JPS6057412B2 - 健全なキルド鋼塊の製造方法 - Google Patents

健全なキルド鋼塊の製造方法

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JPS6057412B2
JPS6057412B2 JP13173379A JP13173379A JPS6057412B2 JP S6057412 B2 JPS6057412 B2 JP S6057412B2 JP 13173379 A JP13173379 A JP 13173379A JP 13173379 A JP13173379 A JP 13173379A JP S6057412 B2 JPS6057412 B2 JP S6057412B2
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融 北川
正之 中田
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【発明の詳細な説明】 この発明は、頭部偏析の濃度および領域をきわめて小さ
くするキルド鎮魂の製造方法に関するものである。
たとえば鎮塊高さHの鎮魂平均径Dに対する比(H/D
)が4.0もしくはそれ以下のキルド鎮魂を、溶鋼を定
盤上に載置した頭部および底部開放型の鋳型に注入して
鋳造すると、第1図a−cに鎮魂の断面模式図で示すよ
うに、鋳造された鎮魂の鋳型から冷却されて凝固した部
分に、いわゆる逆V偏析が生する(図中1は逆V偏析線
を、2は頭部偏析を示す。
また、第1図aはH/D>1.0で下広の、第1図をは
H/D>1.0で上広の、第1図cはH/D≦1.0の
、それぞれ鎮魂を示す。)。この逆V偏析は最近の研究
によれば鋳造に際して、側面から凝固しつつある凝固鋼
とその他の溶鋼との共存域内のミクロ偏析した濃化溶鋼
の密度降下による浮上によつてできることが判つている
。そして、鎮塊頭部に浮上した濃化溶鋼は、密度が他の
溶鋼部分よりも小さいため鎮塊頭部に静かに滞在し、凝
固末期における凝固収縮による鎮魂下部への供給・流動
に伴つて鎮魂断面でみると逆三角形状に深く鎮魂内部に
まで入る頭部偏析を形成する。この状況を第2図a、b
に示す。すなわち、第2図aは、未凝固溶鋼3が多いと
きの状態、第2図をは凝固末期の状態を示すもので、4
は鋳型、5は定盤、6は濃化溶鋼、7は押湯板である。
このようにして得られたキルド鎮魂は、第3図に鎮魂の
高さ方向における炭素濃度を表わす図で示されるように
、炭素濃度を成品規格に合致する範囲内におさめること
を考えた場合、頭部偏析が鎮塊内に深く入つているため
鎮塊高さの1/4〜1/10にあたる量を切りすてねば
ならず著しく経済性に乏しい(図中、横軸は100%が
鎮塊頭部表面を示し、実線はH/D>1.0、点線はH
/D≦1.0の鎮魂を示し、2鎖線ではさまれた範囲が
成品規格範囲を示している。したがつて、実線は75%
〜100%の部分、点線は90%〜100%の部分がそ
れぞれ切りすてられる部分である。)。一’方、この頭
部偏析の度合は先に述べたように逆V偏析によつてもた
らされるものである以上鋼塊の径あるいは高さを大きく
すれはする程大きくなり、従つて切りすて量も多くなる
傾向がある。一般に鎮魂の形状は、それから造られる成
品の重量、の他に、圧延あるいは鍛造による加工程度に
よつて決定される。即ち板用の扁平鋼塊の場合には第4
図に示すように、鎮魂8の相対する二つの広面が主たる
加工面となり、その巾w×厚され(断面積s)の、対応
する加工後の成品9の断面積S″(巾W″×厚さh″)
に対する比s/s″で加工度が定義されるが、この加工
