JPS6057395B2 - 粉体塗装用前処理方法 - Google Patents

粉体塗装用前処理方法

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JPS6057395B2
JPS6057395B2 JP7691677A JP7691677A JPS6057395B2 JP S6057395 B2 JPS6057395 B2 JP S6057395B2 JP 7691677 A JP7691677 A JP 7691677A JP 7691677 A JP7691677 A JP 7691677A JP S6057395 B2 JPS6057395 B2 JP S6057395B2
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acrylic acid
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克昭 吉岡
佑一 吉田
一敏 阿部
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Nippon Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉体塗装用前処理方法、更に詳しくは、金属被
塗物を粉体塗装するに当り粉体塗料塗膜の耐食性や密着
性を改良するための前処理方法に関する。
粉体塗装は、高分子樹脂の使用によつて高性能の塗膜が
得られること、塗料製造工程から塗装に至るまで溶剤を
一切使用する必要がないこと、および塗装時に水洗ブー
スを使用する必要がないので廃水処理工程が不要なこと
などの理由で最近脚光を浴びている。
そして、かかる粉体塗装においても、鉄その他の金属被
塗物に塗装するに当り、形成塗膜の耐食性や密着性を改
良するため金属被塗物面を予め前処理することが行なわ
れており、実際には溶剤型塗料の場合の一般的な前処理
方法であるリン酸塩化成処理をそのまま転用しているの
が実情である。しかしながら、このリン酸塩化成処理で
は粉体塗料塗膜の耐食性や密着性を所望程度に満足させ
ることはできない。
これは、粉体塗料が溶剤型塗料と全く異なる組成をもち
且つ塗膜形成過程も異なることを考慮に入れれば当然の
ことと言える。即ち、粉体塗料の塗膜性能の良否は下地
表面の前処理被膜(下地皮膜)の良否に大きく左右され
、耐食性の不良、ワキ(発泡)の発生、光沢不良、密着
性不良といつた問題が生じる。本発明の目的は、かかる
リン酸塩化成処理の処理能を改善せしめた、即ち粉体塗
料塗膜の耐食性や密着性を所望程度に満足させることが
できる粉体塗装用前処理方法を提供することにある。
更に.他の目的は、粉体塗料の種類に制限されることな
く、各種の、特に好ましくは熱硬化性の粉体塗料に適用
できる上記前処理方法を提供することにある。本発明者
らは、この目的を達成する為鋭意研究!を進めた結果、
当該前処理方法として、上記リン酸塩化成処理に加えて
またはこれに代えて、特定種および量の水溶性ポリマー
を乳化剤として使用することから成るエマルションおよ
び水溶性クロム化合物を主成分とする処理液を金属被塗
物に塗・布すれば、クロム化合物を含む有機高分子化合
物の下地被膜が形成し、このため該皮膜と各種の粉体塗
料の塗膜とが強固に結合して塗膜の耐食性や密着性が所
望程度に保持されることを見出した。
しかも、当該前処理方法にあつては、下地皮膜中の有機
高分子化合物層にクロム化合物が包含固定されているこ
とから、過剰のクロム化合物を水で洗浄する必要がなく
水洗工程を不要とすると共にクロム含有排水の廃出の問
題が起らない。本発明は、上述の知見に基いて完成され
たもので、その要旨は、金属被塗物を粉体塗装するに当
り、予め該被塗物にリン酸塩化成処理を施した後または
施すことなくαβ−モノエチレン系不飽和ノ単量体を乳
化重合せしめたエマルションおよび全クロム量中の30
〜9轍量%が6価クロムである水溶性クロム化合物を主
