以下の極めて薄い金属蒸着膜で磁
性層の濃い地色を完全に隠蔽でき、着色層の色合いがい
かなる色でも鮮明に出せる。しかも着色層の膜厚も極め
て薄くできるので、磁性層と磁気ヘッドとの間の間隙損
失が小さく磁気出力の減衰を確実に防止できる利点を有
する。しかし、この金属蒸着膜をマスキング層としたも
のにおいては、金属蒸着膜と着色層との密着性が悪く、
磁気カードとして使用したときに着色層が磁気ヘッドと
の摺接ではがれ易い欠点がある。
その理由としては、磁性層中には磁性粉末のほかに他の
各種物質が多量に混入されており、そのうちの潤滑剤な
どの物質が金属アルミニウムなどを磁性層上に真空蒸着
したとき、この金属蒸着膜の表面にしみ出して金属蒸着
膜の表面があたかも雌型処理されたかの如き状態になる
からではないかと考えられる。
各種物質が多量に混入されており、そのうちの潤滑剤な
どの物質が金属アルミニウムなどを磁性層上に真空蒸着
したとき、この金属蒸着膜の表面にしみ出して金属蒸着
膜の表面があたかも雌型処理されたかの如き状態になる
からではないかと考えられる。
また金属表面は着色剤中の高分子物と反応する官能基が
少なく一般に不活性であるため着色層の密着性を阻害し
ているものと考えられる。この発明者は、かかる事実に
着目して種々実験した結果、マスキング層を従来の金属
蒸着膜の代わりに非磁性金属酸化物の蒸着膜にすると、
この金属酸化物の蒸着膜と着色層との密着性が格段に向
上することを知見した。
少なく一般に不活性であるため着色層の密着性を阻害し
ているものと考えられる。この発明者は、かかる事実に
着目して種々実験した結果、マスキング層を従来の金属
蒸着膜の代わりに非磁性金属酸化物の蒸着膜にすると、
この金属酸化物の蒸着膜と着色層との密着性が格段に向
上することを知見した。
この発明は、かかる知見に基づいてなされたものであり
、従来の金属蒸着膜よりなるマスキング層が有する利点
を備えたうえでマスキンング層と着色層との密着性が良
好な磁気記録体を提供しようとするものであつて、その
特徴とするところは、基体上に磁性層、金属酸化物の蒸
着膜層、着色層を順に積層形成した構造とするにある。
密着性が良好になる理由として金属酸化物表面の多量の
水酸基と着色剤中の高分子物が水素結合、あるいはフア
ンデルワールスカ等の分子間力によつて強力に結合する
結果密着性を高めているものと考えられる。
、従来の金属蒸着膜よりなるマスキング層が有する利点
を備えたうえでマスキンング層と着色層との密着性が良
好な磁気記録体を提供しようとするものであつて、その
特徴とするところは、基体上に磁性層、金属酸化物の蒸
着膜層、着色層を順に積層形成した構造とするにある。
密着性が良好になる理由として金属酸化物表面の多量の
水酸基と着色剤中の高分子物が水素結合、あるいはフア
ンデルワールスカ等の分子間力によつて強力に結合する
結果密着性を高めているものと考えられる。
この発明の蒸着膜を形成する金属酸化物としては、酸化
亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化鉛、酸化錫
、酸化銅、酸化銀などが挙げられる。
亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化鉛、酸化錫
、酸化銅、酸化銀などが挙げられる。
なお、この発明は図面に示す接着性磁気シートで作成さ
れた磁気記録体に限られない。
れた磁気記録体に限られない。
ベースフィルム上に着色層、マスキング層ついで磁性層
を順に塗布形成した転写性磁気シートで作成された磁気
記録体も含む。後者の場合には、後述する基体上に磁性
層、マスキング層、着色層の順で転写したのちベースフ
ィルムを剥離することになる。つぎに、この発明の実施
例を説明する。実施例１ ５０μｍ厚さのポリエステルのベースフィルム１の表面
に磁性層２を約１３ｐｍ厚に塗布形成し、次いで酸化亜
鉛の蒸着膜よりなるマスキング層３を０．３μｍ厚に設
け更にその上に着色層４を約３ｐｍ厚に塗布形成すると
ともに、ベースフィルム１の裏面に約３０μｍ厚の感圧
熱性接着剤層５を形成して、第１図に示す接着性磁気シ
ートを得る。
を順に塗布形成した転写性磁気シートで作成された磁気
記録体も含む。後者の場合には、後述する基体上に磁性
層、マスキング層、着色層の順で転写したのちベースフ
ィルムを剥離することになる。つぎに、この発明の実施
例を説明する。実施例１ ５０μｍ厚さのポリエステルのベースフィルム１の表面
に磁性層２を約１３ｐｍ厚に塗布形成し、次いで酸化亜
