JP2892400B2 - ドラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制御方法と、その装置 - Google Patents

ドラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制御方法と、その装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、緯入れ速度の変動があっても、測長ミス
を発生することなく安定な測長動作を継続することがで
きるドラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制御方法と、
その装置に関する。
従来技術 ジェットルームには、緯入れされる緯糸の長さを正確
に測長するために、ドラム式緯糸測長貯留装置(以下、
単に測長装置という)が広く用いられている。
このものは、緯入れ用の緯糸を一旦ドラムに巻き付け
て貯留し、緯入れに際し、ドラムから所定ターン数の緯
糸を解舒することによって所定長さの緯糸を測長るもの
であって、ドラムからの緯糸の解舒制御には、ドラムの
周面に対して進退自在な係止ピンを使用する。すなわ
ち、所定の緯入れ時期において、係止ピンをドラムの周
面から退避させることにより緯糸を解舒し、その後、係
止ピンをドラムの周面に進出させて緯糸を係止すること
により、緯糸の解舒を停止することができる。
そこで、いま、ドラムからnターン分に相当する長さ
の緯糸を正確に解舒しようとするとき、係止ピンは、n
ターン目の解舒開始時点から、その終了時点までの間に
確実に係止位置をとるように制御すればよく、係止ピン
に無視できない応答時間があるときは、それを補償する
ために、(n−1)ターン目の解舒開始時点から所定の
時間遅れの後に係止信号を係止ピンに送出すればよい
(たとえば特開昭62−231052号公報)。
また、1ターン分の緯糸が解舒されるに要する時間
(以下、解舒時間という)を測定し、係止ピンの応答時
間を考慮して、nターン目の解舒期間のほぼ中央におい
て係止ピンが係止位置をとるように、(n−1)ターン
目の解舒開始時点から係止信号を送出するまでの時間遅
れを最適に制御する手法も提案されている(たとえば特
開昭61−275444号公報)。このものは、(n−2)ター
ン目の解舒時間Tn−2を測定し、(n−1)ターン目の
解舒開始時点から1.5Tn−2の後に係止ピンが係止位置
をとるように、最適遅れ時間Tpを定める。すなわち、係
止ピンの応答時間Tsに対し、Tp=1.5Tn−2−Tsとすれ
ばよい。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術の前者によるときは、織機回転数の変
動等により、1ターン当りの解舒時間が変動すると測長
ミスが発生し、安定な測長動作を継続することができな
いという問題があった。すなわち、一般に、ジェットル
ームは、織機回転数を変動させるとき、緯入れ用の流体
圧力を変更する等の手段により緯入れ速度を積極的に変
化させることが必要であり、これによって解舒時間も変
化する。そこで、(n−1)ターン目の解舒開始時点か
ら一定の時間遅れの後に係止信号を発生させるのみで
は、特定の解舒時間のときに正常な測長動作が可能であ
るとしても、これを任意の解舒時間の変化に追随させる
ことは困難である。なお、解舒時間は、織機回転数の変
動に応じて積極的に変化させる他、緯糸の供給源となる
給糸体が消費されるに従い、給糸体からの解舒抵抗が変
化することによっても顕著に変動することが知られてい
る。
一方、後者の従来技術によるときは、最適遅れ時間Tp
は、常に(n−2)ターン目の解舒時間(または、(n
−2)ターン目を含む数ターン分の解舒時間の平均値)
を基に算出決定され、係止信号は、(n−1)ターン目
の解舒開始時点から最適遅れ時間Tpの後に出力されるの
で、緯入れの最終過程において緯糸ブレーキをかけるよ
うな場合には、ショートピックを発生するおそれがあっ
