JPS6057883B2 - 配合高分子マトリックス膜の使用 - Google Patents

配合高分子マトリックス膜の使用

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JPS6057883B2
JPS6057883B2 JP18938881A JP18938881A JPS6057883B2 JP S6057883 B2 JPS6057883 B2 JP S6057883B2 JP 18938881 A JP18938881 A JP 18938881A JP 18938881 A JP18938881 A JP 18938881A JP S6057883 B2 JPS6057883 B2 JP S6057883B2
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copolymer
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methacrylate
matrix polymer
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、配合高分子マトリックス膜の使用に関する。
限外ろ過法及び逆浸透法に使用するのに適した高分子膜
は、典型的には、所望の重合体を含有する流延用溶液か
らシート状、管状、中空繊維螺旋状などの形状に膜を流
延又は成形することにより製造される。特定の限外淵過
法又は逆浸透法に応じて、陽性又は陰性官能基を高分子
膜中に組込んだような高分子膜を製造し、或いは異なる
重合体の配合物を有する高分子膜を作成して、異なる機
能特性を生成高分子膜に付与することがしばしば望まれ
る。配合高分子膜の製造に伴なう多くの困難性は、或る
場合には流延溶液に使用する所望溶媒の選択が制約され
るため、重合体の直接的配合又はマトリックス支持用重
合体に対する単量体のグラフト化が阻害されることてあ
り、また流延溶液を作る場合この溶液は流延溶液のゼラ
チン化、流延溶液成分の1種若しくはそれ以上の物理的
分離又はその他不適合性のため流延不可能又は使用不可
能となることである。
配合高分子膜の製造に伴なうその他の困難性は、流延溶
液中に使用する幾種かの重合体の水溶性に関係する。た
とえば特定の水溶性単独重合体若しくは共重合体を他の
重合体と共に流延溶液中に配合して配合重合体膜を製造
する場合、この水溶性重合体は限外枦過法又は逆浸透法
に使用する際配合膜から浸出されるであろう。さらに、
配合高分子膜の製造に伴なう他の問題は、流延溶液を調
製してこの流延溶液から膜を形成させた後に生ずる。こ
のように形成された膜において、流延溶液を検査する際
或いは流延溶液の蒸発又は拡散の後、膜を構成する重合
体が完全に非相容性になることがしばしば見られる。た
とえ゛ば溶液中においては2種若しくはそれ以上の重合
体が相容性でありうるが、固体又は乾燥若しくは半乾燥
状態においてこれら重合体が非相容性となり、乾燥の際
たとえば白色チョーク状薄膜又は亀裂若しくはひび割れ
のような肉眼的な非相容性外観を表面上に現わしたり、
或いは膜が非肉眼的欠点を持つたり或いは限外泊過法又
は逆浸透法に使用するのに適した適切な膜を形成し得な
いことがある。乾性配合膜における非相容性はしばしば
、膜として流延溶液のコアセルベーションを生ぜしめる
際、殆んど高分子形態間の分離した微小領域に重合体を
分離させてしまい、水溶性重合体の実質的浸出を防止し
かつ相容性配合重合体の生成をもたらすような配合され
た相容性かつ非水溶性の相互浸透した重合体網目構造を
形成することがない。マトリックス又は支持用重合体に
配合でき、所望の高分子特性と官能基とを有する配合高
分子膜を簡単、迅速、効果的かつ経済的な方法でしかも
従来の配合高分子膜の製造に伴なう困難性を伴なうこと
なく供給することが望ましい。
本発明は、限外ろ過法及び逆浸透法に膜として使用する
のに適した配合高分子組成物並びに改良された配合高分
子膜の製造及び使用方法に関するものである。
詳細には本発明は、配合膜が陽性、陰性若しくは中性か
つ極性の官能基を有する共重合体と配合されたマトリッ
クス重合体から構成されている配合高分子膜並びにこの
膜の製造方法及び膜の使用方法に関するものである。た
