JPS6057809B2 - 多層給水管 - Google Patents

多層給水管

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JPS6057809B2
JPS6057809B2 JP55100180A JP10018080A JPS6057809B2 JP S6057809 B2 JPS6057809 B2 JP S6057809B2 JP 55100180 A JP55100180 A JP 55100180A JP 10018080 A JP10018080 A JP 10018080A JP S6057809 B2 JPS6057809 B2 JP S6057809B2
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JP
Japan
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porous body
layer
water supply
outer layer
supply pipe
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JP55100180A
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直史 井上
逸郎 古川
俊夫 宇佐美
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多層給水管に関する。
更に詳しくは、内層多孔体および外層多孔体からなる多
層給水管に関する。培地上方からの給水の欠点を改良す
るため、培゜地下に潅水する方法は公知である。
そのような目的に用いられる給水管は、強固で耐食性に
富むことが要求されることは勿論であるが、単位長さ、
単位時間当りの給水量があまり多すぎも、また少なすぎ
ても好ましくはなく、更に給水管から培地内に流出する
水の勢いは適度に保持されることが必要であり、その上
給水能力も低下しないことが好ましい。一般に、給水管
には送水圧が相当にかかるところから、このような性能
を満足させるためには、非常に微少の孔を多数有する多
孔管が用いられなければならない。しかるに、潅水目的
に使用される水は、微少の夾雑物を少なからず含む河川
や湖沼の水あるいは井戸水が多いため、このような夾雑
物によつて給水管の微少の孔が閉塞し、その能力が短期
間に低下することが問題となる。このため、従来は給水
管の元の部分にフィルター設備を設け、定期的にフィル
ターを交換することが行われていた。本発明は、このよ
うな余分の設備や労力を要する従来のものに対し、給水
管自体に特殊のフィルター層を設けたものである。
即ち、本発明は、内層多孔体および外層多孔体からなり
、内層多孔体は熱可塑性樹脂繊維および該熱可塑性樹脂
繊維より高融点の他の繊維あるいは非繊維状充填物との
混抄成形品の溶融一体的結合物であり、熱可塑性樹脂繊
維が補強材としての他の繊維あるいは非繊維状充填物に
絡み合つた状態で融着し、層壁に多孔質構造を形成させ
ている多孔体であり、外層多孔体はその層壁にスリット
状、円形または多角形の孔を形成させている多孔体であ
る多層給水管に関する。
内層多孔体としては、熱可塑性樹脂繊維とこの熱可塑性
樹脂の融点では溶融しない他の繊維あるいは繊維状以外
の形状の充填剤とから管状体その.他の形状のものを抄
造成形し、熱可塑性樹脂繊維の溶融によつて一体的な結
合を行わせ、それによつて熱可塑性樹脂繊維が補強材と
しての他の繊維などに絡み合つた状態で融着し、壁面に
多孔質構造を形成させており、場合によつてはさらにプ
レースして調製された多孔質繊維管、多孔質フィルム、
多孔質シートなどが例示される。
上記の熱可塑性樹脂繊維としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系、ポリスチレン、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸エステル等のポリ
ビニル系、ポリエステル系等の樹脂、あるいはポリブテ
ン、エチレンーα−オレフィン共重合体等の合成ゴム、
またはこれらの共重合体や組成物から得られる繊維が使
用可能である。
また、これらの熱可塑性樹脂の融点では溶融しない他の
繊維としては、それより高敵への熱可塑性樹脂繊維、一
般の天然繊維、再生繊維等を例示することができ、繊維
以外の充填剤にはタルク、炭酸カルシウム、ゴム、合成
樹脂粒状物などがある。かかる多孔質繊維の内層は、抄
造成形に用いる原料の種類、大きさ、使用割合、ブレス
の程度、厚さなどを適宜選択することによつて、沖過精
・度、空孔率、透水量などを所望のものとすることがで
きる。
本発明で好ましく用いられる内層多孔体は、そのろ過精
度が300μ以下、更に好ましくは1ないし100μ、
水圧0.2k9/C7l!における透水量が11/Mi
n−m以上、更に好ましくは5ないし301/Min−