度(圧延比あるいは鍛造比ともいう)を、2〜4以上と
する必要がある。従つて成品板厚10077177!〜
400mような極厚鋼板を得る場合、鋼塊の平均厚は6
00wn〜1mを超える場合があり、このような大型鋼
塊においては鋼塊頭部の成分偏析が大きいため除去すべ
き量が鋼塊全量の数10%を超え、歩留が低くなるばか
りか、とくにH/D≦1.0の水平鋳造による鋼塊の場
合には頭部偏析部除去による鋼塊の厚さの減少によつて
成品までの加工度が充分とれないために健全な成品にで
きないといつた不都合が生ずる。そこて本発明者等は以
上のような問題を解消すべく研究を行なつた結果、前述
した頭部偏析の形成機構を考慮すると、頭部偏析を低減
するためには、定盤上に載置された鋳型内に注入された
溶鋼の凝固途中において、前記鋳型によつて冷却される
凝固層部分に形成された逆v偏析線から排出される濃化
溶鋼が、前記鋳型内溶鋼の頭部部分に集まるのを阻止す
ればよいことから、定盤上に載置した鋳型内に溶鋼を注
入して鋼塊を鋳造するに際して、前記鋳型内溶銅の逆V
偏析発生領域と、これより内側部分とを、溶鋼注入前に
、または溶鋼注入後に前記鋳型内に設置した環状の隔壁
によつて遮断すれば、逆V偏析の発生過程においてここ
から鋳型内溶鋼の頭部中央部分に濃化溶鋼が供給される
のを阻止することができ、したがつて逆V偏析部除去後
の鋼塊の頭部偏析を大幅に減少させることができる、と
いう知見を得たのである。
この発明は上記知見にもとづいてなされたもの,であつ
て、以下にこの発明を、実施例にもとづいて図面を参照
しながら説明する。
第5図はこの発明を適用した鋳型の断面図てあり、10
は上広型の鋳型、11は定盤、12は前記鋳型10内に
その下端を前記定盤11に接触さ−せた状態で設置した
、前記鋳型の内側下端寸法とほぼ等しい寸法の環状の隔
壁、Aは鋳型10からの凝固層、Bは定盤11からの凝
固層、13は頭部保温材である。
この図のように、H/D≦1.0の鋼塊の場合は、鋼塊
の頭部寸法を底部寸法に対して、鋳型内側面から生長し
てくる凝固層の最大量の2倍以上大きくなるように決め
ることが望ましい。このことを図解すれば、第6図に第
5図の鋳型の底部内寸法と等しい内寸法をもつ鉛直型の
鋳型14を用い、隔壁を使用せずに鋳造を行なつた場合
の鋳型断面図で示されるように、鋳型14からの凝固層
Aの鋳型14内側面からの最大長さαの2倍を、第5図
における鋼塊の頭部寸法が底J部寸法に対して少なくと
ももつていることが望ましいということである。このよ
うにすることによつて鋳型10の内側面近くでは逆■偏
析の現象は発生するがその発生過程て鋳型内溶鋼の頭部
には濃度の高い溶鋼の供給がなく、したがつて鋼塊本体
(逆■偏析除去後の鋼塊)の頭部偏析は大幅に減少する
。なお、この隔壁によつて仕切られた隔壁外側の鋼塊端
部は鋼塊の段階かあるいは板への加工の最終段階までの
間に切断除去すればよい。また第7図に示すように、鋳
型の形状を上広に”する代りにこれを鉛直型の鋳型15
とし、隔壁を下広形状の隔壁16にし隔壁16外側面を
鋳型内側面からの凝固層先端に沿わせる方法も全く同様
に作用する。逆V偏析の現象は鋳型内側面からの放熱程
度によつて内側面からの凝固層内の位置が異なる。
即ち第8図A,bに示すように、定盤表面からの冷却が
同じであれは、鋳型18内側面からの冷却速度が大きい
場合には鋳型18内側面から離れたしかも定盤から離れ
た位置から逆V偏析が発生しはじめ、かつその発生領域
も広い。一方、鋳型18内側面からの冷却速度が小さい
場合にはその内側面に近くまた定盤に近い処から逆V偏
析が発生し、しかもその発生領域は狭い。このことは、