た。すなわち、織機を高速運転するときは、それに対応
して緯入れ速度を高めるとともに、緯入れの最終過程に
おいて緯糸にブレーキをかけ、係止ピンにより緯糸を係
止する際のショックを緩和し、いわゆる拘束切れを防止
することがある。このとき、(n−1)ターン目、nタ
ーン目の解舒時間は、それぞれ(n−2)ターン目のそ
れより長くなるのが普通であるから、(n−2)ターン
目の解舒時間を基準にして最適遅れ時間Tpを定めると、
(n−1)ターン目の解舒終了時点より前に係止ピンが
動作し、緯入れされる緯糸の長さが所定値より短くなっ
てしまう事態が起り得る。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、各単位ターン(ドラムの周面に単一の係止ピンを
配設するときはドラムの1ターンを指し、a(a≧2)
個の係止ピンを配設するときは1/aターンを指す、以下
同じ)当りの解舒時間を測定して係止ピンの応答時間と
比較し、最適解舒信号に対応して係止信号を発生させる
ことにより、織機回転数の変動等による緯入れ速度の変
動や、各単位ターンごとの解舒時間に変動があっても、
安定な測長動作を継続することができるドラム式緯糸測
長貯留装置の制御方法と、その装置を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、ドラ
ムから緯糸を解舒して緯入れするに際し、単位ターン当
りの解舒時間を測定して係止ピンの応答時間と比較し、
最終単位ターンの解舒開始時点から終了時点までの間に
おいて係止ピンを係止位置に駆動し得るように、各単位
ターンを少なくとも2以上に等分して発生する解舒信号
から最適解舒信号を選択し、最適解舒信号に対応して係
止ピンに対する係止信号を出力することをその要旨とす
る。
なお、少なくとも第1単位ターンを除く各単位ターン
当りの解舒時間の平均値を係止ピンの応答時間と比較し
てもよい。
第2発明の構成は、ドラムから解舒する緯糸の単位タ
ーン当りの解舒時間を測定する解舒時間測定手段と、係
止ピンの応答時間と解舒時間測定手段からの解舒時間と
を比較し、各単位ターンを少なくとも2以上に等分して
発生する解舒信号から最適解舒信号を選択するととも
に、最適解舒信号に対応して係止信号を発生させる選択
手段とを備えることをその要旨とする。
なお、解舒時間測定手段は、少なくとも第1単位ター
ンを除く各単位ターン当りの解舒時間の平均値を単位タ
ーン当りの解舒時間として出力してもよい。
作 用 かかる第1発明の構成によれば、係止ピンは、その応
答時間と、そのときの単位ターン当りの解舒時間とを比
較して、最適解舒信号に対応して出力される係止信号に
より係止位置に駆動される。すなわち、係止ピンの応答
時間が単位ターン当りの解舒時間より十分小さいとき
は、たとえば、最終単位ターンの解舒開始時点を含み、
最終単位ターンにおいて最初に発生する解舒信号を最適
解舒信号として選択し、これに対応する係止信号によっ
て係止ピンを係止位置に駆動するから、緯糸にブレーキ
をかけ、最終単位ターンの解舒時間が大幅に延長される
ような場合であっても、測長ミスを生じるおそれは全く
ない。また、応答時間が単位ターン当りの解舒時間にほ
ぼ等しいときは、たとえば、最終単位ターンの直前の単
位ターン(以下、最終直前単位ターンという)において
最後に発生する解舒信号を最適解舒信号とし、これに対
応して係止信号を発生させればよく、このときも、少な
くとも最終単位ターンの解舒時間が延長されることによ
る測長ミスのおそれがない。
以下同様にして、応答時間が単位ターン当りの解舒時
間より大きい場合には、その大きさに応じて、最終直前
単位ターンにおいて発生する解舒信号の適当なものを最
適解舒信号とするが、この場合も、最終単位ターンの解
舒時間の延長による測長ミスが発生することがなく、ま
た、最終直前単位ターンの解舒時間が応答時間以上に延
長されない限り、測長ミスを生じるおそれがない。
なお、緯入れの開始直後の第一単位ターンは、緯糸飛
