JPS6058022B2 - 立体模様布材 - Google Patents

立体模様布材

Info

Publication number
JPS6058022B2
JPS6058022B2 JP7209880A JP7209880A JPS6058022B2 JP S6058022 B2 JPS6058022 B2 JP S6058022B2 JP 7209880 A JP7209880 A JP 7209880A JP 7209880 A JP7209880 A JP 7209880A JP S6058022 B2 JPS6058022 B2 JP S6058022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
foam
dimensional
embossing
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7209880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56167437A (en
Inventor
保夫 敷波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP7209880A priority Critical patent/JPS6058022B2/ja
Publication of JPS56167437A publication Critical patent/JPS56167437A/ja
Publication of JPS6058022B2 publication Critical patent/JPS6058022B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、立体的な凹凸のある布地の表面を有し、且つ
キルテイングの如きドレープ性を有しゴム用布の如き伸
縮性、弾力性等の復元性に富んだ残留伸び及び残留歪の
少ない立体模様布材に関する。
一般に表面状態が平らでなく、彫刻的な凹凸のある立体
的装飾模様を有する布材は、重厚で、豪華で、装飾的印
象の強いものであり、商品価値の高いものである。
そのため、斯る布材は、比較的高級な衣料品、カバン、
袋物、椅子張り、或は壁装材、カーペットなどの建築内
装材、その他諸雑貨に使用されている。布地に凹凸を付
与した公知例としては、以下に列挙の如き多種多様のも
のが存在する。
即ち、a 太い糸と細い糸とで交織又は交編したもの(
例えば織物では梨地織、ニットでは緯織のシングル・シ
ャーシに浮き編やタツク編の組織で編み込んだもの)b
仕上け縮みの大き糸を裏面に長く浮かせて織−り込み
、仕上けて縮ませ、凹凸を付与したもの、c 立体的な
構造の組織で編織したもの (例えば織物では網目織、ニットでは縄編、パイアップ
ル編など)d 編織組織と仕上げを併用して凹凸を付与
したものe エンブロイダー又はミシン刺繍したものf
凹凸の仕上げ又は加工を施したもの(例えばオパール
加工、エンボス加工、模様剪毛、キルテイング、フロッ
ク加工したもの)などがあり、これらのうち、殊にeや
fの如き後j処理を施して立体化したものは、布地を自
由に選択できること、編織物では得られない彫刻的な立
体模様を付与できること、立体模様の凹凸差を大ならし
めるのが容易であること、等の利点を有する。
本発明の立体模様布材は、上記の後処理によるもののう
ち、エンボス加工によるものの範鴫に属する布材である
ところで従来の普通エンボス加工によるものは、次のよ
うな欠点を備えている。即ち、一般に布繊維が、レーヨ
ン繊維、或は綿、羊毛、絹などの天然繊維の如き、明確
な軟化・溶融点を有しない繊維である場合、普通エンボ
ス加工のみでは、その効果が薄く、また洗濯等によりエ
ンボスが容易に消失する。このため、樹脂加工を併用し
、布地を縮合型の熱硬化性樹脂の初期化合物の水溶液に
漬けて乾燥した後、彫刻ロールに通して型押し、そのま
まで加熱して樹脂を縮合させ不溶化させることでエンボ
スのもどりを防止している。しカルながら、このように
して立体模様を付与したものは、型押した部分が硬くな
り、布地の型押していない部分と明らかに風合の異なつ
たものとなり、しかも処理自体がサイクル的に長時間を
要する、等の欠点を有するのである。一方、布繊維が、
アセテート、ナイロン、ポリエステル等の熱可塑性合成
繊維である場合は、明瞭な軟化・溶融点を有するため、
加熱時にエンボスし、冷却して立体模様を固定化する如
き簡便な方法を採ることができるが、前者の場合と同様
にエンボス面の硬化を全面的にまぬがれることは不可能
であり、凹部と凸部で風合や物性の差を生じる欠点があ
る。しかも、両者は、いずれも布糸の太さ及び長さによ
つて、立体模様の凹凸差がほぼ定まるため、凹凸差に限