成分とする処理液(以下、Em/Cr系処理液と称す)
を塗布して表面処理する方法において、上記エマルショ
ンの乳化剤としてポリアクリル酸および/またはアクリ
ル酸とメタクリル酸、アクリルアミド類、メタクリルア
ミド類および一般式〔式中、Aは水素原子またはメチル
基、RはC2〜4の置換もしくは非置換アルキレン基、
およびXは酸素原子、リン原子および硫黄原子の少なく
とも1個を有する官能基を表わす。
〕で示される親水性モノマーの群から選ばれた少なくと
も1種とのコポリマーを、上記α,β−モノエチレン系
不飽和単量体10鍾量部に対して固形分で2鍾量部以上
の割合で使用することを特徴とする粉体塗装用前処理方
法に存する。
本発明におけるエマルションは、乳化剤として特定の水
溶性ポリマーを特定割合で使用し通常のα,β−モノエ
チレン系不飽和単量体を乳化重合することにより製造さ
れる。
上記水溶性ポリマーとは、ポリアクリル酸およびアクリ
ル酸とメタクリル酸、アクリルアミド類(例えばアクリ
ルアミドおよびN−メチロールアクリルアミド)、メタ
クリルアミド類(例えばメタクリルアミドおよびN−メ
チロールメタクリルアミド)および上記一般式で示され
る親水性モノマー(例えばXが酸素原子を有する官能基
である場合のモノマーとしてアクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒト口キシプロピ
ル、アクリル酸3−ヒドロキシブチル、アクリル酸2,
2−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、メタクリル酸2
,3−ジヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロ
キシブチル等、Xがリン原子を有する官能基である場合
のモノマーとして5モノ(2−ヒドロキシエチルメタク
リレート)アシッドホスフェート、5モノ(3−クロロ
ー2−ヒドロキシプロピルメタクリレート)アシッドホ
スフェート等、Xが硫黄原子を有する官能基である場合
のモノマーとしてスルホニルエチルメタクリレート等)
の群から選ばれた少なくとも1種とのコポリマーであつ
て、これらの1種または2種以上の混合物で使用に供す
る。
なお、上記モノマー5,5の構造式は、以下の通りであ
る。上記コポリマーにおけるアクリル酸と他の親水性モ
ノマーとの割合は、当該エマルションの系安定性および
金属素地に対する密着性等の観点から、通常全モノマー
中アクリル酸含有量が5鍾量%以上、好ましくは6唾量
%以上の範囲となるよう適宜に選定すればよい。
かかる水溶性ポリマーの製造は、通常の方法(水溶液中
での重合法、塊状重合法、有機溶媒中での重合法など)
に従つて実施されてよい。
例えば水溶液中での重合法で行なうには、構成モノマー
であるアクリル酸単独または所定割合のアクリル酸と他
の親水性モノマーの少なくとも1種との混合物と、水溶
性フリーラジカル触媒(例えば過硫酸アンモニウムおよ
び2,7−アゾビスー(2一アミジノプロパン)−ハイ
ドロクロライド)を含む水(好ましくは脱イオン水)と
を別々の滴下口斗から、反応温度に保持された水(好ま
しくは脱イオン水)中に同時滴下せしめ、要すれば同温
度で熟成すればよい。反応は攪拌状態で行なわれ、反応
温度として通常70〜9C)C1そして反応時間(滴下
時間+熟成時間)としては通常3〜5時間が採用されて
よい。上記α,β−モノエチレン系不飽和単量体として
は、例えばアクリル酸エステル類(アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸デシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸2−
エチルブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸メトキ
シエチル、アクリル酸エトキシエチル、アクリル酸3−
エトキシプロピルなど)、メタクリル酸エステル類(メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸
ラウリル、メタクリル酸デシルオクチル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸2−メチルヘキシル、メタク
リル酸グリシジル、メタクリル酸2−エトキシエチル、
メタクリル酸セチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリ
ル酸3−メトキシブチルなど)、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルケ
トン、ビニルトルエンおよびスチレンが挙げられ、これ
らの1種もしくは2種以上の混合物で使用に供する。
また、これらに加えて上1述の水溶性コポリマーの溝成
モノマーであるアクリルアミド類、メタクリルアミド類
および上記一般式で示される親水性モノマーを少量添加
してもよい。特に、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
などの0H基を有するモノマーを添加することに5より
、エマルション重合体は上記乳化剤中のCOOH基と架
橋構造を採ることから、形成される下地皮膜は金属素地
との著しい密着性の向上が認められる。上記乳化重合は
、乳化剤として上述の水溶性ポOリマーを使用すること
以外は、通常の条件および手法に従つて実施されてよい
例えば、重合温度に保持された当該乳化剤の全部もしく
は一部を含む水(好ましくは脱イオン水)中に、α,β
−モノエチレン系不飽和単量体と水溶性触媒(例えば過
硫酸アンモニウムおよび過硫酸ナトリウム)および要す
れば当該乳化剤の残部を含む水(好ましくは脱イオン水
)とを別々の滴下口斗から同時滴下せしめ、要すれば同
温度で熟成すればよい。重合は攪拌状態で行なわれ、重
合温度としては通常50〜70′C1好ましくは55〜
65゜C1そして重合時間(滴下時間+熟成時間)とし
ては通常3〜7時間が採用されてよい。乳化剤の使用量
は、乳化重合に供するα,β−モノエチレン系不飽和単
量体10踵量部に対して固形分で2轍量部以上、好まし
くは20〜5踵量部の範囲となるように選定する。上記
使用量が2鍾量部未満であると、エマルション自体の貯
蔵安定性が低下して用に供しえなくなる。また、5踵量
部を越えて使用しても、エマルション自体の貯蔵安定性
および水溶性クロム化合物に対する化学的安定性が特に
良好になるということはなく、逆にエマルションの発泡
といつた問題が生じる。かかる乳化重合によつて、固形
分約3轍量%の均一安定なエマルションが得られる。
なお、このエマルションを用に供するに際し、必要に応
じて通常のエポキシ樹脂(例えばビスフェノール型の市
販品としてシェル化学社製商品名1エピコート828ョ
、同7エピコート1001J)を硬化剤として併用して
もよく、またこのエポキシ樹脂を上記乳化重合時に、α
,β−モノエチレン系不飽和単量体に溶解せしめ重合滴
下に供し、当該エマルション中に存在させてもよい。エ
ポキシ樹脂の使用により、金属表面により密着性に優れ
た下地皮膜を形成することができる。本発明における水
溶性クロム化合物としては、それ自体公知のものが使用
されてよく、例えばCrO3、CrCl,、Cr(NO
3)3●9H20、Cr2(SO4)3・18H20、
CrPO4・6H20、その他クロム酸塩および重クロ
ム酸塩(重クロム酸カリ、重クニロム酸ナトリウム、重
クロム酸アンモニウムなど)等が挙げられ、これらの1
種もしくは2種以上の混合物を通常その水溶性の形状で
用に供する。
なお本発明にあつて、上記水溶性クロム化合物4中の6
価クロムの含有比率が全クロム量中30〜90重量%、
好ましくは30〜7鍾量%の範囲に設定されていること
が重要である。
従つて、かかる条件を満足させる範囲で上記水溶性クロ
ム化合物を予めホルマリン、過酸化水素等で部分還元す
るか、または2種以上の水溶性クロム化合物を適宜組合
わせて上記条件を満足させればよい。上記6価クロムの