走速度が安定しないため、少なくともこれを除いた各単
位ターン当りの解舒時間の平均値を解舒時間とすること
により、一層安定な測長動作を実現することができる。
第2の発明の構成によれば、第1発明を簡単に実施す
ることが可能である。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
ドラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制御装置(以
下、単に制御装置という)10は、解舒時間測定手段13
と、選択手段14とを備えてなり(第1図)、測長装置D
と組み合わせて使用される(第2図)。
測長装置Dは、モータD1によって回転駆動する回転ヤ
ーンガイドD2と、回転ヤーンガイドD2によって緯糸Yを
巻付け貯留するドラムD3と、ドラムD3の周面に対して進
退自在な係止ピンD4とを主要部材として構成されてい
る。緯糸Yは、給糸体Y1から解舒され、モータD1の軸心
部に設ける図示しない糸通路を介し、回転ヤーンガイド
D2の先端部にまで引き通されている。また、ドラムD3上
に貯留される緯糸Yは、係止ピンD4をドラムD3の周面か
ら退避させることにより、ドラムD3から解舒され、緯入
れノズルNを経て緯入れされる。ドラムD3の前面には、
バルーンブレーカBが付設され、バルーンブレーカBを
取り付けるためのリング部材B1には、投光器SA1、受光
器SA2からなる解舒センサSAが装着されている。
解舒センサSAから、光軸SAaがドラムD3の径方向にそ
の前面を横切るものとし(第3図)、したがって、ドラ
ムD3からnターンの緯糸Yが解舒されると、受光器SA2
は、緯糸Y1の1/2ターンごとにパルス状の解舒信号Si
(i=1、2…2n)を出力することができる。なお、投
光器SA1は、緯糸Yが解除される際、緯糸Yが形成する
バルーンの回転方向が第3図の矢印K方向であるとき、
係止ピンD4の直近の下流側に配設されている。
制御装置10には、解舒信号Siを入力する解舒信号分離
手段12が含まれている(第1図)。解舒信号分離手段12
は、一種のカウンタであり、カウント端子Cに入力され
る解舒信号Siを計数し、その計数内容c=j(j=3、
2n−1、2n−2、2n−3)に応じて、対応する出力端子
jをハイレベルにするものとする。解舒信号分離手段12
には、緯糸Yの1ピック当りの規定ターン数nを設定す
る巻数設定手段17が付設されている。
制御装置10の比較手段11には、織機機械角θを検出す
るエンコーダENの出力が接続されている。比較手段11に
は、解舒時期設定手段16が付設されており、比較手段11
の出力は、解舒信号分離手段12、フリップフロップ15の
各リセット端子Rに分岐接続されている。
解舒時間測定手段13には、解舒信号分離手段12の出力
端子3、2n−3が接続され、解舒時間測定手段13の出力
は、選択手段14に接続されている。また、解舒信号分離
手段12の出力端子2n−1、2n−2、2n−3は、それぞれ
選択手段14に個別にされ接続され、選択手段14の出力
は、フリップフロップ15のセット端子Sに接続されてい
る。フリップフロップ15の出力端子Qは、係止ピンD4に
接続されている。なお、係止ピンD4は、フリップフロッ
プ15からの係止信号Skがハイレベルのとき、ドラムD3の
周面に進出する係止位置に駆動され、係止信号Skがロー
レベルのとき、ドラムD3の周面から退避する解舒位置を
とる。
いま、解舒時期設定手段16に解舒時期θsoを設定する
と、比較手段11は、織機機械角θ=θsoにおいて作動
し、解舒信号分離手段12の計数内容cをクリアするとと
もにフリップフロップ15をリセットし、係止ピンD4は解
舒位置をとる。そこで、ドラムD3上に巻付け貯留されて
いた緯糸Yは、係止ピンD4による係止が解除され、ドラ
ムD3から解舒されて緯入れが開始される。このとき、緯
入れノズルNは、たとえば比較手段11の出力により、ま
たは図示しない別の制御回路により、係止ピンD4との間