界があり且つ多段差の複雑な模様を得ることが容易でな
いものである。また、このような立体模様のある布地は
経及び緯のいずれか一方向又は二方向に伸長性を有する
組織てあつても、一度伸長した後にその力を解除すると
もとの状態に自然に復元することはほとんどないもので
ある。換言すれば伸長性を有するが収縮性を有するもの
でない。そして布地の厚み方向に弾性を有するものでな
い。本発明は、上記の点を解消超越し、しかも伸縮性、
弾力性などの復元性を付与すべくなされたもので、第1
図aに示す如き、伸長性を有する布地1の裏面に、1,
2−ポリブタジエン樹脂単独又はこれを一成分とするポ
リマーブレンド物の発泡体2(以下、1,2−PBD発
泡体と云う)をラミネートした所謂フォーム●ラミネー
ト(フォーム・バツクス)を、第1図bの如く、熱エン
ボスして立体模様を施した立体模様布材であり、表面の
布地1と1,2−PBD発泡体2の物性を損なうことな
く、むしろ両者の性質を相乗させ、全体に亘つて良好な
ドレープ性と良好な伸縮性、弾力性を具備せしめたもの
である。
そして本発明布材は、場合によつて第2図aに示す如く
1,2一PBD発泡体2の裏面に更に布地1をラミネー
トした所謂ボンディング体となし、第2図bの如く同様
に熱エンボスして立体模様を形成したものも、実施態様
の一つに含むものである。又、加熱温度とエンボスの深
さによつては第1図ビ及び第2図b″のような凹凸模様
が形成される場合もある。布地1は、経及び緯のいずれ
か一方向又は二方向に伸長性を有し、熱エンボンシング
による立体模様の形成時に該模様の凹凸に沿つて追従し
て伸長し得るものであれば、特別な制限を受けることな
く種々の布地が使用可能であるが、特に伸縮性に富む立
体模様布材を得るためには、伸び率が約200%以上の
編繊維からなる布地を選択使用するのが望ましい。斯る
布地は、伸び率が大きく従つて立体模様の凹凸に沿つて
容易に追従して伸長するので、凹凸差の極めて大きい立
体模様を難なく形成することが出来、しかも編組織の破
減点に至るまでには相当の余裕を残しているので、伸縮
性に富む立体模様布材が得られるのである。一方、1,
2−PBD発泡体2は、材料の1,2ーポリブタジエン
樹脂又は之を一成分とするポリマーブレンド物を、その
発泡前に紫外線架橋法によつて沸煮−トルエンl時間後
のゲル分率が30〜75%の範囲内となるよう部分的に
前架橋し、次いて発泡剤分解法等によつて発泡させたも
のであつて、このものは伸縮性、弾力性によく富み、永
久伸び、圧縮永久歪の極めて少ない復元性の良いゴム的
挙動を有しており、しかも既述の如く部分架橋体とされ
ているため熱可塑性をとどめるものである。
従つて、この1,2−PBD発泡体2は、その熱可塑性
の故に加熱により軟化するが完全に溶融することはなく
、このため、1,2−PBD発泡体の軟化温度領域て熱
エンボスを施して立体模様を形成した場合、凹部が溶融
して硬化することはない。而して、凹部と凸部は硬さ、
伸縮性、弾力性の点でほとんど差異がないのである。本
発明立体模様布材は、伸長性の布地1の裏面・に上記の
如き1,2−PBD発泡体2をラミネートし、要すれば
更に1,2−PBD発泡体2の裏面に布地1″をラミネ
ートし、これを1,2一円迫発泡体2の軟化温度領域ま
で加熱して、模様の刻印された冷却金型あるいは冷却ロ
ールを布地1面に・圧接するか、又はラミネート体は加
熱せず、発泡体の軟化温度領域て布地の溶融温度以下に
加熱した金型あるいはロールを布地面に圧接し、これに
よつて1,2−PBD発泡体2を凹凸形成すると同時に
表面の布地1を該凹凸に沿つて追従・伸長さノせて立体
模様を形成したものである。
この場合加熱成形方式として高周波ウエルダーによるエ
ンボス方式を採用すれば、短時間で効率がよい。一般に
、編組織が伸長性を付与されている布地は、伸長後に張
力を開放されても、もとの状態に復元することはないも
のである。本発明の1,2−PBDの発泡体は、比較的
残留伸び及び残留歪を生じない伸縮性に富んだものであ
り、ゴムの定義領域に入るものである。その布ラミネー
ト体はその発泡体よりも残留伸び及び残留歪が少なくな
る。これは布による複合化の補強効果である。そしてそ
のエンボス体はさらにラミネート体よりも伸縮性が助長
され、ドレープ性が向上し、残留伸び及び残留歪が少な
いものとなる。これは以下の理由によると考えられる。
すなわち、エンボスされた凹部は、エンボスの深度だけ
倍率の低下した発泡体であり、換言すれば深度分だけ未
発泡の1,2−PBD樹脂に近づいた発泡体となる。こ
のためクリープ点までの伸長度が、凸部の発泡体部分よ
り大きくなり、発泡体よりも高い伸びに耐え得るように
なる。つまり、エンボス部分で補強された挙動を示すわ
けである。残留歪についても同様のことが言える。つま