とえば逆浸透法や限外■過法のような膜工程に使用する
のに適した配合高分子組成物は、単独重合体の場合には
マトリックスに対し非相容性であり、また単独重合体が
相容性である場合には水溶性であつて配合後にマトリッ
クス重合体から殆んど浸出するであろうような単量体を
共重合させることにより容易に製造しうることが見出さ
れた。
共重合体を製造するため使用する適当なコモノマーの適
切な選択により、基礎マトリックス重合体を含有する非
水溶性の配合膜重合体に対し所望の機能特性を付与しう
ることが見出され、たと.えば単量体は陽性、陰性若し
くは極性基を有し、或いは配合相容性高分子膜に付与す
べき所望のその他物理的若しくは化学的な基及び性質を
有することができる。本発明の配合重合体は、マトリッ
クス重合体に一対する特定官能基のグラフト化に伴なう
困難性を回避する。
グラフト化工程はしばしばマトリックス重合体の1つ若
しくはそれ以上の特性に対し悪影響があり、典型的には
僅か低レベルすなわち少量のグラフト化しか与えない。
したがつて、本発明は配合高分子膜の製造を可能にし、
この製造によれば単独重合体が非水溶性となるような第
1単量体と、単独重合体が水溶性となるような第2重合
体とを共重合させて非水溶性の配合膜を形成させること
ができ、さらに共重合体は固体マトリツ5クス重合体に
対し相容性である。したがつて、本発明の配合高分子膜
は、水に可溶性でないが溶液中でマトリックス重合体と
配合し、流延しかつ乾・燥させた場合透明な相容性膜を
形成するような重合体を提供する。すなわち、得られる
高分子膜に膜支持性と強度とを与えかつ典型的にはPH
l温度及び洗浄条件の変動に対し不活性な重合体である
マトリックス重合体、典型的には非水溶性重合体と、こ
のマトリックス重合体に対し相容性でありかつこれと緊
密配合されると共に相互浸透する共重合体、典型的には
非水溶性共重合体とからなる配合高分子膜が製造される
共重合体はマトリックス重合体を含む流延溶液に可溶性
であり、流延して膜にした後もマトリックス重合体に対
し相容性を保持する。共重合体は、マトリックス重合体
とは別途に又はその存在下に溶媒溶液中において、各種
開始剤の存在下で第1単量体と第2単量体との共重合に
より製造される。第1単量体は非水溶性かつ油溶性の単
量体であつて、単独重合させた場合流延溶液中において
も流延の際にも膜のマトリックス重合体に対し相容性と
なるような単独重合体をもたらすものであり、この種の
第1単量体はしばしば陽性若しくは陰性基を含有しない
第2単量体は、単独重合させた場合流延溶液中において
又はより典型的には流延膜の調製後に膜のマトリックス
重合体に対し非相容性となるような単独重合体、或いは
水溶性となつてたとえマトリックス重合体を含む流延溶
液中に可溶性で流延後に相容性膜を形成するとしても使
用時にマトリックス重合体構造物から実質的に浸出して
しまうような単独重合体をもたらす単量体である。第2
単量体は水溶性又はアルコール可溶性であり、得られる
配合高分子膜に付与することが望ましい陽性若しくは陰
性基をしばしば含有し、たとえば陽性若しくは陰性基は
、水性エマルジョンの分離に或いはカチオン性若しくは
アニオン性の水性塗料組成物を分離するための電気被覆
操作に使用する配合高分子膜に使用される。
共重合させるべき第1単量体と第2単量体並びにその他
単量体の適切な選択は、得られる共重合体の水溶性を減
少させると共に、そのマトリックス膜との固相における
相容性を向上させる。かくして、得られる配合高分子膜
は親水性と疎水性との調和した所望の性質を有し、グラ
フト化技術による官能基の使用に関しその制約を克服す
る。選択すべきマトリックス重合体は、得られる高分子
膜に対し必要な支持ど強度とを与える広範な種類の重合
体を包含する。
たとえばこの重合体は、高分子膜が温度及びPHの変化
を受けた場合これに不活性の傾向を与え、かつ膜の表面
を清浄しうるよう充分な強度と耐薬品性及び耐摩耗性と
を与え、特に食品及び乳製品処理における使用に望まし
い非水溶性の重合体からなつている。強アルカリ性洗浄
溶液が使用され、膜表面のみがきが行なわれる。たとえ
ば、マトリックス重合体は単独重合体又は共重合体でよ
く、典型的にはハロゲン化重合体であつて、特に限定は
しないがたとえばハロゲン化ビニリデンから誘導される
ような単独重合体及び共重合体、たとえばポリ弗化ビニ