鋳型内側面からの冷却速度が大きい場合は逆V偏析の発
生時期はそれが小さい場合に比べて遅いことを意味して
いる。従つて、鋳型内側近辺にそう入設置する隔壁のそ
う入時期は鋳込の終了時点から、定盤表面からの凝固が
完了する時点までの間の遅くとも逆V偏析の発生開始時
点以前てあるべきである。たとえば、隔壁のそう入を適
切に行なつたときの凝固途中の状態を、第9図A,bに
それぞれ断面図および平面図で示される上広鋳型19の
場合、および第10図に断面図で示される鉛直型鋳型2
0の場合によつて示す。図中、21は凝固層、22は未
凝固溶鋼、23,24はその下端が定盤11にとどかな
い状態で鋳型19,20内にそう入設置された隔壁、2
5は鋳型19,20内側面からの凝固層に逆■偏析が発
生開始した時点の凝固(層)先端位置である。なお、隔
壁のそう入時期は鋳型の保温状態によソー義的に決める
ことができるが、鋳造の際の作業能率から云つて、鋳造
以前に鋳型内に配しておくか、あるいは鋳造終了後が望
ましい。
ただし、鋳造以前に鋳型内に配しておくためには、隔壁
のJ中間高さより下部に溶銅を鋳型内側面近辺に導びく
ための穴を少なくとも1以上明けておく必要がある(第
11図にその隔壁の一例を正面図で示す。)が、この穴
は逆V偏析の発生開始時期以前に定盤表面もしくは鋳型
内側面から発達してくる凝固層によつて閉塞されるよう
に位置が決められる。ただし鋳型内側面の冷却速度が比
較的大きいか、定盤の冷却速度が大きい場合、それらの
程度によつては逆V偏析の発生位置は一般に定盤から離
れた位置になるため隔壁の下端は必ずしも定盤表面に達
する必要はなく、逆■偏析線の上端近傍のみに隔壁を配
するだけでも頭部偏析低減の効果が認められる。隔壁の
下端高さは鋳型の構造、定盤の構造、鋼塊の寸法、頭部
加熱方法により実験的に決めるのが望ましい。鋳造前の
鋳型内に予め隔壁を配するもう1つの例は第12図に示
すように隔壁26の高さを鋳型27内への溶鋼鋳込高さ
に等しくしておきまず隔壁26内に溶鋼28を鋳込予定
高さまで鋳込み、さらに鋳込みを継続することによつて
溶鋼28は隔壁26を超えて鋳型内側面側へ鋳込まれる
というものである。
この場合隔壁26下部に溶鋼の流通経過を設ける必要は
ない。次に隔壁と鋳型内側面との間隔は定盤からの高さ
によソー般的には変えてもよいが、各高さ位置において
少なくとも逆■偏析の発生終了位置よりも鋳型内側面か
ら遠い位置にあるべきであり、望ましくはその内側面か
らの凝固層厚さ以上はなすのがよい。
この距たり量の上限は鋼塊の隔壁で仕切られた外側の板
が製造過程における切り捨て部分となるため、むしろ経
済的観点から決定すべきである。同様に、隔壁の鋳型内
側面からの距離が逆V偏析発生の終了位置よりも小さい
場合には鋼塊頭部に鋳型内側面からの距離の不足分に対
応した量だけ成分偏析が発生するが、これを除去するこ
とによつて生ずる経済的負担と前記鋼塊周辺の切捨てに
よる経済的負担の合計により総合的に判断して隔壁位置
が決定される。第13図にその1例を示す。図中29は
鋳型、30は隔壁である。隔壁の高さは鋳型内に配した
場合に鋳込後の溶鋼の鋳型内レベルによつて決められる
。すなわち、遅くとも逆■偏析の発生開始時点以降には
隔壁の上端もしくは隔壁の上端に付加的に発生した凝固
層の上端の高さが、鋳型側の仕切られた部分の溶鋼レベ
ルよりも高いことが必要である。しかし、あまり、溶鋼
レベルよりも高い隔壁を設けることは、この隔壁材料を
通して溶鋼表面上方への放熱を促がすことがあり、この
ましくなく、高さの上限は鋳型内溶鋼表面の保温加熱方
法、条件により決定されるべきである。次に隔壁の構成
材料であるが、既に述べた機能を果すためには、鋳型内