り厚み方向には布地が張力を保持してセットされており
、ラミネート体よりも弾性回復が見掛上良くなるわけで
ある。ところでドレープ性は、特に弾性発泡体では厚み
が増加することにより極端に低下する。従つてエンボス
部分が薄ければそれだけドレープ性が助長される。これ
はエンボス模様によつても左右される。要するに、微細
な模様を深くエンボスすれば、それだけドレープ性が向
上する。以上の事実を要約したものが比較表であり、本
発明の立体模様布材は鮮明な凹凸模様を有して、しかも
、ドレープ性があり、伸縮性、弾力性等の復元性に富ん
だ、残留伸び及び残留歪の少ないものであることがわか
る。このような特性を備えた立体模様布材は、従来のボ
ンディング、あるいはフォーム・ラミネートの一般的フ
ォームであるウレタンフォームを用いたフォーム・ラミ
ネート、或はゴム引布などに於ては、該ウレタンフォー
ム及びゴムが架橋又は加硫による三次元分子構造を有し
熱可塑性を失なつたものであるため、軟化せずエンボス
自体が不可能であり、到底得ることが出来なかつたもの
である。1,2−PBD発泡体2の主たる原料である1
,2−ポリブタジエン樹脂には種々の性状のものがある
が、本発明に於ては、1,2一結合が約70%以上、分
子量が10万以上、結晶化度が10〜50%で、20%
以上のシンジオクチツク立体規則性を備えた熱安定性、
成形性、光感応性等の良好な低結晶性高分子量のもの(
例えば日本合成ゴム(株)製の商品名、JSR..PB
−810等)が好適に採用される。
この1,2−ポリブタジエン樹脂にブレンドされるポリ
マーとしては、相溶性があり且つ軟化点の比較的接近し
た例えば酢酸ビニル−オレフィン系、ビニルアルコ−ル
ーオレフィン系、アクリル酸エステル−オレフィン系等
のビニル共重合体のうち、酢酸ビニル等の有極性成分を
約10rT101%以上含有したものが好適に用いられ
る。このような有極性ポリマーをブレンドすると、高周
波ウエルダーによるエンボス特性の良い発泡体が得られ
、エンボス処理時間の短縮を図ることができる。これら
のうち、酢酸ビニル−オレフィン系、殊に酢酸ビニル−
エチレン共重合体は最も望ましいものであり、該共重合
体をブレンドすると、風合及び高周波ウエルダーによる
エンボス特性のすこぶる良好な発泡体が得られる。上述
の1,2ーポリブタジエン樹脂に対するポリマーの配合
割合は、重量比で3:7〜7:3の範囲とするのがよい
。有極性ポリマーが過少であれば、得られる発泡体の高
周波ウエルダーによるエンボス特性があまり向上せず、
逆に過多であれば発泡体の風合が低下し粘着性を帯びる
からである。亦、場合によつては、上記有極性ポリマー
以外のポリマーを更にブレンドして、得られる発泡体の
風合等を調節するのもよい。そのような風合調節用のポ
リマーとしては、相溶性があり軟化点の比較的接近した
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン等の
ポリオレフィンが好適に使用されるが、これらの配合量
は適当量でよい。亦、布地1と1,2−PBD発泡体2
とのラミネートには、例えば該発泡体2との接着性に優
れたアクリル系、或はウレタン系の接着剤が好適である
尚、第2図のように1,2−PBD発泡体2の裏面に更
に布地1″をラミネートする必要性がある場合は、用途
に応じて該布地1″として種々の布地が選択使用可能な
ものである。
以上述べた如く、本発明立体模様布材は、凹部及び凸部
の全体に亘つて良好な伸縮性、弾力性を有し、ドレープ
性もすこぶる良好であつて、布材としての独特の風合、
感触を備えたものであり、大柄で凹凸差の大きい彫刻的
な立体模様は勿論のこと、細かくてしかも凹凸差の大き
い立体模様や多段差を有する立体模様が容易に形成され
た有用ですこぶる漸新な布材である。
【図面の簡単な説明】
第1図b及びb″並びに第2図b及びb″は夫々本発明
立体模様布材の実施例を示す模式部分断面図、第1図a
及び第2図aは夫々該実施例のエンボス前のフォーム・
ラミネート及びボンデング体の模式部分断面図てある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 伸長性を有する布地の裏面に、1,2−ポリブタジ
    エン樹脂単独又はこれを一成分とするポリマーブレンド
    物の発泡体をラミネートしたものを、熱エンボスして成
    る立体模様布材。