ル、ポリ弗化ビニリデン、及び他の弗素化及び塩素化単
量体との共重合体、たとえばヘキサフルオロプロパン又
はトリフルオロクロルエタンとの共重合体、又はその他
ポリハロアルカンとの共重合体、並びにハロゲン化され
たハロゲン化ビニル重合体及び共重合体、たとえば塩化
ビニル、特に塩素化された塩化ビニルを他の単量体と共
に使用して得られるものなどの重合体を包含する。通常
、マトリックス重合体は、配合高分子膜の重量割合の大
部分を占める一方、これと相容配合される共重合体は小
部分を占め、所望の生成膜特性を与えるのに適する量で
存在する。本発明における配合高分子膜の共重合体は少
なくとも2種の単量体、通常は有機単量体又はプレポリ
マーを共重合させることにより製造される。
しかしながら、所望に応じ他の単量体又は単量体混合物
を少量使用して使用共重合体の物理的及び化学的特性を
変化させることもできることが了解されよう。使用する
第1単量体は、非水溶性を付与しかつマトリックス重合
体との相容性を付与するような性質のものとすべきであ
り、その単独重合体が流延溶液中においても、マトリッ
クス重合体を含む最終形態の配合膜を生成した後にも殆
んど又は完全に相容性となるような性質のものである。
この目的に適するものとしては広範な種類の単量体を選
択することができる。
しかしながら、非水溶性の共重合体及び単独重合体を生
成しかつマトリックスと全共重合体との相容性をもたら
し又は増大させるような単量体が特に望ましいと判明し
た。この種の単量体は、特に限定はしないが、アクリレ
ート及びメタクリレート単量体、たとえばモノアクリレ
ート及びモノメタクリレート、たとえばメチルメタクリ
レートニシクロヘキシルメタクリレート;イソデシルア
クリレート;イソデシルメタクリレート;ラウリルアク
リレート;ラウリルメタクリレートニメトキシエチルア
クリレート;n−ヘキシルアクリレート;n−ブチルメ
タクリレート;プロピルメタクリレート;ベルフルオロ
アルカンメタクリレート;テトラヒドロフルフリルアク
リレートニ及びテトラヒドロフルフリルメタクリレート
を包含し、さらに典型的な架橋性単量体はアリルメタク
リレート及びエチレングリコールジメタクリレートを包
含する。たとえばエポキシなどの単量体希釈剤のような
各種の希釈用単量体、たとえばアリルグリシジルエーテ
ル及びフェニルグリシジルエーテル及びグリシジルメタ
クリレートも必要に応じて使用することができる。好適
な第1単量体はメチルメタクリレートすなわちアルキル
メタクリレートである。何故なら、これらはアルカリ性
洗浄溶液に曝された際対応アクリレートよりも安定な傾
向を示すからである。共重合体の製造に使用する第2単
量体は、得られる配合高分子膜に対する親水性に寄与す
る単量体であつて、その単独重合体は水溶性でありかつ
相分離のため流延溶液中においても或いは生成する最終
高分子膜においてもマトリックス重合体に対し非相容性
又は殆んど非相容性であるか、或いはこの単量体は流延
溶液中においても最終膜形態・においても相容性である
がその単独重合体が水溶性又は殆んど水溶性であつてマ
トリックス重合体内に相互浸透網目構造を形成すること
なく逆浸透法又は限外淵過法での使用の際マトリックス
重合体から浸出されるような単量体である。
この種の第2単量体は組成的に変化しうるが、通常たと
えば陽性若しくは陰性基のようなりチオン基又はアニオ
ン基を単独で又は種々の組合せで含有する単量体てある
陰帯電基を有する配合高分子膜をたとえば油中水型エマ
ルジョンの分離に又はたとえば乳漿溶液の濃縮など乳業
分野での使用に供する場合は、配合高分子膜内に強帯電
した陰性の酸基、通常カルボン酸基、特にホスホン酸基
若しくはスルホン酸基を第2単量体の部分として使用し
、すなわち有すること力化ばしば望ましい。生成する配
合高分子膜をたとえば水性かつカチオン性の電気被覆塗
料溶液の濃縮について使用する場合は、望ましくは配合
膜が第二若しくは第三アミノ基、特に第四アンモニウム
基の型の陽帯電窒素原子を含有すべきである。
第四アンモニウム基は、適当な重合体の使用により直接
導入することができ、或いは第二アミノ基若しくは第三
アミノ基含有の単量体を使用し次いで流延溶液中におい
て又は配合膜を調製した後にこの第二碧しくは第三アミ
ノ基を処理して四級化したアンモニウム基を配合膜中に