側面に沿つて、上方からみて閉じた構造(環状)である
必要がある。
従つて加工性の観点から鋼板そのものあるいは鋼板を主
材料にしてその片面あるいは両面に耐火性物質を合せた
ものがよい。鋼板のみを用いる場合、とくに鋳込開始前
又は鋳込中(溶鋼注入後)にそう入して用いる場合には
その鋼質は鋳込溶鋼の温度に充分たえられるものが望ま
しい。従つてこの観点から鋼以外の高温強度の高い金属
材料、あるいはそれと耐火物性材料又は鋼の組み合せ材
料でもよい。金属材料と耐火物を併せ用いるか、耐火物
主体て隔壁を作成する場合には鋼又は他の金属材)料を
主体にして作成した場合と異つた効果も期待することが
できる。即ち隔壁の熱伝導性を凝固途中の鋼のそれより
も大巾に低くおさえることが可能で、鋳型内側面の断熱
性を補ぎなうことができ、この場合、金属5性隔壁より
も鋳型内側面により近く配して所期の目的を達成しつつ
鋼塊周辺の切りすて量を最小にできる。
一方、隔壁材料の厚さはむしろ、その熱容量の大きさで
決められ、一般に、隔壁は最高1200℃にO予熱して
用いられるが、予熱しない場合、できるだけうすくする
必要がある。
次にH/Dl.Oの鋼塊の鋳造時においては、隔壁は高
さ方向で下端は低くとも鋼塊底面から測つて鋼塊高さの
1/4位置とし上端はH/D≦1.0の場合と同様に決
められる。
一方、隔壁の内径の上限は押湯部内の水平方向て逆V偏
析発生位置よりも内部に位置するようにし、内径の下限
は隔壁内部が押湯部のどの部位よりも遅く凝固する限度
で小さくする。他はH/D≦1.0に準じて構造及び使
用方法は決められる。ただにの場合第14図A,bに断
面図および平面図で示されるように、隔壁31は鋳型3
2内溶鋼の所定位置に来るように、鋳型32上端に保持
材33によつて固定する必要がある。次に実施例につい
て説明する。
以下に示す実施例はすべてC:0.15〜0.19%、
Si:0.20〜0.40%、Mn:0.90〜1.0
%、P:0.01%以下、S:0.02〜0.005%
、SOeAe:0.02〜0.04%を含有する厚鋼板
用キルド鋼を注入した。
また実施例1〜6において、鋳型材質はCaO:2〜3
%、SlO2:8〜40%、Ae2O3:残部からなる
アルミナ質の不定形耐火物であり、定盤は鋳鉄製(40
0m!l厚)であり、隔壁材料は上記厚鋼板用キルド鋼
よりも融点を高くするために合金元素を低くした(特に
Cを低くした)、C:0.04%、Si:0.01%、
Mn:0.25%、Feおよび不可避不純物:残部から
なる鋼板(9T!r!n厚)である。〔実施例1〕第5
図に示す構造の鋳型を用い、鋼塊底部寸,法;2rn(
短辺)×3m(長辺)、αの値;2507m1鋼塊高さ
;1m1で重量は49t0nの鋼塊を鋳造した。
隔壁は第11図に示した形状のもので、溶鋼注入に先だ
ち鋳型内にセットした。〔実施例2〕 第7図に示す構造の鋳型を用い鋼塊底部寸法;1.5m
φ、αの値:2007m1鋼塊高さ800?で重量は1
4t0nの鋼塊を鋳造した。
隔壁は、下広テーパをつけ下端には各辺とも2ケ所ずつ
8hφの半円形穴があいており、溶鋼注入に先だち鋳型
内にセ5ツトした。〔実施例3〕 第9図A,bに示す構造の鋳型を用い、銅塊寸法は実施
例1と同じ鋼塊を鋳造した。
隔壁は溶鋼注入終了後3紛経過時点の逆v偏析の発生開
始直4前にそう入し、鋳型内側面からの位置は湯面位置
で180mとし、鋳型内側面から凝固する層内で逆v偏
析域のすぐ内側とし、下端は定盤から300顛の位置と
した。〔実施例4〕 第10図に示す構造の鋳型を用い、鋼塊寸法は2.0r
r1×2.01T1、高さ850mの鋼塊を鋳造した。
隔壁そう入時期及び逆V偏析域に対するそう入場所は、