に適当な時間的協調をとりながら作動を開始するものと
する。
緯入れが開始されると、解舒センサSAは、緯糸Yが1/
2ターン解舒されるごとに解舒信号Siを発生する(第4
図)。解舒センサSAは、係止ピンD4の直近の下流側と、
その対向位置とを緯糸Yが通過するごとに解舒信号Siを
発生するから、このときの解舒信号Siは、各ターンごと
の解舒開始時点を含む緯糸Yの1/2ターンごとに発生す
るパルス列となる。すなわち、解舒信号S2i−1は、i
ターン目の解舒開始時点において出力され、解舒信号S2
iは、iターン目の解舒開始時点から1/2ターン解舒され
た時点において出力される。なお、第4図の解舒信号2S
n+1はnターン目の解舒終了時点を示すが、このもの
は、規定のnターンの解舒がなされるとき、発生するこ
とがない。
解舒信号分離手段12は、このようなパルス列からなる
解舒信号Siを計数し、解舒信号S3に対応して出力端子3
をハイレベルにし、解舒信号S2n−3に対応して出力端
子2n−3をハイレベルにする。したがって、解舒時間測
定手段13は、2ターン目以降(n−2)ターン目までの
解舒時間T2、T3…Tn−2の合計時間T=T2+T3+…+Tn
−2を計測し、これらの平均値Ta=T/(n−3)を算出
して出力することができる。
選択手段14は、解舒時間測定手段13からの平均値Ta
と、係止ピンD4の応答時間Tsとを比較し、 Ts≦Ta−ΔT すなわち、 Ta≧Ts+ΔT のときは(第4図A)、解舒信号分離手段12の出力端子
2n−1がローレベルからハイレベルに変化したときに出
力を発生する。ただし、ΔTは、nターン目の解舒時間
Tnと平均値Taとの差を考慮して定める適当な余裕時間で
ある。選択手段14の出力は、フリップフロップ15を介し
て係止信号Skとなっているから、このときの係止ピンD4
は、nターン目の解舒開始時点に発生する解舒信号S2n
−1に対応して係止位置に駆動することができる。すな
わち、係止ピンD4は、nターン目の解舒開始時点から終
了時点の中間時点において確実に係止位置に駆動するこ
とができ、緯入れされる緯糸Yの長さを規定のnターン
に規制することができる。
選択手段14は、 Ta−ΔT<Ts≦Ta+ΔT Ts−ΔT≦Ta<Ts+ΔT のときは(第4図B)、解舒信号分離手段12の出力端子
2n−2のレベル変化に対応して出力を発生する。このと
きの係止信号Skは、(n−1)ターン目の解舒開始時点
から1/2ターン解舒された中間時点における解舒信号S2n
−2に対応して出力され、したがって、係止ピンD4は、
nターン目の解舒開始時点て終了時点との中間時点の前
後にそれぞれ余裕時間ΔTをとった期間内において係止
位置をとるように制御することができる。
さらに、選択手段14は、 Ts>Ta+ΔT Ta<Ts−ΔT のときは(第4図C)、出力端子2n−3のレベル変化の
時点、すなわち解舒信号S2n−3に対応して作動し、こ
のときの係止ピンD4は、同様に、nターン目の解舒開始
時点と終了時点との中間時点において係止位置に駆動す
ることができる。
このようにして、選択手段14は、係止ピンD4の応答時
間Tsと、各ターンごとの解舒時間T2、T3…Tn−2の平均
値Taとの比較結果により、解舒信号S2n−1、S2n−2、
S2n−3のいずれかに対応して係止信号Skを出力し、n
ターン目の解舒開始時点から終了時点の中間時点におい
て係止ピンD4を係止位置に駆動することができる。な
お、係止ピンD4は、できるだけ応答時間Tsの小さいもの
を選定し、解舒信号S2n−1に近い解舒信号Siに対応し
て係止位置に駆動することが安定な測長動作を実現する
上で好ましい。そこで、係止ピンD4は、少なくともTs≪
2Taのものを選定するものとし、このときの解舒信号分
離手段12は、出力端子2n−3までを用意すれば十分であ
る。
以上のように、この実施例は、規定の最終ターンであ
るnターン目の解舒開始時点から終了時点までの間にお
いて係止ピンD4が常に係止位置をとるように、1/2ター