JP7209880A 1980-05-28 1980-05-28 立体模様布材 Expired JPS6058022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7209880A JPS6058022B2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28 立体模様布材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7209880A JPS6058022B2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28 立体模様布材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56167437A JPS56167437A (en) 1981-12-23
JPS6058022B2 true JPS6058022B2 (ja) 1985-12-18

Family

ID=13479588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7209880A Expired JPS6058022B2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28 立体模様布材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6058022B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02132439U (ja) * 1989-04-10 1990-11-02

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5826536U (ja) * 1981-07-31 1983-02-19 井上エムテ−ピ−株式会社 車輛用ラミネ−トシ−ト構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02132439U (ja) * 1989-04-10 1990-11-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56167437A (en) 1981-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4873041A (en) Process for producing a multilayer molded article
JPH0326602B2 (ja)
KR101755837B1 (ko) 통풍 시트용 인조가죽 원단 및 이의 제조방법
US20040170799A1 (en) Heat-insulating material and method of making the same
US3814658A (en) Composite laminate
US3127306A (en) Stretch type fabrics having temporary stability
US3393119A (en) Method of making a heat sealed foam laminate and product therefrom
US20030021947A1 (en) Stitchbonded fabric and process for making same
US3307961A (en) Method of producing air permeable sheet material
US3317645A (en) Method for forming molded articles
JPS6058022B2 (ja) 立体模様布材
KR100743988B1 (ko) 인공 스웨이드 제조방법
US3444035A (en) Breathable fabrics and methods of producing the same
KR101737610B1 (ko) 신축력과 복원력이 우수한 접착성 원단을 이용한 표면 몰딩 방법
JPS6040537B2 (ja) 成形用布帛
KR101647964B1 (ko) 중공사 결합을 통한 주름방지를 위한 차량용 시트 및 그 제조방법
JPS6058023B2 (ja) 立体模様布材
US3759776A (en) Process of forming upholstery
JP2012136801A (ja) 新規模様を有する人工皮革およびその製造方法
JPH028064B2 (ja)
JPS646284Y2 (ja)
JPH02277890A (ja) 皮革様シート状物
JPH0450383A (ja) 自動車内装用擬革
TWI484079B (zh) The method of making the leather felt weaving cloth and the woven fabric made by the method
JPH0153397B2 (ja)