含有比率が3鍾量%未満であると、塗装板の耐食性が低
下するだけでなく成型時の加工性も劣化する。また9鍾
量%を越えると、下地皮膜よりクロムが溶出し易くなり
耐食性に必要なりロム量が不足することになる。本発明
方法で使用するEm/Cr系処理液は、上j述のエマル
ジョンおよび水溶性クロム化合物の水溶液を一括混合し
、要すれば所定濃度(固形分0.5〜1鍾量%)に水(
好ましくは脱イオン水)希釈して調製される。
エマルションと水溶性クロム化合物の配合割合は、固形
分で10011〜1110、好ましくは1011〜1′
5の範囲て設定することが望ましい。水溶性クロム化合
物の割合が上記範囲より小さいと、塗装板の耐食性が低
下し且つ下地皮膜と金属表面との密着性も充分でなくな
る。また、上記範囲より大きいと、塗装板の密着性に問
題が生じる。なお当該処理液にあつて、その安定性を疎
外しない範囲で各種の金属イオンや無機イオンの供給源
を添加してもよい。このイオン添加により、金属表面に
より均一で密着性の良い下地皮膜を形成することができ
る。上記金属イオンとしては、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン、遷移金属イオン等が挙げられ、
その中でも々P..CO2+、Ni2+、Fe2+、F
e3+等がより効果的である。上記無機イオンとしては
、NO3−、PO43−、F−、BF4−、SiF62
一等が挙げられ、その中でもPO43−がより効果的で
ある。本発明の粉体塗装用前処理方法は、粉体塗装に供
する金属(鉄、亜鉛メッキ鋼、アルミニウムなど)被塗
物に通常のリン酸塩化成処理(例えば、脱脂一水洗→リ
ン酸鉄もしくはリン酸亜鉛の皮膜化成→水洗→乾燥の工
程から成る)を施して化成皮膜を形成した後または施す
ことなく、これに浸漬法、噴霧法、刷毛塗り法、ロール
塗布法などの方法で上述のEm/Cr系処理液を塗布し
、水洗することなく乾燥(リン酸塩化成処理における乾
燥条件に準じてよい)すればよい。
このようにして、先で述べた如く、クロム化合物を包含
した有機高分子化合物の前処理皮膜(以下、Em/Cr
系皮膜と称す)が金属被塗物面に直接または化成皮膜を
介して形成される。なお、上記化成皮膜の重量は、通常
0.1〜3.5V/イ、そしてEm/Cr系皮膜の重量
は、通常0.01〜5f/d1好ましくは0.05〜0
.7y/j1′の範囲で設定されておればよい。なお、
かかるEm/Cr系皮膜形成のための乾燥は必須である
が、次の粉体塗装において予備加−熱(通常200℃以
上で加熱)を行なう場合は、これに併合してもよく、ま
た予備加熱の前に行なつてよい。それぞれのラインの実
状に合わせて実施することができる。以上の構成から成
る本発明方法に従えば、金属被塗物面上に直接または従
来法に係るリン酸塩化成皮膜を介して、前記Em/Cr
系処理液中のクロム化合物全量が有機高分子化合物と共
に被覆され、乾燥工程において有機高分子化合物とクロ
ムとの間に物理的化学的結合が形成されて実質的に水不
溶性または水難溶性の、必要にして十分な量のEm/C
r系皮膜が固定されることになる。
従つて、当該処理液の濃度および塗布量などの変動させ
ることによつて任意の量のクロムを金属表面に塗布する
ことができる。このようにして、粉体塗料塗膜と適合す
る下地皮膜が形成する。なお、Em/Cr系皮膜を構成
する前記有機高分子化合物層は粉体塗装時に塗料中の樹
脂成分と結合しあい、クロムもこの結合を助けるものと
考えられる。
本発明の対象とする粉体塗装の塗料としては、任意のも
の、例えばアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系等
の熱硬化性粉体塗料、またポリオレフィン系、塩化ビニ
ル系、ポリエステル系等の熱可塑性粉体塗料のいずれで
あつてもよく、特に熱硬化性粉体塗料が好適である。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
なお、例文中1部ョおよび1%ョとあるは1重量部ョお