ンごとに発生する解舒信号Siのうち、解舒信号S2n−
1、S2n−2、S2n−3のいずれかを最適解舒信号として
選択し、この最適解舒信号に対応して係止信号Skを出力
するように作動する。解舒信号S2n−1、S2n−2、S2n
−3のいずれを最適解舒信号として選択するかは、係止
ピンD4の応答時間Tsと、各ターンごとの解舒時間T2、T3
…Tn−2の平均値Taとの比較結果による。
他の実施例 各ターンごとの解舒時間T2、T3…Tn−2の平均値Ta
は、緯入れ中における緯糸Yの飛走特性によって、その
計算方法を任意に変更してよい。たとえば、平均値Taに
代えて、(n−2)ターン目の解舒時間Tn−2を使用し
てもよく、さらには、緯入れの終了に近い側にあらかじ
め定める所定個数の解舒時間Tn−2、Tn−3…の平均値
を使用してもよい。一般に、解舒時間Ti(i=1、2
…)は、緯入れの最初の過程において大きくばらつく傾
向があるからである。
係止ピンD4は、ドラムD3の周面に複数個を設けてもよ
い。このとき、a(a≧2)個の係止ピンD4により、1/
aターンを単位として緯糸Yの測長動作が可能である。
また、解舒センサSAは、たとえば各係止ピンD4の直近の
下流側の位置と、ドラムD3の中心を通り、それに対向す
る位置とに投光器SA1、受光器SA2を配設することによ
り、1/aターンを単位とし、1/2単位ターンごとに発生す
る解舒信号Siを得ることができ、前実施例の1ターンを
1単位ターンと読み替えることにより、全く同様の制御
動作を実現することができる。
以上の説明において、各単位ターンの解舒途中に発生
する解舒信号Siは、各単位ターンの1/2ターンごとに発
生させるに代えて、たとえば1/3ターンごとに発生させ
てもよく、あるいはそれ以上に等分して発生させてもよ
い。すなわち、解舒信号Siは、各単位ターンを少なくと
も2以上に等分するように発生させればよい。
第5図は、各単位ターンの1/3ターンごとに解舒信号S
iを発生させる場合を示している。このときの解舒信号S
iは、各ターンごとの解舒開始時点を含む1/3ターンごと
に発生するパルス列となっている。すなわち、解舒信号
S3i−2は、iターン目の解舒開始時点において出力さ
れ、解舒信号S3i−1は、iターン目の解舒開始時点か
ら1/3ターン解舒された時点において出力され、解舒信
号S3iは、iターン目の解舒開始時点から2/3ターン解舒
された時点において出力される。
そこで、選択手段14は、平均値Taと応答時間Tsとを比
較し、次のような場合分けによって最適解舒信号を選択
する。運すなわち、選択手段14は、 Ts≦2/3Taのとき(第5図A)、 2/3Ta<Ts≦Taのとき(同図B)、 Ta<Ts≦4/3Taのとき(同図C)、 4/3Ta<Tsのときに(同図D)、 それぞれ解舒信号S3n−2、S3n−3、S3n−4、S3n−5
に対応して作動し、フリップフロップ15を介して係止信
号Skを発生させればよい。なお、このとき、前実施例に
倣って余裕時間ΔTを考慮してもよいことは勿論であ
る。
第5図によれば、係止ピンD4は、nターン目の解舒開
始時点から1/3ターン解舒された時点と2/3ターン解舒さ
れた時点との間において常に係止位置をとることができ
る。すなわち、各単位ターン当りの解舒信号Siの数を増
せば、係止ピンD4が係止位置をとる時点をより厳密に制
御することができ、それをnターン目のほぼ中間に設定
することにより、解舒速度の変動に対して一層安定な制
御を行うことが可能である。
なお、解舒信号Siは、以上の各実施例のように、各単
位ターンを等分して発生させることが好ましいが、必ず
しも厳密な等分でなくてもよい。
さらに、解舒センサSAは、投光器SA1、受光器SA2の取
付位置を互いに入れ替えてもよい。すなわち、受光器SA
2を係止ピンD4の直近の下流側に配設し、ドラムD3の中
心を通り、受光器SA2に対向する位置に投光器SA1を配設
してもよい。
なお、解舒センサSAを係止ピンD4の直近の下流側に設
