JPS6057149B2 - テープ位置指示装置を有する磁気テープ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 磁気テープ装置において、テープ送り装置例えばリー
ル台からいわゆるテープ送りパルスを発生 ゛し、その
パルスを電子計数器で計数することができる。

この計数値はテープ位置の指示のために用いられる。テ
ープ送りパルスがリール台の１つまたはその１つのリー
ル台に結合された部分から送出される場合、計数区間に
対応するテープ区間はかなり異つた値を有するようにな
る。それはその場合テープスプールの周囲が磁気テープ
の繰出しまたは巻取りによつて変化するからである。リ
ニアな指示を得るために、２つのリール台にそれぞれ１
つの検出装置を設け、その検出装置によつて２つのリー
ル台からテープ送りパルスを検出しかつそれらのパルス
の和を計数器に供給するようにすることは、ドイツ連邦
共和国特許出願第２４１６０６的号公報において公知で
ある。和の形成によつて生する短時間のパルス間隔の変
動を補償するために、計数器の前段に前置分周器を接続
している。それによつて前置分周器の分周比に応じてテ
ープ送りパルスの数を、前置分周器を用いないで指示す
る場合より多くなるように選択する。斯様な公知の装置
において指示の直線性は非常に改善される。然るにこの
公知の装置は、２つの検出装置を取付けかつ調整すべき
であるので、量産の際多大の費用がかかる。本発明の基
礎とする課題はリニアな作用を有する簡単なテープ位置
指示装置を提供することてある。

本発明によればこの課題は、磁気テープ装置の１つのリ
ール台の回転の場合テープ送りパルスを発生しかつ計数
器に供給し、その計数器によつてテープ送りパルスをテ
ープの始端から計数しかつその計数結果で指示装置を制
御するテープ位置指示装置を有する磁気テープ装置にお
いて、テープ送りパルスを、プログラム制御可能な分周
器を介して計数器に供給し、かつプログラム制御可能な
分周器の分周比をテープ巻取直径に依存して制御するこ
とによつて解決される。

次に本発明を図示の実施例につき説明する。

第１図はカセットー磁気テープ装置のカセットの２つの
テープスプール１および２ど磁気テープ３とを示す。左
側のリール台、即ち前進送りの際の繰出しリール台から
、パルス検出装置４を用いてテープ送りパルスが送出さ
れる。リール台の周りに托個のマークが均等に配分され
ており、このマークは任意の形式で、例えばパルス検出
装置４として用いられるホト抵抗を用いて光学的に検出
される。リール台の回転数をへで示す。それ故パルスは
街＝托への周波数を有する。このパルスをリニアな計数
器に供給する場合、１つの計数ステップに対応するテー
プ区間は、当該のスプールの直径に依存して第２図に１
８で示したように変化する。

第２図の例およびこれから説明するすべての例において
、テープが完全に巻取られたスプールは５１？の直径を
有し、空のテープスプール２は坐顛の直径を有するもの
と仮定する。計数ステップに対応するテープ区間をこれ
以後“計数パルス間隔゛として示す。スプールの直径に
対して描かれる計数パルス間隔は水平に変化させるべき
である。それ故計数パルスを“積算する゛計数器の計数
値が、送られるテープの長さ即ち演奏時間に対してリニ
アに変化するようにする。図示の回路において、スプー
ル台から送出された周波数ｎ１を有するパルスは、プロ
グラム制御可能な分周器５と前置分周器６とを介して、
３つのｗ進計数装置７，８および９で構成された固有の
計数器に供給される。

例えばプログラム可能な分周器として公知の集積回路Ｓ
Ｎ７４９７を使用できる。計数器７，８，９の計数結果
は接続線α〜Ｑｌｌを介して光学指示装置１２に伝送さ
れる。プログラム可能な分周器５の分周比を、スプール
１のテープスプールの直径に依存して段階的に切換え、
計数パルス間隔をできるだけ一定な値にすることができ
る。プログラム制御可能な分周器５の分周比の切換を、
テープスプールの直径を検出する装置によつて行うこと
ができる。然るにプログラム制御可能な分周器を直接に
計数器によつて制御するようにすると非常に簡単である
。第１図の回路においてプログラム制御可能な分周器５
は計数器７，８，９のうちの終段のｗ進計数器９によつ
て制御される。それ故プログラム制御可能な分周器５の
分周比は、計数段７の入力側に１０Ｃ＠の計数パルスが
加わる毎に変化する。図示の実施例て用いられて”いる
公知のプログラム制御可能な分周器ＳＮ７４９７は制御
入力側Ａ−Ｆを有する。分周比はＭ／６４である。Ｍは
制御入力側Ａ−Ｆの論理レベルから求められる、即ち；
Ｍ＝Ａ＋？＋４Ｃ＋Ｑ＋１６Ｅ＋３′ｆ 第１図において制御入力側ＡとＢは論理レベル゜“１゛
に接続されている。