生成させることもできる。すなわち、共重合体を製造す
るのに有用な第2単量体は、広範な種類の単量体、特に
陽性若しくは陰性官能基を有する単量体とすることがで
き、より詳細にはスルホン酸基若しくはアミノ基又はそ
の組合せを有するアクリレート型及びメタクリレート型
の単量体である。
一具体例において陽帯電した配合高分子膜が望ましい場
合、第2単量体はアクリレート単量体及びメタクリレー
ト単量体、たとえばアルキル若しくはジアルキルアミノ
エチルアクリレート及びメタクリレート、特にC1〜C
6アルキル若しくはジアルキルアミノエチルメタクリレ
ートとすることができる。第2単量体として使用するの
に適する第二アミノ及び第三.アミノ単量体は、特に限
定はしないが、ジメチルアミノエチルメタクリレート;
ジエチルアミノエチルメタクリレート;ジメチルアミノ
エチルアクリレート;ジエチルアミノエチルアクリレー
ト;及びt−ブチルアミノエチルメタクリレートを包一
含する。さらに、第四アンモニウム単量体を使用するこ
ともでき、或いは第二アミノ単量体及び第三アミノ単量
体をたとえば周知の四級化剤たとえば硫酸ジメチル、塩
化メチルの使用により流延溶液中での又は最終配合膜で
の処理によつて第四アンモニウム型に変えることもでき
る。所望に応じ配合高分子膜が陰性基を有する場合は、
第2単量体は特に限定しないがたとえばスルホン酸基を
有する単量体、たとえばスルホン化単量体、特にアクリ
ルアミドアルキルアルカンたとえばアクリルアミドメチ
ルプロパン(AMPS)とすることができる。
好適なりチオン性第2単量体はAMPSであり、第1単
量体はメチルメタクリレa−トである。特に油中水型用
途に有用なマトリックス重合体と配合される共重合体は
AMPSとメチルメタクリレートとの共重合体からなる
共重合体であろう。
AMPS成分は親水性スルホン酸基を配合重合体に付与
するであろう。AMPS重合体は、単独重合体型の場合
、たとえば固体状の或いは流延溶液中のマトリックス重
合体たとえばPVDFに対し非相容性であり、さらに水
溶性であつてPVDFマトリックス膜から浸出する。A
MPSとメチルメタクリレートとを、すなわち第1単量
体と第2単量体とを共重合させれば、得られる共重合体
はたとえばPVDFのようなマトリツ?ス重合体に対し
相容性となる一方、得られる組成が調和して水溶性を低
下させ、得られる共重合体は使用中に或いは水浸出浴中
に浸漬した場合にも膜から浸出しないことが見出された
。弗化ビニリデンのマトリックス重合体及びAMPSと
メチルメタクリレートとの共重合体を用いて製造した配
合膜重合体は、極めて高い処理フラックスを有する膜を
与え、すなわち10〜20PSiの低圧にて1日につき
1フィート当り600ガロンを越えかつ圧力に対し中庸
の応答を示し;また10〜20pSiの低圧にて1日に
つき1フィート当り300〜400ガロンであつての中
程度フラックスを有しかつより高い圧力に対し良好な応
答を示し;さらに比較的低いフラックスすなわち低圧に
おいて1日につき1フィート当り100ガロンというフ
ラックスを与え、50PSiにて1日につき1フィート
当り500〜700ガロンという、より高い圧力におけ
る優れた応答を示す。共重合体の第1単量体は他の単量
体の使用及び添加を含むことができる。
たとえば、第1単量体が過弗素化アクリレート若しくは
メタクリレートであり特にAMPSとの又は第三アミノ
アクリレート及びメタクリレートとの共重合体はたとえ
ばポりフルオロアルキルメタクリレート及びアクリレー
ト、たとえばC1〜C8フルオルメタクリレート、たと
えばオクタフルオロペンチルメタクリレート及びその他
単量体にするような配合高分子膜をもたらすことが見出
された。たとえば、共重合体の一好適具体例は第1単量
体としてメタクリレート、特に低級アルキルメタクリレ
ートを使用し、かつ第2単量体としてたとえばAMPS
のようなスルホン酸含有のビニル単量体を使用してなり
、特にメチルアリル、アルキルアリルスルホン酸、ビニ
ルスルホン酸などの単量体を使用する。典型的には配合
高分子膜は調製時の流延溶液において約8〜35重量%
、より典型的には12〜2踵量%、たとえば15〜2踵
量%の全重合体含量を有して、典型的には20℃にて1
0000〜100000CpSを有する流延溶液を与え
る。配合高分子膜中の共重合体の割合は5喧量%まで、