mのものである。
ここに泊過精度は、これらの層材を管状となし、一端を
シールし、外径が1ないし2000μのガラス球の水ス
ラリーを管の他端から圧力1k9/dで注入し、管壁か
ら外部に出てきた水中のガラス球の最大径をもつて表わ
す。
そして、この値が小さいほど泊過精度は良好である。内
層多孔体は、フィルター層としての働きを持たせるため
、透水量が大でしかも外層多孔体の孔を閉塞させる水中
の夾雑物を取り除くため、外層よりも小さめの枦過精度
を有する孔とすることが望ましい。
これらの内層多孔体はできるだけ均質であることが好ま
しく、特公昭?−40647号公報、特開昭52−38
63?公報および特開昭52−38583号公報に記載
される如く、連続的な抄造法で製造される無継目管であ
れは、巻き付け管や二つ割り管を接合した管のような継
目を有する管に比べて噂目部の耐圧強度、性能ともに優
れた給水管が得ら4れるi即ち、継目管においては、継
目部から水が直接通り抜けることがあり、水中の夾雑物
によつて外層の目詰りを起こすことがあるが、無継目管
においてはかかる心配は全くない。
外層多孔体には、好ましくは60μと2000μの間、
更に好ましくは60μと500μの間の孔が設けられて
おり、この範囲内において種々の大きさのものを同時に
設けることもできるが、なるべくバラツキの少ない均一
な孔径の孔を設けることが好ましい。
しかしながら、給水に悪影響を与えない限り、一部の孔
径が大きくてもあるいは小さくても構わないが、特に小
さくなることは回避すべきである。これらの孔径は、内
層多孔体の枦過精度の場合と同様に測定され、その形状
はスリット状、円形または多角形である。このような孔
径の孔を設けた外層多孔体は、水圧0.2k9/Clt
における透水量が好ましくは0.005ないし5e/M
in−m1更に好ましくは0.1ないし0.5′/Mi
n−mであるように孔の数が設定され、具体的には孔径
をにもよるが、孔数2ないし500吻/m、特に100
帽/m以下程度とすることが好ましい。
フィルター層である内層多孔体を通り抜ける微小夾雑物
は成長して大きくなり、外層多孔体の孔径より大きくな
つて、孔を詰まらせることがあるので、外層多孔体管壁
の孔径は内層多孔体の?過精度より大きいことが必要で
ある。
特に、外層多孔体の孔径が内層多孔体のろ過精度の3.
5倍以上、好ましくは5倍以上の大きさであれば、目詰
りが起こらず持続して安定した給水を行うことができる
。外層多孔体を形成する材質は特に限定はなく、前記し
た熱可塑性樹脂その他の合成樹脂、天然ゴムまたはそれ
らを発泡加工したもの、あるいは内層多孔体と同じ材質
でもよい。
一般には、ある程度の表面硬度があり、しかも製作し易
く、内層の多孔質繊維層に密着させることが可能である
ことから熱可塑性樹脂が好んで用いられる。潅水バイブ
としては、透水量が適当な範囲になければならず、その
値は上記範囲のものが好ましい。
また、内層部と外層部は、密着、接着、分離の何れの状
態にあつてもよいが、通常は密着状態にあるものが用い
られる。更に、内層部と外層部の間に、孔径(P過精度
)および透水量において両者の中間の性質を有する層を
設けてもよい。内層と外層の密着した管として、前述し
た各公報記載の方法で得られる繊維管を用いる場合には
、熱可塑性樹脂をこの繊維管に押出被覆する方法で連続
的な製造が可能である。押出被覆された外層部に所望の
孔を設けるためには、押出被覆後に穿孔する方法あるい
は押出す熱可塑性樹脂に発泡剤を混合させ、押出しと同
時に発泡させる方法などを採用することができる。また
、テープ状のものを二つ折りまたは重ね合わせて内、外
層を形成し、それらの端部の耳をヒートシールしてなる
多層給水管や、多層壁の片面を熱可塑性樹脂フィルムで
置き換えた多層給水管なども用いられる。
次に、これらの多層給水管の例を図面を用いて説明する
第1〜2図は、内層多孔体として無継目繊維管を用いた
態様の斜視図および断面図であり、内層1および外層2
からなり、外層にはスリット3が設けられている。
第3〜4図は、2枚のテープ状内層用多孔体1の両側を
スリット3を設けた2枚のテープ状外層用多孔体2で挾
み、両端の耳部を内、外層各壁が一体溶着するようにヒ
ートシール4,4″した態様の斜視図であり、第5図は
その断面図である。
第6図は、幅広テープ状の内層用多孔体1をスリット3
を設けた2枚の外層用多孔体2で挾み、外層用多孔体両
端の耳部を一端4においては内、外層各壁が、また他端
4″においては外層壁どうしが一体溶着するようにヒー
トシール4,4″した態様の断面図である。第7図は、
非穿孔テープ状熱可塑性樹脂フィルム5に内層用多孔体
1およびスリット3を設けた外層用多孔体2からなるテ
ープ状多層壁を重ね合せ、両端の耳部をフィルムおよび
内、外層壁が一体溶着するようにヒートシール4,4″
した態様の断面図である。
この態様にあつては、給水の方向性および透水量のコン
トロールが容易となる。第8〜9図は、いずれも幅広テ
ープ状の内層用多孔体1とスリット3を設けて外層用多