よび1重量%ョを意味し、実施例6〜8には比較のため
の例を包含する。実施例1 エマルションの製造 攪拌機、還流冷却器、温度計および2個の滴下口斗を備
えたフラスコに、脱イオン水150W)およびアクリル
酸とメタクリル酸2−ヒドロキシエチルとを重量比8:
2の割合で共重合して得られる水溶性コポリマー(25
%水溶液、分子量(Mw)66000)1頷部を入れ攪
拌下60〜6ヅCに昇温する。
次いで、これにメタクリル酸メチル35部、スチレン1
5部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル1mおよびア
クリル酸n−ブチル4娼から成る単量体混合物と、過硫
酸アンモニウム2部および脱イオン水5嬬から成る触媒
溶液とを別々の滴下口斗から8時間にわたつて同時滴下
する。滴下終了後、更に重合反応を完了するため60〜
邸℃で約2時間熟成を行ない、固形分30.1%のエマ
ルションを得る。Em/Cr系処理液の調製 上記エマルション&1部と、無水クロム酸17%水溶液
95部にホルマリン(37%水溶液)5部を加えて6価
クロム量の約50%を3価クロムに還元せしめて得られ
るクロム水溶液(固形分16.5%)7.4部とを室温
で混合し、これに脱イオン水を加えて固形分2.3%の
処理液を調製する。
金属表面処理および塗装 鋼板に脱脂清浄化処理(脱脂液として日本ペイント社製
商品名1リドリン#75N−1ョ使用)を行ない、次に
リン酸亜鉛皮膜化成処理(化成処理液として日本ペイン
ト社製商品名1グラノヂン#1圃−1J使用、皮膜量1
.5f/d)した後、上記調製したEm/Cr系処理液
をスプレー塗布し、水洗することなくそのまま100℃
で2分間乾燥する。
次いで、かかる表面処理した鋼板に、アクリル系粉体塗
料(日本ペイント社製商品名1パウダツクスAJを塗装
(焼付条件:170℃×30分、塗膜厚50μ)し、形
成塗膜について塩水噴霧試験および耐衝撃試験を行ない
、その結果を第1ノ表に示す。実施例2 Em/Cr系処理液の調製 実施例1で得たエマルション8.1部と、実施例1と同
様なりロム水溶液10娼にリン酸(75%)73部を加
えて得られる混合液(固形分18.2%)6.7部とを
室温で混合し、これに脱イオン水を加えて固形分2.4
%の処理液を調製する。
金属表面処理および塗装 実施例1において、上訃?m/Cr系処理液を使用する
以外は、同様な条件で表面処理そして塗装を行ない塗装
板を得、その試験結果を第1表に示す。
実施例3 エマルションの製造 実施例1において、アクリル酸/メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル系水溶性コポリマー120部の代わりに、
ポリアクリル酸(25%水溶液、分子量(Mw)590
00)20娼を使用し、且つ単量体混合物の組成をメタ
クリル酸メチル35部、スチレン15部、メタクリル酸
エチル1娼およびアクリル酸n−ブチル功部とする以外
は、同様な条件で乳化重合を行ない、固形分30.8%
のエマルションを得る。
Em/Cr系処理液の調製 上記エマルション7J部に、実施例1と同様にクロム水
溶液(固形分16.5%)4.9部を混合し、脱イオン
水を加えて固形分2.3%の処理液を調製する。
金属表面処理および塗装 実施例1において、上&?m/Cr系処理液を使用する
以外は、同様な条件で表面処理そして塗装を行ない塗装
板を得、その試験結果を第1表に示す。
実施例4 エマルションの製造 実施例1において、アクリル酸/メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル系水溶性コポリマー120部の代わりに、
実施例3のポリアクリル酸12娼を使用する以外は、同
様な条件で乳化重合を行ない、固形分29.4%のエマ
ルションを得る。
Em/Cr系処理液の調製上記エマルション8J部と、
無水クロム酸17%水溶液95部にホルマリン(37帖
水溶液)7部を加えて6価クロム量の約70%を3価ク
ロムに還元し.て得られるクロム水溶液(個形分16.