より典型的には10〜35重量%、たとえば15〜25
重量%の範囲とすることができる。共重合体の第1単量
体と第2単量体との比は変化させうるが、しばしば20
%〜80%、たとえば40%〜60%の範囲であるが、
たとえばほぼ50%対50%である。各種の他の少量の
重合体及び添加物を配合均質重合体又は流延溶液に加え
ることができ、ただしこれら添加物は相容性であつて、
相容性かつ非水溶性の配合重合体をもたらすものとする
。共重合体は、単量体用の有機溶媒溶液中に第1単量体
と第2単量体とを使用し、少量ではあるが有効量の重合
開始剤たとえば各種の過酸化物、たとえば有機若しくは
無機過酸化物又はアゾビスイソブチロニトリル若しくは
他のアゾ開始剤を添加して別途に製造することができる
次いで、この共重合体をマトリックス重合体と共に、必
要に応じたとえばマトリックス重合体用にジメチルアセ
タミドなどの溶媒を使用して溶媒及び希釈剤を含有する
適当な流延溶液中に直接配合することができ、次いで得
られた流延溶液を使用して薄膜、管状又は繊維状の膜を
形成させることができる。膜は支持されても未支持でも
よく、たとえば織られた又は不織のポリオレフィン、ポ
リエステル又はその他多孔質構造体のような繊維状の支
持ウェブ上に流延し、次いで溶媒を少なくとも1部蒸発
させた後、この部分蒸発されかつ部分硬化された流延薄
膜を水性浸出浴中に導入する。薄膜及び管状膜を製造す
る際の薄膜の厚さはたとえば1〜30ミルの範囲とする
ことができるが、より典型的には5〜15ミルであり、
膜の硬化時間は1〜300秒の範囲、より典型的には1
0−(イ)秒、たとえば10〜3(8の範囲である。浸
出用水浴は通常、約60〜80゜Fの温度範囲である。
たとえ第1単量体と第2単量体とから作つた共重合体が
水に不溶性であつても、配合重合体の水浸出の際には若
干の損失が生ずることが見出された。これは、溶媒がコ
アセルベーション過程の際に若干の共重合体を浸出浴中
に持ち出すからである。これは通常、異なる溶解度と分
子量とを有する2種の疎水性重合体の混合物を凝固させ
る時はいつでも起こることである。より低い分子量の成
分は幾分浸出する傾向を示すであろう。したがつて、で
きるだけ高い分子量、たとえば10000以上、好まし
くは100000以上の分子量を有する共重合体を作る
のが実用的である。さらに、大抵の共重合は、結果とし
て共重合体の或る部分が殆んど又は完全に水溶性となつ
て浸出過程の際失なわれるような、共重合体中のコモノ
マー分布の範囲をもたらす。実験が示したところでは、
浸出の際の損失は不利な条件下(低分子量、広分布)に
おいて30〜40%程度の高さに達しうるが、浸出後に
はそれ以上の損失がたとえか酷な条件下であつても生じ
ない。一具体例において、共重合体は揮発性有機溶媒の
有機溶媒溶液において製造することができ、この溶媒は
マトリックス重合体並びに2種の単量体に対する溶媒と
して作用する。
重合開始剤を添加し、攪拌及び加熱の後に静置して共重
合体を生成させ、次いでマトリックス重合体を含有する
溶液をこの重合溶媒溶液に直接加えて所望の流延溶液を
作ることができ、或いは所望に応じマトリックス重合体
と追加溶媒及び希釈剤とを共重合溶液に直接加えて所望
粘度の流延溶液を作ることもてきる。したがつて、本発
明の配合された均質かつ非水溶性の高分子膜及びこの膜
の製造方法は膜技術に・おける相当の進歩を示すと共に
、所望の機能及び親水特性を有する配合膜の経済的かつ
迅速な製造を可能にし、しかも単独重合体をマトリック
ス重合体に直接配合するという相容性配合膜の製造に伴
なう困難性を克服する。
本発明の配合高分子膜及びこの膜の製造方法の記載に関
し、「相容性」という用語は、マトリックス重合体と第
2単量体の単独重合体とが膜流延溶液用として使用する
溶媒において相分離を起こし、或いは配合マトリックス
重合体とこれを配合する同じ単独重合体とが固体膜状と
して高分子膜重合体を生成させるため調製された場合、
流延溶液の溶媒の蒸発及び拡散に際し外観上不均質にな
り、或いは流延膜が形成された時マトリックス内の単独
重合体の分離又は微小沈殿のため機能しえないか又は満
足しうる膜を生成しえず、或いはマトリックス中の単独
重合体が水溶性となつてマトリックスから実質的に浸出
するような状態を意味するよう使用される。