実施例3と同じである。〔実施例5〕 第13図に示す構造の鋳型を用い、鋼塊寸法は実施例4
と同じの鋼塊を鋳造した。
隔壁そう入時期は、実施例4と同じであるが下端の高さ
を鋼塊)底部から7007mとし、鋳型側壁からの距離
は14『とし、逆■偏析域の内側先端から約20WrI
!L鋳型内側面寄りとした。各実施例1〜5によつて得
た、各鋼塊の中央部における鋼塊底部から高さ方向にお
ける成分分布一として、107mφドリルを挿入して、
削粉試料を採取したものの炭素の偏析比(注入時基準)
を示すと第15図のようになつた。その結果、実施例1
〜4はほぼ同じ傾向(図中c)で頭部偏析部は頭部表面
から2%、実施例5(図中b)で同6%てあり、従来法
(実施例1と同一条件で鋳造したもの。
ただし隔壁なし。)の同20%(図中a)に比較して著
しく効果のあることが判つた。なお各実施例と同じ条件
で鋳造した鋼塊の圧延て鋼塊表面及び周辺の切りすて後
の成品歩留(300wt厚)は次の通りであつた。
実施例1:83% 実施例2:74% 実施例3:83% 実施例4:79% 実施例5:81% 〔実施例6〕 第14図A,bに示す構造の鋳型を用い、鋼塊平均断面
形状は800Tfrm(短辺)×240−(長辺)で高
さは、肺、上広テーパ1.2%で、鋼塊重量は45t0
nの鋼塊を鋳造した。
隔壁サイズは、400wa(短辺)×204h(長辺)
、高さ600顛である。このようにして得た鋼塊の頭部
偏析深さは鋼塊底部゛から90%位置であり従来法(隔
壁なし)の70%に比べ著しく改善できることが判つた
。なお、本発明方法は以上述べたような板用鋼塊につい
てのみならずいわゆる菊形鋼塊等他の断面形状の鋼塊製
造時にも応用することができる。
以上説明したように、この発明においては、きわめて成
品歩留のよい、健全なキルド鋼塊を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図a−cは鋼塊の模式断面図、第2図A,bは鋳型
内溶鋼の凝固収縮状況を示す断面図、第3図は鋼塊の高
さ方向における炭素濃度を表わす図、第4図は扁平鋼塊
の加工態様図、第5図、第7図、第9図A,b、第10
図、第12図、第13図、および第14図A,bは、そ
れぞれ別のこの発明を適用した鋳型の断面図、第6図は
従来鋳造を行なうための鋳型の断面図、第8図A,bは
逆■偏析発生状況を示す鋼塊断面図、第11図は隔壁の
正面図、第15図は各実施例鋼塊の高さ方向における炭
素の偏析比を示す図である。 1・・・逆■偏析線、2・・・頭部偏析、3,22・・
・未凝固溶鋼、4,10,14,15,18,19,2
0,27,29,32・・・鋳型、5,12・・・定盤
、6・・・濃化溶鋼、7・・・押湯板、8・・・鋼塊、
9・・・成品、13・・・頭部保温材、16,23,2
4,26,30,31・・・隔壁、21・・・凝固層、
25・・・凝固先端位置、28・・・溶鋼、33・・・
保持材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 定盤上に載置した鋳型内に溶鋼を注入して鋼塊を鋳
    造するに際して、前記鋳型内溶鋼の逆V偏析発生領域と
    、これより内側部分とを、溶鋼注入前に、または溶鋼注
    入後に前記鋳型内に設置した環状の隔壁によつて遮断す
    ることを特徴とする健全なキルド鋼塊の製造方法。
JP13173379A 1979-10-15 1979-10-15 健全なキルド鋼塊の製造方法 Expired JPS6057412B2 (ja)

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