2%)5部とを室温で混合し、脱イオン水を加えて固形
分2.4%の処理液を調製する。
金属表面処理および塗装 実施例1において、上証?m/Cr系処理液を使!用す
る以外は、同様な条件で表面処理そして塗装を行ない塗
装板を得、その試験結果を第1表に示す。
実施例5 エマルションの製造 ,実
施例1において、アクリル酸/メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル系水溶性コポリマー120部の代わりに、ア
クリル酸とアクリルアミドとを重量比8:2の割合で共
重合して得られる水溶性コポリマー(25%水溶液、分
子量(Mw)34000)1加部を使用する以外は、同
様な条件で乳化重合を行ない、固形分31.5%のエマ
ルションを得る。
Em/Cr系処理液の調製上記エマルション7J部に、
実施例1と同様なりロム水溶液(個形分16.5%)4
.9部を混合し、脱イオン水を加えて固形分3.1%の
処理液を調製する。
金属表面処理および塗装 ) 実施例1において、上乱?m/Cr系処理液を使用
する以外は、同様な条件で表面処理そして塗装を行ない
塗装板を得、その試験結果を第1表に示す。
比較例1 Lエマルションの製造 実施例1と同じフラスコに、脱イオン水100部および
非イオン系界面活性剤(花王アトラス社製商品名0エマ
ルゲン950J)7部を入れ攪拌下60〜65℃に昇温
する。
次いで、これに実施例1と同じ・組成の単量体混合物と
、過硫酸アンモニウム2部および脱イオン水加部から成
る触媒溶液とを別々の滴下口斗から3時間にわたつて同
時滴下する。適下終了後、更に重合反応を完了するため
60〜65℃で約1時間熟成を行ない、固形分46.3
%のエマルションを得る。比較処理液の調製 上記エマルション5.3部に、実施例1と同様にクロム
水溶液(固形分16.5%)7.4部を配合し、脱イオ
ン水を加えて固形分2.4%の処理液を調製する。
金属表面処理および塗装 実施例1において、上記比較処理液を使用する以外は、
同様な条件で表面処理そして塗装を行ない塗装板を得、
その試験結果を第1表に示す。
比較例2比較例1において、1エマルゲン950J7部
の代わりにアニオン系界面活性剤(花王アトラス社製商
品名1レベノールWX.p.25%溶液)5部を使用す
る以外は、同様な条件で乳化重合を行ない固形分45.
5%のエマルションを得、次いでこのエマルション5.
4部に、実施例1と同様にクロム水溶液(固形分16.
5%)7.4部を配合した所、瞬間的に全体凝集を起し
、上澄液はクロム水溶液の色を呈していた。
比較例3〜6 実施例1において、金属表面処理として、脱脂清浄化処
理のみ(比較例3)、脱脂清浄化処理とリン酸亜鉛皮膜
化成処理併用(比較例4)、脱脂清浄化処理と三酸化ク
ロム液処理併用(比較例一5)、または脱脂清浄化処理
と実施例3て製造したエマルション処理併用(比較例6
)を採用する以外は、同様にして粉体塗装を行ない塗装
板を得、その試験結果を第1表に示す。
注1JIS−K−5400・7−8に適合する方法で試
験。
試験板にクロスカットを入れ、このクーロスカツト部の
テープ剥離テストを行ない剥離の起らない噴霧時間(H
r)にて評価した。2JIS−K−5400・6−12
で評価し、剥離状態によつて××,×,Δ,0,0の五
段階評価にて行なつた。
実施例6 実施例1と同様に脱脂清浄化処理した鋼板、かかる脱脂
清浄化処理とリン酸鉄皮膜化成処理(化成処理液として
日本ペイント社製商品名1ヂユリヂン210−Bョ使用
、皮膜量0.4y/d)した鋼板、またはかかる脱脂清
浄化処理と実施例1と同様にリン酸亜鉛皮膜化成処理し
た鋼板のそれぞれに、そのままあるいは実施例3で調製
したEm/Cr系処理液をロール塗布し、100℃で2
分間乾燥(かかる処理を7当該前処理ョと称す、以下同
様)した後、ポリエステル系粉体塗料(日本ペイント社
製商品名1パウダツクスP ホワイトJ)を塗装(焼付
条件:170′C×30分、塗膜厚50μ)し、形成塗