本発明の配合高分子膜において、共重合体はマトリック
ス重合体と緊密にかつ相互浸透するよう配合され、浸出
浴中において又は使用時に除去されることがなく、した
がつて親水特性を示すと共に得られた高分子膜は非水溶
性となる。以下、特定具体例に関して本発明を説明する
。しかしながら、当業者は記載した具体例において種々
の変更及び改変が可能でありこれらが全て本発明の本質
、思想及び範囲に入ることを認めるであろう。窒素含有
(カチオン性)共重合体の製造 例1 ジメチルアセタミド(DMAc)480yとジメチルア
ミノエチルメタクリレート(DMAEMA)194.5
yとメチルメタクリレート(MMA)125.5yとを
ポリエチレン容器中において室温で混合した。
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)開始剤0.5
80gを混合物中に溶解させた。高純度(無酸素)の窒
素を溶液中に1時間バブリングさせた。容器を迅速に密
閉し、60℃のオープン内に4日間入れた。この時点に
おいて共重合体溶液は流延溶液の製造用として使用する
ことができる。この配合は、50/50モル%組成を示
し、全固形分は40%であつた。例2 60yのDMAcと19.35yのビニルイミダゾール
(VI)と20.65y(7)MMAとを三角フラスコ
中で混合し、0.01y(7)AIBNを混合物中に溶
解させた。
例1におけると同様に共重合を行なつた。アニオン性共
重合体の製造 例3 8000f0)DM,Acと2000fの2−アクリル
アミドー2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)と
2000gのMMAと0.4y(7)AlBNとを混合
した。
調製及び共重合は例1におけると同様に行なつた。この
共重合体は50/5唾量%の組成を有した。例4240
y(7)DMACと105yのAMPS(得られる共重
合体の65.15重量%)と43yのオクタフルオロペ
ンチルメタクリレート(0FPMA127.0%)と1
2yのシクロヘキシルメタクリレート(CHMAl7.
7%)と0.24fのグリシジルメタクリレート(GM
A,.O.l5%)と0.016yf)AIBNとを混
合し、例1におけると同様に共重合させた。窒素含有(
すなわちカチオン性)配合膜の製造例525.5′のD
MAEMA−MMA共重合体溶液(DMAc中における
全重合体濃度40%とコモノマー分布50/50モル%
とを有する)と33.8yのPVDFと140.6fの
N−メチルピロリドン(NMP)とを、全成分が溶解す
るまで混合した。
不織基体を含め厚さ25ミルに膜に流延させた。硬化時
間は5秒間とした。膜を純水中で浸出させた。これらの
膜はカチオン性塗料につき32GFDのフラックスを与
え、透明な透過液を生じた。従来の膜は典型的には同じ
カチオン性塗料につき15〜17GFDのフラックスを
与えるであろう。実験膜につき、汚れ速度は相当遅いも
のであつた。例6例5に記載した流延溶液100fを1
.4m1の沃化メチルで処理してN一含有成分の四級化
を行なつた。
溶液を80℃にて数時間加熱した。膜を例5に示したよ
うに調製した。フラックスはカチオン性塗料につき34
GFDであり、ずつと改善された汚れ速度を有すること
が判明した。例7 8.0yの50/50モル%ビニルイミダゾール/MM
A共重合体(DMAC中全固形物40%)と70.0y
(7)NMPと20.0fのPVDFとを混合した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)膜に支持及び強度を与えるためのマトリック
    ス重合体としての水不溶性ハロゲン化有機重合体と、(
    b)このマトリックス重合体に対し相容性でありかつ、
    (i)アクリレート又はメタクリレート単量体であり、
    かつ単独重合させた場合マトリックス重合体に対し相容
    性の水不溶性単独重合体を生成する第1単量体と、(i
    i)膜に親水性を与え、かつ第四アンモニウム基、スル
    ホニウム基、ホスホニウム基、第二又は第三アミノ基、
    スルホン酸基、カルボキシル基及びホスホン酸基から選
    ぶカチオン及び/又はアニオン基を含有し、かつ単独重
    合させた場合マトリックス重合体に対し非相容性の単独
    重合体を生成する第2単量体とを共重合させることによ