鉛の蒸着膜よりなるマスキング層３を０．３μｍ厚に設
け更にその上に着色層４を約３ｐｍ厚に塗布形成すると
ともに、ベースフィルム１の裏面に約３０μｍ厚の感圧
熱性接着剤層５を形成して、第１図に示す接着性磁気シ
ートを得る。
かくして得た磁気シートを細幅テープ状にカットし、第
２図及び第３図に示す塩化ビニルなどの基体６上に前記
接着剤層５を介して図外の加熱金型により加熱加圧下で
接着せしめて磁気記録カードを作成した。因みに、磁性
層２は、γ−Ｆｅ２ＯＪ粉末７５重量部、塩ビー酢ビ共
重合体（ユニオンカーバイト社製のＶＡＧＨ）１５重量
部、ポリウレタンプレポリマー（武田薬品社製のタケネ
ートＬｌＯＯ７）１０重量部、Ｍ［ＢＫ６５重量部、ト
ルエン６５重量部を混練して磁性塗料を調整し、これを
ベースフィルム１上に塗布乾燥して形成した。また、着
色層４は２液反応型カラーグラビアインキ（大日本イン
キ社製のパナシアＣＶＬ）を塗布乾燥して形成した。
２図及び第３図に示す塩化ビニルなどの基体６上に前記
接着剤層５を介して図外の加熱金型により加熱加圧下で
接着せしめて磁気記録カードを作成した。因みに、磁性
層２は、γ−Ｆｅ２ＯＪ粉末７５重量部、塩ビー酢ビ共
重合体（ユニオンカーバイト社製のＶＡＧＨ）１５重量
部、ポリウレタンプレポリマー（武田薬品社製のタケネ
ートＬｌＯＯ７）１０重量部、Ｍ［ＢＫ６５重量部、ト
ルエン６５重量部を混練して磁性塗料を調整し、これを
ベースフィルム１上に塗布乾燥して形成した。また、着
色層４は２液反応型カラーグラビアインキ（大日本イン
キ社製のパナシアＣＶＬ）を塗布乾燥して形成した。
実施例２
実施例１中の酸化亜鉛の代りに、酸化アルミニウムの蒸
着膜よりなるマスキング層３とした以外は、実施例１と
同様にして磁気記録カードを作成した。
着膜よりなるマスキング層３とした以外は、実施例１と
同様にして磁気記録カードを作成した。
比較例（従来例）
実施例１中の酸化亜鉛の代りに、金属アルミニウムの蒸
着膜よりなるマスキング層３とした以外は、実施例１と
同様にして磁気記録カードを作成した。
着膜よりなるマスキング層３とした以外は、実施例１と
同様にして磁気記録カードを作成した。
このようにして、実施例と比較例とで得られた各磁気記
録体における着色層４の密着性を比較実験した。
録体における着色層４の密着性を比較実験した。
その実験結果を下表に示す。但し、その実験方法は、着
色層４を上にしてこれに１．５１Ｒ！Ｒ間隔の切り込み
を碁盤目状に入れ、その上に市販の粘着テープ（例えば
日東電工社製のダンプロン））を貼付したのち剥離した
ときに、着色層４が前記マスキンング層３から剥離した
面積を全体の百分率で示すことによつた。この表から明
らかなように、この発明の各実施例による磁気記録カー
ドは、比較例による従来のそれに較べて非磁性金属酸化
物の蒸着膜よりなるマスキング層３に対する着色層４の
密着性が格段に向上しており、従来の金属蒸着膜による
欠点を改善するに有意義であることが確認できた。
色層４を上にしてこれに１．５１Ｒ！Ｒ間隔の切り込み
を碁盤目状に入れ、その上に市販の粘着テープ（例えば
日東電工社製のダンプロン））を貼付したのち剥離した
ときに、着色層４が前記マスキンング層３から剥離した
面積を全体の百分率で示すことによつた。この表から明
らかなように、この発明の各実施例による磁気記録カー
ドは、比較例による従来のそれに較べて非磁性金属酸化
物の蒸着膜よりなるマスキング層３に対する着色層４の
密着性が格段に向上しており、従来の金属蒸着膜による
欠点を改善するに有意義であることが確認できた。
もともと磁性層２と金属酸化物の蒸着膜とは接着性が良
好であるから、この発明による磁気記録カードによれば
、磁性層２、マスキング層３、着色層４の三者を緊密に
密着できるに至つた。
好であるから、この発明による磁気記録カードによれば
、磁性層２、マスキング層３、着色層４の三者を緊密に
密着できるに至つた。
第１図はこの発明に係る接着性磁気シートの断面図、第
２図はこの接着性磁気シートで作成された磁気記録カー
ドの平面図、第３図は第２図におけるＡ−Ａ線断面図で
ある。 １・・・ベースフィルム、２・・・磁性層、３・・・非
磁性金属酸化物の蒸着膜よりなるマスキング層、４・・
・着色層、５・・・感圧熱性接着剤層、６・・・基体。
２図はこの接着性磁気シートで作成された磁気記録カー
ドの平面図、第３図は第２図におけるＡ−Ａ線断面図で
ある。 １・・・ベースフィルム、２・・・磁性層、３・・・非
磁性金属酸化物の蒸着膜よりなるマスキング層、４・・
・着色層、５・・・感圧熱性接着剤層、６・・・基体。