孔体2とを重ね合せて二つ折り、端部を内、外層壁が一
体溶着するようにヒートシール4した態様の斜視図であ
り、第10図はその断面図である。これらの各態様では
外層は一層であるが、二層以上を重ね合わせて用いるこ
とは透水量のコントロール、耐久性などの点から好まし
い。
本発明の多層給水管は、熱融着によつて結合一体化され
ていても高融点材料部分が溶融していないため全体的に
嵩高な多孔質繊維管を内層に有しているので、濾過が立
体的に行われ、しかも?過能力が大きく、非常に長期間
にわたつて当初の能力を維持することができ、従つて数
年の長期使用が可能である。
また、各層を比較的薄くすることにより、可撓性を利用
してロール等に巻いた状態で運搬、収納することができ
る。これに対して、単一の熱可塑性樹脂繊維からなる多
孔体は、熱融着処理によつて全体が溶融し、フィルム状
となるため濾過性能が低下する。
このため、部分的な熱融着ということも当然考えられる
が、この場合には強度の均一性に欠けるようになる。従
つて、いずれにしても、内層多孔体としてはあまり適当
ではない。なお、外層から培地中の微小の土による詰り
が問題になるときは、従来からの提案にあるようなフィ
ルター層や本発明の内層に当るものを、本発明の給水管
の外層に設けることは何ら差支えない。
本発明の多層給水管は、潅水に用いられ、培地中に埋設
あるいは培地上に置いて給水が行われる。
この場合に、肥料、栄養剤、農薬などを水と一緒に給水
することも適宜行われる。また、本発明の多層給水管は
、建築物の屋根あるいは壁に設けて散水することにより
、日光照射による屋内の温度の上昇を防ぐことにも用い
られる。その他、本発明の多層給水管は、その特性を生
かした用途、例えば土壌中からの排水、養魚池、下水留
りの給水あるいは排水にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、本発明に係る多層給水管の一態様の斜視
図および断面図である。 第3〜4図は、本発明の他の態様の斜視図であり、第5
図はその断面図である。第6〜7図は、それぞれ本発明
の更に他の態様の断面図である。第8〜9図は、本発明
の他の態様の斜視図であり、第10図はその断面図であ
る。これらの図面において、符号1は内層多孔体、2は
外層多孔体、3はスリット、4はヒートシール部、そし
て5は非穿孔熱可塑性樹脂フィルムをそれぞれ指示する

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内層多孔体および外層多孔体からなり、内層多孔体
    は熱可塑性樹脂繊維および該熱可塑性樹脂繊維より高融
    点の他の繊維あるいは非繊維状充填物との混抄成形品の
    溶融一体的結合物であり、熱可塑性樹脂繊維が補強材と
    しての他の繊維あるいは非繊維状充填物に絡み合つた状
    態で融着し、層壁に多孔質構造を形成させている多孔体
    であり、外層多孔体はその層壁にスリット状、円形また
    は多角形の孔を形成させている多孔体である多層給水管
    。 2 多層多孔体が熱可塑性樹脂の多孔体から形成されて
    いる特許請求の範囲第1項記載の多層給水管。 3 複数枚のテープ状内層用多孔体の両側を複数枚のテ
    ープ状外層用多孔体で挾み、両側の耳部を内、外層各壁
    が一体溶着するようにヒートシールしてなる特許請求の
    範囲第1項記載の多層給水管。 4 いずれも幅広テープ状の内層用多孔体と外層用多孔
    体とを重ね合せて二つに折り、端部を内、外層各壁が一
    体溶着するようにヒートシールしてなる特許請求の範囲
    第1項記載の多層給水管。 5 幅広テープ状の内層用多孔体を複数枚の外層用多孔
    体で挾み、外層用多孔体両端の耳部を一端においては内
    、外層各壁が、また他端においては外層壁どうしが一体
    溶着するようにヒートシールしてなる特許請求の範囲第
    1項記載の多層給水管。 6 テープ状熱可塑性樹脂フィルムに内層用多孔体およ
    び外層用多孔体からなるテープ状多層壁を重ね合せ、両
    端の耳部をフィルムおよび内、外多層壁が一体溶着する
    ようにヒートシールしてなる特許請求の範囲第1項記載
    の多層給水管。 7 内層多孔体と外層多孔体とが密着、接着または分離
    状態にある特許請求の範囲第1項記載の多層給水管。
JP55100180A 1980-07-22 1980-07-22 多層給水管 Expired JPS6057809B2 (ja)

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JPS5664729A JPS5664729A (en) 1981-06-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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