    り調製され、それによりマトリックス重合体と単独重合
    させた場合に非相容性の単量体機能との相容性ブレンデ
    イングを与える水不溶性共重合体とを含みかつ種々の機
    能特性を有する均質ブレンドの重合体を含む膜の限外ろ
    過又は逆浸透における使用。 2 マトリックス重合体が弗化ビニリデン重合体又は共
    重合体からなる特許請求の範囲第1項記載の使用。 3 マトリックス重合体が塩素化された塩化ビニル重合
    体又は共重合体からなる特許請求の範囲第1項記載の使
    用。 4 膜重合体における共重合体の重量%が約10〜35
    重量%の範囲である特許請求の範囲第1項記載の使用。 5 共重合体の一方の単量体の重量%が約20〜80重
    量%、好ましくは40〜60重量%の範囲である特許請
    求の範囲第1項記載の使用。6 第1単量体がアルキル
    メタクリレートからなる特許請求の範囲第1項記載の使
    用。 7 第2単量体が、アルキル第二若しくは第三アミノエ
    チルメタクリレート又はアクリレートからなる特許請求
    の範囲第1項記載の使用。 8 第1単量体が非水溶性メタクリレート若しくはアク
    リレート単量体であり、かつ第2単量体が水溶性のスル
    ホン化されたメタクリルアミド若しくはアクリルアミド
    単量体である特許請求の範囲第1項記載の使用。 9 マトリックス重合体がポリ弗化ビニリデン又は塩素
    化された塩化ビニル重合体からなり、共重合体の第1単
    量体がメチルメタクリレートからなりかつ共重合体の第
    2単量体がアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸か
    らなる特許請求の範囲第1項記載の使用。 10 マトリックス重合体がポリ弗化ビニリデン重合体
    又は塩素化された塩化ビニル重合体からなり、第1単量
    体がメチルメタクリレートからなりかつ第2単量体がジ
    メチルアミノアルキルメタクリレート又はt−ブチルア
    ミノアルキルメタクリレートからなる特許請求の範囲第
    1項記載の使用。 11 共重合体が窒素含有のカチオン性共重合体であり
    、第1単量体がメチルメタクリレートでありかつ第2単
    量体がジメチルアミノエチルメタクリレート及びビニル
    イミダゾールよりなる群から選択される特許請求の範囲
    第1項記載の使用。 12 共重合体がアニオン性共重合体であり、第1単量
    体がメチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
    ート及びオクタフルオロペンチルメタクリレートよりな
    る群から選択されかつ第2単量体が2−アクリルアミド
    −2−メチルプロパンスルホン酸である特許請求の範囲
    第1項記載の使用。 13 (a)弗化ビニリデンマトリックス重合体と、(
    b)このマトリックス重合体に対し相容性でありかつこ
    れと均質ブレンドされた共重合体とからなり、前記共重
    合体は水溶性のスルホン化されたアミドアクリレート単
    量体と非水溶性アクリレート若しくはメタクリレート単
    量体との共重合により調製され、膜重合体に対する共重
    合体の重量%は約10〜35重量%の範囲であり、共重
    合体の単量体の重量%は約20〜80重量%、好ましく
    は40〜60重量%の範囲である特許請求の範囲第1項
    記載の使用。 14 (a)弗化ビニリデンマトリックス重合体と、(
    b)このマトリックス重合体に対し相容性でありかつこ
    れと均質ブレンドされた共重合体とからなり、前記共重
    合体は水溶性の第二若しくは第三アミノエチルアクリレ
    ート単量体と非水溶性アクリレート若しくはメタクリレ
    ート単量体との共重合により調製され、膜重合体に対す
    る共重合体の重量%は約10〜35重量%の範囲であり
    、共重合体の単量体の重量%は約20〜80重量%、好
    ましくは約40〜6重量%の範囲である特許請求の範囲
    第1項記載の使用。
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