その他の制御入力側Ｃ〜Ｆのレベルはｗ進計数器９の出
力側から反転切換スイッチ１０を介して供給される。個
々の制御入力側の接続を、１２０分の演奏時間を有する
“Ｃｌ２Ｏ゛および６０分の演奏時間を有する“Ｃ６Ｏ
゛の公知のカセットに応じて、切換スイッチ１０を用い
て２つの調節点Ｃｌ２ＯとＣ６澗で投入璋続可能である
。Ｑ８〜Ｑｌｌで示したｗ進計数器９の出力側の論理レ
ベルは、スイッチ１１がＣｌ２Ｏの位置である場合、切
換スイッチ１０によつて反転されてプログラム制御可能
な分周器５の制御入力側Ｃ〜Ｆに伝送される。それ故Ｍ
ｃ，９は次式によつて求められる： −
− ースイッチ１１がＣ６Ｏの位置である場合、出
力側ｑ−ＱｌＯは反転切換スイッチ１０を介して制御入
力側Ｄ−Ｆに接続されておりかつＣにはレベル“１゛が
供給されるので、斯様なスイッチ１１の位置において、
−ー − −である。

プログラム可能な分周器５は１０陥の計数パルス毎に切
換えられるので、Ｃ（１）形カセットは１回のテープ送
りで５回の異つた分周器の調節が行われ、それに対して
Ｃ１加形カセットでは１０回の調節が行われる。それ故
分周器１度調節される間の直径の変化はＣ印形カセット
においてＣｌ２Ｏ形カセットの場合の２倍の大きさであ
るので、個々のＭ一値間のステップも２倍の大きさであ
る。それ故計数段９の種々の状態でＭＣｌ２ＯおよびＭ
（２）に対して、次の表にまとめた値が求められる。

◆ 第２図と第３図においてＣｌ２［株］カセットまたはＣ
（１）形カセットにつき、計数パルス間隔をスプールの
直径に対して示している。

リール台の１回転につき１陥のパルスが生ずる。これは
４ビットの前置分周器６の計数容量に基づく。計数パル
ス間隔は小さな範囲でしか変動していないので、指示の
直線性は非常に改善されている。

プログラム制御可能な分周器５は間隔が均等でない出力
パルス〜を供給する。この間隔の変動は固有の計数器７
，８，９の前段の４ビットー前置分周器６によつてかな
り調整される。リール台１回転につき１陥のパルス数は
、Ｃｌ２Ｏ形カセットの場合でも３桁の指示装置１２の
指示で十分なように選択されている。１回の磁気テープ
送りの際に分周比を切換える数を増加しかつそれに応じ
てＭ一値を細密に段階付けすることによつて、計数パル
ス間隔が変化する範囲を減少することができる。

第２図と第３図に示した計数パルス間隔の中間値は僅か
に湾曲した変化を有する。

これはその都度求められたプログラム制御可能な分周器
５の分周比が、プログラム制御可能な分周器５の切換に
影響を与えるためである。プログラム制御可能な分周器
の均等なステップの切換がテープスプールの直径の変化
に対してリニアになるように制御さ・れた場合には、中
間値は直線状に変化する。そのためにパルスをプログラ
ム制御可能な分周器５の前段で、付加的な、プログラミ
ングのためにだけ用いられる計数器に供給すべきである
。斯様な回路を第４図に示す。第４図の回路においてプ
ログラム可能な分周器５の制御のために４ビット計数器
１３が用いられ、前置分周器１４を介して４ビット計数
器１３に、図示されてない検出器のテープ送りパルスが
供給される。

リール台の１回転毎に送出されるパｊルス数をＰで示す
。公知のカセットにおいてカセットの演奏時間によつて
決まる使用カセットのテープの厚さにしたがつて、前置
分周器１４の分周比を、段階切換スイッチ１５を用いて
第４図の下部に示した種々の値の間て切換可能である。
第４図の回路のその他の回路部品は第１図の回路の部品
に相応して同じ番号で示す。第５図は選択されたＰ＝１
４およびＮ＝１１３６の値に対してＣ１形カセットの計
数パルス間隔の変化をテープが巻かれたスプールの直径
に対して示す。

ここで計数パルス間隔の中間値は一定であることがわか
る。これ以外のカセットを用いる場合は、段階切換スイ
ッチ１５を用いて前置分周器１４の分周比Ｎを変化する
だけでよい。カセットが相応するマークを有しかつ磁気
テープ装置が検出装置を有する場合、前述の切換をカセ
ットの装填の際自動的に行うこともできる。ここで１回
の磁気テープ送りに対するプログラム可能な分周器５の
分周比の段階付け数はすべてのカセットに対して一定の
値である。この段階付けを、前述の２倍または４倍の段
階数を用いて細密にすることができる。この場合プログ
ラム制御可能な分周器５のプログラミングのための計数
器１３は５ビットーまたは６ビットー計数器であり、か
つＮは係数２または４だけ減少することになる。ここで
用いられるすべての計数器および分周器は可逆計数器と
して構成されており、かつテープ送りの方向を変化する
場合入力端子１７を介して共通に切換えられる。