け、各単位ターンにおける解舒信号Siの1個を単位ター
ンの解舒開始時点に発生させるようにしたが、これに限
定されず、係止ピンD4に対して所定の角度だけずらして
解舒センサSAを設けてもよい。
さらに、解舒センサSAは、投光器SA1、受光器SA2によ
る透過式のものに替えて、反射式のものであってもよ
く、そのときの投光器SA1、受光器SA2の各配設位置に
は、それぞれ1個の反射式の解舒センサを配設すればよ
い。
発明の効果 以上説明したように、この出願に係る第1発明によれ
ば、単位ターン当りの解舒時間を係止ピンの応答時間と
比較し、各単位ターンを少なくとも2以上に等分して発
生する解舒信号から最適解舒信号を選択し、最適解舒信
号に対応して係止ピンに対する係止信号を出力すること
によって、係止ピンは、時間遅れの概念を全く使用する
ことなく、最適解舒信号に対応して係止位置に駆動され
るから、織機回転数の変動等による緯入れ速度の変動
や、各単位ターンごとの解舒時間の変動があっても、そ
れらに適確に追随することができ、測長ミスを生じるこ
となく、安定な測長動作を継続することができるという
優れた効果がある。
第2発明によれば、第1発明を容易に実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は実施例を示し、第1図は全体構成
系統図、第2図は使用状態説明図、第3図は第2図のX
−X線矢視相当図、第4図は動作説明図である。 第5図は、他の実施例を示す第4図相当図である。 Y……緯糸 D3……ドラム D4……係止ピン Ti(i=1、2…n)……解舒時間 Ta……平均値 Ts……応答時間、 Si(i=1、2…2n)……解舒信号 Sk……係止信号 13……解舒時間測定手段 14……選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 47/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラムから緯糸を解舒して緯入れするに際
    し、単位ターン当りの解舒時間を測定して係止ピンの応
    答時間と比較し、最終単位ターンの解舒開始時点から終
    了時点までの間において係止ピンを係止位置に駆動し得
    るように、各単位ターンを少なくとも2以上に等分して
    発生する解舒信号から最適解舒信号を選択し、最適解舒
    信号に対応して係止ピンに対する係止信号を出力するこ
    とを特徴とするドラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制
    御方法。
  2. 【請求項2】少なくとも第1単位ターンを除く各単位タ
    ーン当りの解舒時間の平均値を係止ピンの応答時間と比
    較することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のド
    ラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制御方法。
  3. 【請求項3】ドラムから解舒する緯糸の単位ターン当り
    の解舒時間を測定する解舒時間測定手段と、係止ピンの
    応答時間と前記解舒時間測定手段からの解舒時間とを比
    較し、各単位ターンを少なくとも2以上に等分して発生
    する解舒信号から最適解舒信号を選択するとともに、最
    適解舒信号に対応して係止信号を発生させる選択手段と
    を備えてなるドラム式緯糸測長貯留装置の係止ピン制御
    装置。
  4. 【請求項4】前記解舒時間測定手段は、少なくとも第1
    単位ターンを除く各単位ターン当りの解舒時間の平均値
    を単位ターン当りの解舒時間として出力することを特徴
    とする特許請求の範囲第3項記載のドラム式緯糸測長貯
    留装置の係止ピン制御装置。
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