Claims (1)
- １ 基体６上に磁性層２、マスキング層３ついで着色層
４を順に設けた構造の着色磁気記録体において、前記マ
スキング層３が非磁性金属酸化物の蒸着膜よりなること
を特徴とする着色磁気記録体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53083187A JPS6058529B2 (ja) | 1978-07-08 | 1978-07-08 | 着色磁気記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53083187A JPS6058529B2 (ja) | 1978-07-08 | 1978-07-08 | 着色磁気記録体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5512512A JPS5512512A (en) | 1980-01-29 |
| JPS6058529B2 true JPS6058529B2 (ja) | 1985-12-20 |
Family
ID=13795310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53083187A Expired JPS6058529B2 (ja) | 1978-07-08 | 1978-07-08 | 着色磁気記録体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6058529B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH067402U (ja) * | 1992-02-17 | 1994-02-01 | 株式会社四国製作所 | 管理作業機 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5865642U (ja) * | 1981-10-24 | 1983-05-04 | 共同印刷株式会社 | 着色磁気記録媒体 |
| JPS5865643U (ja) * | 1981-10-24 | 1983-05-04 | 共同印刷株式会社 | 着色磁気記録媒体 |
| JPS58105428A (ja) * | 1981-12-17 | 1983-06-23 | Kyodo Printing Co Ltd | 着色磁気記録媒体 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4956677A (ja) * | 1972-09-29 | 1974-06-01 | ||
| JPS5156202A (ja) * | 1974-11-12 | 1976-05-17 | Hitachi Maxell | Jikikirokutai |
| JPS5342702B2 (ja) * | 1976-05-26 | 1978-11-14 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5533450Y2 (ja) * | 1976-09-14 | 1980-08-08 | ||
| JPS5533452Y2 (ja) * | 1977-11-25 | 1980-08-08 |
-
1978
- 1978-07-08 JP JP53083187A patent/JPS6058529B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4956677A (ja) * | 1972-09-29 | 1974-06-01 | ||
| JPS5156202A (ja) * | 1974-11-12 | 1976-05-17 | Hitachi Maxell | Jikikirokutai |
| JPS5342702B2 (ja) * | 1976-05-26 | 1978-11-14 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH067402U (ja) * | 1992-02-17 | 1994-02-01 | 株式会社四国製作所 | 管理作業機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5512512A (en) | 1980-01-29 |
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