またすべての計数器はテープ送りの開始の際入力端子１
６即ちリセット入カー側を介して、計数器の゜゜零゛位
置にリセットされる。簡単なプログラム制御可能な分周
器５を用いる場合は、この切換を省略することができる
。その場合プログラム制御可能な分周器５と固有の計数
器７，８，９との間に接続された前置分周器６の分周比
を、間違つた切換によつて生ずる誤差が無視できる程小
さくなるように選択する。カセットが装填された場合テ
ープ位置を検出して再生できるようにするために、リー
ル台からテープ送りパルスが送出された際、そのリール
台の丁スプールを前述のように前進方向に巻取るように
すると有利である。

即ちこのリール台に設けられたスプールは一定のテープ
張力において早送りでのみ巻取られる。そこで種々のカ
セットを用いる場合計数パルス間隔を一定にするために
、完全に巻取られたスプールの外径を等しくすることが
重要である。それに対してテープ送りパルスを発生する
ために前進送りの際テープを繰出すリール台を用いると
、カセットの演奏時間と完全に充填されたスプールの直
径とを考慮する必要はなくなる。

そこでカセットに対しては巻き心の直径とテープの厚さ
だけが既知であればよい。例えば通常の場合巻き心の直
径と数種類のテープの厚さとをあらかじめ決めていくこ
とができる。そこで選択スイッチ１１または１５を用い
てテープの厚さだけを調節するようにする。またこれを
自動的に行うこともできる。この最後の例の場合前進方
向に巻取られているスプールで早送りと緩慢な送りとの
間の変換によつて生する巻取り密度の僅かな差を補正す
るために、補正回路例えばドイツ連邦共和国特許公開第
２４４９５６５６号によつて公知の回路を設ける。

またプログラム制御可能な分周器５を十分細密に段階付
けしかつそれに応じて分周比とパルス数とを選択した場
合、直接に単位時間につき指示することもできる。それ
によつてカセットの演奏時間を直接に指示装置から読取
りできるようになる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による電子式テープ位置指示装置の実施
例を示すブロック図、第２図と第３図は第１図の回路の
動作を明確にするための線図、第４図は本発明の装置の
もう１つの実施例を示すブロック図、第５図は第４図の
回路の動作を説明する線図である。 １，２・・・・・・テープスプール、３・・・・・・磁
気テープ、４・・・・・・パルス検出装置、５・・・・
・・プログラム制御可能な分周器、６，１４・・・・・
・前置分周器、７，８，９・・・・・・計数装置、１０
・・・・・・反転スイッチ、１２・・・・・・指示装置
、１３・・・・・・４ビット計数器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 磁気テープ装置の１つのリール台の回転の場合テー
   プ送りパルスを発生しかつ計数器に供給し、前記計数器
   によつてテープ送りパルスをテープの始端から計数しか
   つその計数結果で指示装置を制御する、テープ位置指示
   装置を有する磁気テープ装置において、テープ送りパル
   スを、プログラム制御可能な分周器５を介して計数器７
   、８、９に供給し、かつプログラム制御可能な分周器５
   の分周比をテープ巻取直径に依存して制御するようにし
   たことを特徴とする磁気テープ装置。 ２ プログラム制御可能な分周器５の分周比を計数器７
   、８、９の状態に依存して制御する特許請求の範囲第１
   項に記載の磁気テープ装置。 ３ テープ送りパルスを計数する付加的な計数器１３を
   設け、かつプログラム制御可能な分周器５の分周比を付
   加計数器１３の状態に依存して制御する特許請求の範囲
   第１項に記載の磁気テープ装置。 ４ プログラム制御可能な分周器５を制御する計数器９
   、１３の計数段の出力側をそれぞれプログラム制御可能
   な分周器５のプログラミング入力側Ａ〜Ｆの１つの位置
   に接続した特許請求の範囲第２項に記載の磁気テープ装
   置。 ５ プログラム制御可能な分周器５と計数器７、８、９
   との間に前置分周器６を接続した特許請求の範囲第１項
   に記載の磁気テープ装置。 ６ 付加計数器１３の前段に付加的な前置分周器１４を
   接続した特許請求の範囲第３項に記載の磁気テープ装置
   。 ７ すべての計数器と回路５、６、７、８、９、１３、
   １４の分周装置とを可逆計数器として構成し、計数開始
   の際共通に零にセットし、かつテープ送り方向が変化し
   た場合は共通に切換えるようにした特許請求の範囲第５
   項に記載の磁気テープ装置。 ８ プログラム制御可能な分周器５が可逆計数器として
   は構成されていない特許請求の範囲第７項に記載の磁気
   テープ装置。 ９ リール台の１回転につき生ずるテープ送りパルスの
   数とプログラム制御可能な分周器５のプログラム容量と
   前置分周器６の分周比とを、テープ位置指示装置が磁気
   テープ装置の演奏時間を指示するように選択した特許請
   求の範囲第１項に記載の磁気テープ装置。