膜について実施例1と同様に試験を行ない、その結果を
第2表に示す(但し、塩水噴霧試験の評価は、噴霧時間
240hrたは840hr後のテープ剥離巾によつて×
×,×,Δ,0,◎の五段階評価にて行なう)。
実施例7 実施例6と同様にして処理調整した三種の処理鋼板のそ
れぞれに、そのままあるいは実施例1で調製したEm/
Cr系処理液をスプレー塗布し、150℃で1分間乾燥
した後、エポキシ系粉体塗料(日本ペイント社製商品名
1パウダツクスEクレーJ)を塗装(焼付条件:17C
fC×3分、塗膜厚50μ)し、形成塗膜について実施
例6と同様にして試験した。
その結果を第3表に示す。実施例8ショットブラストさ
れた鋼材を、実施例7と同様に前処理し、予備加熱(2
5(代)×1紛)を施した後、それぞれにエポキシ系粉
体塗料(日本ペイント社製商品名1パウダツクスEクレ
ー)(焼付条件:230℃×1紛、塗膜厚300μ)、
塩化ビニル系粉体塗料(実験室試作品)(焼付条件:2
10℃×1粉、塗膜厚300μ)および比較例として溶
剤を使用する2液型エポキシ塗料(日本ペイント社製商
品名1コポンJ)(乾燥条件:自然乾燥×7日、塗膜厚
300μ)を塗装し、ソルト・クロック●テスト(Sa
ItCrOckTest)を行ない、その結果を第4表
に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属被塗物を粉体塗装するに当り、予め該被塗物に
    リン酸塩化成処理を施した後または施すことなくα、β
    −モノエチレン系不飽和単量体を乳化重合せしめたエマ
    ルションおよび全クロム量中の30〜90重量%が6価
    クロムである水溶性クロム化合物を主成分とする処理液
    を塗布して表面処理する方法において、上記エマルショ
    ンの乳化剤としてポリアクリル酸および/またはアクリ
    ル酸とメタクリル酸、アクリルアミド類、メタクリルア
    ミド類および一般式▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Aは水素原子またはメチル基、RはC_2〜_
    4の置換もしくは非置換アルキレン基、およびXは酸素
    原子、リン原子および硫黄原子の少なくとも1個を有す
    る官能基を表わす。 〕で示される親水性モノマーの群から選ばれた少なくと
    も1種とのコポリマーを、上記α、β−モノエチレン系
    不飽和単量体100重量部に対して固形分で20重量部
    以上の割合で使用することを特徴とする粉体塗装用前処
    理方法。 2 処理液におけるエマルシヨンと水溶性クロム化合物
    の固形分割合が100/1〜1/10である上記第1項
    記載の方法。 3 エマルションの乳化剤がポリアクリル酸である上記
    第1項記載の方法。 4 エマルションの乳化剤がアクリル酸/アクリルアミ
    ド系水溶性コポリマーである上記第1項記載の方法。 5 エマルションの乳化剤がアクリル酸/メタクリルア
    ミド系水溶性コポリマーである上記第1項記載の方法。 6 エマルションの乳化剤がアクリル酸/メタクリル酸
    2−ヒドロキシエチル系水溶性コポリマーである上記第
    1項記載の方法。7 エマルションの乳化剤がアクリル
    酸/モノ(2−ヒドロキシメタクリレート)アシッドホ
    スフェート系水溶性コポリマーである上記第1項記載の
    方法。 。8 エマルションの乳化剤がアクリル酸/メタクリル
    酸2−ヒドロキシエチル/モノ(2−ヒドロキシエチル
    メタクリレート)アシッドホスフェート系水溶性コポリ
    マーである上記第1項記載の方法。 9 エマルションの乳化剤がアクリル酸/メタクリル酸
    系水溶性コポリマーである上記第1項記載の方法。
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